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日本経営倫理学会第5回CSR構想インターゼミナール

概要 過去4回のインゼミは、慶應-国連PRMEプロジェクトおよび、学会内の一部会(経営倫理教育研究部会)で企画運営してきた。第5回を数える今回からは、日本経営倫理学会支援のもと、学会内の実行委員会を主催として、インゼミを開催することになった。また、第3回までは東日本大震災からの復興と経営倫理を主としたテーマに掲げてきたが、前回から復興構想に不和絵、経営倫理や企業の社会的責任をテーマとする発表も募集することし、企画のタイトルを「CSR構想インゼミ」と改称した。今回も、その方針を踏襲している。

 第5回のインゼミは、東京八王子市にある大学共同利用施設の大学セミナーハウスで開催した。8日昼過ぎから受け付けを開始し、夕方に食事をとった後、親睦を深めるために前夜祭を開催した。翌日の発表会場となる大学院セミナー室では、梅津ゼミをホスト役として、自己紹介やゲームを催し、食後のお菓子をつまみながら、懇談を愉しんだ。翌朝10時から8ゼミがそれぞれ15分間の発表とその後の質疑応答に臨んだ。今回からの新たな企画として、発表前にゼミの日常を5分程度で紹介する時間を設けたほか、参加者全員に付箋紙(ポスト・イット)を配布して、各発表の善い点や改善点などのコメントを記す時間を取り、休憩時間にゼミごとの模造紙に貼付することで、参加者全員からコメントを受ける工夫を試みた。

 全てのゼミが発表を終えてから、審査委員2名の先生からの全体講評と上位4ゼミへの表彰が行われた。270点満点中、11点以内に4ゼミがひしめき合う拮抗した採点結果となり、最優秀賞には東北学院大学経営学部の矢口ゼミが輝いた。上位4ゼミをページ末尾に紹介する。心地よい疲労感と盛会のうちに全日程を終えることができた。次回、第6回のCSR構想インゼミの計画も立案中であり、各ゼミで研究成果の継承と更なる発展に期待したい。


 

開催概要

主催: 日本経営倫理学会第5回CSR構想インターゼミナール実行委員会

後援: 慶應義塾大学グローバルセキュリティ研究所「慶應―国連PRMEプロジェクト」

日時: 2015年10月9-10日(金・土曜日)

場所: 大学セミナーハウス(東京都八王子市)

参加者 学部に所属するゼミ学生、教員、審査委員、事務局(東北大学経済学部、東北学院大学経営学部、拓殖大学商学部、常葉大学経営学部、慶應義塾大学商学部、関西大学社会安全学部、同大学商学部)

 

審査・講評
高橋 浩夫 先生 (日本経営倫理学会前会長)
河口 洋徳 先生(一般社団法人 経営倫理実践研究センター専務理事、事務局長)

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スケジュール

初日(前夜祭:本部棟および大学院セミナー室)
15:30- 受付開始(本部棟1階、参加料徴収、カードキーの受け渡し、諸連絡)
→チェックイン・入浴 学生宿泊先:さくら館に移動(本部棟より徒歩数分)。
18:30-19:30 夕食(本部棟4階食堂)
19:30-  大学院セミナー室に移動(徒歩数分)、懇親会、発表準備(-23:00使用可)

2日目(発表会:大学院セミナー室)
9:00-   朝食(本部棟4階)※自身の荷物を持って食堂に向かうこと(チェックアウト)。
9:30-10:00 受付・資料配布・発表準備(大学院セミナー室)※10時までには着席のこと。
→スライドの差し替え、配布資料がある場合にはこの時間帯に事務局まで持参のこと。
10:00-10:10 開会の挨拶
10:10-10:20 審査員紹介・発表手順と審査方法の説明
10:30-12:30 発表(午前の部) 4ゼミ
12:30-13:30 昼食(時間調整)
13:30    集合(発表ゼミは早めに集合のこと)
15:30-16:00 休憩・審査(時間調整)※アンケートの回答、ポストイット貼付
16:00-16:30 審査員による講評 + 表彰式
16:30-16:45 閉会の挨拶・諸連絡
-17:00     終了 ※出口にてアンケートを回収、ポストイット貼付の模造紙の受け渡し

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自己ゼミ紹介(5分)・学生報告(15分)・質疑応答(5分)

 
◆第1発表 関西大学社会安全学部 高野一彦ゼミ(学生代表:宮本大将)◆

タイトル:人材シニアサービス 〜高齢者と保育の融合による女性の活躍推進〜

ゼミ紹介 私たち高野ゼミは研究テーマを「企業法学」「CSR」「情報法学」の三つの柱を軸に「企業」に焦点を当てて研究をしています。 当ゼミの特色としてゼミ内で部課長制を敷いていることが挙げられます。各メンバーが部長などの役職につき、定期的に部課長会議と称してゼミの進捗状況の共有や、今後の方針を決める会議を行っています。毎年の恒例行事として当インターゼミナールの参加やBERC寄付講座の授業でご来校、ご講演頂いた企業の方とのディスカッションや研究チームによるプレゼンテーションを行っています。ゼミ活動の半年分をかけて臨んでいるインターンゼミナールなので先生と歴代ゼミ生の悲願である優勝を目指します!

発表概要 近年、少子高齢化が進む中、働ける女性が育児や出産を理由に第一線を退いていってしまうことは企業にとってマイナスであり、働き続ける環境を作ることを求めている。 また60〜65歳以上の待機期間の年齢の社員のポストを準備しなければいけなくなったことも企業として解決したい問題であると言える。こういった社会的問題の解決を図るビジネスは新規事業としても成功を収めると考えた。 そこで我々は企業から運営場所だけでなく60~65歳の待機期間社員を働き手として雇用させてもらう新しい企業内保育園の運営委託会社を提案する。

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◆第2発表 拓殖大学商学部 潜道文子ゼミ (学生代表:鈴木奏子)◆

タイトル:酒蔵を守りたい!――小澤酒造へのCSV提案

ゼミ紹介  企業の経営戦略の視点から「企業と社会」の関係を研究している。特に近年は、企業の社会的責任(CSR)を戦略的視点で考察し、先進的CSR経営を実践している企業におけるCSR経営への取り組みと、業績および経営戦略との関係を検討している。また、ビジネス手法を用いて社会的課題を解決するソーシャル・エンタープライズ(社会的企業)の活動に着目し、日本におけるソーシャル・エンタープライズの現状、およびCSR経営への示唆について研究している。

発表概要 日本の日本酒の蔵元の数が近年激減している。地域の伝統文化としても取り上げることのできる日本酒の売り上げが落ちていることや日本酒離れが進んでいることが問題として挙げられている。また、樽業界も衰退し、樽職人の減少も問題視されている。以上のことから、衰退している日本酒業界と樽業界を活性化させるために、それぞれの業界の魅力を引き出し、社会的価値と経済的価値を同時に生み出すことのできるCSVを私たちが小澤酒造に提案する。


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◆第3発表 埼玉大学経済学部 水村典弘ゼミ (学生代表:太田一誓)■ ◆

タイトル:ミャンマーの雇用における問題――現地からミンガラバー

 

ゼミ紹介 水村ゼミは「日本企業と国際開発」をテーマに掲げて活動してきている。今年度は、「アジアのラストフロンティア」と評されるミャンマーに焦点を当て、「現地法人を設立した日本企業が現地の経済にどのような影響を与えるのか」について研究した。 ゼミでは、文献講読に基づく議論を重ね、上記テーマについての理解を深めている。また、フィールドワークにもウェイトを置き、日本企業の国際開発型ビジネススキームの 先行事例や、JICA(国際協力機構)職員で東南アジア方面の駐在経験者(本学兼任講師)へのヒアリング調査を踏まえ、2014年12月12日〜7日間の日程でミャンマーへ渡航した。現地では、在ミャンマー埼玉県人会の協力で日本企業の現地法人社長へのヒアリングや、現地資本の宝石加工事業者(Golden Palace Gold and Jewelry Jewel Collection Manufacturing Co. Ltd.)の工場見学を通じて、雇用の現地化に伴う経営課題の原因を抽出した。

発表概要 近年、日本企業の進出先としてミャンマーが挙げられており、その現地住民は勤勉であるという情報をメディア媒体から取得できる。しかし、現地ヒアリングを通じて、無断欠勤や遅刻を繰り返すミャンマー人に辟易する日本人経営者が多い事実を知った。この理由を調べ、改善策を見つけるべく調査を行った。本研究では、なぜ働かないのかの原因を特定し、雇用側(経営者)と被雇用側(労働者)の労働意識の歩み寄りを基軸に置いて、改善の可能性を提示する。

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◆ 第4発表 関西大学商学部 横山恵子ゼミ(学生代表:辻本紗季)◆

タイトル:キミもまだ間に合う!!〜BOPビジネスの傾向と対策〜

ゼミ紹介 私たち関西大学商学部の横山ゼミは、ソーシャル・ベンチャーや中小企業研究を行うゼミで、現在、4回生は16名、3回生は15名在籍しています。 我々3回生は、3つのチームにわかれ、各チームで自主的に研究テーマを設定して、調査研究を進めています。今年のテーマはBOP、ニッチ市場、ユニークな雇用制度の3テーマです。各テーマの中で、興味がある分野や成長を見込める企業を丹念に調査分析しています。授業内の活動のみならず、授業外でも積極的に企業訪問やインタビュー調査などを行っています。  指導教員含め、一同非常に仲良く切磋琢磨しあい活動しています。ゼミ・スローガンは、「がむしゃらに生きる」です!

発表概要 世界の様々な社会問題を解決するため、企業はCSV(Creating Shared Value)に注目しています。CSVの一つの例であるBOPビジネスに関心のある私たちは、BOPビジネスの過去、現状、経過、展望について調査しています。そして、その結果を発表します。 BOPビジネスが過去どのような形態で行われていたのか、そしてこれからどう変化していくのか。また、BOPビジネスに対して我々大学生や社会人がどのように関わることができるのかといった点について文献・事例調査を踏まえて考察を進めます。

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◆ 第5発表 慶應義塾大学商学部 梅津光弘ゼミ(学生代表:富田雄登) ◆

タイトル:Microsoft 製品を用いたCSR活動

ゼミ紹介 梅津光弘研究会では週2日、47名の学生が集まり倫理的な観点から企業経営を捉える企業倫理学を研究しています。47名の学生は様々なバックグラウンドをもち、個性豊かです。ゼミ中はケーススダディーを中心としたグループディスカッションが行われるため、学生間の仲はとても良いです。 また、勉強のみならず学内のソフトボール大会での優勝をはじめ、様々なイベントに参加しており、団結力の強いゼミです。

発表概要 近年、中高生は様々な要因で自分の将来について希望が持てなくなってきている。その原因の多くが将来遭遇するであろう様々な問題について不安があるからである。そこで、私たちはこの企画を通して中高生が抱えている様々な不安要素の議題について考える機会を与え、自分自信の将来に希望・自信を持ってもらい、より意欲的に行動できるように支援したいと思う。今回は日本マイクロソフト株式会社にご協力を頂き、マイクロソフトの製品であるSkypeを利用しディベート形式のイベントを考えている。

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◆報告6 東北学院大学経営学部 矢口義教ゼミ(学生代表:佐藤慎也)◆

タイトル:女川町の災害復興FMによる防災意識の向上――ラジオによるコミュニティ防災の推進を目指して

ゼミ紹介 私たちの所属する矢口ゼミでは、CSR(企業の社会的 責任)や環境経営など、企業の社会性 について学んでおり、経済や社会を見る視点を養っています。ゼミでは、ゼミ生がペアを組んで発表に臨み毎回活発な質疑応答がなされており、発表力や質問力、さらには様々な知識を習得することで、社会人としての基礎力も養え、毎回非常に有意義な時間を送っています。さらに、 矢口ゼミの必修科目では、学部内の複数のゼミと交流する機会が多いので、人脈を更に広げることができ非常に充実しています。
 また、矢口先生はとても物知りで温厚な方で、真面目に取り組んでいる学生に対しては途中で見捨てることなく、最後まで面倒を見てくれるとても頼もしい先生で、私たちゼミ生からとても愛されています。
 ゼミの雰囲気はとても明るく、ゼミ生同士で楽しくお酒を飲んだり、旅行に行ったりしており、また、授業時は真剣に取り組み、活発な議論もなされ、スイッチの切り替えが上手くできているゼミであると感じます。夏休みのイベントとしては、キリンビールの工場見学にみんなで行き、ビールを飲みながら楽しく語り合い、絆を深めることが出来ました。授業以外の場でも、日々交流を深めています。

発表概要 私たちの研究は、東日本大震災時に臨時的に設置された災害復興FMが、復旧・復興が一定程度進展した現在において果たす役割について研究し、提案をするものです。災害復興FMは、コミュニティ・ラジオとして復興情報を共有することで、被災地域のコミュニティ再形成に重要な役割を果たすと考えられます。現在、被災地域の災害復興FMは、その役割を終えたり、形態を変容させています。
 私たちは、現在も災害復興FMが存続し、また激甚災害地域のなかでも比較的に復興が進んでいる女川町を調査・研究対象とします。女川町の災害復興FMの現状を調査し、今後も継続させるための課題を浮き彫りにするとともに、継続するための意義を探ります。それこそが、防災意識向上に貢献するラジオとしての意義であり、その方策を本研究では探っていきます。


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◆ 第7発表 常葉大学経営学部 文載皓ゼミ (学生代表:遠藤隆真)◆

タイトル:日本の大学生の情報倫理に関する意識調査

ゼミ紹介 教養として身につけること:タイムマネジメント、資料の検索方法、論文及びレポートの書き方などについて時間を使う。 CSR:「企業が社会のステークホルダーへの責任をどのようにとるのか」を基本的なテーマにし、基礎的な理論について勉強した。 CSRの原点「三方よし」や文先生の論文を読んでCSRの知識を深めた。

発表概要 近年、個人情報保護法の制定に見られるように、日本ではSNSやビッグデータなど様々なICTを活用することによって期待される利便性とは裏腹に、様々な社会的な事件の発生のような諸問題に直面している。このような観点から、本研究では、とりわけSNSなどICTの利用が多いと判断される日本の大学生を対象にし、情報倫理の実態調査を行うことを主な目的とする。
 また、本研究の特徴は、大学生の情報倫理意識調査を単なる仮設とし、それを単に検証するレベルだけでなく、情報倫理教育も行い、それらの教育を受けた学生たちと受けていない学生たちの比較を行うことにある。
 さらに、ゼミナール学生たちを研究主体者として参加させることによって、単なる調査対象から、協力者としての役割も果たすことも期待する。


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◆ 第8発表 東北大学経済学部 高浦康有ゼミ (学生代表:加福礼)◆

タイトル:東北で働く?――人材確保へのアプローチ

ゼミ紹介 ゼミでの活動内容は、企業や行政の CSR 活動についてその意義と必要性を事例分析によって研究している。具体的には、ディスカッション形式を取っており、指定された課題についてあらかじめ各自で研究・考察を済ませたのち、論の確実性や相違点などの意見交換を行って理解を深めている。教科書は、『企業倫理』(白桃書房)と『企業の社会的責任の徹底研究』(一灯舎)である。またゼミの最終報告会では、チームごとに別れて実際の企業の CSR レポートを読み込み、評価すべき点や問題点などをプレゼンした。ゼミでは個人が各々、企業行動について倫理的に、また長期的な視点に立って分析をしている。

発表概要 私たちは東北地域復興という課題に対して、産業的かつ長期的な視点に立って問題提起を行った。そこで、経済を支える最小単位である“人”に着目し、人材確保という切り口から課題の解決法を考えるに至った。現状として、就職に伴う新卒大学生の都市部への流失、地方への就労者の流入の不足が問題の1つにある。この事態を打開すべく、東北地域の若者に対して地元での産業発展への従事を促進する具体策を調査・研究し提言を行う。この提言にあたり、地域産業の歴史や若者の働く意識などに関する調査・研究から得られる仮説をもとに、東北の産業構造と若者の求めるもののギャップを解消し、東北地域として都心部や他地域との差別化に留意した具体策の提示を目標としている。


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発表ルール

発表時間: 発表15分間+質疑応答5分間
・質疑応答を含めこの時間内のすべてを審査対象とする。ともに時間厳守のこと)
・開始時に1鈴、10分経過時に1鈴、終了時刻に2鈴、質疑応答終了時2鈴

自己ゼミ紹介: 発表準備と学生の入れ替わりのための10分のうち、2-3分程度。
・自己ゼミ紹介後、速やかに発表を開始できるようにご準備願います。

発表方法: スライドを利用した口頭による発表。登壇者数は任意です。

審査と表彰: 審査委員および引率教員による採点をもとに学生発表終了後に表彰を行います。       以下の6項目の基準ごとに5点満点、合計30点満点で評価します。       評価の高い順に最優秀賞、優秀賞、佳作の3ゼミを表彰します。
1 独創的な構想力: 実現可能性・持続可能性を踏まえた独創性
2 分析の緻密さ: 調査や分析、資料収集・整理の細やかさと正確さ
3 説明の整合性: 論理の一貫性、ストーリー展開の連続性
4 倫理的な考察: 各ステイクホルダーへの配慮と深い洞察力
5 発表上の工夫: プレゼンテーションの明快さと口頭発表を通じた訴求力
6 対応力とチームワーク: グループ内の役割分担や質疑応答の的確さ


 

 

表彰式

最優秀賞
東北学院大学経営学部 矢口ゼミ

優秀賞
慶應義塾大学商学部 梅津ゼミ

佳作
東北大学経済学部 高浦ゼミ

努力賞
拓殖大学商学部 潜道ゼミ

 


 

注記 上記の概要説明にある通り、第5回CSR構想インゼミは、日本経営倫理学会の支援のもと、2015年の同学会内の実行委員会主催で行われました。このページは、担当理事・実行委員会委員長を務めた高田が、学会活動の成果報告と広報を兼ねて編集掲載するものです。当日の様子を外部向けに発信することについては、インゼミの募集要項を通じて周知するとともに、掲載する写真の選定やサイズにも一定の配慮をしています。ただし、本ページの記載内容について 修正や削除を求める場合には、高田(ホームページにE-mailアドレスを掲載)までご一報願います。

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◆UPDATE:20160301