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今月はゲイリー・ロッシントン氏のSGにスポットをあててみました。 レイナードスキナードのライブでは必ずアンコールに演奏される名曲「フリーバード」の前半部で彼が弾くスライドギターはとても感動的です。 また「フリーバード」は1971年10月29日に亡くなったDuane Allmanに捧げた曲としても有名です。ゲイリーはDuaneのスライドについてピッチが正確で凄いと語っていたように、かなりDuaneに影響を受けていたのでしょう。その為この曲のスライドはDuaneに敬意を表して必ずSGで弾いています。(本当は後述のようにこの曲では変則チューニングを使っていた為のようです。) 上の画像は1977年7月オークランドコロシアムにてアンコールに応えてステージ袖で待機するメンバーです。 |
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さて遡ってゲイリーはデビュー前からSGを使っており、まだ髪も短くあどけない69年の写真と髪も伸びた70年の写真ではどちらもロッドカバーから見て61年タイプと推測されるSGを使っています。ペグを見ると69年の写真に写っている方はグローバー、70年の写真の方はクルーソンになっていますので別物と思われますが、アーム部分を見るとどちらも外しているように見えます。もしかすると同じ物かもしれませんね。 69年のある日61年型SGの中古を買った若きゲイリー君は、ペグを当時流行のグローバーに交換し使わないスイングアウェイ・アームを取っ払って使っていました。しかしヘッドが下がるバランスの悪さに嫌気がさし、70年にはペグを元のクルーソンに戻しました・・・・と、いう事だったりして(あくまで勝手な推測ですので悪しからず)。 |
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75年頃の映像(上の画像左)を見るとゲイリーは、ニッケルメッキパーツ、Les Paulロゴ入りロッドカバー、マエストロアーム付の62〜63年のタイプをアームのみ取り外して使っています。その後エド・キングが抜けアレンとのツインギターになった時のライブ映像を見るとクロームメッキパーツでコントロールキャビティが大きくなった65年以降のタイプをペグをグローバー、コントロールノブを黒のスピードノブ(純正ノブのメタルプレートを外しただけかも)に交換、アーム取り付け部分ごと全てを外して使っています。このSGは「フリーバード・ザ・ムービー」の中の77年の映像(右)でも見ることが出来ますが、以前からの改造に加えて更にブリッジをワイドトラベルに換えています。 下の画像左は同じ65年製のオリジナル状態のSGです。右はゲイリーと同じようにアーム取り付け部分全てを加工した状態で、ちょうどクリームのサイケSGの変遷のようですね。 |
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その他には70年代のSGデラックスを使っている74年頃の写真も有ります。 下の写真はそのSGデラックスですが、60年代のSGの面影を全くとどめない不格好さが災いしてか、今ではほとんど見ることの出来ないモデルとなっています。 たまたまこの時だけ借りたのか、スペアとして所有していたのか定かではありません。 |

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80年代以降は61年タイプを使っていますが、88年のトリビュートツアーの写真の時はまだオリジナルクルーソンだったペグをその後グローバーに換えただけで、スイングアウェイ・プルサイドウェイアームもそのままで使っています。 しかしこれも別物が2本有るのかもしれません。前述のように69年と70年の写真のSGが別物とするとその2本をずっと持っていたとも考えられますが、このあたりはご本人に聞いてみないと分かりませんね。何しろSGはレスポールと違って見分けがつきにくいし、特に荒れた映像から判断するのは至難のワザです(泣)。 下の画像が61年製のSGですが、裏のパネルが右側の65年製と比べて小さいのが分かると思います。ギブソンも最初の頃は出来るだけザグリを少なくしようと努力していたんですね。 |


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現在ギブソンから出ているシグネチャーSGはシリアルから見ると61年型のレプリカのようですが、何故かニッケルメッキのマエストロアーム付きになっています。前述した通りゲイリーが今まで使ってきたタイプは私が確認できたところでは、61年タイプ、62〜63年タイプ、65年タイプ、70年代DXです。 シグネチャーと銘打ったSGが現在使っているスイングアウェイ・アーム付の61年タイプではなく何故マエストロアーム仕様の62〜63年タイプなのか? 1)ゲイリーにシグネチャーを作るからどのSGにするか尋ねたら、初期に使っていたこのタイプを本人が一番気に入っていてこれを選んだ 2)現在ゲイリーが使っている61年型のレプリカを作ったがスイングアウェイ・アームは型を起こすのが面倒でそこまでは再現しなかった 3)作った人がボケてしまい61年型と65年型の仕様がゴッチャになってしまった このどれかではないかと推測してるんですが正解をもしご存知の方がいたら是非教えて下さい。 |

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GuitarPlayer99年3月号のインタビューによると、ゲイリーは2弦にも3弦と同じディーンマークレーの.017を張り2本ともGにチューニング。さらに弦高をスティールギターのように上げるため上の画像で分かるように金属の棒を1フレット付近に差し込んでいました。後半のコードバッキングに突入する時にこの棒をさっと引き抜くのがまたとても格好良いのです。
バーはDuaneからスチールとガラスは違う音がするぞと言われたので彼のマネっこをしてコリシディンの瓶を使用しているそうです。このセットアップでゲイリーはスライドプレイの時はポジションによっては12弦ギターのような厚みのある音を作り、後半部のコード弾きの時は2弦は弾かないようにするそうです。 他の曲のスライドパートはレスポールのまま弾いており、どうやらSGはフリーバード専用のようなので変則チューニング説はもっともに思えるんですが、ところがPlayer2000年2月号に載ったインタビューではフリーバードのスライドはレギュラーチューニングだと語っています。さ〜てどっちでしょうね(笑)。 |
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レーナード・スキナードの使用機材についての情報に関しては取り上げた書籍も少なく、残された数少ない写真や映像から分析するしか術が有りません。 その上、80年代以降の復活後はともかく70年代のものは鮮明な映像が少ないため、詳細を解明するのはなかなか困難で、まさに『いばらの道を歩むが如し』です。 しかし困難な道だからこそやりがいが有るというものです。まあ興味がある方も少ないでしょうが(笑)、今後とも探究し続けていく所存です。 |