インフルエンザの予防接種についての質問をまとめました。 <その1> Q11〜Q20はこちら→

Q1 予防接種は何歳からできますか Q2 予防接種を強く勧める人はどんな人ですか Q3 接種を勧められない人はどんな人ですか Q4 予防接種のリスク(副反応)について教えてください Q5 ワクチンの予防効果はどのくらいありますか
Q6 インフルエンザワクチンにはどんな成分がはいっていますか Q7 インフルエンザの免疫はどのくらい続きますか
Q8
いつまでに接種をすませたらいいですか Q9 なぜ毎年接種しなければいけないのですか Q10 2回接種のときにどの間隔が一番よいですか
(注:この資料は2005年に作成されたものです。)
Q1:予防接種は何歳からできますか
インフルエンザ予防接種はどの人も接種が勧められます。接種下限は通常は6 ヶ月からとされますが、生後3ヶ月以上になれば3種混合と同じように抗体がつきはじめますので、3ヶ月から接種する医療機関もあります。
でもまだ公式の大規模調査で抗体がどのくらいつくのかを調べた報告はありません。
ですから医療機関によって開始年齢がちがうことになるのです。
乳児の効果は成人より弱いので、乳児だけでなくまわりの家族が予防接種をしてうつさないようにするのがよいでしょう。
Q2:予防接種を強く勧める人はどんな人ですか
★生後6ヶ月以上でインフルエンザで悪化する病気(喘息、心臓病、免疫不全、アスピリン投与中の川崎病、慢性の腎障害、糖尿病などの代謝の病気)のある人
★インフルエンザ患者と接する機会が多い人
(医療関係者、保育、幼稚園、学校関係者など)
★集団流行を受けやすい人
(学童、幼稚園児、とくに保育園通園の乳幼児は危 険が高いので接種が勧められます)
★65歳以上の人
★老人ホームや慢性の病気の収容施設に住んでいる人
Q3:接種を勧められない人はどんな人ですか
★強い卵アレルギーのある人
(ただし過敏性の皮内テストを行ってよければ 接種する方法があります)
★妊娠中の人は日本では勧められません。でもアメリカでは妊娠中期から後期の妊婦には接種を強く勧めていて、日本とは逆です。
Q4:予防接種のリスク(副反応)について教えてください
インフルエンザワクチンは副反応が少ないワクチンです。アメリカで1970年 代にギランバレー症候群という神経のアレルギーが接種した人の間で接種しない人の5〜6倍多くでました。しかしその後は増えることがなく、安全性は高いと考えられています。まれに接種後に脳炎の報告がありますが、予防接種との関係がはっきりしたものはほぼありません。重大な副作用はほぼないと言えるでしょう。
他に接種後のアレルギー反応があります。接種後のじんましんや呼吸困難や接種部位の発赤ですが、他のワクチンと同じで重いものはきわめてまれです。
発熱や頭痛はとても少ないと言われています。
インフルエンザワクチンをはじめ多くの予防接種には防腐剤としてチメロサールが入っています。この成分が自閉症の発症に関係あるのではないか、とアメリカで一時問題になりました。しかし今年国際予防接種広報センターが公式に関連がないとの通知を出しました。
Q5:ワクチンの予防効果はどのくらいありますか

インフルエンザワクチンの有効率は70%です。接種するとかからなくなる率のほうが高くなりますが、他のワクチンと較べるとかかる率は高いです。でも、かかっても肺炎や脳炎などの重い合併症になる率は下がります。ワクチン株と流行株が一致するほど有効率は高くなります。最近は一致することが多くなりました。A型のほうがB型より抗体はよくつきます。A型のほうがB型よりかかると重くなることが多いですから、重くなる人が減る効果があります。

インフルエンザ脳症は大部分が乳幼児の病気です。幸いめったにかかることはありませんが、かかるとほとんどが24時間以内に悪化して、抗インフルエンザ薬が間に合わないことがほとんどです。また抗インフルエンザ薬のタミフルは1歳前の使用が慎重に制限されています。乳幼児期はワクチンの効果は確実なものではありませんが、ある程度免疫がつくと考えられますので、ワクチンがいまのところ一番有効でしょう。
でも乳幼児への接種は少なく、どのくらい抗体がつくのかは詳しくわかっていません。小さな子どもは一度もインフルエンザにかかったことがない子が多く、まったく免疫がないことが多いので、ワクチンを打っても大人ほどには免疫がつきません。1歳前に接種した乳児の抗体を調べて、A型は大部分、B型は半分以上に抗体がついていたという報告がありますが、数が少なく確実なことは言えません。現時点では乳幼児も大人ほどでなくても有効と考えられています。
今のところ接種した乳幼児に脳炎や脳症にかかる人が少ないので、重症になるのを防ぐ効果もありそうです。でもより免疫のつく家族が接種して、乳児にうつさないようにするのもよいでしょう。

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Q6:インフルエンザワクチンにはどんな成分がはいっていますか

インフルエンザワクチンにはその年に流行しそうなA型2つ(香港型、ソ連型の一種)とB型1つが入っています。3つの型の免疫が一緒につくのです。
今年はA型はニューカレドニア/20/99、ワイオミング/3/2003、B型は上海/361/2002です。(注:ワクチンの型は2005年度のものです)毎年世界の主だった国の担当者が会議を開いてワクチン株を決めています。
北半球と南半球は夏と冬が逆なので、お互いに参考にしています。

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Q7:インフルエンザの免疫はどのくらい続きますか

接種1〜2週後から抗体が上昇しはじめて、2回接種1ヶ月後にピークになり、3〜4ヶ月後に低下しはじめます。
接種5ヶ月くらいまで効果があります。10月半ばに接種すると3月半ばまで有効なので、インフルエンザシーズン中は大丈夫でしょう。でも毎年すこしずつ免疫が残ってゆきますので、基礎免疫がついてきます。

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Q8:いつまでに接種をすませたらいいですか

インフルエンザははやい人は11月からかかりはじめます。最近は2〜3月の流行が多いですが、12〜1月に流行する病気ですから、はやめに接種するほうがシーズン全体を通した免疫がつきます。10月半ばに接種をはじめる医療機関が多いですから、とくに受験生ははやくすませておくとよいでしょう。

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Q9:なぜ毎年接種しなければいけないのですか

抗体は接種後5ヶ月くらいまでしか持ちません。しかも毎年変異しながら流行するので、毎年のシーズンに合わせた新しいワクチンを接種しなければならないのです。

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Q10:2回接種のときにどの間隔が一番よいですか

理想は4週間です。でもこの時期はかぜをひきやすくて、4週間後に2回目の接種をしようとすると延期したり、打ち損なったりすることがあります。1〜4週間間隔なら有効ですので、はやめに2回目の接種をしたほうがうまくゆくことが多いです。

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