母乳は、赤ちゃんにとって栄養的にもパーフェクトな自然食であるだけでなく、感染、
アレルギー予防、母子の絆を強く確かなものにする相互作用を生むなどのいいところ
があります。母乳を与えることで、母親の体内でホルモンが分泌され、産後復古を助
けるだけでなく、同時に母性を育て、子供に対する愛情も育てるのです。


1. おっぱいの素晴らしさ
2.おっぱいの出るしくみ
3.出産後のおっぱい
4.赤ちゃんはお弁当と水筒を
持って生まれてきます
どうしたらいいの?
この他に・・・

1. おっぱいの素晴らしさ

☆赤ちゃんにとってのメリット☆

★おっぱいには、たんぱく質(体の組織を作る)、脂肪(エネルギー源)、乳糖(脳や中枢神経の発
 達に欠かせない)そして、この三大要素のほかに、ビタミン類、塩分、防御因子、成長因子、
 ホルモン、酵素、神経発達に必要な物質(タウリン、DHA)など赤ちゃんが成長していくの
 に必要なもの、病気から守るものがバランスよく含まれています。
 下痢を含む消化器系疾患 肺炎を含む呼吸器系疾患 耳の病気 (中耳炎)  尿路感染症
 の予防になります

★未熟な赤ちゃんの消化や吸収、排泄の機能に合っているので体に負担がかかりません。

★初乳は、出産してから2〜3日の間に分泌されるおっぱいです。初乳に含まれている免疫グロ
 ブリンは、赤ちゃんの口に入り胃や腸の粘膜に広がります。すると、細菌やウイルス、アレル
 ギーの原因となるたんぱく質が入っても、粘膜から中に侵入できなくなります

★おっぱいをすう時、口の周りの筋肉・舌・あごなど顔の筋肉を使い、自身で様々な機能を発育・
 発達させていきます。

★いつでも飲めます

★乳幼児突然死症候群の発症の割合が少ない

☆お母さんにとってのメリット☆

★赤ちゃんが、おっぱいを吸うことによって子宮がどんどん収縮していくのです

★妊娠中に体重が増え、産後すぐには戻りませんが、母乳を飲ませていれば無理にダイエットし
 なくてもその脂肪が落とされます

★乳がん・卵巣がん・子宮体がんの発症が少ないといわれています

★おっぱいはお金がかからないので経済的に楽!!

★夜中の授乳も楽。添い寝をしたままあげられる

★外出する時、お湯や哺乳瓶など持っていかなくてもいい(準備が要りません) 

☆相互作用☆

★おっぱいは、赤ちゃんの”心”を作り、人間の基本的信頼を育てます。

★お母さんにとっても自分を必要とされているという充実・幸福感が得られます
 産後のお母さんの心や体は赤ちゃんと切り離して考えることはできません。おっぱいを通じて、
 お母さんと赤ちゃんはお互いに必要としています。

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2.おっぱいの出るしくみ

赤ちゃんがおっぱいを吸う力はとても強いのです。赤ちゃんがお母さんの乳首を吸って刺激が
加わると、その刺激がお母さんの脳の下垂体と呼ばれる部分に伝わります。刺激を感知した下
垂体はプロラクチンオキシトシンというホルモンを同時に分泌します。

プロラクチン→おっぱいの出をよくし、母性を育てます
オキシトシン→子宮収縮を促し、乳腺組織を取り囲む筋肉を収縮させて、乳汁を送り出します。

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3.出産後のおっぱい


出産後2,3日間は、母乳を体の中で準備しています。出産後、すぐに母乳が分泌されると考えて
いる方が多いようですが赤ちゃんがおっぱいを吸う刺激が何回も加わることによって分泌されて
いきます。実際には母 乳の分泌は出産後2〜3日かかります。全くでないというのではなく、
量が出るまでの間、免疫物質のたくさん入った濃い初乳が出るのです。

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4.赤ちゃんはお弁当と水筒を持って生まれてきます


お母さんが充分母乳が出ない間、何もたす必要はありません。赤ちゃんはお弁当と水筒を持って
生まれてくるから大丈夫。赤ちゃんは、自分自身の体の中に備えられたお弁当と水筒で生きてい
けるような仕組みになっているのです。赤ちゃんは充分に出ない母乳に吸いつき飲もうとします。
だから、何度も何度も吸わせるのです。
初めから、上手に出来ないのは当たり前です。時間にこだわらず、泣いたら飲ませましょう。

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どうしたらいいの?

出産前は、「おっぱいで育てたい、育てられるはず・・」と思っているお母さんがほとんどの
ようですが、実際の母乳育児率は44〜45%にとどまっています。なぜでしょう?
母乳育児成功の秘訣は、赤ちゃんが生まれてほぼ1週間の入院中のケアがカギなのです。
しかし、以下の要因があり思うようにいかないようです。

 ● 病院の指導内容にバラつきがある。
 ● ブドウ糖水、ミルク、哺乳瓶を使用していない病院を探すのが困難。
 ● お産前に目にする一般資料では、母乳育児の情報が少ない、または書かれていない。
 ● 核家族化が進み母乳育児の経験者、ノウハウを知る人が少ない。 
 
                                    等の理由です。

ですが、諦めてしまう必要はありません。
次のことを病院に相談してみたり、お願いしてみましょう。

☆出産後30分以内にオッパイを含ませてほしい☆

 赤ちゃんが目覚めているこの時に、初めて与えるのはお母さんのオッパイをなめるだけでも
 良いのです。生後1〜2時間で赤ちゃんは深い眠りに入ってしまうので、その前にお母さん
 のオッパイをインプットしてもらいます。
 母子別室だと赤ちゃんは生後8〜12時間でブドウ糖水を与える病院もあるので、まず最初
 にぜひ分娩台の上でオッパイを吸わせたいとお願いしてみましょう。

☆24時間以内に7回以上、乳首を吸わせる☆

 赤ちゃんが必死にお母さんの乳首を吸うとオッパイ産生にもスイッチが入ってきます。その
 後も欲しがる毎に(泣くたび)にオッパイを上げます。(1日8回以上)。3時間毎でなくてもよ
 いし、少ししか飲まないからとミルクを追加しなくてもよいのです。

☆母子同室に母子同床にしてほしい☆

 母子別室だと泣いてすぐに飲ますことが出来ません。生後1〜2日で母子同室になる場合も
 多いのですが、出来る限り生まれた日から同室の方が、母乳育児には良いのです。夜は新生
 児室で預か場合も多いのですが、その間はほとんどミルクを足す事にもなります。

☆オッパイだけで育てたい☆

 大多数の病院は生後約8〜12時間でブドウ糖水を与えています。産後1−2日は新生児室
 で預かり、3時間ごとに哺乳瓶でミルクを与えるという事も多いです。ですからオッパイで
 育ててみたい方は、病院にお願いしてみましょう。哺乳瓶のゴム乳首は力を入れて吸わなく
 ても楽に飲めるため、慣れてしまうとお母さんの乳首を上手に吸えなかったり嫌がったりす
 る事もあります。


現在、母乳育児を強く推進している病院は少なく、上記のような事をお願いをするのは、とても
勇気がいることかもしれません。しかし、妊娠中から母乳育児をしたい事を、是非、じっくりお
話してみてください。出来れば、書面や、「オッパイお願いカード」などで自分が出来る事を表
し、先生・助産師さん達に分かりやすくしてみましょう。

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この他に・・・

☆困った時に援助してくださる方を見つけておきましょう☆

      ・乳首が痛い、切れた。乳腺炎。
       ・赤ちゃんやお母さんの病気
       ・母乳が足りないのでは?(母乳不足感)
       ・周りから様々な事を言われ気持ちがグラついたり不安になる・・・
                                   
                                     など。

 案外トラブルや不安はあるものです。そんな時、頼りになる専門家を見つけておくことです。
 「助産師・助産院(所)」や保健センターなどに問い合わせると教えてくれます。

☆ゆったりと育児に集中しましょう☆

 オッパイの出はストレスに敏感です。特に初めての赤ちゃんの場合、戸惑う事ばかりですが、
 ゆったりと赤ちゃんと過ごせるよう、周りの人に協力してもらいましょう。家事以外のことで
 も気になる事も多いでしょうが、たいていの事は後回しにできるはずですよ(^^)b

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