・・・特にチョコレートコートカラーの遺伝について・・・

  


  (1) 遺伝子について
 常染色体上に独立して存在する2組の対立遺伝子による遺伝(条件遺伝)

  B:ブラックの色素のもとを作る
  
b:チョコレートの色素のもとを作る
    【Bは、bに対して優性】

  E:ブラック又はチョコレートを発色させる
  e:ブラックやチョコレートの発色を妨げる
    【
Eは、eに対して優性 → eeの時、必ずイエローになる】

  イエローには多くの色合い(クリームからレッドフォックス)がある
  これは他の制限遺伝子群の働きにとるものと考えられている(鼻や眼縁、おそらく眼色も)
  →
bbの時、いくつかの犬種のチョコレート(LIVER)にみられるように、皮膚の色素がぬけてしまう

 【上に述べた制限遺伝子群との関わりで、多少の差は見られるかもしれない?】


  (2) イエロー ラブラドーラーズ
  BBee … 純系のイエロー、皮膚や眼の色は普通

  Bbee … チョコレート遺伝子を潜在して持つイエロー
         1)皮膚や眼の色は普通
         2)外見上は純系のイエローと区別が付かない
         3)チョコレートの子孫を生み出してきたタイプはこのタイプ

  bbee … "YELLOW-LIVER" または "PALE YELLOW" と呼ばれる
         1)好ましくないタイプ
         2)皮膚はチョコレートのように色が抜け、眼色は色合いがより薄くなる
         3)鼻も鼻下もピンク色
         4)私見では健康上は問題がないと思われるが、ショーには出せない
         5)チョコレート遺伝子を2つもつが、
eeはイエローになる
         6)両親の遺伝子型が
Bbeeの場合に生まれてくる可能性がある


  (3) ブラック ラブラドーラーズ
  外見的にどんな遺伝子を持っているのか手がかりはない

  BBEE … ブラックの純系

  BBEe … イエローの遺伝子を潜在させている(ヘテロ)ブラック

  BbEE … チョコレートの遺伝子を持つブラック
         ※今はこのタイプのブラックの父犬が増えている。

  BbEe … チョコレートとイエローの両方の遺伝子を持つブラック
         ※アメリカでは、BYCーBLACKと呼んでいる


  (4) チョコレート ラブラドーラーズ
  bbEE … 純系のチョコレート

  bbEe … イエローの遺伝子を潜在して持つチョコレート
        ※犬の外見だけでは、どちらの遺伝子型かわからない→両親の毛色をチェック
         それでも決定できないときは、色々な毛色の雌犬を交配して子孫の毛色をチェックする


  (5) ブリーディングにおける留意点
 1)イエロー同士の交配からはイエローしか生まれない

 2)BbEEあるいは、BbEeのブラック同士なら、どの組み合わせでもチョコレートが生まれ得る

 3)BbEE×Bbee→チョコレートが生まれる可能性あり

 4)チョコレート遺伝子を持つ両親からはチョコレートが生まれる可能性がある。
   しかし、チョコレート遺伝子を持つブラックやイエローの両親から子犬が生まれるとしても、
   1胎子数が少なければ1匹も生まれてこないことも、大いにあり得るし、せいぜい25%の確率である

 5)一方の親がチョコレートなら、次代の子へ必ずチョコレート遺伝子が受け継がれる

 
 
 <引用・参考文献>

 1)Labrador Retrievers TPDAY; Carole Coode著

 2)International Labrador Newsletter Issue No.3
   "Inheretance of chocolate coat colour";by janice Prichard