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ぼちぼちやっております。 おひまな方はごゆるりと。

2004年8月30日 (月)
 やや蒸し暑さが戻ってきて、雨が降りそうで降らない微妙な空模様の下、ギャラリー神宮苑へ。初めてのギャラリーだが、わかりやすい道で助かった。原宿駅竹下口からほぼ一直線に10分。これならぼくも迷わない。
 壁面はなかなか広い。道路側は全面ガラス張りで開放感がある。やっていたのは「veil curtain 田中清代&飯野真由美2人展」。お二人は美大の同窓生で、3年ごとに2人展を開催しているそうだ。どちらも銅版画ということもあって似た雰囲気を感じたが、飯野さんは「全然違うでしょう」とおっしゃっていた。そうかなあ。
 田中清代さんはいつも心の闇の部分に関心を持っている画家だと思う。絵本にもそれを感じさせるものはあるが、展覧会の絵ではよりはっきりとわかる。光の当たらない、したがって色も形も不明瞭な、怪しく、それでいて身近なもの。在るものを無いふりしても仕方ないし、割り切れないものを割り切ろうとしても無理がある。もっと自然に、うまくつきあっていける道があるはず――そんな、心の内外を行き来してバランスを探るような表現に見える。今回のテーマが「窓」であると聞いて深く納得した。内と外のあいだにあるのが「窓」だから。

2004年8月27日 (金) 最後尾を争う
 初めて会った人に、ケータイを持っていないと言ったら、しま模様のパンダでも見るような目で見られた。そんなに珍しいのか。
 しかし、類は友を呼ぶというのか、ぼくの周りにはケータイを持たない人間はまだポツポツと存在している。先日もその一人と呑んでいて、「ケータイを持たない日本で最後の男になる」と豪語すると、「無理だ、オレがいる限り」と切り返された。
 ふっ。そいつはどうかな?

 お勧め絵本を更新。
『だくちるだくちる』 原案V・ベレストフ 阪田寛夫・文 長新太・絵
 ご覧ください。

2004年8月25日 (水) 下町散歩
 仕事で出たついでに足を伸ばし、谷中・根津の界隈へ。午後はちょうど陽も陰り、パラッとお湿りも心地よく、のんびりふらふら下町散歩。
 静かな墓地をそぞろ歩き、なにげなく入ったお店で珍妙なアフリカの楽器を触らせてもらい、全生庵で三遊亭円朝ゆかりの幽霊画を見る(寒くなるほど怖くはなかった)。
 古今東西雑貨店イリアスという面白いお店で、吉田稔美さんの納涼ピ−プ・ショー展。ピ−プ・ショーとは紙製の「のぞきからくり」、いかにも珍しそうな品物で、ぼくは吉田さんの作品しか見たことがないが、日本で他に作っている人はいるんだろうか。DMにあった怪談モノのピープ・ショーが見当たらなかったのは売り切れだったのか、ぼくの目が節穴だったのか、店に住みつく物の怪に化かされたのか、ちょっとわからない。
 方向音痴にものを言わせ、堂々巡りしながら次第に不忍通りと言問通りの交差点に接近する。路地をちょいと入ると Tea&Gallery 花影抄、二村裕子さんの「いらすとれーしょん展」が昨日始まったばかり。谷中・根津が大好きだという二村さんに説明を受けながら、あさがお、ほおずきなど地域ゆかりのモチーフを生かした作品たちを楽しむ。美味しいお茶とお菓子もいただいて、まったり満足。良い一日。

2004年8月23日 (月) 常夏の星に生まれていたら
 昨日まではイライラしたりムシャクシャしたり、ちょっとのことで腹が立ったりする不機嫌な人間だったが、今日は一転してサワヤカ、買い物に出たとたん雨に降られても「けっ!」とか言わず、にこやかにカサを取りに戻るおだやかな人間に。
 たかだか5度の気温差で、人間なんて変わってしまうものなのだ。もし今年の夏みたいな気候が永遠に続く星に生まれていたら、ぼくは自分の性格を、根気がなく、やる気もなく、そのくせ怒りっぽい最悪のものだと思い込んで一生過ごしたことだろう。
 この世に秋というものがあることは、恵みであり、救いであり、約束された希望そのものだ。

2004年8月20日 (金) 世を忍ぶ仮の姿
 検索してみると、夜の学校探検はよその地域でも行われていることがわかった。その実態は様々なようだが、中には大人がシーツをかぶって脅かすなんてのもあるらしい。それっておばけ屋敷?
 思い出したぞ。去年の夏には肝だめし大会の張り紙を見たことがあった。会場は近所の鬱蒼とした公園で、出演・○○地区おばけ有志と書いてあって笑った。今年はあの張り紙を見ていない。怪しい。おばけ有志はどこへ行った? 夜の学校探検とは、肝だめし大会の世を忍ぶ仮の姿なのか?
 それにしても、おばけ屋敷とか肝だめしなんていうのは、それなりの気構えをもって行くからいいので、不意打ちだとしゃれにならないと思う。想像するだけでも怖すぎる。

2004年8月18日 (水) 夜の学校探検
 町会の掲示板に気になる張り紙があった。「夜の学校探検」。なんだそれ?
「誰でも参加できます」「真夏の夜の学校を感じてみよう」などと書いてあるが、具体的に何をやるかの説明はない。一切ない。
 震災の際、学校は防災拠点となります、と小さな字で書いてあるのがヒントかと思ったが、夜中に避難訓練でもないだろう?
 持ってくるもの、懐中電灯と上履き。主催、地区青少年育成委員会・町会連合会・地区消防団その他。
 ああ、気になる。行ってみようかな。

2004年8月16日 (月) 無事入稿。
 しばらく前から猛暑に負け、充電期間という名のだらだらモードに浸っていたが、お盆も終わったことだし、そろそろ引き締めてかからなければいけない。と思うものの、まだまだ暑いし大丈夫かな…。
 絵描きさん、編集さん、印刷屋さん、働き者の皆様と集い、絵本の入稿。やっとゴールが見えてきた。色がきれいに出るか、色校がとどくまでドキドキものだが、これはもう神(と印刷屋さん)に祈るしかない。
 発売予定は十月初め。そのうちトップで告知します。

2004年8月13日 (金) ステレオグラムとリニューアル
 古書店の105円コーナーでステレオグラムの本を買う。ステレオグラムとは平面なのに立体のように見える不思議な絵(図)。十年ほど前にブームがあったから、知っている人も多いだろう。新聞雑誌等で時折見かけながら、これまで一度も立体に見えたことがなかったのに、本に書いてあるコツを学ぶと、おお、見える見える! 笑っちゃうほど見事に立体に見える。知覚の仕組みって面白いんだな。

 著書紹介のコーナーをリニューアル。制作中のこぼれ話など、ちょっとしたコメントを追加しました。ご覧ください。

2004年8月11日 (水) 満天の星
 昨日からどうも喉がいがらっぽい。鼻水にも悩まされる。夏風邪というより花粉症的な症状だが、真夏に花粉症なんてあるんだろうか。少なくともぼくは経験がない。なんでもいいから、さっさと治ってくれ。
 サンシャインに今年できたプラネタリウムに行った。数年前に一度閉館し、スポンサーが変わっての再スタート。場内の様子に変わった印象はなかったが、投影機の性能は格段にアップしたらしい。見たプログラムは「満天星に抱かれて」。人工の星空であってもやはり美しい。それに本当に空気がきれいなところで見る星空をかなり正確に再現していると思う。去年富士山で見た星空はこれに近かった。肉眼で天の川が確認できるほどだった。
 もとより比較できるレベルではないが、東京の空が一番きれいなのはお正月とお盆。週末晴れたら夜空を見上げてみよう。

2004年8月9日 (月) にんじんの芯
 にんじんを切ろうとして異常に気がついた。包丁がすっと通らない。芯のようなものにひっかかるのだ。力を入れれば切れるが、そんなにんじんって普通じゃないだろう。煮れば柔らかくなるかと甘い考えでかまわず調理を続ける。ダメだった。かんでいると木の根っこみたいな白いものが残り、どうにも喰えたものじゃない。3本一袋で買ってしまったからあとの2本も心配だ。いつもと同じ店なのにな。まいったまいった。

 おまけコーナーを更新。「一冊二鳥」。これは絵本『とんでいく』を読んでないとわからない部分が多いので……、図書館あたりで読んでいただけると嬉しいです。

2004年8月7日 (土) 初穂高
 山から帰ってきた。お土産は日焼けの腕に白く残った腕時計の跡とふくらはぎの筋肉痛。そしてそれらがなければ夢だったかと思う穂高の景色と空気の記憶。おすそわけできないものばかりでごめんなさい。

2004年8月4日 (水) 「映らなくてもけっこうです。
鳴らなくてもけっこうです。お気軽にお声をおかけください」
 といって不用品回収車が回ってくる。いつのころからだろう、かなり頻繁に回ってくるようになった。家電品から家具からバイク自転車まで、粗大ゴミに出すとお金を取られるようなものも無料で回収してくれるという。
 ぼくはずっと、こういうのは利用してはいけないのだと思っていた。再利用できる部品や素材をリサイクルして利益を出すにしても、残りはどうするのか? どうせ不法投棄しているんだろう。ということは、ああいう業者に出すのは自分が不法投棄するのと一緒だ。と、まあ、そう思っていたのだが…。
 違うという話を聞いた。なんでもそれらの廃品は中国に送られ、人件費の安い労働者の手で、解体・リサイクルされるという。そしてそのリサイクル率たるや、ほとんど残るものがないほどだというのだ。すごい。廃品を東京湾に放り込むより、はるかに立派ではないか。
 不用品回収車のすべてがそういうルートを通っているかはわからないが、どうも偏見を改める必要があるようだ。
 ひとつお利口になったね。

 リンクを更新。

 芸術系サーチエンジン
 SHINKA.Net

 どちらもクリエイター&アーティストの検索サイト。使えます。

2004年8月2日 (月) ひみつの友の会
 シネマサンシャインの友の会に入っている。これがなかなかおいしいのだ。4地区のシネマサンシャインのどこでも、常に入場料金が1000円になる。年に一回でも映画を観る人なら絶対お得、100回観る人なんて8万円もお得。映画ファンなら入らない手はないのだが、なぜかこの友の会、存在自体あまり知られていない。
 理由はもちろんある。シネマサンシャイン自体がまるで宣伝活動をしていないのだ。劇場のどこにもポスター・チラシ等の案内はないし、公式サイトでも一切触れていない。完全に「ないもの」の扱い。ふつうに考えてこれは、会員を増やしたくないということだろう。
 昔はそんなことはなかった。ちゃんと力を入れていた。宣伝していたし、そう、会報というのもあった。年3回が2回になり1回になり、いつのまにか消えてしまった。
 1000円の客が増えても嬉しくないのだろうか。儲からないのだろうか。毎年更新に行くたび、「友の会は廃止しました」と言われるのではないかと内心ヒヤヒヤする。
 口コミでも広がっていないところをみると、会員証の裏に小さな字で書いてあるのかもしれない。「友の会のルールその1 友の会について口外してはいけない」。
 あーあ、口外しちゃったよ。

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