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ぼちぼちやっております。おひまな方はごゆるりと。

2004年4月30日 (金) にやり、きらり、ばさり、ふたり。
 しばらく品切れだった『ふたり』(瀬川康男さく 冨山房)が再版されると聞いた。好きな絵本だから嬉しい。
 瀬川さんは長いキャリアの間にずいぶん画風を変えてきた方で、初期(『いないいないばあ』等)、中期(『平家物語』シリーズ等)、後期(『ちょっときて』等)、それぞれ全く異なっている。
 人気面では初期作品が一番のようだが、中期作品の『ふたり』も趣味性と大衆性のバランスがとれた傑作だと思う。たくさんの人の目に触れて欲しいものだ。

2004年4月28日 (水) 日本映画検証 5 名匠小津安二郎
 いつもながらやっております、新文芸坐。
「早春」1956年 出演 淡島千景 池部良 岸恵子
「お早よう」1959年 出演 佐田啓二 久我美子 笠智衆
 ふだん観ている映画とあらゆる面で違うから、たまに小津映画を観るのはいいことだ。
 ストーリーとか演出とかカメラアングルとかより、そこに描かれた庶民の生活が印象深い。うちの中では和服で、出かけるときは洋服。テレビがあるうちは珍しく、子どもたちはそこへ見せてもらいにいく。みんな玄関に鍵なぞかけておらず、隣の奥さんがいきなりガラリ御免くださいと来る。舞台が東京でも人と人の距離は(現在と比べ)異様なほど近い。50年代の日本はこんなだったのか。ふうむ。
 今回の特集は5月14日までなのだが、プログラムを見ているとすごい。無声映画・活弁つき、というのもあれば、パテベビー短縮版、さらには不完全版とかいうのまである。ああ、しかし、なんというべきか、みなさん! 不完全版ですよ!
「特別完全版」があれば「不完全版」もある。これが世の中というものか。

2004年4月26日 (月) 更新
 「著書紹介」に新作「あるひそらからさんかくが」を追加。献本は届いているが、まだ店頭には出ていないから、ちょっとフライング。
 遅くとも来月三日には書店に並ぶと思います(但し大型店と専門店のみ)。

2004年4月25日 (日) 風に吹かれてボサボサ髪になりながら東京ビッグサイトへ
 昨日、数年ぶりとか十数年ぶりとかの人たちと会い、当然のような当然でないような成り行きで、けっきょく朝までコース。それでも昼前にわりと元気に目覚めたので、予定通り、東京国際ブックフェアへ行く。
 デジタルパブリッシングなんかも面白そうだとは思うが、やはり目当てはバーゲンブック。前から気になっていた絵本をこの機会に買う。
 ただ児童書は二割引がほとんどで三割引が少々、大喜びするほどの割引率でもない。一般書には五割引や七割引まであるのに。ま、理由はなんとなくわかるけれど。
 招待券がない場合、入場料1200円というのは高いだろう。ずいぶん買い込まないと元が取れないぞ。

2004年4月23日 (金) ウグイスメール
 昼間、ちょっと寒いなと思いつつシャツ一枚で出かけたら、夕方からはさらに寒く風も出て、ふるえて帰ってきた。
 18日の日記に対し、違うかもしれないよ、というメールが。ぼくの鳴きマネがあまりにもうまいので、ウグイスは恥を知り、静かに去ったのでは、というのだ。
 そ、そうかなあ。

2004年4月20日 (火) 表紙、載せました。
 画家選定の打合せ。すんなり決まりそうな根拠のない予感があったのだが、現実は甘くない。どんな絵本にするかのイメージに、ややズレがあったようで、どちらが持っていった候補にもその場では決められなかった。
 まあ、ズレは埋まったと思うから、次回に期待しよう。

 トップの画像を新作「あるひそらからさんかくが」に変更。それにあわせて背景色をいじったのだが、いまひとつしっくりこない。気にしているとキリがないし、目が疲れるから、もういいことにする。

2004年4月18日 (日) ホーホケキョ
 隣家の鬱蒼とした庭で、ウグイスが盛んに鳴く。そのたび口笛で鳴きマネを返していたら、じき彼は無言になった。
 お耳汚しでしたか?

2004年4月17日 (土) 特別に完全な現代のアポカリプス
 いきなり夏日だ。シャツ一枚で出かけられるようになると、からだが軽くなった気がする。
 陽気に誘われふらふらと、ベトナム・カンボジア3時間半の旅へ。案内人はご存知ウイラード大尉。「地獄の黙示録(特別完全版)」だ。
 特別に完全なヤツ、は初めて見たのだが、長くなった50分ほどはほぼ2つのエピソードに使われていた。プレイメイトが慰安婦化している話と、フランス人の農園で一泊する話。はっきり言ってどちらも映画の出来を上げているとは思えない。それでも見せてもらった価値はある。この映画が破綻しているという多くの人の感想にぼくは同感なのだが、追加シーンによってそれがさらにはっきりしてきたからだ。
 破綻しているとは一つの意志で貫かれていないこと。コッポラがいかに迷い悩みながら作ったかが、より明瞭に感じ取れるようになった。
 しかしそういうものに「特別完全版」はないだろう?
 冗談なのか?

2004年4月15日 (木) リンク
 どうでもいいけど、人のうちにゴミほうりこんでいくのって犯罪じゃないのか?
 毎日毎日あきもせず、せっせとほうりこむのやめてくれよ。たまっちゃって、ほんと迷惑なんだから。どうしてああいうのが社会的に許されてるのかわからないな。

 いや、郵便受けのチラシのことなんだけどね。

 リンクに3件追加。
「世界でただ1冊の絵本」
「子どもの本●ジオジオ」
「小峰書店」

2004年4月13日 (火) 東京(戦車)タワー
 東京タワーが戦車でできているときいた。本当か?と思って検索してみたら、それなりに本当らしい。朝鮮戦争終結後、不要になった米軍戦車が払い下げられ、スクラップにして東京タワーの建材に使われた。さすがに全部ではなく一部らしい。上のほう3分の1ほどが元戦車だとか。
 ちょっと驚いた。鋳潰してしまえば元が何でも同じとはいえ、そう思ってみると、タワーと戦車のイメージが重なる。戦車の亡霊が見えるような気がする。砲弾の代わりに電波を発射しているわけか。

 東京タワーといえばゴジラ。ゴジラといえば伊福部昭。中に入っている人ではないよ。音楽をやった人。偶然このところよく聴いていた。「SF交響ファンタジー」「交響譚詩」「シンフォニア・タプカーラ」。
 ゴジラだけの人と思っていたわけではないのだが、音大の学長まで務めた人とは知らなかった。異端派かと思いきや、もろメインストリームだったのか。そんな人が怪獣映画をやっているとは、日本の音楽界も侮れない。

2004年4月11日 (日) ワンワンワン
 トップページで犬が鳴いています。
 あなたを呼んでいるのです。
 ご覧になってください。

2004年4月9日 (金) うどんを喰って宇宙へ行こう。
 以前この日記でも書いた近所の古絵本屋さんに、ギャラリーゑいじうのTさんと編集者のTさんをご案内する。自分が発見した魅力的なお店を人に紹介するのはちょっといい気分だ。お店の方を含めて四人、やや濃い目の絵本の話題に。みなそれぞれ違う形で絵本に関わっているのが、なんとなし面白いことのように思えた。
 お二人のTさんは、ともにいい本との出会いがあったようで、めでたしめでたし。ぼくは編集Tさんに「傑作ですよー」とお薦めされたばかりの「うどんやさん」(いしいしんじ文 矢吹申彦 絵 おおきなポケット2003年2月号)を入手。
 帰って読むと、すごかった。うどん屋さんに入って一杯のうどんを食べるだけの話。それでこれほど遊べるとは。これほど遊んで許されるとは。いや、頭の固い人は許してくれないかもしれないぞ。意味不明だとか不真面目だとかの抗議が編集部に届いてないといいな。固い頭が生み出すものはたいていロクなものではないのだから。

2004年4月7日 (水) ボールの中には
 おまけコーナーを更新。今回は絵本『ボールガエル』に関する文章。
 これのカエルはガマガエルではない。といって他の種類のカエルでもない。誰も見たことのないカエル。こころの目でしか見えないカエル。

2004年4月6日 (火) お、出てきたね。
 数日前の夜、雨の中を歩いていると、足元でのそのそ動くものがいる。何だと思えば、ガマガエル。少し行くとまた一匹。暖かくなって、冬眠から覚めたんだな。
 今日は近所の公園の池で、カメを見た。池の中央に頭をだした岩の上で、甲羅干しをしている。大中小と3匹も。住んでいるのは前から知っているが、こちらも冬の間は見なかったから、どこかにもぐっていたのだろう。
 今年もどうぞよろしく。

2004年4月3日 (土) アニメと絵本
 「ヤマムラアニメーション図鑑」を観る。山村浩二監督の短編アニメ集。いろんな手法を使っているのだが、いずれもいわゆるアニメ絵ではない。膨大な数の絵を必要とするというアニメーションの特性から生まれたのがアニメ絵なのだから、それを無視して作ろうとすると、・・・とんでもない手間ひまがかかるんだろうな。まあその甲斐あって、こんなアニメもあったのか、と素直に驚ける作品にはなっている。
 途中、見たような魚が出てきて、はっと気がついた。「サカナカナ?」という赤ちゃん向け絵本がある。その作者が山村浩二さんだ。帰ってから確かめた。そう思ってみればもろにアニメーション的な絵本である。おもしろいけれど・・・、やはりアニメーションで作った方がより面白い素材だったような気もする。

2004年4月1日 (木) 「あるひ そらから さんかくが」
 トップページに新刊予告を掲載。
 絵を描いてくださったのは中辻悦子さん。『よるのようちえん』(文・谷川俊太郎)で、ブラティスラヴァ国際絵本原画展のグランプリを受賞されている。『もこもこもこ』の元永定正さんとご夫婦であることは案外知られていないだろうか。お二人とも現代アートの作家で、その絵本作品は常識を覆すユニークなものばかりだ。
 何かのインタビューで中辻さんは「普段はオブジェやタブローのことばかり考えているが、絵本を作るときは絵本に集中する。片手間でできる仕事ではないから」と語られていた。それを読んだことがあったので、お願いしたいと思った。
 シンプルできれいな本にしたい、という思いが一致してできた一冊。読者のもとに届くのが待ち遠しい。

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