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CMQ-5C03L B (NEC)

 ようやく手に入りました。ずっと探していました(CherryのMX5000より先に手に入れたのは単に予算の問題)。NECのテンキーレスキーボード92キー。省スペースにして標準配列。Realforce91FKB8744-607と同じ通常配列でのコンパクトキーボード。こういったキーボードは本当に少なく、他にはSpaceSaver 2 Keyboardか、diNovo Cordless Desktopくらいしか似た物がありません。どれも一般のユーザーにはちょっと値段が高かったり、入手性の悪い物ばかり。中でもNECのは滅多に売っていません。そんなに需要がないのでしょうか?
 情報も少なく、Qwerters Clinicの仮置き場に写真がある程度(CMQ-5C01F、型番が少し若い)。

Prev  富士通のテンキーレスキーボード607にもRealforceにも似ていますが、やはりNEC。この顔立ちは、PC9801などについてきたキーボードを彷彿とさせます。かなり色白なのと、上にあるロゴ部のでっぱりを見ると、むしろValuestarか。


上面  右上にLEDが三つ用意されています。NumLockはどのように切り替えるのでしょう?


変態NumLock  と思ったら、こんなところにNumLockキーが! これは配列の汚点と断定。テンキーがないのだから全くいらない。文字部で数字は打たない。好意的に見る人もいるでしょうが・・・。



テンキー部  前から見ると、数字が印字されています。ここがテンキー部。


サイド  ステップスカルプチャ構造。しっかりと描くカーブが使用感の良さを思わせます。


足  足もどこかで見た形。PC9801用キーボードとそっくり。なんだか懐かしささえ覚えます。キーボードの前方に二つついたゴム足は、立てても寝かしてもしっかりと固定してくれます。


USB  しかしインターフェイスは最新の(?)USB。USBハブも付いています。マウスなどを手元で抜き差し可能になる便利な構造。しかし、試しにUSBフラッシュメモリーを挿してみたところ、電力が足りずに動きませんでした。マウスなら動作するのですが。


山形キー  キートップは角が取れた、丸い形をしています。Crtlなどのキーは真ん中が高い山形のキー。これも昔から。でもなんだか色が違うような・・・。グレーのキーは色が薄いし、白い部分はやけに白い。日焼けしたらいい感じになってくるんでしょうか。真っ白いのは安っぽいから嫌いだ。
 しかし、タイピングしていると気になることが。5や6などのキーを押すと、空洞に響くような音がします。真ん中の上あたり一帯で・・・。なぜ?


隙間  裏面を見ると隙間がたくさんあります。USBのポートが左右に空いており、中の空間がのぞいています。ケーブルの引き出し口も近くにあり、複数の穴が集中してしまっている模様。どうやらこれが「ポクポク」音の原因のよう。おそらく机の上に置いたとき、打鍵音はこの穴を抜け、机で反射して増幅。音がよく響いてしまうのでしょう。


裏面  裏にシールのたぐいは殆どありません。印字は「CMQ-5C03L B 21009505 ICHO」。
 ケーブルの引き出し口は非常に大きく開いています。引き出し口でケーブルを固定する構造をとっていないためかもしれません。左右にケーブルを出すことができるので、どうやらケーブルの遊びを残しているようです。
 それに、ケーブルの溝をよく見て下さい。ケーブルを固定するための小さな突起があります。その突起の下がいちいち穴になっています。写真では左側に三つしか見えませんが、左右で計6カ所。もちろん穴自体は他のキーボードでも見かけます。本機は中に広い空間があるため、音が響いて聞こえるのでしょう。


直立させて片づけられる  AraPageにも既にレビューがあったので、まねをして立ててみた。安定しております。いくら値段が高くてもRealforce91には真似の出来ない芸当です。


 中を見れば一目瞭然、これはNMBのOEM。これも98時代よりのもの。しかし、だからこそ残念なのがこの製品のグレード。ミネベア製品の型番には66xxと23xxという二つの系統があり、66xxの代表はRT6652TWJP。良質のキーボードで、最近豊富に出回っている定番商品です。対して23xxはコストダウンされた、いわゆる廉価版。CMQ-5C03Lは残念なことに23xx系統の構造を持っています。
 23xxと共通の構造は各所に見られます。筐体上面はスライダーを支えるレール部を兼ねています。メンブレンシートの上にのったラバードームは黄色。猫のキーボードルームでも書かれているように座屈性質が緑色のラバードームとは異なります。緑色のはクリック感がはっきりして、確実な入力を助けています。対してこちらはぐにゅぐにゅとして、まるで要領を得ません。まるで安物のメンブレンの感触。いつスイッチが入ったかというタイミングがわからないために、押したはずなのに入力されていないということが起こります。タイプミスになりやすいのです。押したはずなのに、うまく入力されないものだから無意識の内にキーを強く叩くようになる。疲れる上に最後には指を痛めてしまいます。安物を嫌う理由はここにあります。

 さて、廉価版にして値段を下げるのかと思うと、その割には市場に出ていません。安くしたのであれば、もっと普及させてほしい。量が少ないならもっと質を高めてほしい。

 待ちわびた割りには何とも喜びの少ないキーボードです。キーボードとしての質は安物と変わらないので、これと似た形のFKB8744-607の方がお奨め。しかし、標準の配列でテンキーのない省スペースキーボードを探している人には魅力的です。