
天上の剣
監督:ツイ・ハーク
出演:イーキン・チェン セシリア・チャン ルイス・クー パトリック・タム ジャッキー・ウー ケリー・リン サモ・ハン チャン・ツィイー
| イーキン度・・・5 | セシリア度・・・10 | CG度・・・1000 |
ツイ・ハークが「セブンソード」の前に作った映画が、おそらくこれだと思います。せっかく「セブンソード」が公開されたんだから、ついでに「天上の剣」の感想も載せておこうかな。うん、そうしよう。
でも、何か新しく公開されるたびに、関連する旧作の感想を書くのは、しばらくやめます。今、映画祭シーズンで、一般公開される作品もあわせると、鑑賞する量がエライ多いんですよ。
なもんで、こういったことをやると、感想を書く分量が倍になっっちゃうんだよなぁ。
以前、このサイトの掲示板に、ツイ・ハーク作品の傾向について書いたことがあります。
それはですね、この監督の作品を大雑把に分類する
と、シチュエーション先行型とビジュアル先行型に分けられるんじゃないかなということです。もちろん、それだけが全部じゃないけどね。まぁ、そういった分
類に当てはまる作品が少なからずあるんじゃないかな、という程度ですけど。
シチュエーション先行型ってのは、主人公が特殊なシチュエーションに放り出されるタイプの作品を指します。作品として上げられるのは、「金玉満堂」「恋する天使」「ドリフト」など。
ビジュアル先行型っつーのは、そのままズバリ、映像そのものに凝った作品です。「蜀山奇傳 天空の剣」「妖獣都市 香港魔界編」「スウォーズマン」「ブレード 刀」などでしょうか。
あとは、シチュエーション先行型とビジュアル先行型が混ざったような作品も沢山あります。
そんでもって、この「天上の剣」はビジュアル先行型の典型です。しかも、上に挙げた「蜀山奇傳 天空の剣」と密接に関係している、兄弟のような作品だし。
ストーリー的には全くつながりがないけどね。
この物語の主人公は人間ではありません。どっちかっつーと、仙人とか妖精とか神様とかの世界に生きる人々のお話です。人々って人じゃないんだけど
さ。なんて呼べばいいんだろう。メイキングではイーキンが「僕の役は妖精」と言ってたけど、妖精っぽくないんだよなぁ。いいや、仮に仙人ということにして
おきます。
イーキン・チェンは崑崙山に住む仙人。師匠であるセシリア・チャンに、環月輪という武器を授かり悪い奴と戦うように命じられます。でも、イーキンが不在の時に、その悪い奴に倒されちゃって、崑崙山まで滅ぼされてしまいました。
その200年後、イーキンは師匠の仇を打つチャーンス! そして、今回は峨嵋山の仙人ルイス・クーと一緒に戦いましたが、あと一歩で逃がしちゃいます。うむ、残念。
なんだかんだあって、イーキンは峨嵋山の仙人たちと行動を共にすることになりました。そして、なんと師匠セシリアそっくりの別人セシリアに出会ってしまったのです。別人って人じゃないんだけどさ。
そんなこんなで、強大な力をもった悪者に立ち向かうことになった彼らは勝つことができるのだろうか。頑張れ頑張れ。おー。
何が凄いってCGの量です。おそらく香港映画の中で一番CGが多い作品なんじゃないかと思います。
例えば「ロード・オブ・ザ・リング」や「ハリー・ポッター」は西洋ファンタジーの世界観をCGで再現した映画です。そして、この「天上の剣」の場合は中
華風ファンタジーの世界を徹底してCGで作り上げているんです。こういった映像は世界初だと思います。特にオープニング・クレジットの映像は非常に気に
入っています。
本編も全体の8割ぐらいがCGです。俳優のほとんどがブルーバックで演技していたんじゃないでしょうか。
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ただ、メリハリというか緩急というか、そういった部分が少なく、映画の内容はハイテンションなまま、CG!CG!CG!ってガンガンCGのシーンが出てきて、見ているほうも休まる暇がない感じでした。
けっこう欲張っちゃったみたいです、ツイ・ハーク監督。もうすこし冷静になってても良かったかも。
そんでもって、この映画は武器が良いです。登場人物たちはそれぞれ武器を持っていますが、その武器もCGです。んで、それが格好良いんですよ。
イーキンの環月輪と環日輪、セシリアの天撃剣、ルイス・クーの鉄の翼、そのほか色々な武器が出てきますが、武器はこの映画の見所の一つじゃないでしょうか。
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とにかく、この映画はCGを楽しむためのような作品なので、俳優達はほとんどポーズを取っているだけ、というようなノリでした。演技のシーンが極めて少ないんですよ。ここまで割り切ってしまった映画も珍しいと思います。
でも、セシリアは非常に綺麗に撮れています。ツイ・ハークはセシリアを綺麗に撮るためにこの映画を作ったんじゃないかと感じたぐらいです。主演のハズのイーキンよりも目立っていたんじゃないでしょうか。
そうそう、この映画ってチャン・ツィイーが特別出演しています。
出演俳優の中では、日本でもっとも有名なのはチャン・ツィイーです。ということは・・・日本ではおなじみのパターンで売ることになるわけです。
まあ、下を見てください。
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左が香港版DVD、右が日本版DVDのパッケージです。日本版は特別出演で出番の少ないチャン・ツィイーを真ん中にドーンと置いちゃってます。
いい加減、こういう売り方やめようよ。
韓国映画「花嫁はギャングスター」の続編でも、チャン・ツィイーが最後の数分間のみ特別出演するだけで、「チャン・ツィイー出演!」って大きく取り上げてたなぁ。
チャン・ツィイーだけしか知らなくて、チャン・ツィイーを期待して買った人は激怒するかもしれない。いや、してるな。
個人的にはセシリアが出てるだけで満足だったけどね。