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top page⇒うぇ〜ん!『共犯新聞』NEW YORK地図やっぱ、映画館で観たい♪映画パラパラ・・・読め。BOOK共犯音楽祭★Music〜音という抽象芸術♪Rock ☆コーヒーの湯気。cafe
moto_kubo@hotmail.com
→私ここに線引いた〜。2007年映画のたびたび
やっぱ、映画館で観たい♪『共犯新聞』映画館

世界中の映画ファン&映画業界が注目するアカデミー賞。
いよいよ、2008年2月24日(日本時間25日)、第80回アカデミー賞授賞式が、ハリウッドのコダックシアターで開催され、各部門のオスカー受賞者(作)が決定する。
そんな、この大切な時期に、だれもが参考にしたがるのが、この『共犯映画賞』だっ!
では、発表しますっ!

独占報告! やっぱ、映画館で観たい♪第5回共犯映画賞

うまうま、くまくま♪この賞は2007年に久保AB−ST元宏が映画館で観た全作品、46本がノミネートの対象となる。したがって、審査員は久保AB−ST元宏、一人だけ。
もし、映画制作関係者で「なぜ私の作品がノミネートされていないのだ!」と不満に思ったら、共犯新聞社まで映画の招待券を贈ってくださいませ♪
(↑と、書きつつ5年目だが、いまだに招待券が送られてきたためし、なし。がくっ。)
それにしても、映画館も無いイナカ町に住む45歳の中年男が一年間に46本の映画を映画館で観るのって、多いんだろ〜か、少ないんだろ〜か?
ランク
観た日&
映画館
作品
賞&講評
1位
05/20札幌
ユナイ
テッド
シネマ
札幌
『恋愛睡眠のすすめ』 早朝\1200
(原題;The Science of Sleep)
監督&脚本;ミシェル・ゴンドリー
出演:ガエル・ガルシア・ベルナル、
シャルロット・ゲンズブール
レコードを踏み潰し。
●最優秀 作品賞
邦題が超ダサイので観たい映画のリストからはずそーと思ったところ、
なんと監督ミシェル・ゴンドリーは、2005年『第3回★共犯映画賞』
第4位『エターナル・サンシャイン』の監督ではないかっ!急に期待大!
映画は冒頭からチープな遊びにあふれていて、こりゃ観て良かった♪
前作は映画『マルコヴィッチの穴』の脚本を書いたチャリー・カウフマンが
担当しただけあって、ちょいとダークでストレンジな風味であり、さすがの
アカデミー脚本賞を取っていた。で、今回は監督自身が脚本を書いた。
その差なのか、ダークなムードから明るくポップな雰囲気が全体を包ん
だ。例えれば、ゴダール初期の傑作にして彼の唯一のミュージカルである
『女は女である』のテイスト。さらにはビートルズ映画『ヘルプ!』のセンス
の良いオトボケ。1960年代中盤のシリアスになる前のサイケデリックな
スィンギング・ロンドンの楽しい自由さがあふれている。そしてなんと、実は
オダギリ・ジョーのドラマ『時効警察』のゆる〜いムード、そのまんま、なの
だ。もちろん、両者はお互いにその存在を知らないワケだろーから、この
東西のセンスの偶然は世界の流れなのかな?
そーゆー意味じゃぁ、もっと多くの人に楽しんで観て頂きたい作品。
2位
10/26札幌
シアター
キノ
映画『題名のない子守唄』
監督;ジュゼッペ・トルナトーレ
(『ニュー・シネマ・パラダイス』、『海の上のピアニスト』、
『マレーナ』
出演;クセニヤ・ラポポルト、クラウディア・ジェリーニ、
マルゲリータ・ブイ ピエル、クララ・ドッセーナ、
ミケーレ・プラチド、フランチェスコ・ファヴィーノ、
アレッサンドロ・ヘイベル、アンヘラ・モリーナ
●最優秀
脚本賞
映画とは、
ストーリーを
まったく
知らないで
観られることを
前提に
作られる
のだが、
本作は
その前提を
究極まで
利用した
傑作。
同じく「リッチ・ボーイ」が収録されてる、飯島淳秀訳の『雨の朝パリに死す』を出してきて
3位
09/09札幌
蠍座
映画『善き人のためのソナタ』 \800
原題;Das Leben der Anderen
/ あちら側の人々の生活
監督&脚本;
フロリアン・ヘンケル・フォン・ドナースマルク
撮影;ハーゲン・ボグダンスキー
音楽;ガブリエル・ヤレド
出演;ウルリッヒ・ミューエ マルティナ・ゲデック、
セバスチャン・コッホ
良い人って?
●最優秀 監督賞
これは、びっくり。最後の短いセリフまで緊張感あふれる作品。
「特別な映画」というものがあるが、この映画もまさしく、そー。
世に発表された瞬間から、永遠の名作として記憶される作品。
こーゆー作品をビデオやDVDとして過去の名作コーナーで
レンタルして観るのではなくて、リアルタイムに映画館で観る
ことができたことはシアワセ
4位
12/22札幌
シアター
キノ
映画『アフター・ウェディング』
原題;『Efter Brylluppet』
監督;スサンネ・ビア
出演;マッツ・ミケルセン、ロルフ・ラッセゴード、
シセ・バベット、クヌッセン、
スティーネ・フィッシャー・クリステンセン
結婚の後が問題?
●最優秀 助演男優賞
このデンマークの女性監督の名前は、しばらく追わなければならない。
俳優の表情をとらえた全てのカットに意味がある。この集中力の凄さはすごい。
ラスト近くの父が書斎で死におびえる「お涙ちょうだい」シーンは、いらなかった。
5位
08/04札幌
シアター
キノ
映画『アヒルと鴨のコインロッカー』 \1200
監督;中村義洋
原作;伊坂幸太郎
出演;瑛太、濱田岳、関めぐみ、田村圭生
大塚寧々、松田龍平、関暁夫
盗め!・・・何を?
●最優秀 アナーキー賞
札幌では今、よーやく上映。映画の舞台の大学がHP『共犯新聞』常連の
お布団でROCKのタテワキさんの出身校と、その周辺。つい最近、彼が
そこに行って同窓会(?)をしてきたってゆーハナシを聞いたばかりだったので、
おお。だったんですが、映画も、おお!今週は映画館で映画を4本なんですが、
しゃべるネズミに、ロボットになる車に、雨の降らない森のピアノな感じ(がくっ。)
だったんで、この素晴らしい映画に救われた。今年私が観た映画の中では、
かなーり、いい感じ。ただ、原作を読んでいない から新鮮だったのかな?
とも、ちらりんぐ。
6位
05/13札幌
ユナイ
テッド
シネマ
札幌
『バベル BABEL 』
監督;アレハンドロ・ゴンサレス・イニャリトゥ
出演:ブラッド・ピット、ケイト・ブランシェット、
ガエル・ガルシア・ベルナル、役所広司、
アドリアナ・バラッザ、菊地凛子
女子高校生に見えん。
●最優秀 編集賞
「ネタバレ」とゆー言葉があるが、「批評バレ」とゆー言葉を作りたくなった。
って言うのも、この映画を観る前に私は朝日新聞に連載されている沢木耕太郎の
映画時評「銀の街から 『バベル』」を読んでいたからだ。
沢木の文には重要な「ネタバレ」は書かれてはいない。まぁ、それがエチケット。
が、そこにはこんな批評が書かれていた。

「理解不能な世界における希望を描く」という
大いなる野心のもとに作り上げたこの作品が、
ついに真の「傑作」たりえなかった理由
存在していると思われる。

原因が結果となり、結果がまた原因となって
世界のさまざまな場所で生きる人々の
運命が交錯していく。

だが、しかし。登場人物たちは、
「人は互いに理解し合えない世界に生きている」
という枠組みの中で、極めて類型的な設定を
されている。チェスの駒のように役割を与えられて
動かされているだけのため、出演者たちも
類型的な演技しかできていない

つまり、菊地凛子だけがその「内面」を
演じることが許されたからなのだ。

いつも私は、映画を観ながら自分の脳味噌の中で
具体的な映画を抽象的な感想へと昇華しようとする。
それが今回は、考えることがいちいち沢木の感想へと
近づいてゆくだけなのだ。こりゃ、「批評バレ」である。
沢木が書かなかったことも、いくつかあるが、それは&たとえば、
菊地が高校生に見えるのには無理がある、っー具体的なことばかりだ。
まぁ、1981年生れ、25歳の菊地が高校生は無理。
さらに、25歳の高校生(?)の奇妙すぎる突飛さ。
しかし、そんな「違和感」の蓄積こそがこの映画が生れる初期衝動でも
あったのだろう。最近のアメリカ映画には珍しいぐらい、
ざらっとした感覚(=つまり、流れがスムーズではない。)も
監督が意図しているのであれば、かなりの確信犯だ。
7位
09/08札幌
ユナイ
テッド
シネマ
札幌
映画『デス・プルーフ in グラインドハウス』
監督&製作&脚本&撮影;クエンティン・タランティーノ
製作&ロバート・ロドリゲス
出演;カート・ラッセル、ゾーイ・ベル、
ロザリオ・ドーソン、ヴァネッサ・フェルリト、
シドニー・タミーア・ポワチエ
タランティーノの狂気!
●最優秀 破綻賞
クエンティン・タランティーノ、あいかわらずのバカ映画だが、
やはり、彼の「映画知能指数」は高い。
冒頭から、音がいいのにびっくり。
観客の耳に食い込んでくるような音を世界中の映画館で再現しているのか?
もちろん、あのB級映画館を演出する画像の飛び(!)や、荒れも、
なぜかスクラッチ音楽のように最初っから観ていて快感。
全て観終わると、「なんじゃ、これ。」みたいな、
何も残らない(がくっ。)映画なのだろーが、
まぁ、映画愛、過剰にあふれてる。
これ観ちゃうと、兄弟映画の(?)
『プラネットテラー in グラインドハウス』も観たくなるんだろーが、
私はタランチィーノも出てるタランティーノ・ティスト満載の(?)
三池崇史監督『スキヤキ・ウエスタン ジャンゴ』を見逃せない気分(笑)。
こりゃ、映画愛の伝染映画だな♪
8位
02/03札幌
JR札幌駅
シネマ・
フロン
ティア
『それでもボクはやってない』
監督&脚本;周防正行
出演;加瀬亮、瀬戸朝香、山本耕史、
もたいまさこ 、 役所広司
『それでもボクはやってない』 脚本だな、やっぱ。 ●最優秀 踏み込み賞
マニュアル映画だけど、大ヒット作した自作の
『Shall we ダンス?』の二番煎じに
お手軽に頼らない
周防正行監督の勇気は偉いですねー。
監督は
「今までの映画といちばん違うのは使命感。」
とまで語っているし。
役者の表情を押さえるセンスが素晴らしい〜。
9位
10/16札幌
シアター
キノ
映画『殯(もがり)の森』
監督&プロデュース&脚本;河瀬直美
出演;うだしげき、尾野真千子、渡辺真起子、
斉藤陽一郎、ますだかなこ
あたためて。
●最優秀 実験賞
暗闇の中、手探りでOL風たちをまさぐりながら空席を探しました。
こいつら、みんな介護士か?っー雰囲気で
老人ホームへ出勤前みたいな風の女性が大勢来ていましたよ〜♪
実験精神と、観客目線の高度な融合がありますね。いい作品です。
何気なく撮影したドキュメンタリー風ですが、
だんだん観てゆくと、
かな〜り計算された監督の美意識の集中力を感じましたよ。
10位
07/15札幌
ユナイ
テッド
シネマ
札幌
映画『キサラギ』
監督;佐藤祐市
出演;小栗旬、ユースケ・サンタマリア、
塚地武雅、小出恵介、香川照之
●最優秀 可能性賞
低予算&オリジナルの見本。多作を!
脚本だな、やっぱ。
11位
10/16札幌
シアター
キノ
映画『サッド・ヴァケイション』
監督・脚本・原作:青山真治
プロデューサー:甲斐真樹
撮影:たむらまさき
照明;中村裕樹
俳優;浅野忠信、石田えり、宮崎あおい、
板谷由夏、中村嘉葎雄、オダギリジョー、光石研、
斉藤陽一郎、辻香緒里、川津祐介、とよた真帆
映画『サッド・ヴァケイション』 脚本だな、やっぱ。
●最優秀 ユーモア賞
最初の30分は、まるで弛緩しきったような映像だが、
だんだん観ていくと、これまた計算された造形美。
映画だけしか持っていない時間感覚のセンスに、どきり。
主人公の友人の漫才風コンビや、川津祐介のキャラなんて、
まるで黒澤明の初期の作品のオマージュのよう。
それに気がつくと、「たぶんホラー系の前衛映画だろー」と
勘ぐっていた自分が恥ずかしくなるよーな展開へ。
この才能のある監督は、ついに
ハッピー・エンドを描かずに、
「希望」を描くとゆーアクロバットをしちゃった!
日本映画、やるなぁ〜♪
12位
12/22札幌
シアター
キノ
映画『ロンドン・コーリング London Calling
/ ザ・ライフ・オブ・ジョー・ストラマー』
原題;『JOE STRUMMER
:THE FUTURE IS UNWRITTEN』
監督;ジュリアン・テンプル
出演;ジョー・ストラマー、ジョニー・デップ、
マーティン・スコセッシ、ジム・ジャームッシュ、
フリー(レッド・ホット・チリ・ペッパーズ/B)、
ボノ(U2/Vo)、
ボビー・ギレスピー(プライマル・スクリーム/Vo)
ジョー談?
●最優秀 記録賞
観客の多くが、すすり泣いておりました。デビュー前のジョーが長髪の
ヒッピーだった映像が残っているのもスゴイ(笑)。パンク誕生の瞬間だ。
1977年、私は15歳。もろパンク世代。ジョーと同じモヒカンにもしました(笑)。
13位
05/18札幌
ユナイ
テッド
シネマ
札幌
映画『Smokin’ Aces /スモーキン・エース
/ 暗殺者がいっぱい』 深夜\1200
監督&脚本;ジョー・カーナハン
出演;アンディ・ガルシア、レイ・リオッタ、
ライアン・レイノルズ、アリシア・キーズ、
映画に必要な女。
●最優秀 ぶっとび賞
日本映画『鮫肌男と桃尻女』が最初だ
ったと思うけれど、こーゆーブッ飛びマンガ
系映画は一つのジャンルともなっているの
だろう。監督がどこまで楽しんでいるかが
この手の映画の成功のカギであると思う
が、そーゆー意味では成功している。つじ
つま合わせの正確さなどを問う映画では
無い。小物、セリフ、カメラの確度、画面の
色の配置などが良ければ、もうそれで成
功だ。ラストのメッセージ臭も、いい感じ。
14位
11/28札幌
ユナイ
テッド
シネマ
札幌
映画『ナンバー23』
原題;『The Number 23』
監督;ジョエル・シューマッカー
脚本;ファーンリー・フィリップス(完全オリジナル脚本)
撮影;マルセル・ザイスキンド
編集;マシュー・リバティーク
出演;ジム・キャリー、ヴァージニア・マドセン、
ローガン・ラーマン、ダニー・ヒューストン
23,4040?
●最優秀 映像賞
『マスク』(1994年)をふくめ、私はジム・キャリーが生理的にキライだったんだけど、
あの素晴らしい『エターナル・サンシャイン』(2004年)以降、私はファンになっちゃった。
本作でも、内省的で複雑だが観客が共感せざるを得ない役を見事に演じきっている。
物語と映像は、本、文字とコジツケを中心に進む。それだけで私好みなのだが(笑)、
情報量の多い映像をスタイリッシュに統一したイメージで創りあげた美学もス・テ・キ♪
15位
12/08札幌
シアター
キノ
映画『Peace Bed アメリカVSジョン・レノン』
前座『いなむら一志ライブ』
製作&監督&脚本;デヴィッド・リーフ、
ジョン・シャインフェルド
出演;ジョン・レノン、オノ・ヨーコ、ヤン・ウェーナー
Wow! ★上映前のミニ・ライブ『いなむら一志』♪
上映前のミニ・ライブ『いなむら一志』。
公開初日だから、特別企画♪
ウクレレで「イマジン」を、
アコギで「ハッピー・クリスマス」を、
日本語で歌った。
●最優秀 プラカード賞
ジョン・レノンの命日に「イマジン」が耳に入ってくることが
生理的に不快なジョンのファンは多い。私も、だ。
つまり、あまりにも「美しい曲」、「イマジン」が
ジョンを「愛と平和」の、「いい人」に押し込めてしまうからだ。
その、「分りやすい」うすっぺらさが、
ジョン本来の魅力である「複雑さ」を、かき消すからだ。

■ジョンは、「愛と平和」の人であり、「狂気」の人であった。
その両義性こそがジョンであり、
普通では結びつかないその両極を結びつけたのが
ロックン・ロールなのだ。

■この映画が作られた価値は、
ジョン・シンクレアと、アンジェラ・ディヴィスというジョンの曲にも書かれ、
タイトルにもなった1970年代を代表する急進的活動家が
公式に記録されたことにもあると言って良い。
当時はかなり社会を騒がせたが、もう時代は彼らを忘れている。
少なくとも、ジョンのファンであれば知ってはいる二人だ。
それだけでも、ロックン・ロールの力は信じられる。
Wow! ★アンジェラ♪
政治思想家、Angela Davis ♪
映画の中で、
アンジェラ・ディヴィス
次のように語っている。

「ジョンとヨーコが危険だとしたら
それは人々が
考えるような理由ではなく、
権力にあらがうことができるという
可能性を示したからです。」
16位
01/01札幌
ユナイ
テッド
シネマ
札幌
映画『鉄コン筋クリート』 男性Day\1200
監督;マイケル・アリアス
脚本;アンソニー・ワイントラーブ
原作;松本大洋
声優;二宮和也、蒼井優、田中泯
Wow! ★映画『鉄コン筋クリート』 ♪ ●最優秀 職人賞
骨王さん御指摘のよーに、日本のハイ
クオリティ・アニメはハリウッドCGの鬼っ
子だ。つまり、CG技術を身に付けるまで
の暫定的な妥協点がアニメだった。しか
し、もはや日本映画もマンガ原作を実写
化でガン&ガンできるよーになったんだ
から、もはや、なにが&なんでもアニメで
なきゃならぬ時代は去った。それなのに
本作にはアニメでなければ表現できない
必然性が満ち溢れている。こーでなきゃ。
17位
04/07札幌
ユナイ
テッド
シネマ
札幌
映画『デジャヴ』 深夜料金 \1200
監督;トニー・スコット
脚本;ビル・マーシリイ&テリー・ロッシオ
出演;デンゼル・ワシントン、
ポーラ・パットン
ポーラ・パットン、魅力的ー♪
●最優秀 デート用映画賞
よくできた映画だと思ったら、『パイレー
ツ・オブ・カビリアン』製作ジェリー・ブラッカ
イマーの作品だという。う〜む。だから面
白かったと納得させられるのはクヤシイが
(笑)、時間つぶしに観た映画の方が良か
ったとゆーんだから、こりゃ、私の負けか。
それにしてもハリウッドには良い脚本が無
くなったと感じさせる一方で、地味ながらも
ちゃんとこのような構成力が勝負の佳作も
作っているんだなぁ。宣伝やポスターでは
感じないが、恋人同士で観ると燃えるぞ。
18位
11/13旭川
シネ
プレックス
旭川
映画『ボーン・アルティメイタム』 夜\1200
原題;『The Bourne Ultimatum』
監督;ポール・グリーングラス
撮影;オリヴァー・ウッド
編集;クリストファー・ラウズ
主題歌;♪クリックして、見よっ!「Extreme Ways」 by Moby.
出演;マット・デイモン、ジュリア・スタイルズ、
デヴィッド・ストラザーン、スコット・グレン、
ブライアン・コックス、パディ・コンシダイン
追う?
●最優秀 緊張感賞
ヨーロッパ映画をしこたま観たあとにアメリカ映画を観ちゃうと、
「うすっぺらだなぁ〜。」と、感じちゃう。で、日本映画をしこたま観たあとに
アメリカ映画を観ちゃうと、「豪華!」(笑)。かと言って、私の中で
映画のお国柄ランクがあるわけではなく、やっぱ、作品ごとに評価は違う。
それでもアメリカ映画には、他国に圧倒的な差をつける巨大な資本投資がある。
カネをばらまくところには、人材も集まるわけで、
その環境を無視して映画を語るのも片手落ち、だ。
■ってなワケで、アメリカ映画にカネがあるのは当然だとしたら、ポイントは、
カネの使い方、だ。だってさ、「おいおい、これにカネを使うのかよ〜。」ってな、
がっかりなモロ成金映画が多いのもアメリカ映画の一方での特徴であるのだから。
つまり、カネは、ある、無いにかかわらず、
使い方でセンスが露出しちゃうリトマス紙なのであ〜る。
■その点、この映画はセンスのあるカネの使い方をしているね。
まず、映画が始まってからスグに気がつくのは、カメラが全編、固定されていない。
こ、これって「手持ちカメラ」で全編、撮影したの?とゆーテイストになっている。
これって、シロート映画ではありがちなんだけれど、この映画は「手ぶれ」を
味方にしている。たとえば戦いのシーンで、アドリブで激しく動く役者が選んだ
武器の一瞬を絶妙の角度でとらえる。カー・チェイスは、まるで単なる交通事故の
ように演出するが、手ぶれカメラがリアルさを浮かばせる。
つまり、「手ぶれ」非固定カメラとは、ドキュメンタリー感覚の演出なのだ。
そー考えれば、スティーブン・ソダーバーグ監督『トラフィック』(2000年)は
歴史的作品だった。それまでも「手ぶれ」でリアルを演出する映画は多かったが、
『トラフィック』以降は「手ぶれ」をカンペキに計算された映像構築の中に
取り入れることに成功した。
■その「手持ちカメラ」路線のひとつの大きな到達点が、この映画だと思う。
手ぶれ、性急なフォーカス、無理なスライド、時には人間の視線のように不器用、
さらにゆれる必要の無い静寂なシーンですら手持ちカメラがゆれる・・・など。
これらの映像材料を、みごとな編集が、映画全体にすばらしいリズムを
あたえた。確かに、物語は単純。しかし、インディーズ映画が商業映画に
なる時にすてる「手持ちカメラ」のリズム感を生き生きと111分ぶっ通しで
構築しきった、ここにカネを使うセンスは大きな評価に値する。
■あと、蛇足だが、旭川市内にある2つのシネコンでは、
ディノスシネマズ旭川は館内の非常灯が明るすぎてまるで茶の間で
大型テレビを観ている感じになっちゃうが、こちらの映画館は良いねぇ♪
19位
04/22旭川
ディノス
シネマズ
旭川
映画『ブラッド・ダイヤモンド』 \1800
監督;エドワード・ズウィック
出演;レオナルド・ディカプリオ、
ジェニファー・コネリー、
ジャイモン・フンスー
映画『ブラッド・ダイヤモンド』 脚本だな、やっぱ。
●最優秀 図式賞
美少年オーラが無くなったディカプリオは彼本来の仕事を重ねつつある。おそらく
本作も彼が選択したからこそ世界公開になったのだろう。そんな映画の作られ方が
され始めたアメリカは、日本映画界よりも健康なのかもしれない。そもそもダイヤモ
ンドを否定することはハリウッドを否定することにもつながる。それを、物語の体力で
143分の長時間を一気に観せるのだから物語とはまるで野生動物のようだ。物語を
面白くするためか、かなり図式的に描かれてはいたが、おそらく、この通りなのだ
ろう。ソロモン役のジャイモン・フンスーは今後も注目したい俳優となったが、原住
民の生活ももう少し丁寧に描くと良かった。
20位
11/04札幌
蠍座
映画『鏡の中にある如く』 \800
原題;Sasom i en spegel
米題;Through a Glass Darkly
1961年 スウェーデン映画 91分
監督&脚本;イングマール・ベルイマン
撮影;スヴェン・ニクヴィスト
音楽;エリック・ノードグレン
出演;
狂う娘カーリン;ハリエット・アンデション
カーリンの弟;ラーシュ・パスゴード
作家の父;グンナール・ビョルンストランド
カーリンの夫;マックス・フォン・シドー
●最優秀 撮影賞
上映メディアが市販されている家庭用DVDだったので、がくっ。と、きたが、それ
でも亡くなったばかりのベルイマンの映画が映画館で観れるのは嬉しい。映画館の
支配人=田中次郎、さすが&ありがとう。
狂気って、何?
物語は、夫が妻の狂気を義父に伝えることの唐突さと、狂った理由に関しては説明
不足すぎて滑稽ですらあるが、あとの全ては完璧なまでに剃り落とされた神話のよう
な出来ばえ。娘の狂気のシーンは凡庸な監督であれば過剰さばかりが目立つ演出
をするのだろうが、さすがに観る者を凍りつかせる。やはり、撮影が素晴らしく、どの
画面を切り取っても、一枚の芸術写真になる美しさだ。やはり、天才(=監督)にも
理由(=撮影)が必要。映画は出会いか。
21位
10/26札幌
ユナイ
テッド
シネマ
札幌
映画『キングダム -見えざる敵-』 \1200
監督;ピーター・バーグ
出演;ジェイミー・フォックス、
ジェニファー・ガーナー、クリス・クーパー
映画『キングダム -見えざる敵-』 脚本だな、やっぱ。
●最優秀 民俗賞
アメリカではテレビで銃のシーンが使えないフラストレーションを有料の映画産業
が受けいれているかのような昨今。かつての戦争映画ブームならば観る側もカタス
トロフィが味わえただろうが、「ブッシュの戦争」以降は後味の悪さが付きまとう。そ
れをカバーしたのがラストのセリフなのか。
22位
11/28札幌
ユナイ
テッド
シネマ
札幌
映画『オリヲン座からの招待状』
監督;三枝健起
原作;浅田次郎
脚本;いながききよたか
撮影;柳田裕男
美術;花谷秀文
出演;宮沢りえ、加瀬亮、宇崎竜童、
田口トモロヲ、中原ひとみ、原田芳雄
ホタルの光。
●最優秀 民青賞
表現にとって、「わかりやすさ」とは魔物だ、と、つくづく思う。
最近、絵本を読んでいるからなおさら、それを強く感じる。
「わりやすく」しなければ伝わらないし、
「わかりやすく」したことで犠牲になる表現もある。
原作からして、製作の意図は、まさに「直木賞」的「わかりやすさ」。
そのツボが泣ける場面を準備してくれるので、
泣きたい客のニーズには応えている。
■それでも安っぽいお涙頂戴の一歩手前で踏み止まらせたのは、
またしても美しい撮影センスだ。特に、逆光が美しい
最初は偶然かと思ったが、あえて逆光を多用して、ノスタルジーを演出してる。
■テーマは、佐野眞一・風に言えば、
「誰が映画を殺したのか?」であるが、
子供のサイド・ストーリーなどを挿入したために焦点がボケてしまい、
テーマを投げかけただけで、深められなかったのは残念。
23位
03/11札幌
ユナイ
テッド
シネマ
札幌
『ドリームガールズ』
監督;ビル・コンドン
音楽;ヘンリー・クリーガー
出演;ジェイミー・フォックス、ビヨンセ・ノウルズ、
エディ・マーフィ、ジェニファー・ハドソン
腰を振れ!
ビヨンセ、腰を振れ! ●最優秀 エンターテイメント賞
ビヨンセと同じグループで歌う歌手を演じた
ジェニファー・ハドソンが、アカデミー賞の
最優秀助演女優賞を受賞した。しかも、
映画デビュー作での快挙だ。で、その影で
同賞にノミネートされていた菊池凛子は
惜しくも受賞を逃した。しかし、この映画を
観れば誰もが分るのだが、ジェニファーは
助演じゃなくて、主演だよ。そこまでして
賞を奪ったショービジネスのスゴサかな?
24位
11/28札幌
蠍座
映画『酔いどれ詩人になるまえに』
原題;『Factotum』
監督&脚本;ベント・ハーメル
プロデューサー&脚本;ジム・スターク
(『ダウン・バイ・ロウ』)
原作;チャールズ・ブコウスキー
出演;マット・ディロン、リリ・テイラー、マリサ・トメイ
ブコウスキー!
●最優秀 反面教師賞
マット・ディロンは、1989年にガス・ヴァン・サント監督の
『ドラッグストア・カウボーイ』でジャンキーを演じ、インディペンデント・スピリット賞の
男優賞を受賞し若きカリスマになった。しかし私は、あまりにも
アメリカ中産階級的あまえんぼうな映画の内容が不快だった。
で、マット・ディロンの底の浅さがずーっとキライだったんだけど、
2004年の『クラッシュ』で見直していた(?)んだけどぉー、
今回はオトナになった『ドラッグストア・カウボーイ』だな。がくっ。
■「無頼」とゆージャンル(?)がゲージュツ家にはあるそーだが、つまりは
表現者のサイズと社会のサイズに誤差がある状態での、両者の衝突のことだろう。
それは総じて両者間の「手続き」観の相違が原因だ。
私がむしろ興味があるのは、それでも表現をしたいと激しく湧き出る情熱の「理由」
のようなもの、だ。この映画は薄い映像で、それを薄く描いただけだ。
25位
09/08札幌
ユナイ
テッド
シネマ
札幌
映画『ヱヴァンゲリヲン新劇場版:序』
監督;摩砂雪
声優;緒方恵美、林原めぐみ、三石琴乃
エヴァの包帯。
●最優秀 映画青年賞
私には、この映画について語る資格が無いような気もしますが(笑)、
やはり、混んでいましたねぇ〜。
あの漢字乱用などの個性的な映像美学や、
ラストが画面右下に「(ひらがなで!)つづく」とか、
その後に次回のテレビ番組的な予告とか!
こりゃ&もー、タランティーノ脳味噌のジャパニーズをたく版!ですね。
そして、これもまた、「映画愛」なのでしょう。
そしてもちろん、あの猫背の軟体動物(!)のよーな、ロボット。
弱っちー&ぐずぐず男な、主人公。
バランスをとるかのよーに、マンガ的に(?)はしゃぐ
「サービス、サービス」な、おねーちゃん。
とにかく、なんでも&かんでも、明るければいい時代に、
暗い(?)映画が偉大なる才能の監督によって大ヒット作品として登場したのには
賞賛させていただきたいと思います。

ちなみにテレビ番組が放送されていた当時に私は下記のような俳句を作りました(笑)。

泥蚯蚓エヴァンゲリオン飼育不可 (久保元宏 1997.4)
26位
11/03札幌
ユナイ
テッド
シネマ
札幌
映画『ヘアスプレー』 特別月間\1000
監督;アダム・シャンクマン
出演;ジョン・トラヴォルタ、ザック・エフロン
ニッキー・ブロンスキー、ブリタニー・スノウ
ミシェル・ファイファー、クィーン・ラティファ
クリストファー・ウォーケン
映画『ヘアスプレー』 色はキレイだけどね〜。
●最優秀 反省点賞
『チャーリーとチョコレート工場』のような
ハチャ&メチャな自由さを、ポップな画面と
一緒に楽しもうと、やや(笑)わくわくしな
がら映画館に向ったんだけど、まぁ、やや
不発かな(笑)。監督のガンバリも分るん
だけど、まだ若い(=1964年11月27日生)
のか、経験不足か、センスがもう一つもの
足りない。そのセンスをおぎなうかのよう
に意外や(?)しっかりとしたテーマ&メッ
セージがある。それは最初はデブ女の可
能性として登場するが、すぐに黒人差別の
問題が大ネタだということが、まるで(?)
ミュージカルのよーに単純に提示される。
単純なことは悪いことではないが、あまり
にも繰り返されたテーマを凡庸に提示され
ても、観客の感情移入と強い共感を得る
のは厳しい。つまり、あらゆることに中途
半端になってしまったのが本作の敗因。
映画『ヘアスプレー』デブも、腰を振れ!
27位
02/03札幌
JR札幌駅
シネマ・
フロン
ティア
『マリー・アントワネット』
監督・脚本;ソフィア・コッポラ
撮影;ランス・アコード
衣装;ミレーナ・カノネロ
美術;K.K.バーレット
出演;キルステン・ダンスト、
ジェイソン・シュワルツマン、アーシア・アルジェント
色はキレイだけどね〜。
●最優秀 格差社会(?)賞
っーか、ソフィア・コッポラが現代のマリー・アントワネットか?
金がかかっていて、雑。
色がキレイに出ているシーンが多いので、もったいないなぁー、
かなりフィルム(?)を使ったんだろーなぁ、とゆーゼータクが気になる貧乏性な私?
後半、「自由」の象徴となりそーだった主人公が「歴史」と交わる部分が、
まったく監督の中で消化されていない。なんだか、短大生が新書本1冊だけを読んで
書いた卒論を読まされているよーな気分にさえなっちゃった私は、オジン?
パンクやギャング・オブ・フォーをからませようとゆーアイディアすら、なんだか幼稚な
学生がはしゃいでいる以上の必然性まで掘り下げていないよーに
感じる私は、ジジイ?
28位
12/02旭川
シネ
プレックス
旭川
映画『椿三十郎』
オリジナル;黒澤明 『椿三十郎』(1962年1月1日公開)
監督;森田芳光
製作総指揮;角川春樹
原作;山本周五郎 『日日平安』
脚本;黒澤明、菊島隆三、小国英雄
撮影;浜田毅
出演;織田裕二、豊川悦司 、松山ケンイチ、
鈴木杏、村川絵梨、佐々木蔵之介、
風間杜夫、西岡徳馬、小林稔侍、
中村玉緒、藤田まこと
So What ? 椿三十郎★殺す意味。
●最優秀 パロディ賞
ドイツが『カリガリ博士』を、フランスが『天井桟敷の人々』を、
リメイクするだろーか?
もしくは、『気狂いピエロ』をカバーしたいと思う監督がいるだろーか?
・・・ふつう、いない。
なぜならば、それらは古くなってるどころか、
いまだにどんな最新作よりも新しいのだから。
そして、クロサワも、しかり。
クロサワをリメイクしたがるのは、いかに日本が古い映画を
再上映せず、他国に比べて映画を興行だけではなく、
「映画学」という文化と認めていない証拠である。
こんなことをする国は、日本とアメリカぐらいであろう。そしてまた、
森田芳光&角川春樹っー、
いかにも、うさんくさい(笑)コンビが好きそうな企画である。
■んが、そんな小言を抜けば、よくできた映画である。
痛快娯楽映画である。当たり前だ。
脚本がいいのだし、すげーお手本があるのだから。
織田裕二が豪快に演技するたびに、
三船敏郎の亡霊がスクリーンに浮かんでしまう。
こんなにいい映画が撮れるのであれば、
リメイクなんぞしている場合ではなく、
もっとオリジナルの新作をどんどん作るべきである。
29位
01/28札幌
ユナイ
テッド
シネマ
札幌
映画『どろろ』 早朝\1200
監督;塩田明彦
原作;手塚治虫
出演;妻夫木聡、柴咲コウ、土屋アンナ、
中井貴一、瑛太、原田芳雄、原田美枝子
どろろ、だけどね〜。
●最優秀 中間報告賞
「塩田明彦なら、原作にあった被差別者の悲しみも苦しみも世の無常もすべて
込めた上で,一大エンターテイメントを作ることだってできたはずです。」という柳下
毅一郎の斜に構えたブログも、一理あるがエンターテイメントとは、つまり「落し処」
とゆーコトなのだろう。そー&ゆー意味では怪獣映画として、とりあえず「成功」か。
30位
08/05札幌
ユナイ
テッド
シネマ
札幌
映画『レミーのおいしいレストラン』 \1200
監督;ブラッド・バード、ヤン・ビンカヴァ
出演;パットン・オズワルド、ルー・ロマノ
●最優秀 セリフ賞
骨王さんが料理批評家イーゴのセリフ
の"Not everyone can become a great
artist, but a great artist can come from
anywhere."を引いて、『誰でも心から望ん
で努力すれば夢はかなえることができる』
というハリウッドにおける子供向け作品で
は王道であり大前提とも言える「無条件
ポジティブ」を 『夢をかなえるには望んで
努力しなければならないがそうしたとして
も全員が夢をかなえられるわけではない』
という「シニカル」もしくは控えめに言っても
「条件付ポジティブ」に変えてしまっている
のだ、と、大絶賛していたが、まぁオトナの
映画では珍しくない主張だし、その指摘に
一目置いたところで、やはり単調で直線
的な物語ではある。敬愛する骨王さんが
「10年に1作の大傑作」と感じるのは彼が
映画の製作側の人間であるからなのか?
レミー、だけどね〜。
31位
08/05札幌
ユナイ
テッド
シネマ
札幌
映画『トランスフォーマー』 ポイントで無料
監督;マイケル・ベイ
制作総指揮;スティーヴン・スピルバーグ
出演;シャイア・ラブーフ、ジョン・ヴォイト
●最優秀 アナクロ賞
これも骨王さんのようなCG製作者にはたまらないだろう。しかし、それだけかも。
映画『トランスフォーマー』 、だけどね〜。
32位
01/02札幌
ユナイ
テッド
シネマ
札幌
映画『シャーロットのおくりもの』 朝\1200
監督;ゲイリー・ウィニック
脚本;トニー・クシュナー、エリック・ロス
出演;ダコタ・ファニング
●最優秀 文部省推薦賞
アメリカの最大のトラウマ「差別」を巧みに物語にしている。映像では蜘蛛の網
の表現が魅力的。主演の少女も大物になりそな予感。ハリウッドは幼児マーケテ
ィングと同時に業界育成もしているのか。
映画『シャーロットのおくりもの』 、だけどね〜。
33位
04/07札幌
ユナイ
テッド
シネマ
札幌
映画『蟲師』 深夜料金 \1200
監督&脚本;大友克洋
原作;漆原友紀
出演;オダギリジョー 、江角マキコ 、
大森南朋 、蒼井優 、りりィ 、李麗仙
これからだ! ●最優秀 予行練習賞
大友監督のキモチはよく分るんだけど
残念ながら、完成度はイマイチ、か。もち
ろん、「失敗作」と言い切るのは簡単だけ
ど、日本が世界に誇る天才、マンガ家&
アニメ作家が実写に取り組んだ、とゆー意
味&功績は重たい。文字が動き出すシー
ンなどは、これをアニメでやっちゃうと簡単
すぎて安易な映像になっちゃうんだろー
けど、実写だからこその「苦労」が迫力に
転じる場面も多い。衣装や舞台装置に気
を使っているのも分る。が、役者の演技を
演出する術を監督はまだ身に着けていな
い。上手な役者が多いので助けられてい
るが、実写とは役者なのだ。演劇で学べ。
34位
11/10札幌
ユナイ
テッド
シネマ
札幌
映画『自虐の詩』 深夜\1200
監督;堤幸彦
脚本;関えり香、里中静流
原作:業田良家
撮影:唐沢悟
出演;中谷美紀、阿部寛、遠藤憲一、
カルーセル麻紀、竜雷太、名取裕子、西田敏行
●最優秀 視覚効果賞
堤監督が「中谷さんの『嫌われ松子の一生』を見たんですが、
とても良くできた映画で、中谷さん主演で、同じことをやっていては
『嫌われ松子』を超えることは出来ないと思ったんです。」と、
認めているよーに、やっぱ、『嫌われ松子の一生』のフォロワー映画。
んが、堤監督も『池袋ウエストゲートパーク』、『トリック』といったTVドラマから、
映画『明日の記憶』、『包帯クラブ』まで多彩な才能を使い分けている映像の才人。
『クワイエットルームにようこそ』と比べれば、こちらは圧倒的に、映画だ。
特に撮影がキレイで、場所選びとカメラ・アングルに集中力がある。
残念ながら松尾スズキにはまだ、そこまでの才能は無い。気がついていないのか?
やっぱ、松尾はまだ&まだ演劇の人、とゆーコトなのだろう。
しかし、『自虐の詩』のツマラナさも、この職人としての映画の「整理」技術にある。
う〜む。やっぱ、映画って、ムツカシーのね。松尾の原作で堤が撮ればいいのか?
ちゃぶだいを、ちゃうだいな。
35位
06/09札幌
ユナイ
テッド
シネマ
札幌
映画『パイレーツ・オブ・カリビアン
監督;ゴア・ヴァービンスキー
脚本;テッド・エリオット、テリー・ロッシオ
出演;ジョニー・デップ、チョウ・ユンファ、
オーランド・ブルーム、トム・ホランダー、
キーラ・ナイトレイ、ジェフリー・ラッシュ、
ナオミ・ハリス、キース・リチャーズ
たこ?
●最優秀 サイケデリック・トリップ賞
観なくても内容が分る映画なんだけど
世界中で観客が押し寄せる。その理由
は、この映画の映像が持つ圧倒的な情
報量の多さが産む、映画料金に対する
費用対効果のお得感からだろう。最近
の超娯楽CD大作映画で馴れた目すら
一目置きたくなるほど画面の細部まで、
精密に造られている。それはディズニー
とハリウッドの映画産業システムの勝利
なのだろう。お見事。私なんぞは出てくる
画面を観る度に、「この1シーンだけで、
日本映画が1本まるごと造れるだろーな
ぁ。」なぁ〜んて思っていた(笑)。音楽
で言えば、ゴージャスなクィーンか?そ
の対極が音がスカスカなローリング・スト
ーンズか?で、キースである。スカスカ、
間の快楽のギタリスト、キースのイメージ
が消費されるためには、ここまで濃密な
造形が必要だったのか。確かに、ここま
で密度の濃い映像を観せられると、ジョ
ニー・ディップ以外のキャラでは映像も
物語りもフラットになってしまう。本作も、
実は物語上の主人公はヒロインのキー
ラ・ナイトレイ。彼女の成長物語(?)で
あって、それだけでは何度も繰り返され
てきたハリウッド・パターン。彼女だけで
は映画が平板になるのでジョニー・ディ
ップのあの役作りが、必要になってくる。
しかし、ひょうひょうと自由に動く主人公
がどこまでも人畜無害であるのも難儀。
Wow! ジョニーちゃん♪
36位
07/14札幌
ユナイ
テッド
シネマ
札幌
映画『ハリー・ポッターと不死鳥の騎士団』
監督;デビッド・イェーツ
原作;J.K.ローリング
出演;ダニエル・ラドクリフ、エマ・ワトソン
ルパート・グリント、ロビー・コルトレーン
●最優秀 金太郎飴賞
世界中の子供たちは将来、「ハリー・ポッター世代」と呼ばれるんだろーな。安定。
映画『ハリー・ポッターと不死鳥の騎士団』。ちゃぶだい。
37位
06/10札幌
ユナイ
テッド
シネマ
札幌
映画『スパイダーマン3』 早朝\1200
監督;サム・ライミ
脚本;アルヴィン・サージェント
出演;トビー・マグワイア、
キルスティン・ダンスト、
ジェームズ・フランコ
すっぱいだぁ〜!
●最優秀 アクション賞
これまた、観なくても内容が分る映画。
でも&やっぱ、世界中で観客が押し寄せ
る。このパターンはもう王道か?そう考え
れば松本人志が『大日本人』の内容をまっ
たく知らさなかったのは宣伝効果を狙った
のではなくて作家としての「恐怖」からだっ
たのだろう。だって「ヒーローものです。」な
んて事前に説明されちゃうと、「ああ、どー
『エキセントリック少年ボウイ』みたいな
ゆるいパロディのパターンなんだろーな。」
と、思われちゃうし、まぁ、そうだったしー。
がくっ。な、わけで、そんな作家の恐怖は
シリーズものにこそ充満している。だから、
「3」ともなれば、もう物語は繰り返しでしか
ない。物語の『水戸黄門』化である。それ
が導く「物語が無いのならば、文体のみが
重要」っーのはポスト・モダン批評の常套。
昨今のハリウッド映画シリーズものは、まさ
に、それドン&ピシャ。ここでの「文体」とは
CGである。確かに、今まで見たことが無い
角度からのフライング・アクションがこれで
もかとたたみ込まれる。しかしゲーム世代
には、もはやこの程度の飛び方や視線の
位置は日常なのだ。それが実写(→CG)
だからスゴイだけである。ただ、この映画が
奥行きのある魅力を持ったのは、主人公の
叔母に代表される昭和な香りのする人情
話を加味している点だ。しかし、それとてソ
ープ・オペラというもう一つの物語の終焉の
代表格であるのよねん。そう考えれば、物
語だけで膨大な長編を築き上げたロシア
文学や、41巻にのぼる中里介山の長編時
代小説『大菩薩峠』(1913年〜1941年に
新聞連載。)はなんてスゴかったことか!
ハリウッドが一斉に、日本のホラー小説や
マンガに「物語」を求めているのはアメリカ
の病の表れなのかもしれない。箱庭精神
療法としての映画産業は新しい「物語」を
求めていてその歪んだ表層が現実の戦争
だとしたら、いよいよアメリカの病は重い
Wow! 久保?クモちゃん♪
38位
04/29札幌
ユナイ
テッド
シネマ
札幌
映画『黄色い涙』 深夜\1200
監督;犬堂一心
原作;永島慎二『若者たち』
脚本;市川森一
出演;二宮和也、相葉雅紀、大野智、
櫻井翔、松本潤、香椎由宇、高橋真唯
映画『黄色い涙』の、才能とカンチガイ。
●最優秀 テレビ向け賞
深夜の地味な映画なのに客はOL風ばっか。あ、コレ、アイドルグループ嵐の映画
なのね。そーゆー点からしたら、がんばってんだろーけど、永島慎二ファンや、かつ
ての1974年NHK銀河テレビ小説を知っている目からすりゃぁーものタリン。この監督
は『ジョゼと虎と魚たち』が良かったので、長く観てゆきたいと思っていたが、どーや
ら長澤まさみ主演の『タッチ』も凡庸なアイドル映画のよーだし、初代『セーラー服と
機関銃』を美意識の基本にしちゃっている世代だからなのかもしれない。しかし、嵐
とて二宮ばかりではなく、なかなか俳優の素材として面白そうなヤツもいるのだから
残念な作品なのかもしれない。脚本を市川に頼んだのも狙いなのだろうし。つまり
監督としてのツメと仕上げが雑であることがこの映画を傑作にさせなかった罪だ。
たぶん犬堂は売れっ子(笑)なんだろう。しかし、そんなコトが傑作を堕胎させた罪
のイイワケになるはずがない。とすればプロデューサーの管理能力が問題か。今、
よーやく邦画が復興しそうだからこそ、ていねいに映画を一本、一本作っていって
ほしいのだ。思えば、犬堂の映画には必ずアイドル(もしくはそれに準ずる入客の
予想が立てられる人気俳優)が登用されている。それを利用するなら、なおさらだ。
39位
11/10札幌
ユナイ
テッド
シネマ
札幌
映画『クワイエットルームにようこそ』
監督&原作&脚本;松尾スズキ
出演;内田有紀、宮藤官九郎、蒼井優、りょう、
妻夫木聡、大竹しのぶ
才能とカンチガイ。
●最優秀 軌道修正必要賞
今やギョーカイは、松尾スズキの才能に期待している。
いや、期待っーより、「たよっている」。確かに松尾はそれに応えてはきたが、
この映画を観る限りでは、その過剰な才能が整理されていない。
「整理する必要は無い。」と、反論されそーだが、
この映画は小劇場の演劇を撮影しただけだ。
つまり、映画としての必然が無い。ダンス・シーンで喜んでいるところが悲しい現実だ。
40位
11/08旭川
ディノス
シネマズ
旭川
映画『ブレイブ ワン』
原題;『The Brave One』
監督;ニール・ジョーダン
脚本;ロデリック・テイラー
出演;ジョディ・フォスター、テレンス・ハワード、
ナビーン・アンドリュース、
メアリー・スティーンバージェン、
ニッキー・カット、ジェーン・アダムス
●最優秀 最近どーなっちゃったの賞
実は8日は、
深川市で夜にプロパンガス業界の
役員会(=我が社はプロパンガスも
取り扱っているんですよ・笑。)があって、
私が会議の座長だったんですが、
その後、旭川まで車を飛ばして
映画館に入って、
丁度いい時間の映画を1本観てきました。
まぁ、ジョディ・フォスターの
『ブレイブ・ワン』なんですが(笑)。
なんちゅーか、
高級な『火曜サスペンス劇場』
みたいな映画でした。
■ハリウッド女優モノなら、どーせなら、
ニコール・キッドマンの
やっぱ、映画館で観たい♪『インベージョン』の方を
観たかったんですが、
時間が少し合わなかった!
それにしても、
フォスターの大衆化と、
キッドマンの文藝化。
デビュー当時は逆でしたよね?
キッドマンの作品選びの上手さからか!?
勇気?
41位
12/22札幌
ユナイ
テッド
シネマ
札幌
映画『ナショナル・トレジャー リンカーン暗殺者の日記』
原題;『National Treasure: Book of Secrets』
監督;ジョン・タートルトーブ
出演;ニコラス・ケイジ、ジョン・ヴォイト、
ダイアン・クルーガー、ヘレン・ミレン、
ハーヴェイ・カイテル、エド・ハリス
NYの地価より、地下か?
●最優秀 柳の下のドジョウ賞
中学生なら喜ぶだろーなぁ。ほとんど『名探偵コナン』の、ノリ。
ニコラス・ケイジもふけた。かつての危ないフェロモンが無くなって枯れた印象。
知的なオジサン・キャラでは、つまらん。もっとヒールを演じて幅を作るべき。
42位
01/14札幌
ユナイ
テッド
シネマ
札幌
映画『モンスター・ハウス』 朝\1200
監督;ギル・キーナン
製作;ロバート・ゼメキス、スピルバーグ
映画『モンスター・ハウス』 の、NYの地価より、地下か?
●最優秀 お子ちゃま利用賞
もはやアメリカCGアニメは、アニメータの「観たこともない映像を観せたい」とい
う創造欲以外は、物語もキャラもステレオタイプの焼き直しばかり。すでに限界か?
43位
11/25旭川
シネ
プレックス
旭川
映画『マイティ・ハート / 愛と絆』
原題;『A Mighty Heart』
監督&脚本;マイケル・ウィンターボトム
脚本;ジョン・オーロフ
プロデューサー;ブラッド・ピット
原作;マリアンヌ・パール
撮影;マルセル・ザイスキンド
編集;ピーター・クリステリス
出演;アンジェリーナ・ジョリー、
ダン・ファターマン、アーチー・パンジャビ
A Mighty Heart★殺す意味。
●最優秀 かんちがい賞
いわゆる「社会派」の映画が、「社会派」であるという理由だけで
リスペクトされるのはバカな話。この映画も、NY911後、アフガン戦争中の
パキスタンでのテロ、殺されたジャーナリスト、など、まさに「社会派」の直球勝負?
しかも、実話、である。これを、超ハリウッド・カップルのブラピとアンジーが
映画化したのは、人気の次に手に入れたいリスペクトだったんだろーが、どうだべ?
■実は私は、この恐るべき地味な映画が、地味であることで満足している製作側の
自己満足とナルシズムが観ている最中に、だん&だん不快になってきてしまった。
■日曜日の昼下がり、映画館の観客はオヤジ一人は私だけで、あとは
ナウいカップルばっか。彼らは、以前、元カレ&元カノと観たブラピ&アンジーの
『Mr.&Mrs. スミス』と同じ、おっしゃれーなムードを今カレ&今カノと再現しよーと
したんだろーが、残念でございましたぁ〜、みたいなー。
■実際、この映画、アンジーが出ていなきゃ、日本の配給会社は買わなかった
かも。超、地味。しかし、地味であることは罪では無いが、思想のナルシズムの
押し売りには、ゲーーーである。アメリカ人を殺したパキスタン人なら、拷問しても
&殺してもいい、みたいな気分ぷん&ぷん。ここには、アフガン戦争に持ち込んだ
アメリカの贖罪意識や葛藤は、まったく無い。あるのは、夫をテロリストに誘拐
された妊婦の立場を、アメリカにすりかえることによって、アメリカの
反テロ戦争を肯定しようとする姑息な「思想」だ。
■映画の最中、主人公が「なぁ〜んみょぉお〜ほーれんげーきょ〜」と、
祈るシーンがある。監督はイノセントな場面を演じたつもりなのだろうが、
私はなぜか不潔な印象を持ってしまった。帰宅してから知ったのだが、
モデルになった妻は創価学会の会員だそうで、原作の翻訳本も創価学会系の
出版社から出ているのだそーだ。「この時期にこの映画を公開するのは
テロ特措法の国会通過を狙っているのかな。」と、書いてあるブログまであった。
■救われるのは、パキスタン人民の生活を克明にスケッチしている
撮影取材映像の挿入だ。しかし、それさえも超ハリウッド女優アンジーの
「演技力」のアクセサリーだとしたら、がくっ。
44位
12/22札幌
スガイ
札幌劇場
映画『マリア』
原題;『The Nativity Story』
監督;キャサリン・ハードウィック
出演;ケイシャ・キャッスル=ヒューズ、
オスカー・アイザック、ヒアム・アッバス
マリア?
●最優秀 カスCG賞
美術の努力による当時の映像の再現のみが良い。監督による喜怒哀楽の
表現が薄っぺら。『アフター・ウェディング』と大違い。物語表現は誰もが知っている
「神話」をそのまんま、ゆるくなぞっているだけで、無いに等しい。
45位
08/07札幌
ユナイ
テッド
シネマ
札幌
映画『ピアノの森』
監督;小島正幸
ピアノ演奏;ウラジーミル・アシュケナージ
●最優秀 お前アホだろ賞
札幌の画家Satoshi Matsuyamaさんがかなり褒めていたので観たのだが、絵も
物語も雑。森の中にピアノがあるイメージはいいのだが、雨が降らない森は森か?
映画『ピアノの森』。ちゃぶだい。
46位
06/09札幌
ユナイ
テッド
シネマ
札幌
映画『大日本人』 深夜\1200
企画&監督;松本人志
製作;吉本興業
脚本;松本人志 、高須光聖
音楽;テイ・トウワ.
出演;松本人志 、UA、板尾創路、
竹内力、神木隆之介、海原はるか
映画『大日本人』
●最優秀 映画をなめんな賞
これは、まずい。こんな松本人志は観たくはなかった。私の世代は彼の笑いの
センスを全面的に信頼していた。例えて言うならば、誰かが笑わせようとした時に
松本の顔を横目でチラリと見て、松本が笑っているかどうかで笑おうとしていた。
過剰に笑わせようとした結果のスベリに絶妙の一瞬の間の後に「寒ぅ〜。」と反応
したのがその代表的な例だろう。だから、松本のトーク番組とは現在を切り取った
高品質のサンプルでもあった。それは、表現者であることと、批評家であることを
同時にいとも簡単に目の前でやってしまう優れた「芸」でもあった。私が知る彼が
もっとも面白かったのは1990年代初期の日本テレビ『ガキの使いやあらへんで!!』
冒頭のダウンタウンとしての漫才だ。特に『ダウンタウンのごっつええ感じ』(1991
年〜1997年、フジテレビ系)とパラレルに両番組が放送されていた時期は、『ご
っつ』が表現者としての「作品」として、『ガキ』が自由に発言することが時代の
感性の目盛りになるかのような批評としての役割を果たしており、この二つの番組
が松本の才能をちょうど良いバランスで放出していた。しかし『ごっつ』が無断で
プロ野球の優勝特番にすり替えられたことを松本が怒り、この番組は打ち切りと
なって以降、松本の表現の場は極端にせばめられることになる。同時に『ガキ』も
表現の放出が無くなったストレスが、アンバランスな状態で出てしまい、しだいに
笑いの質が低下していった。私もいつの間にか松本の番組を楽しみにしないよう
になった。確かに音楽番組『ヘイ!ヘイ!ヘイ!ミュージックチャンプ』での歌手の
いじり方はサスガではあるが、松本の批評のセンスを無益に消費しているだけの
ようにしか感じられない。つまり、松本に必要なのは表現者としてのステージなの
であった。そこで映画の話が5年も前から出ていたというのはマネージメントの正し
い判断であった。私もそう思い期待は膨らんだ。しかし映画公開の直前3月27日
に死んだ植木等への、小林信彦による追悼文を読んだ時、私にそれまではまっ
たく無かった不安が大きくよぎった。そこに書かれていたのは「植木さんはナマの
舞台がもっとも面白く、次がテレビのバラエティ(『シャボン玉ホリデー』など)、三
番目が映画である。映画では、<立っているだけでおかしい>植木さんの魅力は
伝わってこない。」という悪い予言のようなものであった。映画を観終わった私は、
残念ながら植木に言えることは松本にもあてはまることを、確認させられた。この
確認はかなり悲しい確認であった。もちろん小林の指摘は正しい反面、全てを語っ
ていない。つまり、ナマの舞台では表現者が全てを仕切れるが、それがテレビ、
映画となるにしたがって表現者は単なる監督が選んだパーツにしかすぎなくなる
からだ。であるからこそ、監督=松本の無能ぶりと、センスの誤解が産む醜悪さ
に私は悲しくなってしまった。確かに本作は公開直後の土日2日間で動員15万
6700人、興収2億2691万円を記録。同日に公開スタートした北野武監督『監督
ばんざい!』との芸人監督作品対決は、本作に軍配が上がる結果になった。この
数字は、私と同じように表現者としての松本を待望している者がいかに多いかの証
明であり、映画の質ではない。松本への期待だけで客が多いのであれば、これは
単なるアイドルのタレント映画と何の代わりもない。おそらく、公開2日間の勢いは
一気に落ちるであろう。年老いた映画評論家のような言い方でイヤだが、私はあ
えて言いたい。「映画をなめるな。」、と。そんな松本の姿勢は映画の公式ホーム
ページでの彼の言葉の中にもある。それは、「失敗すれば”誰も今まで見たことが
ないので、わからない”状態になることでしょう。でもその場合も横道に逸れたとは
考えてなくて、何年後かには必ずわかってもらえると思っています。」だが、ここに
は現在を鋭く切り取って、笑いの価値の目盛りをつけていた鋭い批評者としての
松本の姿はまったくない。もしこの映画が「何年後かに」テレビで放映されたのなら
私が松本であれば放送日には恥ずかしくてグアムにでも旅行してしまうだろう。こ
の松本の発言には最初から先回りの防戦を張ろうという弱者のずるさしかない。
何度も書くが眠れる表現者=松本への期待は大きかった。それがこれでは、彼
は自分の墓を自分で掘ってしまった。残酷なテレビ界は松本を見限るかもしれな
い。だからこそ、松本は第二作を作るべきなのだ。彼自身と、私たちのために。

うぇ〜ん!イブイブイブ札幌シネマ・ジャンキーの旅
Merry Christmas ?Many Cinemas !
text by 久保AB-ST元宏 (2007年12月23日(日) 4:56Pm)
2007年12月22日 土曜日
6:30Am
ちょいと、いつもより早起きして
会社の前を除雪。

9:10Am
『共犯新聞』に俳句(笑)を更新して、
マークXで札幌へ。

11:30Am
ススキノの駐車場「ジャンボ100」。
ここは午後6時までに入ると、
深夜0時までの駐車料金が
900円だから助かる(笑)。
Wow! ★階段を登って、映画に逢いに行こう!
シアター・キノのトイレで。

2007年12月22日(土) 11:50Am〜2:05Pmまず映画館に飛び込んだ♪
22日の1本目。監督;スサンネ・ビア★シアター・キノ『アフター・ウェディング』=演出の集中力、すごいです。
やっぱ、映画館で観たい♪『アフター・ウェディング』

原題;『Efter Brylluppet』
監督;スサンネ・ビア
出演;マッツ・ミケルセン、ロルフ・ラッセゴード、シセ・バベット、
クヌッセン、スティーネ・フィッシャー・クリステンセン

★火星大接近の日に、眼球に乗り移った火星♪赤い惑星が眼球に焼き付いた!?久保の眼
このデンマークの女性監督の名前は、しばらく追わなければならない。
俳優の表情をとらえた全てのカットに意味がある。この集中力の凄さはすごい。
ラスト近くの父が書斎で死におびえる「お涙ちょうだい」シーンは、いらなかった。

次ぎの映画館に向う途中、プレイガイドで次ぎの映画の前売り券を買った(笑)。
2007年12月22日(土) 2:20Pm〜4:10Pm2本の映画を、観た♪
 スガイ札幌劇場 前売り券 \1300
スガイ『マリア』=監督の喜怒哀楽の把握が単純すぎ。 ★殺す意味。
やっぱ、映画館で観たい♪『マリア』

原題;『The Nativity Story』
監督;キャサリン・ハードウィック
出演;ケイシャ・キャッスル=ヒューズ オスカー・アイザック、ヒアム・アッバス
★火星大接近の日に、眼球に乗り移った火星♪赤い惑星が眼球に焼き付いた!?久保の眼
美術の努力による当時の映像の再現のみが良い。監督による喜怒哀楽の
表現が薄っぺら。『アフター・ウェディング』と大違い。物語表現は誰もが知っている
「神話」をそのまんま、ゆるくなぞっているだけで、無いに等しい。

もう一度、シアター・キノに戻り、夜の映画『ロンドン・コーリング』の受付をする。
うぇ〜ん!この日は、ジョー・ストラマーの命日。先着受付の缶バッジをもらう(笑)。
つい2週間前の12月8日にはジョン・レノンの命日にここで映画の初日を観ている。
ジョン・レノンとジョー・ストラマーの2人の命日&初日に来たのは私だけみたい(笑)。
もうちょい歩いて、午後5時、この日の本当の目的(笑)、♪おにぎり、むしゃ&むしゃ。やっぱ、具は明太子〜!ヤミ米の商談会へ。
あいかわらず活発な売り&買いで、4千俵(=240トン)を超える商売。


 シアター・キノ 深夜割引き \1200
今日、3本目です。★シアター・キノ『ロンドン・コーリング』=観客の多くがすすり泣いておりました。
やっぱ、映画館で観たい♪『ロンドン・コーリング London Calling / ザ・ライフ・オブ・ジョー・ストラマー』

原題;『JOE STRUMMER:THE FUTURE IS UNWRITTEN』
監督;ジュリアン・テンプル
出演;ジョー・ストラマー、ジョニー・デップ、マーティン・スコセッシ、
ジム・ジャームッシュ、フリー(レッド・ホット・チリ・ペッパーズ/B)、ボノ(U2/Vo)、
ボビー・ギレスピー(プライマル・スクリーム/Vo)

★火星大接近の日に、眼球に乗り移った火星♪赤い惑星が眼球に焼き付いた!?久保の眼
観客の多くが、すすり泣いておりました。デビュー前のジョーが長髪の
ヒッピーだった映像が残っているのもスゴイ(笑)。パンク誕生の瞬間だ。
1977年、私は15歳。もろパンク世代。ジョーと同じモヒカンにもしました(笑)。

駐車場からマークXを出して、駐車場付きの映画館へ♪
2007年12月22日(土) 11:15Pm〜1:29mこの日、4本目の映画を、観た♪
ユナイテッド・シネマ札幌 深夜割引き \1200
今日、4本目です。★サッポロ・ファクトリー『ナショナル・トレジャー』National Treasure: Book of Secrets=中学生なら喜ぶ?
やっぱ、映画館で観たい♪『ナショナル・トレジャー リンカーン暗殺者の日記』』

原題;『National Treasure: Book of Secrets』
監督;ジョン・タートルトーブ
出演;ニコラス・ケイジ、ジョン・ヴォイト、ダイアン・クルーガー、
ヘレン・ミレン、ハーヴェイ・カイテル、エド・ハリス
★火星大接近の日に、眼球に乗り移った火星♪赤い惑星が眼球に焼き付いた!?久保の眼
中学生なら喜ぶだろーなぁ。ほとんど『名探偵コナン』の、ノリ。
ニコラス・ケイジもふけた。かつての危ないフェロモンが無くなって枯れた印象。
知的なオジサン・キャラでは、つまらん。もっとヒールを演じて幅を作るべき。

この直後、私の本当の「冒険」が待っていた。
なんと、駐車券を亡くし、5階の駐車場にクルマまんま閉じ込められた(がくっ)。
真夜中2時ごろ、よーやく警備員に来てもらい、マークXが脱出できた。無料で(笑)。
Wow! ★こんな1日だった!
こんな1日でございました〜♪

Wow! ★中央にあるのがクラッシュ缶バッジ♪このサイズが、1980年代してるよね。
12月中に映画は6本観たのでスタンプ・ラリーも完了♪
中央にあるのがクラッシュ缶バッジ♪このサイズが、1980年代してるよね。
で、沼田町に午前4時に帰宅して、寝たのでございます♪


 シネプレックス旭川 深夜料金 \1200
★殺す意味。
やっぱ、映画館で観たい♪『ボーン・アルティメイタム』

原題;『The Bourne Ultimatum』
監督;ポール・グリーングラス
撮影;オリヴァー・ウッド
編集;クリストファー・ラウズ
主題歌;♪クリックして、見よっ!「Extreme Ways」 by Moby.
出演;マット・デイモン、ジュリア・スタイルズ、デヴィッド・ストラザーン、
スコット・グレン、ブライアン・コックス、パディ・コンシダイン

★火星大接近の日に、眼球に乗り移った火星♪赤い惑星が眼球に焼き付いた!?久保の眼
ヨーロッパ映画をしこたま観たあとにアメリカ映画を観ちゃうと、
「うすっぺらだなぁ〜。」と、感じちゃう。で、日本映画をしこたま観たあとに
アメリカ映画を観ちゃうと、「豪華!」(笑)。かと言って、私の中で
映画のお国柄ランクがあるわけではなく、やっぱ、作品ごとに評価は違う。
それでもアメリカ映画には、他国に圧倒的な差をつける巨大な資本投資がある。
カネをばらまくところには、人材も集まるわけで、
その環境を無視して映画を語るのも片手落ち、だ。
ってなワケで、アメリカ映画にカネがあるのは当然だとしたら、ポイントは、
カネの使い方、だ。だってさ、「おいおい、これにカネを使うのかよ〜。」ってな、
がっかりなモロ成金映画が多いのもアメリカ映画の一方での特徴であるのだから。
つまり、カネは、ある、無いにかかわらず、
使い方でセンスが露出しちゃうリトマス紙なのであ〜る。
その点、この映画はセンスのあるカネの使い方をしているね。
まず、映画が始まってからスグに気がつくのは、カメラが全編、固定されていない。
こ、これって「手持ちカメラ」で全編、撮影したの?とゆーテイストになっている。
これって、シロート映画ではありがちなんだけれど、この映画は「手ぶれ」を
味方にしている。たとえば戦いのシーンで、アドリブで激しく動く役者が選んだ
武器の一瞬を絶妙の角度でとらえる。カー・チェイスは、まるで単なる交通事故の
ように演出するが、手ぶれカメラがリアルさを浮かばせる。
つまり、「手ぶれ」非固定カメラとは、ドキュメンタリー感覚の演出なのだ。
そー考えれば、スティーブン・ソダーバーグ監督『トラフィック』(2000年)は
歴史的作品だった。それまでも「手ぶれ」でリアルを演出する映画は多かったが、
『トラフィック』以降は「手ぶれ」をカンペキに計算された映像構築の中に
取り入れることに成功した。
その「手持ちカメラ」路線のひとつの大きな到達点が、この映画だと思う。
手ぶれ、性急なフォーカス、無理なスライド、時には人間の視線のように不器用、
さらにゆれる必要の無い静寂なシーンですら手持ちカメラがゆれる・・・など。
これらの映像材料を、みごとな編集が、映画全体にすばらしいリズム
あたえた。確かに、物語は単純。しかし、インディーズ映画が商業映画に
なる時にすてる「手持ちカメラ」のリズム感を生き生きと111分ぶっ通しで
構築しきった、ここにカネを使うセンスは大きな評価に値する。
あと、蛇足だが、旭川市内にある2つのシネコンでは、
ディノスシネマズ旭川は館内の非常灯が明るすぎてまるで茶の間で
大型テレビを観ている感じになっちゃうが、こちらの映画館は良いねぇ♪

うぇ〜ん!札幌で映画を3本観て帰宅すりゃぁ、
私のてく&てく歩いた、new york☆『2001年ニューヨークの旅』以来、お世話になっている
ニューヨーク在住の日本人コラム集団book-animeから、
最新のコラムが届いていた。


2007年8月6日
◎脱力顔の熱い男、シャイアに注目やっぱ、映画館で観たい♪『トランスフォーマー』
text by  ★日付をクリックすると、♪好きな時代に行けるわっ♪あん♪アン♪黒部エリ



アメリカでは大ヒットとなったやっぱ、映画館で観たい♪『トランスフォーマー』

まったく観る予定なかったんですけど、旦那ピタローの激しい要請により、
つきあい鑑賞することに。

で、結果はどうかというと、うーーーーーん。

「よいロボットさんの住む惑星があったんだけど、
そこを悪いロボットさんが破壊してしまったから、
よいロボットさんと悪いロボットさんが地球で戦うことになったんだよ!」

みたいな設定にどうにもついていけないエリぞうなのであった。

なぜレミーの「しゃべるねずみさん」は受けいれられるのに、
「生きているロボットさん」は受けいれられないのか
われながらふしぎ。

しかもヒロインが、なんだかイヤなオンナなんだよ。
女子から嫌われるタイプ。げー!

いっぽうピタローは鑑賞後に「おもしろかったなー」「すごいCGだったなー」
「戦闘機がすごかったなー」と無邪気に喜んでいました。

やっぱりこれはガンダム好き、マジンガーZ好き、機関車トーマス好き、
チョロQ好きの男子のハートがないと、楽しめないってことでしょう。

この映画の見どころの90%が、
車がガシャガシャカキーン、うわあ、ロボットになったよ、と思ったら、
ガシャガシャカキーン、うわあ、ジェット機にもなるよ、
すごい、すごい、かっこいいぞ、というCGなので、その見せどころに
「おお」と興奮しないかぎり、ほかに興奮しようがないわけだな。

すまん、おれには「のりものだいすき」な男児のハートはないよ。
この映画を楽しむ資格がなかったよ、ごめんなさい。

悪いけど、この脚本では「わあわあ人間が騒いでいるうちにロボットが
勝手に活躍してお終い」というふうに見えて、
どうもおもしろさがわからない。

ちなみに映画のあとで、アメリカ人少年たちが「ちょーおもしれー」
「ちょーかっきー」と興奮していたので、きっと小学生男子のハートが
あれば、とっても楽しめる映画なんじゃないでしょうか。

さてそんなメカ音痴なわたしにとって、
この映画の買いは主人公のシャイア・ラブーフくん。

このところめきめきと売り出し中のシャイアたん。
インディジョーンズ4にも抜擢されましたね。

なんでこんな桃屋の「ごはんですよ」みたいな顔した男子が
インディジョーンズに?
とふしぎだったんですが、映画を観たら、なるほど、納得。

このひと、すごくハリウッド映画のリーディングロールにむいているね。

なぜならば「登場人物のモチベーションを、
観客に納得させるだけのインテンスなエナジーがある」から。

これは演技力とはちょっとちがう問題で、たとえばダスティン・ホフマンなり、
ジェフリー・ラッシュなり、ジェレミー・アイアンズなりといった
名優たちみたいに、
「ある人物を内側から生きる」ことができる才能のことじゃないです。

そうではなくて、主人公を観客が応援してやりたくなる
気持ちにさせる、そのパワーのこと。

ハリウッド・エンタメというのは、大まかにいえば「主人公がひょんなことから
事件に巻きこまれて、いやおうなく逃げる、知恵をしぼる、反撃する、闘う、
相手を倒す」というのが基礎構造じゃないですか。

で、このときに主人公が「ま、どっちでもいいけどー」とか
「死んでもいいしー」みたいな活力のないタイプだと、
話が十分くらいで終わっちゃうから困るわけだな。

そこで観客をひっぱる牽引力というのがリーディングロールには
求められるわけですが、シャイアくんにはこの馬力があるんだね。

なんかこう、セールスマンになっても成功しそうというか、
こっちがドアを閉めようとしても、すばやく片足を突っ込んで
「一分だけ下さい」と強引に画面を観させる勢いがある。

「こいつなら危機を切りぬけるパワーがありそう」
「よっしゃ、こいつに賭けてみるかね」
と、観客の心情を賭けさせる力があるわけです。

(ちなみにこの映画のほかの若手登場人物たちは、
コンピュータの専門家にも見えなければ、
運転がうまいようにも見えないし、誰が出ていたかも忘れてしまう)

ちなみに彼のバックグランドはというと、たいへん貧しい家庭だったようで、
お父さんが一時期ドラッグ・ディーラーだったらしいです。

でもって子どものときからカーニバルなどで、クラウン役をやるバイトをやって
小遣いを稼いでいたらしい。

「ぼくの育った環境でドラッグをやったことがないなんていったら、
嘘八百になるけれど、ぼくはそういったものに溺れるほどやわではない」

というようなことをコメントしていて、なるほどねえ、と感心した次第。

つまり彼は子どもの頃から人生のハードな面を見てきたタイプで、
おとなになるのも早かったんでしょう。

そのせいか「人生は他人に頼らず、自分で切りひらなくちゃ
どうにもならない」的な腹の据わりかたが感じられるんですよね。

で、たぶんバツグンに頭がいいはず。
実際にシャイアくんはイエール大学に受かっているものの、
仕事のために進学をしていないらしい。

頭がよさそうっていうのは、そうだな、例をあげればジョージ・クルーニーとか
ウィル・スミスとか、インタビューのやりとりを見ていると、
「あ、このひと、マジで頭が切れるわ」
とわかるじゃないですか。

俳優としてどうこうじゃなくって、ふつうにそこらにいても、
こりゃ頭の回転がいい人間だろうな、とわかる。
なんの仕事についても成功していそうなタイプ。

で、このシャイアくんもあきらかに頭がいい。
たぶんセリフもかなりの部分を
アドリブとかアレンジしているんじゃなかろうか。
そうでなければ、ああは機関銃のようには喋れないでしょう。

一見、脱力顔。
なのに、できるやつ、シャイア・ラブーフくん。

ハリウッドをサバイバルしてビッグになる器とみた。
ぜひスターになりあがり、そして「ごはんですよ」新キャラとしても
君臨して欲しいッス、よろしく!

メカ脳の楽しめる度   ★★★★
メカ音痴の楽しめる度  ★

文中の太字、色付き文字、リンクは、久保が勝手に編集いたしました。
うぇ〜ん!濃い札幌アートの旅
Art Crash in Sapporo city !
text by 久保AB-ST元宏 (2007年11月30日(金) 4:54Am)

昨夜の旭川市の居酒屋『独酌・三四郎』での、あべ弘士画伯との衝撃的な初対面の
興奮がまだ、むん&むんと体内に残っている2007年11月28日(水)午前8時、
沼田町から吹雪の中、マークXで札幌へ向う!
仕事がメインとは言え、私のこと、映画をできれば3本、観たい♪と、期待しつつ出発。
が、途中、国道275号線の月形町の殺風景なところで、急に渋滞!
おいおい、映画が観れないぞー!
Wow! ★事故だぞ!
大型トレーラーのヘッドがちぎれて路肩に落ちていた。大事故だったのだ!

2007年11月28日(水) 10:30Am〜12:19Pm映画を、まず2本、観た♪
23★殺す意味。
やっぱ、映画館で観たい♪『ナンバー23』

原題;『The Number 23』
監督;ジョエル・シューマッカー
脚本;ファーンリー・フィリップス (完全オリジナル脚本)
撮影;マルセル・ザイスキンド
編集;マシュー・リバティーク
出演;ジム・キャリー、ヴァージニア・マドセン、ローガン・ラーマン、ダニー・ヒューストン

★火星大接近の日に、眼球に乗り移った火星♪赤い惑星が眼球に焼き付いた!?久保の眼
『マスク』(1994年)をふくめ、私はジム・キャリーが生理的にキライだったんだけど、
あの素晴らしい『エターナル・サンシャイン』(2004年)以降、もう私はファンになっちゃった。
本作でも、内省的で複雑だが観客が共感せざるを得ない役を見事に演じきっている。
物語と映像は、本、文字とコジツケを中心に進む。それだけで私好みなのだが(笑)、
情報量の多い映像をスタイリッシュかつ統一したイメージで創りあげた美学もス・テ・キ♪

『オリヲン座からの招待状』★続ける意味。 やっぱ、映画館で観たい♪『オリヲン座からの招待状』

監督;三枝健起
原作;浅田次郎
脚本;いながききよたか
撮影;柳田裕男
美術;花谷秀文
出演;宮沢りえ、加瀬亮、宇崎竜童、
田口トモロヲ、中原ひとみ、原田芳雄

★火星大接近の日に、眼球に乗り移った火星♪赤い惑星が眼球に焼き付いた!?久保の眼
表現にとって、「わかりやすさ」とは魔物だ、と、つくづく思う。
最近、絵本を読んでいるからなおさら、それを強く感じる。
「わりやすく」しなければ伝わらないし、「わかりやすく」したことで犠牲になる表現もある。
原作からして、製作の意図は、まさに「直木賞」的「わかりやすさ」。
そのツボが泣ける場面を準備してくれるので、泣きたい客のニーズには応えている。
それでも安っぽいお涙頂戴の一歩手前で踏み止まらせたのは、
またしても美しい撮影センスだ。特に、逆光が美しい
最初は偶然かと思ったが、あえて逆光を多用して、ノスタルジーを演出してる。
テーマは、佐野眞一・風に言えば、「誰が映画を殺したのか?」であるが、
子供のサイド・ストーリーなどを挿入したために焦点がボケてしまい、
テーマを投げかけただけで、深められなかったのは残念。

映画館から出て、マークXで、Artとは、ニューヨークのホイットニー美術館から、大阪の乙画廊まで、どこでもドアの奥で、今夜、パーティが2時から開かれる!『ギャラリー・ミヤシタ』、へ♪
静謐な会場の雰囲気にぴったりの、『椎名澄子・朝日紀行 作品展』が開かれていた。
Wow! ★この、ちょんぴーな世界♪
椎名のブロンズ作品はクラシカルなたたずまいだが、常に新鮮な現代性がある。

マークXをススキノ『ジャンボ駐車場』(深夜0時まで、一日900円)に入れて、
『時計台ギャラリー』で、
『春陽会北海道展 絵画部』を楽しむ。
80歳を超えたベテラン画家たちの横綱相撲(?)の確認ができるグループ展。
Wow! ★久保も、フクロウに逢いに来た。
川俣正子「鳥来る日(U)」。モチーフは凡庸だが、色の選択が心地よい。
さらに北へ散歩し、
『ギャラリーたぴお』で、
7人によるイラスト展の
『パーフェクト・レインボウ12』。

ここのギャラリーは
いつも(?)総花的な印象だが、
それはオーナーには
ほめ言葉になるんだろーなぁ(笑)。

林教司の「ドン・キホーテ風、私」、
「と・べ・ず」が面白かったが、
いずれも1992年、1994年の
古い作品。

Wow! ★階段を登って、仙人に逢いに行こう!
発展途中の「描きたい」気持ちの結果。


Wow! ★階段を登って、新道展!
会期は翌日から。
幹部たちが会場作り♪
「この絵は、いい絵だ。ここに飾ろう。」、とか。
さらに&さらに北へ散歩。
『大同ギャラリー』の入り口は
閉まっていたんだけど、
横口エレベーターから
忍び込んだら(笑)、
なにやら、ベテラン画家が作業中♪

翌日からの
『'07 新道展 企画 第52回展
受賞者 展』の準備中だった。

私はいかにも関係者のフリをして、
ゆ〜っくり、堂々と、鑑賞(笑)。

このグループも、
天才の出現を待っている。

もうちょい歩いて、午後5時、この日の本当の目的(笑)、♪おにぎり、むしゃ&むしゃ。やっぱ、具は明太子〜!ヤミ米の商談会へ。
あいかわらず活発な売り&買いで、6千俵(=36万トン)を超える商売。
それでも、売れる米と、売れない米の格差がはっきりしていた。

間違いみっけ〜!
差出人: blue.tree@農業青年
送信日時: 2007年11月30日 11:26Am
宛先: 久保AB-ST元宏

さりげにオークション状況を見ながら
今日の共犯をチェック!

札幌の旅?回顧録を見てて、
米六千俵が36万トンってなってた。

360トンの間違いですねぇ・・

北海道米半分を操作してる?!
あっ、単位違いかぁ・・でした(^^;)(;^^)。

相変わらず、
精力的な行動をしてると感心してます。

本日の『サード反省会』、宜しく(^^)v。
Wow! ★Help〜!下手こいたぁーーーー!
がくっ。

Wow! ★ついに、逮捕かよ!
外へ出れば、号外が出ていた。
防衛省の守屋・前次官の逮捕
驚く者は誰もいない街を、
こんどは逆に、
南へ&南へ歩く。

Wow! ★パリ?さっぽろよー!
イルミネーションがクリスマスを待つ♪

ブックオフが、札幌大通店を移転し、
3階建てに一気に増床したばかりなので、
楽しみに行ってみるが、どーも、薄い品揃えで、がくっ。
店内のレイアウトは今までのノウハウで、
きちんと良いバランスなんだけど、需要なのは品揃えだっ!

古本&中古CDの品揃えが悪いということは、
仕入れが悪い、とゆーことなので、
つまりは目利き&商品知識のある社員が少ない
っーコトなんだろう。やれやれ。これが、新古書店の限界か?
Wow! ★Help〜!朝は事故だ!Yeah !
これ、買った(笑)。

Power to me ! Wow! ★プロ解放♪レノン〜!
12月になれば、
ジョンの曲があふれだす。
なんで45歳の今ごろ、
共犯音楽祭★Music〜音という抽象芸術♪ビートルズの『ヘルプ!』かと、
我ながら&笑いをこらえながら買った。
それでも、中学生の頃からカセット・テープで
持っていて何度も聴いたアルバムだけど、
さすが、っーか、アタリマエ、っーか、
カセット・テープよりも何倍も音が良い(笑)。
特にこの1998年版のCDは、
ジョージ・マーチンがリマスターしてんだから。

で、もうちょい南に歩き、
映画館『シアター・キノ』に飛び込む。
12月8日、ジョンが射殺された日に公開の
映画やっぱ、映画館で観たい♪『PEACE BED アメリカVSジョン・レノン』
の前売り券を、1,500円で買う。
前売り特典なのか、ポスト・カードを3枚、もらう。

そして、この日、3本目の映画を観に暗闇へ♪


 シアター・キノ 深夜割引き \1200
今日、3本目です。★『酔いどれ詩人になるまえに:Factotum』
やっぱ、映画館で観たい♪『酔いどれ詩人になるまえに』

原題;『Factotum』
監督&脚本;ベント・ハーメル
プロデューサー&脚本;ジム・スターク(『ダウン・バイ・ロウ』)
原作;チャールズ・ブコウスキー
出演;マット・ディロン、リリ・テイラー、マリサ・トメイ

★火星大接近の日に、眼球に乗り移った火星♪赤い惑星が眼球に焼き付いた!?久保の眼
マット・ディロンは、1989年にガス・ヴァン・サント監督の
『ドラッグストア・カウボーイ』でジャンキーを演じ、インディペンデント・スピリット賞の
男優賞を受賞し若きカリスマになった。しかし私は、あまりにも
アメリカ中産階級的あまえんぼうな映画の内容が不快だった。
で、マット・ディロンの底の浅さがずーっとキライだったんだけど、
2004年の『クラッシュ』で見直していた(?)んだけどぉー、
今回はオトナになった『ドラッグストア・カウボーイ』だな。がくっ。
「無頼」とゆージャンル(?)がゲージュツ家にはあるそーだが、つまりは
表現者のサイズと社会のサイズに誤差がある状態での、両者の衝突のことだろう。
それは総じて両者間の「手続き」観の相違が原因だ。
私がむしろ興味があるのは、それでも表現をしたいと激しく湧き出る情熱の「理由」
のようなもの、だ。この映画は薄い映像で、それを薄く描いただけだ。

いつも、行列。真冬はイヤだね(笑)。
Wow! ★ラーメン?さっぽろよー!
味噌ラーメン専門店「けやき」
ねぎ味噌ラーメン 850円
いつの間にか、「欅」は、ひらがなの「けやき」になっていて、
あの元・和食の創作料理の店主はいなくて、若い男性が、笑いながら作っていた。
久しぶりだからか、かつての和風っぽいイメージから
とろみのある中華の印象に変わっていたよーな気がしたけど、どうだべ?
Wow! ★こんな1日だった!
こんな1日でございました〜♪

で、沼田町に午前2時に帰宅して、翌朝8時の仕事に向けて寝たのさ♪♪
2007年11月8日(木) 8:45Pm〜10:57Pm映画を観た♪
ディノスシネマズ旭川 深夜料金 \1200

★殺す意味。
やっぱ、映画館で観たい♪『ブレイブ ワン』

原題;『The Brave One』
監督;ニール・ジョーダン
脚本;ロデリック・テイラー
出演;ジョディ・フォスター、テレンス・ハワード、ナビーン・アンドリュース、
メアリー・スティーンバージェン、ニッキー・カット、ジェーン・アダムス
★火星大接近の日に、眼球に乗り移った火星♪赤い惑星が眼球に焼き付いた!?久保の眼
実は8日は、深川市で夜にプロパンガス業界の
役員会(=我が社はプロパンガスも取り扱っているんですよ・笑。)があって、
私が会議の座長だったんですが、その後、旭川まで車を飛ばして
映画館に入って、丁度いい時間の映画を1本観てきました。
まぁ、ジョディ・フォスターの『ブレイブ・ワン』なんですが(笑)。
なんちゅーか、高級な『火曜サスペンス劇場』みたいな映画でした。
ハリウッド女優モノなら、どーせなら、
ニコール・キッドマンのやっぱ、映画館で観たい♪『インベージョン』の方を
観たかったんですが、時間が少し合わなかった!
それにしても、フォスターの大衆化と、キッドマンの文藝化。
デビュー当時は逆でしたよね?キッドマンの作品選びの上手さからか!?
2007年11月10日(木) 映画を2本、観た♪
★死ね死ね団♪ユナイテッド・シネマ札幌 深夜料金 \1200

★クワイエットルームにようこそ
監督&原作&脚本;松尾スズキ
出演;内田有紀、宮藤官九郎、蒼井優、りょう、妻夫木聡、大竹しのぶ

★火星大接近の日に、眼球に乗り移った火星♪赤い惑星が眼球に焼き付いた!?久保の眼
今やギョーカイは、松尾スズキの才能に期待している。
いや、期待っーより、「たよっている。確かに松尾はそれに応えてはきたが、
この映画を観る限りでは、その過剰な才能が整理されていない。
「整理する必要は無い。」と、反論されそーだが、
この映画は小劇場の演劇を撮影しただけだ。
つまり、映画としての必然が無い。ダンス・シーンで喜んでいるところが悲しい現実だ。
「日本一泣ける文庫」ついに映画化!「自虐の詩」 ★自虐にようこそ
0:00Am〜2:05Am やっぱ、映画館で観たい♪『自虐の詩』

監督;堤幸彦
脚本;関えり香、里中静流
原作:業田良家
撮影:唐沢悟
出演;中谷美紀、阿部寛、遠藤憲一、カルーセル麻紀、竜雷太、名取裕子、西田敏行

★火星大接近の日に、眼球に乗り移った火星♪赤い惑星が眼球に焼き付いた!?久保の眼
堤監督が「中谷さんの『嫌われ松子の一生』を見たんですが、
とても良くできた映画で、中谷さん主演で、同じことをやっていては
『嫌われ松子』を超えることは出来ないと思ったんです。」と、
認めているよーに、やっぱ、『嫌われ松子の一生』のフォロワー映画。
んが、堤監督も『池袋ウエストゲートパーク』、『トリック』といったTVドラマから、
映画『明日の記憶』、『包帯クラブ』まで多彩な才能を使い分けている映像の才人。
『クワイエットルームにようこそ』と比べれば、こちらは圧倒的に、映画だ。
特に撮影がキレイで、場所選びとカメラ・アングルに集中力がある。
残念ながら松尾スズキにはまだ、そこまでの才能は無い。気がついていないのか?
やっぱ、松尾はまだ&まだ演劇の人、とゆーコトなのだろう。
しかし、『自虐の詩』のツマラナさも、この職人としての映画の「整理」技術にある。
う〜む。やっぱ、映画って、ムツカシーのね。松尾の原作で堤が撮ればいいのか?

NHKーBS2「衛星映画劇場」を、観逃すな!
うぇ〜ん!大昔、そう、昭和のころ。1970年代。
映画館すら無い田舎の町に住む美少年(?)にとって、NHK教育テレビで日曜日の夜に放送する白黒の古い映画は、すばらしい夜の学校だった。
もちろん、ビデオなんてまだ普及していないどころか、自宅で好きな時に映画が観れるとゆー発想すら思いつかない時代だ。
本で読んだタイトルだけしか知らない、あこがれの作品が、テレビのむこう側から我が家のお茶の間にやってきてくれるんだから、こりゃ&もー☆たまらんっ、だった。
昭和かれすすきー。うぇ〜ん!
時は流れ、レンタル・ビデオ、DVDにシネコン、ネット無料サイト、YouTube。
映画は一気に手軽になった。
そして、邦画も少しづつまた魅力的な作品を増やしていった。
この良き映画の「飽和状態」の時代にも、NHK−BS2はきちんと良い映画をコンスタントに放送し続けている。
たとえば、そう来週。
下記の2作品は是非、観ておきたい。
両作品とも2004年の邦画だ。
やっぱ、映画館で観たい♪『花とアリス』は、やっぱ、映画館で観たい♪「第2回共犯映画賞」の1位に輝いた作品だ。
やっぱ、映画館で観たい♪『いつか読書する日』は、観たかったが上映時期がヤミ米繁忙期で見逃した映画だ。なんせ、ジュリーの嫁がサリーの恋人になる!

まぁ、そんなそれぞれの理由で魅力的な映画を、映画嗅覚ばつぐんレディーの ira さんにレビューしていただこー!
ネタバレしても、いーじゃん。すてきな映画は何度でも観たくなるのだから、ストーリーよりも映像に溶け込もう♪
いってみよー♪

NHK−BS2放送日時 2007年11月5日(月) 9〜11:16Pm
やっぱ、映画館で観たい♪『花とアリス』 2004年・日本

〔製作・監督・脚本・音楽〕岩井俊二
〔撮影〕篠田昇
〔出演〕鈴木杏、蒼井優、郭智博、相田翔子、阿部寛、平泉成

★クリックすると、♪いら箱♪annex irabako 2006.03.19 Sunday
花とアリス/ハルといら
花とアリス★クリックすると、♪いら箱♪
花とアリス中学三年生。幼いときからの親友。
ふたりは一人の男子高校生を好きになる。

今風の女の子たちは、なんとのびのびとしていてくったくがないのだろう。
ちょっと少女漫画風にアレンジされているけれど、
コミカルさがスパイスになっていて爽やか、
そしてラストに感動させられる青春物語。
花がしかける嘘の積み重ねという、
ちょっと残酷なところも紛れも無い少女の姿といえるかもしれません。

映像の美しさや、懐かしさを誘う音楽が肌に沿い、
いつのまにか自分が少女のころに誘われてしまうのはしかたがないこと。
今の女の子もかつての女の子にも、女の子の中には同じ物が流れているのだと、
伝わる涙がそれを証明してくれたようです。
わたしが「花とアリス」のように中学三年のとき。
当時、中学生向けの月刊誌があって、
レギュラーで書いている中三男女が5人いた。
その中でもSくんは読者のあこがれだった。
ハルがその本を学校に持ってきて、
わたしたちは最初に彼らの座談会のページを開いたものだ。
Sくんのことを小学生のころから知っていたハルはSくんにあこがれていて、
彼女の定期入れには彼の写真が入っていた。

わたしたちは別々の高校に進学。彼女は女子高へ、わたしは共学高。
でも、運命のいたずらだろうか、わたしとSくんは同じ高校になる。
さっそくハルに連絡「彼がいるのよ、ハル!」
「どんな?すてき?ステキでしょー!彼のことぜーーんぶ教えてね!」とハルは言った。
その日からわたしのSくん観察がはじまる。
彼は弁舌も爽やかでギターも上手い。
もちろん勉強もTOPクラス走る姿も美しく、とにかくカッコよく女子の人気を集めていた。
わたしは中学時代から思いを寄せた初恋の人のことで
頭はいっぱいであったにもかかわらず、
いつのまにかSくんと話すようになり、いつのまにか一緒にスケートに行き、
いつのまにか一緒に下校するようになった。アリスとまぁーくんと同じようにぎこちなく。
これでいいのか、と後めたさを感じつつ。

女の子は男の子を好きになると変化していく。
恋に恋する年齢だけど、恋の痛みが女の子を成長させる。
花屋敷の変人と言われた花が、
自分とアリスのバレエの写真を見たとき、
恋する先輩にしかけた「記憶喪失」という嘘の重みを知るのも、
痛みの波紋だとおもう。「記憶」がいかにたいせつなものか、と。
また、たいせつなものは自分で掴むものだと、
流れにまかせるような生き方をしていたアリスが気ずくこと、それも恋の痛みの波紋だ。
バレエを踊ることが自分の表現であると、
紙コップをトウシューズにして踊るアリスの美しさ。
少女だからこそ光る美しさだとおもった。

女の子の心を知り尽くしている岩井俊二監督からの贈り物は、
なかなかステキなのです。

高校1年の夏休み。ハルから手紙をもらった。
「いらがSくんとつきあってもいいのよ。
だって、親友のいらのほうがたいせつだから」と。
でも、残念ながらわたしはSくんに恋心は無く、つきあっているとは思っていなかった。
わたしはハルの目になっていたにすぎない。
でも、当時はわからなかったけど、ハルは花の涙と同じくらい苦しんだのだと、
今はおもう。
数十年の時が過ぎてはじめて気づく。
少女のころのことを思うと、どうしてこうも涙がとまらないんだろう・・・。
花とアリス★クリックすると、♪いら箱♪
ちなみに、随所の背景になっている
コンクリートの橋や、コンクリートに書かれた絵、公園、
などはわたしがいつも歩く道。わたしが目にする景色。わたしが住んでいるところです。
舞台になっていたとは知らなかったのでした。
NHK−BS2放送日時 2007年11月7日(水) 9〜11Pm
やっぱ、映画館で観たい♪『いつか読書する日』 2004年・日本

〔製作〕追分史朗、畠中基博
〔監督・原案〕緒方明
〔原作・脚本〕青木研次
〔撮影〕笠松則通
〔音楽〕池辺晋一郎
〔出演〕田中裕子、岸部一徳、仁科亜季子、渡辺美佐子、香川照之、上田耕一

★クリックすると、♪いら箱♪annex irabako 2007.08.01 Wednesday
いつか読書する日
いつか読書する日♪
以前から観たいとおもっていたのだけれど、想像したとおりいい映画でした。
50歳というのは、人生の方向転換する時期なのかもしれません。

主人公の美奈子(田中裕子)独身、50歳は、
同じ時間に牛乳を配達し、その後スーパーで働き、淡々と暮らしていました。
同じ町には秘かに恋する高梨(岸辺一徳)が
末期がんに侵された妻と暮らしているのです。
お互いにある傷を負っていて、
ふたりは交差することもなく静かに、何かを押し殺すように
ストイックに暮らしていたのです。
いつか読書する日♪田中さん・・・。
ところが、その30年間のお互いへの執着は、意外な形で二人の前にあらわれる。
執着していたものを成就する、といった形でないわけです。
そこが30年間の重みというものなのかもしれません。
じつは、執着していたものから開放された、のだと。
坂を昇った美奈子と、高梨の笑顔がそー語っているようにおもいました。
いつか読書する日♪田中さん・・・。
寂しさと執着を、本箱を埋めるといことで昇華してきた美奈子。
ほんとーに「読書できる日」が来たということなのかもしれません。
田中裕子の名演によるものだとおもうけれど、深く身にしみた映画でした。
恋愛だけの留まらず、
ネグレクトや痴呆症など社会派の要素も盛り込まれています。
なによりも、坂の町が美しく、淡々と階段を上り下りする様子が
まるで人生や心を表しているようにおもえました。
いつか読書する日♪田中さん・・・。
ともあれ、
さいきんの自分の「執着」の薄れ加減を、自身に説明できそーです。
自然とがつがつしなくなるのですね。いい具合に歳とっているのかも。
なんちゃって(笑。
いつか読書する日♪田中さん・・・。
いつかカラマーゾフ ついか。

美奈子が
パラパラ・・・『カラマーゾフの兄弟』を読んで
涙するシーンがあるのだけど、
家にも
パラパラ・・・新しい『カラマーゾフの兄弟』がある。
そろそろ読むころなのかなぁ。
美奈子に自分を載せた身としては…


そー言えば、
いつのまにか、「クダラナイ。」っー言葉が
親しみを含んだ好意的な意味に(ばっかり)使われるよーになっていたよなぁ・・・。
とゆー話題。
text by うぇ〜ん!久保AB-ST元宏 (2007年6月14日 3:35Am)
6月9日(土)&10日(日)の両日、私はやっぱ、映画館で観たい♪映画を3本、観た。
なにしろ、話題作である。
んが、これらは、
「観なくても内容が分る映画」と、「内容が分られる恐怖がはみだした映画」
で、あった。

DATE

TITLE

DATE

TITLE

DATE

TITLE
06/09札幌
ユナイ
テッド
シネマ・
札幌
映画『パイレーツ・オブ・カリビアン
監督;ゴア・ヴァービンスキー
脚本;テッド・エリオット、テリー・ロッシオ
出演;ジョニー・デップ、チョウ・ユンファ、
オーランド・ブルーム、トム・ホランダー、
キーラ・ナイトレイ、ジェフリー・ラッシュ、
ナオミ・ハリス、キース・リチャーズ
観なくても内容が分る映画なんだけど
世界中で観客が押し寄せる。その理由
は、この映画の映像が持つ圧倒的な情
報量の多さが産む、映画料金に対する
費用対効果のお得感からだろう。最近
の超娯楽CD大作映画で馴れた目すら
一目置きたくなるほど画面の細部まで、
精密に造られている。それはディズニー
とハリウッドの映画産業システムの勝利
なのだろう。お見事。私なんぞは出てくる
画面を観る度に、「この1シーンだけで、
日本映画が1本まるごと造れるだろーな
ぁ。」なぁ〜んて思っていた(笑)。音楽
で言えば、ゴージャスなクィーンか?そ
の対極が音がスカスカなローリング・スト
ーンズか?で、キースである。スカスカ、
間の快楽のギタリスト、キースのイメージ
が消費されるためには、ここまで濃密な
造形が必要だったのか。確かに、ここま
で密度の濃い映像を観せられると、ジョ
ニー・ディップ以外のキャラでは映像も
物語りもフラットになってしまう。本作も、
実は物語上の主人公はヒロインのキー
ラ・ナイトレイ。彼女の成長物語(?)で
あって、それだけでは何度も繰り返され
てきたハリウッド・パターン。彼女だけで
は映画が平板になるのでジョニー・ディ
ップのあの役作りが、必要になってくる。
しかし、ひょうひょうと自由に動く主人公
がどこまでも人畜無害であるのも難儀。
Wow! ジョニーちゃん♪

いやぁ〜ん!キースまで、ぱいれぇーつぅー♪

いやぁ〜ん!Hey、ぱいれぇーつぅー♪
06/09札幌
ユナイ
テッド
シネマ・
札幌
映画『大日本人』 深夜\1200
企画&監督;松本人志
製作;吉本興業
脚本;松本人志 、高須光聖
音楽;テイ・トウワ.
出演;松本人志 、UA、板尾創路、
竹内力、神木隆之介、海原はるか
これは、まずい。こんな松本人志は観
たくはなかった。私の世代は彼の笑いの
センスを全面的に信頼していた。例えて
言うならば、誰かが笑わせようとした時に
松本の顔を横目でチラリと見て、松本が
笑っているかどうかで笑おうとしていた。
過剰に笑わせようとした結果のスベリに
絶妙の一瞬の間の後に「寒ぅ〜。」と反応
したのがその代表的な例だろう。だから、
松本のトーク番組とは現在を切り取った
高品質のサンプルでもあった。それは、
表現者であることと、批評家であることを
同時にいとも簡単に目の前でやってしま
う優れた「芸」でもあった。私が知る彼が
もっとも面白かったのは1990年代初期の
日本テレビ『ガキの使いやあらへんで!!』
冒頭のダウンタウンとしての漫才だ。特に
『ダウンタウンのごっつええ感じ』(1991
年〜1997年、フジテレビ系)とパラレル
に両番組が放送されていた時期は、『ご
っつ』が表現者としての「作品」として、
『ガキ』が自由に発言することが時代の
感性の目盛りになるかのような批評として
の役割を果たしており、この二つの番組
が松本の才能をちょうど良いバランスで
放出していた。しかし『ごっつ』が無断で
プロ野球の優勝特番にすり替えられた
ことを松本が怒り、この番組は打ち切りと
なって以降、松本の表現の場は極端に
せばめられることになる。同時に『ガキ』も
表現の放出が無くなったストレスが、アン
バランスな状態で出てしまい、しだいに
笑いの質が低下していった。私もいつの
間にか松本の番組を楽しみにしないよう
になった。確かに音楽番組『ヘイ!ヘイ!
ヘイ!ミュージックチャンプ』での歌手の
いじり方はサスガではあるが、松本の批
評のセンスを無益に消費しているだけの
ようにしか感じられない。つまり、松本に
必要なのは表現者としてのステージなの
であった。そこで映画の話が5年も前から
出ていたというのはマネージメントの正し
い判断であった。私もそう思い期待は膨
らんだ。しかし映画公開の直前3月27日
に死んだ植木等への、小林信彦による
追悼文を読んだ時、私にそれまではまっ
たく無かった不安が大きくよぎった。そこ
に書かれていたのは「植木さんはナマの
舞台がもっとも面白く、次がテレビのバラ
エティ(『シャボン玉ホリデー』など)、三
番目が映画である。映画では、<立って
いるだけでおかしい>植木さんの魅力は
伝わってこない。」という悪い予言のような
ものであった。映画を観終わった私は、
残念ながら植木に言えることは松本にも
あてはまることを、確認させられた。この
確認はかなり悲しい確認であった。もちろ
ん小林の指摘は正しい反面、全てを語っ
ていない。つまり、ナマの舞台では表現
者が全てを仕切れるが、それがテレビ、
映画となるにしたがって表現者は単なる
監督が選んだパーツにしかすぎなくなる
からだ。であるからこそ、監督=松本の
無能ぶりと、センスの誤解が産む醜悪さ
に私は悲しくなってしまった。確かに本
作は公開直後の土日2日間で動員15万
6700人、興収2億2691万円を記録。同
日に公開スタートした北野武監督『監督
ばんざい!』との芸人監督作品対決は、
本作に軍配が上がる結果になった。この
数字は、私と同じように表現者としての松
本を待望している者がいかに多いかの証
明であり、映画の質ではない。松本への
期待だけで客が多いのであれば、これは
単なるアイドルのタレント映画と何の代わ
りもない。おそらく、公開2日間の勢いは
一気に落ちるであろう。年老いた映画評
論家のような言い方でイヤだが、私はあ
えて言いたい。「映画をなめるな。」、と。
そんな松本の姿勢は映画の公式ホーム
ページでの彼の言葉の中にもある。それ
は、「失敗すれば”誰も今まで見たことが
ないので、わからない”状態になることで
しょう。でもその場合も横道に逸れたとは
考えてなくて、何年後かには必ずわかっ
てもらえると思っています。」だが、ここに
は現在を鋭く切り取って、笑いの価値の
目盛りをつけていた鋭い批評者としての
松本の姿はまったくない。もしこの映画が
「何年後かに」テレビで放映されたのなら
私が松本であれば放送日には恥ずかし
くてグアムにでも旅行してしまうだろう。こ
の松本の発言には最初から先回りの防
戦を張ろうという弱者のずるさしかない。
何度も書くが眠れる表現者=松本への
期待は大きかった。それがこれでは、彼
は自分の墓を自分で掘ってしまった。残
酷なテレビ界は松本を見限るかもしれな
い。だからこそ、松本は第二作を作るべ
きなのだ。彼自身と、私たちのために。
06/010札幌
ユナイ
テッド
シネマ・
札幌
映画『スパイダーマン3』 早朝\1200
監督;サム・ライミ
脚本;アルヴィン・サージェント
出演;トビー・マグワイア、
キルスティン・ダンスト、
ジェームズ・フランコ
これまた、観なくても内容が分る映画。
でも&やっぱ、世界中で観客が押し寄せ
る。このパターンはもう王道か?そう考え
れば松本人志が『大日本人』の内容をまっ
たく知らさなかったのは宣伝効果を狙った
のではなくて作家としての「恐怖」からだっ
たのだろう。だって「ヒーローものです。」な
んて事前に説明されちゃうと、「ああ、どー
『エキセントリック少年ボウイ』みたいな
ゆるいパロディのパターンなんだろーな。」
と、思われちゃうし、まぁ、そうだったしー。
がくっ。な、わけで、そんな作家の恐怖は
シリーズものにこそ充満している。だから、
「3」ともなれば、もう物語は繰り返しでしか
ない。物語の『水戸黄門』化である。それ
が導く「物語が無いのならば、文体のみが
重要」っーのはポスト・モダン批評の常套。
昨今のハリウッド映画シリーズものは、まさ
に、それドン&ピシャ。ここでの「文体」とは
CGである。確かに、今まで見たことが無い
角度からのフライング・アクションがこれで
もかとたたみ込まれる。しかしゲーム世代
には、もはやこの程度の飛び方や視線の
位置は日常なのだ。それが実写(→CG)
だからスゴイだけである。ただ、この映画が
奥行きのある魅力を持ったのは、主人公の
叔母に代表される昭和な香りのする人情
話を加味している点だ。しかし、それとてソ
ープ・オペラというもう一つの物語の終焉の
代表格であるのよねん。そう考えれば、物
語だけで膨大な長編を築き上げたロシア
文学や、41巻にのぼる中里介山の長編時
代小説『大菩薩峠』(1913年〜1941年に
新聞連載。)はなんてスゴかったことか!
ハリウッドが一斉に、日本のホラー小説や
マンガに「物語」を求めているのはアメリカ
の病の表れなのかもしれない。箱庭精神
療法としての映画産業は新しい「物語」を
求めていてその歪んだ表層が現実の戦争
だとしたら、いよいよアメリカの病は重い
Wow! 久保?クモちゃん♪
Help♪
Wow! 久保?クモちゃん♪
Wow! 久保?クモちゃん♪

私にとっては、こーして立て続けに映画を3本観ることぐらいはフツーなんだけど、
さすがに今回は、こたえた(笑)。
こんな映画ばかり観ていると、「趣味は映画です。」と言うのが、恥ずかしくなる(笑)。
武満徹は、つまらない映画を観ちゃうと、「お口直しに」映画館のハシゴをしたそーだが、私も、それ、よくやる(笑)。
しかし、3本も観た後、もー気力も無いわね(笑&がくっ。)。松本人志、罪な男やね〜(?)。
そんな気持ちにムチ打って(?)、映画館と同じサッポロ・ファクトリー内にあるスープ・カレー屋『ヒリ・ヒリ』に行く。
と、その店の前で、中古レコード屋が出張販売、っーか、いわゆる催事をしていた。
こーゆーのって、ゴミ中古が多いのよね(笑)。
たとえば、B’zとか、ユーロ・ビート(がくっ。)とか、さ。
まったく期待しないで、カレーが出来上がるまでの数分、ちょいとブラリしてみたら、
なんと、おお、
共犯音楽祭★Music〜ニコという抽象芸術♪
共犯音楽祭★Music〜音という抽象芸術♪ニコ 『ニコ・イン・トーキョー ファム・ファタール』
(定価\1980→中古\1200)
1986年4月11日、渋谷ライブ・インで行われたライブを、当時、
日本のインディーズのポートレイト・レコーズがいち早く音源化。英国盤は翌87年にプレスされた。
そのいわば「幻の」レコードをCD化して、ボーナス・トラック1曲「Win A Few」を追加したのが、これ。
私は、このライブの1年前に東京を抜け出したんだったけど、
もし東京に住んでいたら、絶対、観に行ったことだろう。
なんせ、あのニコ、である。
死んでいるのか、生きているかすらも分らず、生きていてもジャンキーとして入院中なのではないか?
っーニコが日本に来たのだから。
ニコを日本に呼んだプロモーターもエライが、
このライブをきちんとこんな高音質で記録していた熱い日本人の存在も泣ける。
実際、このCDで聴けるニコは最高の演奏で最高の声で最高の表現をしている。
もしかしたら、彼女の最高傑作がこのアルバムかもしれない。
ボーナス・トラック「Win A Few」からも連想したんだけど、
日本のフューが演じたアイディアがここにも盛り込まれている。
1980年前後の日本のニュー・ウェーブ・シーンはPILの方を観つつ、
ニコの幻想を聴いていたのではないのか?
とにかく、このアルバムを手に入れられたことは私にとってはラッキーだった。

さらに、
共犯音楽祭★Music〜音という抽象芸術♪小島麻由美 『セシルのブルース』
(1995.8.19、定価\2500→中古\1000)
中古CD市場価格ってのがあって、
一番高いのは、もちろん人気歌手の発売直後のアルバム。
一番安いのは、人気歌手だった落ち目の(=失礼!)かつての大量生産されたアルバム。
そんな中で、いつまでたっても中古価格が高い歌手がいる。
小島麻由美もそんな数少ない一人、だ。
ケチな私は中古で2000円なら、買わない(笑)。
そんなビンボー村の高嶺の花が彼女だった。
が、ある日、越路吹雪トリビュート『拝啓、越路吹雪様』(1996年)を買ったら、
そこで彼女が「ろくでなし」をカバーしていて、これを聴いて私、ブッ飛びました。
どーも、すんません、あんた、高くてトーゼンよ。
でも私は彼女は芸歴(?)が長いんだろーなーと思っていたが、
なんと「ろくでなし」を録音したのは、デビューの翌年だっちゅーから、また、びっくり!
それからの私は中古CD屋で1500円以下で彼女のアルバムが売っていたら無条件で買った。
そして、そのどれもが、お見事。裏切りは無かった。すんばらしい。
で、この日も、まったく期待していないショッピング・センターの催事売り場で、なんと中古価格1000円っ!
買いましたよ、買いましたよ、誰にも見られないよーに(?)。
帰りのマークXで、聴いてみて、やっぱ、ハズレ無し。
さらに驚いたのは、これが&なんと、彼女のデビュー・アルバムだとは!
最初っから完成されていたのね。・・・おみそれいたしやしたっ。
共犯音楽祭★Music〜セシルという抽象芸術♪

そんな感じで、映画のカタキを中古CDでとったよーな、にちよーびの私。
さらにこのキブンを古本屋へ・・・。
が、ここは正攻法ではなく(?)、ジャンク路線で、っーコトで、
パラパラ・・・「お宝.倉庫札幌苗穂店」に行ってみる。まぁ、沼田町への帰路の国道275号線の途中だしね(笑)。
共犯お宝〜。黒いぞ! 店内〜。ドンキホーテかよっ!?市場か?
正直、つい最近、パラパラ・・・内堀 弘『石神井書林 日録』なんちゅー高尚な古書の世界の本を読んだばかりの脳味噌には、ゆるすぎる古本屋。
それでも、コミックや小説などの古本が50万冊ある。
で、ココのコンセプトは、「50万冊ある。」って量のオドカシが目的(笑)。
それはバカにして言ってるんじゃぁーナクって、ここまでヤレば、ご立派、ってコト。いや、ホント。
ある意味、インスタレーションに近い(笑)。もしくは、意地か(がくっ)。
まぁ、とにかく、どんな古本でもいいから、50万冊分の棚を埋めよう!とゆーヘンな目的で古本がムリヤリ詰め込まれている。
だから、かなーり、本のレベルが低い。
しかし、ここが重要。
たとえば、ブック・オフやGEOのよーな「新古書」店は、売れ筋&新刊古本は半額で売り、それ以外のジャンク本は105円均一の棚に押し込んでいる。
しかし、さすがPOSデータ管理の大企業、「105円均一の棚」っーたって、スペースには限界があるので、さすがにクズ本は並んでいない。
それが、この50万冊の棚には通用しない(笑)。
そも&そも、ブック・オフやGEOの店員っーたって、本の知識はリスザルの脳味噌程度だろう(←ごめんね、正直で。)。
ならば、50万冊の無差別クズ本の山のほうが、手付かずの聖域である可能性、あり&ありよ。
いわゆる「売れ筋の本」と、「売れそうな本」との間に、ひっそりと棚埋めのためだけにつっこまれたジャンク本。
ふつーの客や本屋の店員は「クダラナイ」本と処理するでしょーが、その価値の判断は私がしましょう!
と、ほぼ100円均一のジャンクな書棚を眺めていると、
おおおおお。あるじゃん、面白い本が!

あらら、2007年のそれ?☆手に入れた!あらら、2007年のそれ?☆手に入れた!
パラパラ・・・ヨネヤマ ママコ 『砂漠に コスモスは咲かない』 (1977.9.10初版、講談社、定価\880→古本\100)
パントマイムのあのオバサン、の42歳当時の自伝。
ネットで調べれば、\2500なんて相場もある。さもありなん。石井漠やマルセル・マルソーが当然のように出てくる。
パラパラ・・・矢代静一 『銀座生れといたしましては』  (1979.9.15初版、新潮社、定価\950→古本\105)
忘れ去られた小説家の50歳当時のエッセイ。
戦前の銀座の思い出が貴重な実体験で記録されている。友人、三島由紀夫の思い出も貴重。安野光雄の表紙絵もいい。
パラパラ・・・ローズマリー・キングスランド『ジャスト・ア・ジゴロ』  (1983.1.25初版、新書館、定価\1300→古本\105)
デビッド・ボウイ主演の映画本。ハード・カバーの豪華本だが、数年前からこの店の棚にあり、売れていなかった(笑)。
巻末で解説をあの名著『カリガリからヒットラーまで』の訳者でもある平井正が書いているのにも注目。
パラパラ・・・高橋章子 『アッコです、ドモ。』  (1986.3.30初版、筑摩書房、定価\950→古本\100)
1977年から1985年まで刊行されていた伝説の若者向け投稿雑誌『ビックリハウス』の元・編集長が、終刊直後に書いたエッセイ集。
最近の彼女の実用本よりも面白い。
パラパラ・・・黒田清◎黒田ジャーナル 『ブラック・ファックス あるいは「昭和」から「平成」、時代を読む』 (1990.4.10初版、集英社、定価\1200→古本\100)
怒っているねぇ〜。彼は死んでしまったけど、今も情況に変わりは無い。むしろ、彼の不在が気にかかる。
私の知人も彼の事務所で働いていたが、今はどんな形で意志を継いでいるんだろう?44歳の大谷昭広も書いてます(笑)。
パラパラ・・・美智子 『橋をかける  子供時代の読書の思い出』 (1998.11.25初版、すえもりブックス、定価\1365→古本\300)
この著者、苗字が無くて名前だけなのは優香みたいな有名人だからか?答えは、天皇の奥さんだからです。
さすが民間初の皇族、こーゆー方がなって良かった♪皇族の発言はむしろ多くなるほうがいいのかも、ね。
パラパラ・・・今福龍太 『クレオール主義』  (2001.9.3初版、青土社、定価\2520→古本\200)
1991年、著者のブレイクのきっかけになった名著の10年後の新装版。1991年当時も話題になったが、
ケチな私は「無名の新人学者の本がこんなに高いのかっ!」と、買わなかった。まさか、今頃、買って読むことになるとは(笑)。
パラパラ・・・白川静 『桂東雑記 V』  (2005.4.27初版、平凡社、定価\1800→古本\900)
この日買った一番高い本(笑)。しかし、白川翁の最晩年の初版本が入手できるだけで価値は大きい♪
しかし、この本、ここの店には似合わないなぁ〜(笑)。どーゆールートで、この店に入庫したんだろ?


どう?サスガ、久保、でしょ(笑)?8冊で、計\1,910。
が、こんな本、うぇ〜ん!私以外の誰が買うんだろう〜?
と、思うとこれらの本がフビンになり、思わず買ってしまっちゃった。・・・ってのもホントのところなのよね。がくっ。
うぇ〜ん!松本っ!
これらの本は多くの人には、「クダラナイ」と無視されんだろーなー。
その一方で多くの彼らは、
「クララナイ〜♪」と、テレビのバラエティ番組に
脳味噌を捧げているんだろーなー。
松本人志の「読み間違え」は、世にはびこる「クダラナイ」の種類を
あまりにも多く知ってしまったところから起こった、と、私は感じた。
むしろ、くだらなくない「笑い」で今の私は笑いたいよーな気がするし、
そも&そも、「クダラナイ」の基準を勝手に決めたところに不幸があった。
もはや、大衆は無数の「クダラナイ」を持っているのだ。
うぇ〜ん!松本っ!OK?

ちなみに、こんな感じでいつものよーな文科系オヤジな時間を札幌で過ごしたこの土&日、
札幌ではいたるところで『ヨサコイ・ソーラン祭り』のフィナーレだったんだけど、私はそれらを観ないで行動。
まぁ、映画館の横でチラリと集団でタケノコ族(がくっ。)のよーに踊っている姿は目に入っちゃいましたが。
「クダラナイ。」と、「興味無い。」は、違うんだよね(笑)。