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『共犯新聞』NEW YORK地図映画歴史】★読書ワイン

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ホー・チミンと、ロマネ・コンティを♪ Takeshi Kaikou(1930-1989)
★器用という不幸。

★クリックすると、♪開高に行けるわっ♪あん♪アン♪「開高健・展」の紹介。



小説家★『開高健』 2001,10,16
Text by. 久保元宏
■今日の北海道新聞(夕刊)に、雑誌『しゃりばり』編集長の大沼芳徳さんの、
小説家・開高健の夫人の「肉筆原稿」に関するエッセイが掲載されていました。

■テーマは、未亡人であり既に故人の詩人=牧羊子さんの「肉筆原稿」でした。
先日、北海道文学館で「小熊秀雄・展」で、
小熊の「肉筆原稿」の迫力と魅力に触れた私にはうなずけるところが多いエッセイでした。
この私の文章も「肉筆」ではないし、
代表作を、ちょろ&ちょろとしか読んでいない私が、大・開高を語るのは不遜ですが、
私の開高観は、「どうも、世間は彼を評価しきれていない」といった感じです。

例の不幸な「開高健・賞」もそうですが、
あまりにも振幅の広い人物にたいするカテゴライズの困難さが、世間が「批評」への努力を停止する原因でもあると思います。

「CMコピーライター」、「芥川賞作家」、「ベトナム戦争従軍」、「グルメ」、「釣り」・・・・・・。

これでは、糸井重里+大江健三郎+ロバート・キャパ+田中康夫+野田知佑ですよね。
でも、冷静に考えれば、糸井にも「釣り」の趣味はあるし、
大江も「戦争」に言及しますし、キャパは「グルメ」ですし、田中康夫は「社会派」ですし、
野田は「コピー」上手ですものね。

開高の不幸は、全てに「一流」であってしまったからではないのでしょうか?
もちろん私は「小説家」開口が一番好きです。
『夏の闇』の文章のクオリティが『珠玉』まで持続し続けた奇跡は、日本文学の大きな財産です。
しかし、この麻薬のような「文体」よりも、『オーパ!』の高橋昇カメラマンの写真の方が有名ですし、
開高はそれゆえに、読まれずに有名になってしまった「不幸」な作家ではないでしょうか。

たしかに器用であったのですが、
スチュワーデスから、ダム無用論までを「サービス論」の名手として演じる田中康夫の器用さにはかなわないのでしょう。

先に述べた複数の資質を、例えば、「アーネスト・ヘミングウェイ」とマトメてみることもできそうですが、
日本には雑誌『エスクァイア』のように懐のあるメディアが育っていなかったのか、
あまりにも「バロック」的、どこまでも「ルネッサンス」的な彼は、宙に浮いてしまったのでしょうか。

古本屋で、彼の初版本が二束三文で売られているのを見るに付け、不幸は深いと感じます。
その不幸は、彼にとってのそれではなくて、
日本人にとっての不幸。

で、インターネット。
色んな面を持つ彼は、色んな「検索」から引っ張ってこれます。
大沼さんが開高健HPによく登場してくるのも、うなずけるところ。

こうして、魅力ある素材はインターネット上で生き延びる・の・ですが。

はたして、それだけでいいのか?とも想うのです。

今日 の一句

この窓で無月という名の月を見る (久保元宏 1999.10)
★1942年生れの純情♪
2007年7月28日(土)6Pm
若林博士、浅井博士と野外のビール・パーティで巡り会う。

★日付をクリックすると、♪好きな時代に行けるわっ♪あん♪アン♪歴史から飛び出せ!
★たとえば→8月1日の 歴史★
表紙モデルはE.H.エリック。写真と共に著名人の酔姿をレポートする、「酔って件の如し」(写真・田沼武能)は吉田健一。にやけた顔も素敵。他、「パリの饒舌と酒」瀬木新市、「おお!MEXICO!」藤本四八など。
Happy Birthday to
Mr. E. H. Erick
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