用語解説

点訳界で使われる用語及びサークルでよく出る語。

ア行

あいうるらえれりおろ
数字の点訳を覚える為の呪文。数符+「あ」で1、数符+「い」で2、…数符+「ろ」で0を表す。アルファベットも似たような規則で覚えられる。
あかとんぼ
点訳サークルの会員等が参加できる学外イベントの一つ。視覚障害者がアウトドアを楽しむために、晴眼者も一緒にサポートしながら楽しむ、というところから1977年にスタートしたが、2013年以降は開催できていない。コンセプトは「いっしょに遊ぼう」。SLとあかとんぼの違いは、SLが視覚障害者を対象としているのに対し、あかとんぼにはそのような制限がなく、視覚障害以外の障害を持つ人とも交流をはかれるところにあった。偶数月の日曜日(2か月に1回)に活動し、大概4月はお花見、8月はキャンプに行き、他の月はレクをしたりどこかの施設(例:スケート、チキンラーメン工場、花鳥園)に遊びに行ったりしていた。
E(イー)地下
うちのサークルが活動拠点にしている法経済学部本館の地下。ほとんどの携帯が圏外だったが2010年末に改修工事が行われ、電波が若干入るようになった。その時に壁もきれいになったのだが、早速蹴って汚した人がいる。誰だ。共用スペースは綺麗に使いましょう。うちのサークルは部屋を汚すようなことはしてません。2011年度末の工事では一部の購読室がガラス張りの学習室になり、サークルが自由に使える部屋が減った。京大ってなんですけすけの部屋が好きなんだろう。
WIN-BES 99(ウィンベース99)
当サークルで愛用しているパソコン点訳ソフトウェアの一種。昔はシェアウェアで無料だったらしいが、今はもうダウンロードできない。後継のソフトは点字編集システム。F4キーを押すと日本語訳が表示されることは、練習で1回打ち終わるまでは秘密。undo(元に戻す)が使えないことと新しい規則に対応していないことが難だが、シンプルイズザベスト。
SL(エスエル)
関西 Student Libraryの略。活動は不定期開催。視覚障害者の学内環境の整備などを目的として発足した団体。現在は、大阪・京都・兵庫の各大学の点訳サークルの会員や、視覚障害者の人達で集まって勉強会をしたり、交流をはかったりする。最近は勉強より交流の方が盛ん。何でも「学習と交流は両輪の輪」なのだそう。SLで知り合った視覚障害者の方から、依頼をもらったりすることもある。ちなみに会費は年500円で、払うとSLニュースが送られてくる。具体的な活動はハイキングや点訳講習会など。そういう時には、大体事前に班分けがしてあって、その班単位で行動し、その中で視覚障害者の手引きの方法などを学ぶ。twitterはこちら
NF(エヌエフ)
11月祭(November Festival)のこと。
追いコン
サークルの先輩の卒業を祝う送別会のこと。
凹面
凸面の裏側。点字を打つ面なので、「読み方」とは左右逆の「書き方」で表される。
お点ちゃん
漢字仮名交じり文の入ったテキストファイルを入力すると、変換して分かち書きの仮名テキストファイルと、点字プリンタ用ファイルを出力するフリーのソフトウェア。非常に便利なパソコン自動点訳システムだが、これに頼りすぎると点字の打ち方を忘れるだけでなくマスあけまでも「お点ちゃんがこう言ってるんだから大丈夫でしょ!」と適当になりがちなので基本は封印。締め切りに追われた時の最後の手段。
おやつbox
サークルのおやつがはいっている箱。カントリーマアムがやたら人気。かつて盗難にあい、箱ごとなくなってしまったことがある。
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カ行

ガイドヘルパー
視覚障害者の介助をするための資格。本サークルの会員の中にも、この資格を取得し、週末に学外でガイドヘルパーとして働いている人がいる。資格取得には数回の研修を受ける必要があり、そこでは適切な手引きの方法などを学ぶことができる。けっこう役に立つかも?
カオス
サークル第4のロッカーおよびその周辺。ロッカーの中身は把握できていないため、備品一覧表を作るべきだという声があがっている。このロッカーは1年に1度NFの時以外基本開けない。ロッカー周辺は他サークル(?)の物品(ゴミ?)であふれかえっている。 きっと片づける人はいない。捨ててしまいたいけれど他人のもの(不法投棄?)だから手をだせない(2011年4月時点まで)…と思っていたけれど!なんと!E地下を管理している経済学部同好会に訴えたところ、綺麗さっぱり片づけてくれましたありがとうございます!でも一度付いた呼び名は変わらない。・・・・・そして、再び不法投棄が増え、カオスと化している(2014年5月)
京都ライトハウス
千本北大路にある視覚障害者のための福祉施設。支援室が開いていない時はここで点字印刷する。遠いのが残念…仏教さんが羨ましい。また、点字用紙など点訳に必要な物品および視覚障害者の助けになる用品を買うこともできる。10月末に行われるライトハウスまつりに行ってみたい。
クロック・ポジション
「時計」を用いて、目の前に置かれた複数のものの位置関係を説明する方法。視覚障害者と食事をするときなどに使われる。例えば、「2時の方向に味噌汁があります。」などの表現。これは「右奥に味噌汁があります。」の意味だが、時計の文字盤に見立てて「2時」と言うことによって、角度をより正確に説明できる。
厚生労働大臣感謝状
厚生労働大臣感謝状賞を2007年度(?)に受賞した。受賞理由は長年の継続した活動功績。
厚生労働大臣表彰
厚生労働大臣表彰を2011年度に受けた。受賞理由は長年の継続した活動功績。サークル創設からの先輩方との共同受賞と言って良い。2007年度に受けた厚生労働大臣感謝状の進化バージョンである。継続するというのがいかに大変で大切なことなのかという表れ。
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サ行

11月祭
通称NF(エヌエフ。November Festivalの略)。京都大学、入学式以来の最大のイベント…らしい。うちのサークルでは当日までにNFパンフレットの点訳を行い各インフォメーションに設置する。当日には「てんじのてんじ」という展示をする。視覚障害者の用具や点字絵本などを京都ライトハウス からお借りして展示するほか、年によっては研究発表や講演会を行う場合もある。また、たいやきの屋台をやった年もある。
障害学生支援ルーム
身体に障害があるなどの理由により、修学上様々な悩みや相談ごとをかかえる学生の相談に応じるために、2008年にできた京大の支援室。場所は旧石油化学教室本館(通称赤レンガ棟)1F。設立当初は身体障害学生相談室、2010年度からは障害学生支援室、2013年10月からは障害学生支援ルームと、名称が何度か変わっている。 念願の点字プリンターを購入していただいたり、ボランティアの勉強を支援していただいたり、うちのサークルに何かと良くして下さっていて、とても感謝しています。京大でノートテイクや対面朗読を希望される方はこちらにご相談下さい。(支援室の紹介ページへ飛びます)
情報保障
表現された情報を受け取る自由を保障すること。「視覚障害が原因で本が読めない。」という風にならないようにすること。点訳の目的や意義の大部分は、この4字熟語で説明できると思う。
初級指導
新しく点訳サークルに入ったサークル員が、一人前になり本格的に仕事を始めるまでに受ける指導のこと。点訳の基礎を一通り学ぶことができる。うちのサークルに代々伝わる初級者指導テキストに沿って行い、早い人なら前期試験前に終わる。間違いが許されるのは1問につき3個まで。『銀河鉄道の夜』を引用した問題文は、うっかりワープしたり同じ文を繰り返し打ってしまったり、「うし」と打って次の行を見ると「乳」が続いていて実は「ぎゅうにゅう」だったりと、段々ジョバンニが憎くなってくる仕様になっている。しかしジョバンニを打ち負かす頃には点訳能力は既に十分ついているので、初級者指導テキストからは外せない。
ジョバンニ
初級者指導テキストで問題文として引用している宮沢賢治の童話『銀河鉄道の夜』の登場人物の名前。初級指導が中々終わらない最大の原因。点字を打つのに失敗する苛立ちからジョバンニを憎む。転じて初級指導テキストのことを指す。
墨字(すみじ)
視覚障害者が使う点字に対して、晴眼者が使う、活字とか鉛筆で書いた字とかいわゆる普通の文字。
墨訳(すみやく)
点字を墨字 に直すこと。点訳の対義語。「読み方」とは左右逆の「書き方」で打つ、凹面打ちのうちのサークル員は皆苦手とする。ひっくり返していいなら読めます。
晴眼者(せいがんしゃ)
視覚障害を持たない人のこと。ここで言う視覚障害は、社会福祉法で定義される視覚障害とほぼイコールと考えて下さい。
総長賞
京都大学の名誉を高めた個人または団体を対象とする賞。京都大学総長賞を2011年度末に受賞した。受賞理由は長年の継続した活動功績により厚生労働大臣表彰を受けたこと。当サークルでは厚生労働大臣表彰についてきた副産物的扱いだが、他の受賞者ラインナップを見ると気が引ける程立派な賞。ここまでサークルを維持して下さった先輩方に感謝します。京大のページに載りました。(京大の平成23年度総長賞受賞ページに飛びます)
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タ行

対面朗読
図書館や学校などで視覚障害者が受けることの出来るサービス。その名の通り、対面で本を読み上げてもらえる。録音されたものや音声読書機とはまた違うあたたかみがある。
他人丼
唐揚げにポン酢がかかった丼ぶり。一見すると、ポンから丼に見えるが、某定食屋ではこれを他人丼と呼ぶらしい。
T-1(ティーワン)グランプリ
学生点訳競技大会。点訳サークルの会員等が参加できる学外イベントの一つ。年に1度2月ごろに行われる。近畿圏点訳サークルの中で点訳技術No.1を決める戦いとして2007年から関西学院大学で行われているが、「競争重視」から「交流重視」への変革が企てられているので、雰囲気は今後変わっていくと期待される。競技は点訳の部、墨訳の部、校正の部の3つに分かれ、それぞれの部門において優秀な成績を修めた者が表彰される。より詳しくは関学のHPのBBSにある「T-1グランプリ(学生点訳競技大会)」を見て下さい。
手引き
〇覲仂祿下圓諒盥圓鯤篏すること。視覚障害者に肩に触れてもらうか肘を持ってもらい、一緒に歩く。視覚障害者が障害物に当たらないように注意し、段差など伝えるべきことはちゃんと言う。階段に差しかかった時は「階段です」と言うより「階段のぼりです」とか「階段くだりです」と言う方が良い。
◆愿戚の手引き』という参考書のこと。点訳のルールなどが書かれている。索引が無いのが難点。
点字板

点字を打つためのもっとも原始的な道具。点筆とセットで点字板と呼んだりもする。ブレーラー に対して持ち運びがずっと楽。点字板に紙をセットして点筆で紙をついて点字を打つ。うちでは勉強会以外では使わない。たまにめ打ち の達人がいて圧倒される。
点筆(てんぴつ)
点字を打つためのもっとも原始的な道具その2。点字板とセットで使う。
凸面
凹面の裏側。視覚障害者が触って点字を読む側の面なので、「読み方」で表される。
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ナ行

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ハ行

白杖(はくじょう)
視覚障害者が持つ白い杖。視覚障害者の象徴。最近は折りたたみ式のものもある。個人的な意見としては先が赤い杖を良く見る気がする。1、2歩先を杖で確認することで、障害物、段差、路面の変化やランドマークなどに気付くことができる。また、衝突した時の衝撃をやわらげるクッションの役割もある。電車に乗っているときなどによく、自分の足が白杖でタッチされるのを避けようとする人がいるが、白杖は人や障害物の存在に気付く役割があるものなので、それをよけようとするのは不親切ではないだろうか。
8点式
1つの点字を8つの点で表す方式。漢点字に用いられる。1つの点からより多くの情報を得られるため6点式 より速く読めるらしいが、普通の6点式の仮名を表す点字ほど普及していない。実際私たちもあまりよく知らない。
PC-Talker(ピーシ−トーカー)
パソコンを喋らせる為の有料ソフト。Windowsの画面を読み上げてくれる。しかし重い。一式入れようとすると全部で10GB程度になり、さすがに晴眼者には不要のものと思われるが、視覚障害者には重宝されているようだ。大体のMicrosoft製品に対応。
府大
「京都府立大学」の略。特に「京都府立大学点訳サークル」を指していうことが多い。「大阪府立大学」と勘違いされそうだが、大阪府立大学には点訳サークルがないので誤解されることは少ない。ちなみに「市大」は「大阪市立大学」の点訳サークルを指す。
古川太四郎(ふるかわたしろう)
日本近代盲聾教育の創始者で、日本初の盲唖院である京都盲唖院の初代院長。盲聾教育に熱心に取り組み、教材に様々な独創的工夫を凝らした。盲人用左右対称文字などを提案。
ブレーラー
点字のタイプライター。今はパーキンス式が主流だが、私たちが使用しているライトブレーラー(写真)は凹面打ち。通称かに。由来はかにっぽい見た目と横にスライドする動き。点字の6点に対応する指を乗せる部分をいくつか同時に打つことで、1度に1マスが打て、点字板よりずっと速い。…実はサークルにあるライトブレーラーはむかーしに、関西SLから貸与されたものらしいのだが、2009年度末に備品整理で壊れている物は捨ててしまった。もううちの物でいいと思う。
BASE(ベース)
Win-BESで作る点字データのファイル形式の一つ。転じて、うちのサークルではパソコンで点字を打つことをBASEまたはBASE打ちと呼んでいる。
歩導(ほどう)くん
視覚障がい者歩行誘導ソフトマット。一般の点字ブロックと異なり、凹凸のかわりに白杖で叩いた時の床との音の違いと、歩いたときの足裏に伝わるゴムの質感によりその存在を知らせる。凹凸がないため、車イスや移動式ベッドも、引っ掛かりや振動無くスムーズに移動できる。視覚障害者にも身体障害者にも健常者にも優しく、個人的にとても推したい商品。ただ、注意喚起用の点状ブロックに代わるものがなく、「存在しないこと」で注意喚起を促す為、使用場所は限られるのではとも思う。販売元:トーワ株式会社(外部リンク)
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マ行

マスあけ
『普通は「分かち書き」と呼ばれるもののこと。なぜかうちのサークルではこう言う。』…と2000年ぐらいの点訳用語集に書いてあったのだが、今では結構マスあけという言葉も広まっている気がする。気がするだけかもしれない。説明は分かち書き点訳についてのページでどうぞ。
め打ち
点字の6点を全て打つと「め」に対応する点字になる。つまり点字で「めめめめめめめ…」と打つと全ての点を打つことになる。この「め」を繰り返し打つことをめ打ちという。1分間でどれだけめ打ちができるか、など、点字板による手打ち点訳技術の1つの尺度になる。
盲唖院(もうあいん)
明治以降の盲教育・聾唖教育機関。現在では大体盲学校と聾唖学校に分かれてしまっている。盲は目が見えない人、唖(現在では差別用語)は口がきけない人を指す。
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ヤ行

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ラ行

ルイ・ブライユ(Louis Braille)
現在世界で広く使われている、ブライユ点字の考案者。点字の父。軍事用に作られたバルビエ点字からヒントを得て、盲人にとって線より分かりやすい点を用いた文字を開発する。しかし盲人はなるべく晴眼者に近づくべきであり、盲人だけの文字の使用はよろしくないということで、点字が盲教育で使われることが許されたのは彼の死後2年が経った時だった。点字は多くの言語では彼の名前であるBrailleと呼ばれている。英語読みではブレイル。点字のwが規則から外れているのは、彼がフランス人でフランス語にwが無い為に後から加えたものであるから。2009年にルイ・ブライユ生誕200年の企画があったことは記憶に新しい。
6点式
1つの点字を6つの点で表す方式。英語や日本語を含む大概の言語の点字は6点式。しかし日本語の点字には6点漢字もあるが8点式を採用する漢点字もある。
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ワ行

分かち書き
うちのサークルではマスあけと呼ぶ。文章をただそのまま点字にしたのでは意味が分からないので、文章を文節できっていく必要がある。その作業のこと。点訳特有のルールがあるので、「点訳の手引き」や「点字表記辞典」を参照する。
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