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〜 Magazine for Romantic Girls 〜 

Olive 172 1989年11月18日号 お嬢様になる一週間!                  更新日 2005年3月30日
オリーブ 172号の特集は、お嬢様になる一週間。読んだからと言ってお嬢様になれるわけではないけれど、オリーブが考えるお嬢様像がわかる。正直に言うと、そうかな? と思う部分もないわけではなかったけれど、楽しめたのはHow to be お嬢様の金曜日レッスン。「お嬢様は、大胆不敵。」。このページで紹介されるお嬢様モデルは、貴族の暮らしにあっさりさよならして未開の荒地、ニューメキシコでの生活を選んだドロシー・ブレッド、モナコのステファニー王女、ヨーコ・オノ、森 茉莉、エリザベス女王の妹・マーガレット王女、エリザベス女王の娘・アン王女。エピソードをひもとくと、周囲をはらはらさせたり、眉をひそめる存在だったり・・・でも、それぞれ群れることなく、インディビィデュアル。無邪気で天真爛漫、まっすぐな魂を持ち、きっぱりと自分の人生を生きている。導入のコピーはこんな風。「お嬢様という言葉には、イコール、しとやかで慎ましいイメージがあるけれど・・・・・。ところがどっこい、お嬢様は愛されてすくすく育ったため、大らかで疑うことを知らない。怖いもの知らずだから、やることなすこと、すべて大胆だったりもする! この精神の自由さは、まねしたいね」。
岩波少年文庫のベスト10を紹介しているページや、バイクの特集ページもあって、結構この号は豪華。
雑誌の最後に載っているマガジンハウスのコミックスの広告は、「26歳の本気です。マンガも描けば恋もする」というタイトルで、桜沢エリカ、原律子、岡崎京子、中尊寺ゆつこの4人が黒いセーターにジーンズ姿で笑っている。ああ、時が経ったんだなぁ・・・・・・。
Olive 355 1997年11月3日号 自分を見つける本の旅 太宰治と三島由紀夫のすすめ  London Special ときめく! ロンドン 更新日 2005年3月30日
オリーブ355号は太宰治と三島由紀夫、そしてロンドンの特集。表紙を開くといきなりミニのワンピースの内田由紀の資生堂のネイルの広告。「おいろけネールで。うっふん。」という何とも不思議なコピーが添えられている。*でもオリーブの中には資生堂の広告がいっぱい。内田由紀にともさかりえに・・・ETC 
ロンドン現地取材の特集は私がロンドンに行くときに参考にした。公園には犬用のフンBOXがあるとこの特集で知って、これは確かめなければ・・と思っていたらありました。ちゃんと写真も撮って来た。ダッフルコートやタイツ、ハイソックス・・・ガーリーの定番だなあと思う。今見てもみんなおしゃれだし可愛い。
I..Sの広告に出ている高橋里奈もとってもキュートできれい。
ところで、特筆すべき特集は「自分を見つける本の旅」。太宰治と三島由紀夫が取り上げられている。個人的には自ら選んで読んだ太宰の作品は『女生徒』しかないので、私には太宰について書くべきものを持たないのだが、『女生徒』はかなり好きだった。まだ十代だった頃、自分をオーヴァーラップさせて読んだものだ。特集の中で柳 美里もこの小説をすすめている。──『女生徒』の少女は眠る前にこう考えます。「明日もまた、同じ日が来るのだろう。幸福は一生、来ないのだ。それは、わかっている。けれども、きっと来る、あすは来る、と信じて寝るのがいいのでしょう」 ──柳 美里「少女の感受性を持ちつづけた人」より
そして、三島由紀夫。太宰と三島は太宰の死の前年に出会っていたらしく、三島が「僕は、太宰さんの文学は、嫌いなんです」と言ったとか。私が知っている三島由紀夫は、森茉莉のエッセイを通してのもので、読んだことがあるのはオザケンおすすめの『レター教室』と『仮面の告白』くらい・・・かもしれない。三島に関しても私は書くべきものを持っていないが、この特集は大いに楽しめた。というか、オリーブは読むたびに私の心に魔法をかけるので、雑誌の中で紹介されたもの、それにはいつも影響を受けたし、オリーブで学んだたくさんのものは今も心の筐の中にしまっていある。
余談だが、一応オリーブ全号を購入し持っているにもかかわらず、私がオリーブ離れをしたのは、活字が横文字になり、開き方が変わってからだった。リニューアルされたオリーブを手にしたとき、オリーブはもうダメだな、と感じた。その後休刊し、復刊されたが、やっぱりダメだった。オリーブはキュートでガーリーだったけれど、かなりクセのある雑誌で、新しいものとかなりコンサバティブなものが同居していた。横文字になったとき、その装丁だけではなく、大切なオリーブの核がすっかり抜け落ちていたのだ。うまく説明できないけれど、もうオリーブはオリーブじゃなくなっていた。
   
Olive 404 1999年12月18日号 だからやっぱり、マンガが大好き!          更新日 2005年3月29日
Olive 404号は、マンガ、映画、プレゼントアイデアの超豪華3大特集。表紙は宇多田ヒカル。「宇多田ヒカルちゃんも実はマンガ大好きなんだって!」というコピー付き。
おすすめは、冬野さほの特別書きおろし『ゆきのひ』。
雪が降った日の朝、ロミという女の子がベッドを飛び出し、朝ごはんも食べないで、あかいセーターにあかいタイツ、あかいながぐつ、あかいぼうしをかぶって外に出て行く。まっしろい雪の中には宝物が埋まっているから、ロミは「たからものをさがしにいくのね!」 ロミがどんどんどんどん穴を掘って行ったら、いろんな日、いろんな時間が出てきた。あついあつい、きょねんの夏の日。しろくひかったおひさまがロミにいっぱいわらった日。ロミがおじいちゃんと散歩した青い五月のはれた日。それから、今日よりも小さいきょねんのゆきの日のロミ・・・・・。
もうひとつのおすすめは、贈りものアイデアカタログ。ここで紹介されているラッピングの方法が目からウロコのすてきさで、いくつかは自分のものにしてしまった。例えば、プレゼントを包む星のガーゼ。オーガンジーの布に星のシールを貼り付けてキャンドルを包んだり、繊細なチュールでインナーやハンカチを包んだり。チュールで包むとインナーウェアが夢のようにすてきな雰囲気に。それから、トレーシングペーパーで作る手作りのティーバッグ。お茶そのものを入れてもいけれど、イヤリングやネックレスなどの小さなものを包むのにピッタリの方法。それからそれから・・・お気に入りの本をコピーした紙のブレッド包み。包み方は欧米のデリではポピュラーなんだって。好きな雑誌のページや本の表紙をコピーするとすてきなラッピングペパーになるってことは、この号のオリーブで知った。ワックスペーパーもいろいろな使い方が出来ておすすめ。そういえば、今でも売っているのかな、キャトルセゾンのsandwichペーパー。あの紙に包みたくてよくsandwichを作ったものだったな。
Olive 371. 1998年7月18日号 自分というヒミツ
この号でのお気に入りは、「自分というヒミツ」という特集とMOVIEのコーナー。いつからタイトルが変更になったのかちゃんと調べてみようと思っているけれど、以前のオリーブの映画のコーナーは、ムービーではなくシネマだった。個人的には、シネマの方がイギリスっぽくて好き。
特集の導入のところに「誰の子でもない顔をしているあなたへ」といういせひでこさんの絵と文が載っている。
「昨日まで あなたは クマのプーさんと 水玉のリボンと チョコレートプリンでできていた。 世界は 緑色の風と物語で充ちていた。・・・・・」
初めて読んだとき、この導入をノートにメモしたことを思い出した。
そして、「心の土壌作りのために、今、読んでおきたい本」のページでは、山田詠美、養老猛、野中柊、中村桂子さんからのメッセージ。締めくくりは、「実日子が今江祥智さんと読む『ライ麦畑でつかまえて』」。まだ村上春樹訳の『キャッチャー・イン・ザ・ライ』が出版されていなかった頃の特集だ。フィービーのことをすてきな女の子だな、と思うのは私だけじゃないんだな・・と実感。
映画は、『スパイス・ザ・ムービ』ーが紹介されている。スパイスガールの5人のガールズたちは、それぞれの個性を映画の中でも失っていない。例えば、ビクトリアは、みんなが走ったり、叫んだりしているときも、彼女のスタイル、ピンヒールで優雅に歩くし、赤毛のセクシーガール、ジュリは光りモノ、露出度の高い洋服を身にまとい・・・。それぞれ自分がいちばん好きな部分、魅力的な部分をちゃんと知って、決して誰かの真似をしたり、他人のいいなりになったりはしない。彼女たちは「自分というヒミツ」にちゃんと出会っている。みなくっちゃ。


先日、13年前のオリーブ、フリッパーズ・ギターの特集号を友人たちに見せびらかすためにカラオケに持って行ったところ、あろうことか、それを忘れて帰って来てしまった。大事な大事な号だったので翌日問い合わせをしてみたが、部屋にオリーブの忘れ物はなかったという返事だった。ショック・・・・・・オリーブと共に過ごした日々は私にとって宝物のような記憶なので、一冊ずつランダムに記録に残しておくことにした。
写真のオリーブは、1986年12月1日号。はじめての増刊号、とあり、11のコンテンツからなっている。導入ページは、こんな文章で始まる。
「元気がよくって、おしゃれが大好き。かわいいものには、思わず胸がときめていてしまう。流行にはとても敏感だけど、自分のスタイルを大切にしてる。素敵なことには、素直に感動!楽しいことはいつだって友達と一緒に・・・・・。」
レイ・ブラッドべリの『たんぽぽのお酒』の一説も紹介されている。
「新しい靴をはくと、いつもはじめて靴をぬいで、草のうえをはだしで走るときの感じと同じ感じがする」
──「新しい運動靴に、信じられないくらい胸をときめかせる少年の気持ち、きっとわかってもらえると思います」。