Contemporary Art

極小美術館

090-5853-3766
アポイントをとってお越し下さい

《 極小美術館企画展 》
「現代美術の新世代展2017」開催決定

    展覧会名称
    『現代美術の新世代展2017』
    主催・企画
    極小美術館
    展覧会会期
    2017年1月15日(日) 13:00~3月12日(日) 13:00まで
    会 場
    極小美術館1階・2階・3階+美術館フィールド
    展示作家
    1・市橋 美佳
    2・大平 由香理
    3・尾関 立子
    4・河西 栄二
    5・片岡 美保香
    6・菅野 猛
    7・鈴木 一太郎
    8・仲野 真人
    9・中野 磨里
    10・南谷 富貴
    11・西澤 利高
    12・長谷川 清
    13・張間 成子
    14・福村 春奈
    15・二村 元子
    16・船戸 彩子
    17・松原 智子
    18・三井 園子
    19・矢澤 七奈
    20・矢橋 頌太郎
    21・山内 寿美
    22・弓削 真由子
DMイメージ

畳図(2014年 弓削 真由子 制作)
900×1800㎜ パネル、ケント紙に鉛筆デッサン

 2008年6月より建設中の極小美術館が2009年4月に完成いたしました。
濃尾平野の最西端に位置する風光明媚な里山に位置します。

養老鉄道は朝夕のラッシュ時を除いて列車内に自転車を無料で持ち込めるサービスがあります。

アポイントメント(090-5853-3766)を取ってからお出かけ下さい。御来館を心からお待ち申し上げます。

2009年4月吉日 極小美術館代表 長澤 知明

2016年2月2日 岐阜新聞掲載

ユニークな美術館

 岐阜県にある極小美術館というユニークな名前の美術館を3月11日に訪れ、代表の長澤知明さん(68)にお話をお聴きした。

 美術館は岐阜・JR大垣駅から養老鉄道に乗り換え約20分、最寄の美濃本郷駅から徒歩17分の所にある。極小の名の通り普通の一軒家の外観だ。
 長澤さんは東京芸術大学の大学院(彫刻)を出て、長く岐阜県内の高校美術教師を勤め、定年退職後の2009年5月、極小美術館を立ち上げた。
 「美術科を卒業した教え子たちは、アーティストとしてがんばっていて、作品を発表する場所を提供してやりたいと思ったのです。ギャラリーを借りるのに24、5万円も出せませんからね」
 大垣駅までわざわざ筆者を車で迎えに来てくださったが、その車の中で長澤さんは美術館建設の動機をそう話してくれた。
 長澤さん自身も現役の彫刻家だ。芸大院では淀井敏夫教室で学び、教職についてからも作品制作を続けてきた。近年では2012年の富山トリエンナーレ(神通峡美術展)で奨励賞を受賞している。
 「東海地域は1980年代から90年代初めまで、現代美術が盛んだったのです。桜画廊をはじめ名古屋には現代美術を扱う画廊もたくさんありましたが、今はみんな閉廊してしまって」
 「美術教育では名古屋の県立旭丘高校美術科や岐阜にも県立加納高校美術科といった拠点がありました」
 もっとも10年ほど前に高校美術の必須取得単位が3単位から2単位に減らされたこともあって、美術の常勤教諭が岐阜では現在20人をきってしまったという。長澤さんが奉職したとき県内の常勤美術教員は64人だったそうだから、今は当時の三分の一という人員だ。
 地元の「十六銀行」などのメセナを受けているものの、基本的には私財で美術館を運営している。展示室の赤レンガ壁やイスなどは、彫刻家の腕を生かして手作りだ。
 「入場は無料です。作家には理解してもらってどんな大家でも謝礼はありません」と笑う。
 1階から3階までの展示室を使って、年7・8回、一企画3か月の企画展を開く。定休日はナシ。観覧希望者があれば、元旦でも美術館を案内するという。朝5時から観覧したいというワガママな客にも対応したというから驚きだ。
 開館記念展の「荒川修作展」を始め保田春彦、河口龍夫など錚々たる作家の展覧会をこれまで開催してきた。ただこれからも新人作家たちの企画展は継続して開催していきたいという。
 「作家は作品展をやって一つの区切りをつけ、次に進むものです。私は背中を押すぐらいのことしか出来ないが、彼らには展覧会を機にぜひ頑張ってもらいたいですね」
 「(優秀な若手作家を見つけて)地方から東京へ文化を発信していきたい」ともいう。
 その一例としてこの7月には、地元の矢橋頌太郎(27)(富山トリエンナーレで優秀賞受賞)の2回目の個展を開き、引き続き銀座の画廊でも協力して展覧会を開催する予定だ。
 「美術の分母を広げるには極小美術館のような場所も必要です」
 長澤さん自身が作家だが、数十年に及ぶ美術教育の現場で実感してきた問題意識はやはり大きく、体験した様々な思いは深かったようだ。今もって美術学生にとっては頼りになる先生という雰囲気だった。

美連協事務局・矢崎秀行(美連協ニュース No.130 2016年5月号掲載)

【毎日新聞・アート巡り】
岐阜の小さな美術館の巻 運営は全て1人

右側が極小美術館。左側が清河北斗さんの作品「獣駆輪水平式低床型骨相像」=岐阜県池田町で、青山郁子撮影

 北陸新幹線の開業から1年。このアートを巡る旅も関西以外はいろんな地方に行きやすくなった。今回訪れたのは岐阜県池田町にある私設の「極小美術館」。東京から新幹線で名古屋、在来線で大垣へと富山からだと4時間強。米原回りのJRや高速バスで行くのとあまり変わらない。

 昨年、黒部市の毛利武士郎記念館で、現代美術作家の河口龍夫さんの展覧会を取材した時に知り合ったのが、極小美術館の長澤知明館長。酒を飲みながらお話ししてすっかり意気投合。富山の若手アーティスト、清河北斗さんも出品している展覧会「宇宙の連環として2016」(会期終了)の開催中に訪れてみることにしたのだった。
 極小美術館は2009年、自らも彫刻家である長澤さんが、地元の美術教師を定年退職後に開設した小さな美術館。築15年の倉庫を自力で改築して年に数回の企画展を開催している。入館料もとらず、作品も売らない。仲介もせず運営は全て自前。長澤さんの目にかなった作品だけが美術館に並ぶ。そのレベルの高さが話題となり、地元の銀行や企業が自ら支援を申し出るぐらいだという。
 若手作家の支援が主たる目的だが、時々、河口さんら著名なアーティストの展覧会もある。今回の展覧会にも篠田守男さんや河口龍夫さんらそうそうたるメンバー21人の作品が美術館を彩り、愛知県の美術館関係者も訪れていた。
 会場には、清河さんの迫力ある大型インスタレーションが展示されていたほか、出品者には、昨年、富山市で開催された神通峡美術展で優秀賞を受賞した矢橋頌太郎さんら富山と縁のある作家も何人かいた。
 長澤さんの美術への愛に貫かれた、一本筋の通った美術館であると感心した。長澤さんが掃除から解説まで、全て1人で行っているため、訪問には事前予約が必要だが、名古屋や大垣方面に行く用事があれば、ぜひ訪れてほしい美術館。やっぱり美術館とは、公私立を問わず、こういう姿勢がなくっちゃ、と実感した。
 ちなみに、美術館近くの池田山は今は石灰、昔は大理石の採掘が盛んで、国会議事堂の大理石も池田山産とか。また大垣市は升(ます)の生産が盛んで、その後、東京・日本橋の超有名百貨店で見つけた、地方のいいものを紹介するコーナーで、大垣産の升が売られていた。更にそのコーナーには、わが富山県が誇る能作(高岡市)の錫(すず)製品や小矢部市の五郎丸屋さんのニュー和菓子「T5」も売られていた。
 今回は別の取材があり、残念ながらお楽しみの一つ、大垣グルメを味わう時間がなかったのが心残りだったが、訪れた先でその土地の人と気が合うと、何となく愛着が湧くのが旅のいいところ。美術館近くには、大理石で財を成した名家、矢橋家の邸宅(国登録有形文化財)や温泉もあるとかで、ぜひ再訪したいと思わせる土地だった。

青山郁子記者 /富山(2016年4月2日毎日新聞掲載)

《地図》

《観光情報》

Director 長澤 知明