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10月、農家にとって忙しい時期がやってきました。収穫期です。
うちは、小麦、タマネギ、てんさい(砂糖大根)、牧草
などをつくっていますが、中でもじゃがいもの作業を
お見せします。ちょっと珍しいでしょう?

たね芋を植えた後、肥料をまきます。
いや、まさか、全部手で捲くわけじゃないですよ。(笑)
これは機械でできなかった縁のほうをちょっとやってるだけ。

うねを作ります。なんかイメージ的には、これ作った後芋を植えるような気が
するんですけどねえ。ま、中にたねいもはもう入ってます。

収穫前になると、最低2週間前に成長を止めます。
すぐに掘り出すと、芋の皮が薄すぎて傷つきやすいから。
よーく見ると水がたまってるのもわかります。
このままだと、機械が沈んでしまうので、畑に乾くまで入れません。

畑がだいぶ乾いてきたので、早速収穫にかかります。
そろそろ収穫、となると一気に農家は忙しくなります。
トラクターで堀り上げたじゃがいもをワゴンに積むとこです。

機械はどれもかなりでっかいです。昔はこれを手でやってたとか考えると
気が遠くなりそう。今は この 40トントラックに
7、8杯分を1日で
できてしまいます。いやー、いい時代に産まれた。

いもの枝(地上に出てて葉がついてた部分)がどさくさにまぎれて
いもと一緒に行こうとするので、取り除く。
手袋がないと、爪の間に土が入ってなかなか後で痛い事になる。

天気がいいと作業がはかどる。これで雨が降って地面がぬかるんでいると、
トラックも芋の重みで沈んでしまうので作業ができない。
晴れていても地面が充分乾くまで作業ができないのではらはらする。
待っている間にまた雨が降って、、、と繰り返して結局
収穫できなかった年もあるのだ。そうなると大赤字。

うね(凸凹したとこ)の上にあるのが、芋の木と言うか、地上に出てた部分。
どうしても芋だけをよりわけるのは難しい。土は振るい落とせるんだけどね。

畑から掘りあげたじゃがいもをトラクターの後ろにつけたワゴンに積み、
貯蔵倉庫の前に運んできたところ。これから人手がいる作業は始まる。
この納屋には220トン収まる。
220トンとか言われてもねえ。(笑)屋根までいっぱいいっぱいに
入れるんですよー。小さく見えるけど、結構入るんです。

ワゴン(左上)から黄色いベルトコンベアでじゃがいもについている土を落とす。
と同時に一緒に入ってきた土、泥、枝ごみなどを分ける。
それを赤いベルトコンベアに落とす。
1日作業しただけでも目がまわる。乗り物に弱い人(私だ)などは、
夜ベッドに入っても身体が流れているような気がする。おえ。
ちなみに、上の人はSIMON母。オランダ人でさえ、ぶ厚いコートを着るぐらい
気温はさがっている。はく息は白い。
このワゴンで 8、5トン入る。

赤いベルトコンベアでは、じゃがいもと同じ大きさの土が紛れて入ってきたのや
枝(地上で育ってた部分)やいたんでいるものを取り除く。
雨がぱらぱらしても夜中になっても、きりがつくまでやる。
赤、黄のベルトコンベアは近所の農家がみんな借りるので、借りられる日数が
限定されているので、期間内に終らないと次借りられるのはだいぶ先になってしまうのだ。

どのベルトコンベアもスピードを調整できる。余り速く流しても土など
取り除く作業が充分にできないし、余りに遅過ぎても時間がかかり過ぎる。
そこんとこの調整がなかなか難しいのだ。ちなみに、調整しているのはSIMON父。

黄色いベルトコンベアでふるい落とされた土は、別のベルトコンベアで
空いたワゴンに積み込む。雨が多い年で土が湿っているとなかなかスムーズに
流れないので、余りにもくっついてしまう場合は時々シャベルで
はがしてやらないと溢れてしまう。だが、あっちもこっちも色々
忙しいので、慌てずゆっくり確実にこなしていく。

じゃがいもの山。倉庫にぎっしり詰め込まれたじゃがいもは、春になると
売られていく。冬の間も湿度温度管理がなかなか大変。乾燥しすぎると
水分がなくなってしわしわになってしまうし、多過ぎれば腐る。
温か過ぎれば発芽してしまうし、寒すぎると凍傷になってしまう。
なかなか難しいのだ。じゃがいもは生き物なんだよ。
最初の10日ぐらいで乾燥させて、15度まで下げる。
適度に乾かして皮で中身の水分が逃げないようにするのだ。
肉を焼く時に、最初に回りを焼いて肉汁が逃げないようにするのと一緒かな?(笑)
その後、1週間に1度か2度づつ下げていく。
温度を下げないと芽が出ちゃうからね。7、5度ぐらいまで下げていく。
でも、これは、芋の種類と保存期間によってちょっとかわります。
引き取りにこられたじゃがいも達。今度は逆回転のベルトコンベアで運び出す。
このころには、また12か13度ぐらいにゆっくり何週間もかけてもどしておく。
温度を下げておいた間に、じゃがいもは澱粉を糖に代えてしまっているので、
冷たいままフライにすると、糖分が多過ぎて焦げてしまうのね。
だから、ゆっくりもとの温度に何週間もかけてもどしてやると、
また糖分が澱粉に変わっていい具合いに揚がるってわけです。
...


もう土とかごみは入ってないので、ただ運び出すだけなので、作業は速い。
うちのじゃがいもは、これから細長く切られて油で揚げられてポテトになります。
おおきくて長いポテトがとれるように、うちのじゃがいもは
でっかくて大きい種類なんです。日本のメークインのでっかい版って感じかな。
オランダ人にとってじゃがいもは、日本人にとってのお米と同じなんです。
日本に色々お米の種類があるように、じゃがいもにも色々種類があるんですよー。

収穫の後は、耕します。いかに真っ直ぐかっちょよろ
しく耕せるか、という
大会まであります。これは「怪しいオランダ人」で、じゃがいも王の隣に写ってる
ヤンヒェが出場してるところ。賞はとれなかったっけな、、、。(笑)
というわけで、芋の作業でしたー。
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じゃがいもが入れられる前の納屋。 色々と準備が進んでいる。

地面に置いてある蛇腹のようなものは、換気用の筒。
左の板壁の向こうにはでかい換気扇があって、ここから外気や暖めた空気を
送ってじゃがいもの温度を調節したり、湿気を帯びすぎてかびたり
腐ったりしないようにコントロールするのだ。
手前上の紐は、納屋内の温度をはかるためについている。
天井には閉じたり開いたりできる換気窓。
壁のわらは保温用。壁は冷たいので、直接ふれるとそこから腐ったりするので。
天井には保温材が貼ってある。

わらに打ち込んである板は、じゃがいもが自らの重さで壁を突き屑して
外に出ていったりしてしまわないように、押さえる役目をしている。

天井の換気窓もSIMON作。納屋の裏のスイッチで開けたり閉じたりできる。
更に、一定の温度になると自動的に開いたり閉じたりする機能もそなえている。
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