やめよう放虫

【飼育者・保護者の皆さまへ】
 日本では1999年から一部の外国産クワガタムシ・カブトムシの輸入が解禁され、多くの
方々が飼育を楽しんでいます。 しかし、その一方で 「飼育しきれない」等の身勝手な理由で、
心ない者による “放虫 (野山に昆虫を放つ行為)” も発生しています。
 大型種の多い外国産昆虫の放虫が進めば、日本の在来種はその生息環境を簡単に奪わ
れてしまうばかりでなく、

   交配・交雑によって純粋な種が消滅してしまったり、
   交雑した遺伝子の異常によって絶滅してしまう危険すらあり、
   日本の生態系に深刻なダメージを与えてしまうことにもなりかねません。

 また飼育者が承知の上で訪虫することなど論外ですが、最近では夏場にホームセンターで
買った外国産クワガタムシ・カブトムシのゼリーがなくなって買い継ぎできなくなったり、あるい
は買ったお子さんがその個体に飽きたりすると、

    「それじゃ、かわいそうだから自然に返してあげようね」

などと、いとも簡単に放虫される親御さんまでいらっしゃいます…。

 なんらかの理由で飼えなくなってしまった外国産昆虫を、「自然に返してあげよう」 とばかり
に、近所の野山や公園に放つことは、決して優しさなどではなく、実は 「飼育することを放棄す
るための言い訳 ・ 独りよがりの満足」 でしかありません。
 例え、飼うキッカケが勢いや偶然であったとしても、飼い始めたクワガタムシやカブトムシは
最後の最後の時まで、ご自身の手で世話をしてあげてください。

 外国産のかっこいいクワガタムシ・カブトムシが簡単に入手できてしまうから今だからこそ、
改めてご自身の飼育スタンスをお考えいただいたり、一緒に飼育されるお子さまと “自然” に
ついてお話ししていただき、世界でも類を見ない日本固有の素晴らしい自然環境・生態系の維
持と保護に思いを寄せていただければと思います。





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