【うつ】〜【うろ】

−−−−−−−うつ−−−−−−−
・空蝉の世
(うつせみのよ) この世のこと。また、「うつせみ」を「虚蝉」と表記したことから、仏教の無常感と結び付いて、儚(はかな)いこの世。 用例:古今−七三「うつせみの世にもにたるか花ざくらさくとみしまにかつちりにけり」
・現を抜かす
(うつつをぬかす) ある事に心を奪われて夢中になる。 例:「ゴルフに現を抜かす」
・打って一丸となる
(うっていちがんとなる) 全ての人々が一纏(まと)まりになる。
・打って変わる
(うってかわる)[=変う] 人の態度や事柄の情況が一変する。前とがらりと変わる。 用例:浄・菅原伝授手習鑑−五「是まで敵と思ひし松王、打って変った所存はいかに」
・打って付け
(うってつけ) 人や物事が、その場の情況や役割にぴったり適(かな)っていること。 類:●誂(あつら)え向き 用例:雑俳・柳多留−七「羽衣のくせは野がけに打てつけ」 
★〔釘で打ち付けたようにぴったり合う意から〕<大辞林(三)>
・梁の燕
(うつばりのつばめ) 梁(はり)に巣を作り雛を育てる燕という意味で、我が子を思う親の深い愛情のことを喩えて言う。
−−−−−−−うて−−−−−−−
・腕一本
(うでいっぽん) 地位、財産、背景などがなく、自分の技能や力だけを頼りにすることの喩え。 類:●裸一貫 例:「腕一本で産を成す」 
★(「腕一本脛(すね)一本」とも)<国語大辞典(小)>
・腕が上がる 1.
技術や芸が上達する。2.飲める酒の量が以前より増える。
・腕が後ろへ回る
(うでがうしろへまわる) 逮捕者は後ろ手に縛られることから、罪を犯して検挙される。 類:●手が後ろへ回る
・腕が立つ
(うでがたつ) 技量がとても優れている。 類:●遣り手●手腕家
・腕が鳴る(うでがなる) 力量を十分に発揮したくてむずむずする。 類:●腕をさする●腕を撫(ぶ)す
・腕尽く
(うでずく) 1.腕力をふるって自分の思うようにすること。 用例:虎寛本狂言・
胸突「腕づくでつれていて見せう」 2.自分の実力だけで物事をすること。 用例:当世書生気質「腕ずくにて金も名誉(ほまれ)も意の如くに得られるからの奮発出精」 用例の出典:胸突(むねつき) 狂言。各流。男が借金の催促にやってくるが、相手は何だかんだと言って、中々返さない。力尽くでもと思った、「人殺し」と相手に喚(わめ)かれる。穏便に済まそうと思い、言われるままに借金を棒引きしてしまうが、それは相手の巧妙な戦略だった。
・腕試し
(うでだめし) 身に付けた技量や力がどれぐらいか試すこと。
・腕っ節
(うでっぷし) 腕力。腕の力。 例:「見るからに腕っ節が強そうだ」 
★「うでぶし」の促音添加<大辞林(三)>
・腕なしの振り飄石(うでなしのふりずんばい)[=振り相撲] 自分の力量を越えたことをすることの喩え。実力もないくせに虚勢だけを張ること。 用例:浄・出世景清−四「某をつかまんとは、うでなしのふりずんばい」 ★「振り飄石」は、竿の先端に結んだ紐に石を付けて飛ばすもの。投石の道具。
・腕に覚えがある 
自分が嘗(かつ)て身に付けた技量に自信がある。 例:「テニスは多少腕に覚えがある」
・腕に縒りを掛ける
(うでによりをかける) 十分に腕前を発揮しようとして意気込む。 例:「腕に縒りを掛けて料理をする」
・打てば響く
(うてばひびく) すぐに反応する。直ちに反響が現れる。 類:●ツーといえばカー
・腕を上げる 1.
技量が上達する。2.飲める酒の量が増える。
・腕を齧る(うでをかじる) 計略に引っ掛かる。 例:●一杯食う●牛に食らわる 用例:人情・春色雪の梅−四「どっこい其の腕は喰(カヂ)らねえ」 
★(「手を食う」の俗語)<国語大辞典(小)>
・腕を組む
(うでをくむ) 1.腕組みをする。また、腕を組んで考える様子。2.人と人とが腕を組み合わせることから、一つの目標に向かって団結すること。
・腕を拱く
(うでをこまねく・こまぬく) 1.腕を組む。2.自分は行動しないで、端(はた)で様子を見ている。 類:●傍観する
・腕を引く
(うでをひく)[=突く] 誓約のために腕を刃物で切って血を出す。 
★町人、博徒などが、誓いを立てるとき、腕に傷を付け、また、酒に血をたらして飲み合ったりした。<国語大辞典(小)>
・腕を揮う
(うでをふるう) 技量や力を十分に発揮する。 例:「料理に腕を揮う」
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・右党
(うとう) 1.保守党。また、右翼政党。 類:●右翼 2.酒の好きな人を「左党」というところから、甘い物の好きな人。 
反:●左党
・烏頭変毛
(うとうへんもう) 烏の黒い頭の羽毛が白色に変わるという意味から、有り得ないことの喩え。また、配所(=流罪の地)から帰ることの喩えとしても使った。 類:●烏の頭が白くなる 用例:
法然上人行状画図−三六「烏頭変毛の宣下をかうぶり給ひぬ」 故事:論衡」 燕(えん)の太子丹が秦王に捕えられたとき、秦王が「烏頭が白に変わり、馬に角がはえたりすれば赦(ゆる)そう」と言った。 用例の出典:法然上人絵伝(ほうねんしょうにんえでん) 法然の一代記を中心に絵解きしたもの。法然賛仰と浄土信仰宣揚のために種々作られた。嘉禎3年(1237)に耽空が撰し、図絵は源光忠の手になる、原名「伝法絵流通」が最も古いが、原本は伝わっていない。そのほか増上寺本、琳阿本、弘願本などがあり、従来の法然伝を集大成したのが後伏見上皇の勅修によると伝える「法然上人行状絵図」48巻である。
・烏兎怱怱
(うとそうそう) 「怱怱」は慌て急ぐの意味で、月日の経過が早いということ。 類:●烏飛兎走(うひとそう)●歳月流るる如し●光陰矢の如し
独活の大木
(うどのたいぼく)
・優曇華の御出
(うどんげ)のおいで) 珍客の来訪。 
参考:優曇華 仏教では、花が人の目に触れないため、咲いたときを瑞兆と見、経典には三千年に一度咲くと伝える。咲くときは転輪聖王(てんりんじょうおう)が出現するという花。
・優曇華の花待ち得たる心地
(うどんげのはなまちえたるここち) 優曇華の花の咲くときに会った喜び。珍しいことに遭遇すること。
−−−−−−−うな−−−−−−−
・鰻の寝床
(うなぎのねどこ) 間口が狭くて奥行が長い建物や場所。
・鰻登り
(うなぎのぼり) 1.(鰻を掴むとき、粘りがあるので上へ上へとのぼってしまい、両手で代わる代わる掴もうとすると、益々上っていき、降りないということから、停滞することなく、上っていくこと。主に、気温、物価の上昇や出世の早いことについて使う。2.のらくらして、掴まえ所のないこと。 用例:合巻・
其俤夕暮譚「鰻のぼりののんべんぐらり」 用例の出典:其俤夕暮譚(そのおもかげゆうぐれたん?) 合巻(ごうかん)本。・・・調査中。
・項を反らす
(うなじをそらす)[=反らせる] 襟首を後ろの方に曲げる様子から、上を見たり、得意になったりすることの喩え。
・牝牛が倒れ
(うなめがたおれ) 馬や牛に良く目の利く筈の博労でさえ、牝牛の売買には騙されて損をすることが多いということ。
・唸るほど
(うなるほど) 多くの金が積もって声を出して唸るほど。多額の金品を持っている形容。 例:「金(かね)は唸るほどある」
−−−−−−−うの−−−−−−−
・兎の毛で突いたほど
(うのけでついたほど) きわめて微細なもの、些細なことのたとえ。 用例:
日葡辞書「ウノケノサキホドモチガワヌ」 類:●ほんの少し●兎の毛の先ほど●毛筋ほど●針の先で突いたほど 用例の出典:日葡辞書(にっぽじしょ) 辞書。1冊。本篇+補遺。耶蘇会宣教師数名(氏名未詳)共編。本篇は慶長8年(1603)、補遺は翌9年。長崎学林刊。約32,800の日本語を和漢・雅俗などの別なく採集、ポルトガル語で語釈を施し、出典・用法・関連語・位相その他を示し、宣教師らの日本語修得の便を図ったもの。国語史、特に室町時代語研究上の重要な資料。ドミニコ会のスペイン語訳「日西辞書」(1630年マニラ刊)、レオン=パジェスによる仏訳「日仏辞書」(1868年パリ刊)がある。
・兎の時雨に笠を脱げ
(うのときあめにかさをぬげ) 早朝に降り出した雨は、間もなく晴れるから、雨具の用意はいらない。
鵜の真似をする烏
(うのまねをするからす)
・鵜の水離れ
(うのみずばなれ) 水に棲む鵜が陸に上がったときのように、本来の能力が十分に発揮できないことの喩え。 類:●陸(おか)へ上がった河童
鵜の目鷹の目
(うのめたかのめ)
−−−−−−−うは−−−−−−−
・乳母が年代記
(うばがねんだいき) 老婆の記憶は曖昧であるところから、不正確で頼りにならないことの喩え。
−−−−−−−うふ−−−−−−−
・産毛の抜けぬ人
(うぶげのぬけぬひと) 初心(うぶ)で無知な人。 類:●未熟者
・産屋の騒ぎ
(うぶやのさわぎ) 子供が生まれたとき騒ぎ祝うことから、出産の祝い事。また、その騒ぎ喜ぶ様子。
−−−−−−−うま−−−−−−−
・旨い汁を吸う(うまいしるをすう) 自分では骨を折らないで利益だけを得る。 類:●甘い汁を吸う
・馬が合う(うまがあう) 気が合う。しっくりとゆく。 類:●意気投合する意気相投ず 
★(馬とその乗り手の呼吸がぴったり合うの意からの語か)<国語大辞典(小)>
・馬方船頭お乳の人
(うまかたせんどうおちのひと)[=遣り手の果て]  1.人の弱みに付け込んであくどい強請(ゆす)り集(たか)りをする者の代表的なもの。 類:●馬追い船頭お乳の人 2.言葉使いが乱暴な者。
・倦まず撓まず
(うまずたゆまず) 飽きたり怠けたりしないで。
・馬と猿(まとさる) 仲が良い間柄。 
★猿は馬屋の守護で、正月のうまや祭には猿の絵馬が用いられた。<国語大辞典(小)>
・馬に経文(うまにきょうもん) = 
馬の耳に念仏
・馬に乗るまで牛に乗れ
(うまにのるまでうしにのれ) 速い馬に乗る前に鈍(のろ)い牛に乗って慣れる必要があるということから、高い地位に就くためには、その前に低い地位にあって努めなくてはならないということ。また、出世には段階があるということ。
・馬には乗ってみよ、人には添うてみよ
(うまにはのってみよ、ひとにはそうてみよ) 馬の良し悪しは実際に乗ってみなくては分からず、人柄の良し悪しも一緒に暮らしてみなければ分からない。何事も自分で直接確かめてみなさいということ。
・馬の篭脱け
(うまのかごぬけ) 馬が籠抜けの軽業(かるわざ)をするのは無理だということから、無理を承知ですること。また、窮屈で困ることの喩え。 類:●牛の籠抜け
・馬の背を分ける
(うまのせをわける)[=越す] 夕立ちなどが、馬の背を境にして分かれるように、ある地域で降っているのに、すぐ近くが晴れているときなど。
・馬の鼻向け
(うまのはなむけ) 1.旅立つ人の前途の無事を祈って、出発にあたり旅行者と酒食を共にすること。門出を祝う宴会。壮行会。送別会。2.旅立つ人に金品や詩歌などを贈ること。またその物。餞別。<国語大辞典(小)>
・馬の骨
(うまのほね) 素姓の分からない者。主に、下賎の者を指して言う。 用例:浮・
元禄大平記−二「よしよしいづくの馬の骨にせよ」 用例の出典:元禄太平記(げんろくたいへいき) 著者は「都の錦」という、本名は宍戸光風なる人物である。・・・詳細調査中。
馬の耳に念仏(うまのみみにねんぶつ)
・馬は馬方
(うまはうまかた) 馬を扱うのは馬方に任せよという意味で、その道のことは、やはり専門の者が一番であるということ。 類:●餅は餅屋(じゃ)の道は蛇(へび)
・馬は馬連れ
(うまはうまづれ) →牛は牛連れ
・生まれぬ先の襁褓定め
(うまれぬさきのむつきさだめ) 子供が生まれないうちから、おしめの用意に大騒ぎするということから、 手回しが早いこと。また、早過ぎること。
・馬を鹿
(うまをしか) 人を威圧して、筋道の通らないことを無理に通すこと。 類:●鷺を烏 故事:史記−秦始皇本紀」 中国、秦の宦官・趙高(ちょうこう)は自分の権勢を確かめようとして、皇帝に鹿を献じて馬と言い張った。
・馬を繋ぐ
(うまをつなぐ) 遊里語。権力者の御機嫌伺いに来て、その門前に馬を繋ぐということから、おべっかを使う、諂(へつら)う。
−−−−−−−うみ−−−−−−−
・海千山千
(うみせんやません) 海に千年山に千年棲み付いた蛇は竜になるという言い伝えから、世の中の経験を十分に積み、物事の裏事情にまで通じていて狡(ずる)賢いこと。また、そういうしたたか者のこと。 類:●海に千年川に千年●一筋縄ではいかない●煮ても焼いても食えぬ●一癖も二癖もある
・海とも山とも知れず
(うみともやまともしれず) どちらとも決定し兼ねること。どういう人物であるか、また、どうなっていくのか分からないことなど。 類:●海の物とも山の物とも付かず●海の物やら川の物やら
・産みの親
(うみのおや) 1.その人を産んだ親。2.ある物事を最初に始めた人。作り出した人。 例:「新制度の生みの親」
・産みの親より育ての親
(うみのおやよりそだてのおや) 自分を産んでくれた親に対してよりも、実際に育ててくれた養父母に対しての方が恩愛を深く感じるということ。
・産みの苦しみ
(うみのくるしみ) 子を産むときの激しい苦しみのこと。転じて、物を作り出したり、新しく事を始めたりするときの苦労。
・海も見えぬ舟用意
(うみもみえぬふなようい) 早まってすること。手回しが良過ぎること。
・海を山にする
(うみをやまにする) 到底無理なことをする。
−−−−−−−うむ−−−−−−−
・有無相通ず(うむあいつうず) あるものとないものとが、互いに融通し合って双方巧くいくということ。あるものとないものとを融通し合う。 出典:「史記−越世家」
・有無を言わせず
(うむをいわせず) 承知、不承知の答えもさせないで。 用例:浄・新版歌祭文−長町「有無を言さず引立つる」 類:●否応(いやおう)なしに●無理矢理に
−−−−−−−うめ−−−−−−−
・埋め合わせ
(うめあわせ) 不十分なところや損失などを、他の物事で補(おぎな)うこと。また、そのためのもの。 類:●償(つぐな)い 例:「昨日の埋め合わせをする」
・梅が香を桜の花に匂わせて柳の枝に咲かせたい
(うめがかをさくらのはなににおわせてやなぎのえだにさかせたい) それぞれのものの最良のところだけを、一ところに集めてみたい。
・梅と桜
(うめとさくら) 美しいもの、また、良いものが共に並んでいる様子。
・梅に鶯
(うめにうぐいす) 取り合わせが良い二つのもの。美しく調和するもの。また、仲が良い間柄。
・梅の木学問
(うめのきがくもん) 梅の木は生長が早いけれども結局大木にはならないということから、俄か仕込みの不確実な学問。 
反:●楠学問
・梅の木分限
(うめのきぶげん・ぶんげん) 梅の木は生長が早いが大木にならないということから、成り上がりの金持ち。 類:●にわか分限成金 
反:●楠(くすのき)分限
・梅は食うとも核食うな中に天神寝てござる
(うめはくうともさねくうななかにてんじんねてござる)[=種食うな〜] 生梅(なまうめ)の種には毒があることを戒め手言うの言葉。 
★天神は菅原道真の霊。道真が梅を愛した故事により、梅の核を噛むと字を忘れるという俗言も生じた。<国語大辞典(小)>
・梅は花の兄菊は花の弟
(うめははなのあにきくははなのおとうと) その年最初に咲く梅の花を兄として、最後に咲く菊の花を弟として表現した。
・梅干婆
(うめぼしばば・ばばあ) 梅干しのように皺(しわ)が寄った老女。 用例:浄・寿の門松−上「塩のからい梅干ばばが」
−−−−−−−うも−−−−−−−
・う文字
(うもじ) 「う」が語頭にくる語の女房言葉。1.内方(うちかた)。内儀。妻のこと。2.宇治茶。
・埋もれ木に花咲く
(うもれぎにはながさく) 世間から忘れられた不遇の身に意外な幸運が訪れること。
・埋もれ木を折り入れる
(うもれぎをおりいれる) 引っ込み思案である。 用例:
紫式部日記「かういとうもれ木ををりいれたる心はせにて」 用例の出典:紫式部日記(むらさきしきぶにっき) 平安時代の仮名(かな)日記。2巻。紫式部著。道長政権最盛期の宮廷生活を、土御門殿における敦成(あつひら)親王の誕生を軸に精細に描写した日記部分と、他の女房の批評や自己の生い立ち、性格、心境などを回想、述懐した消息的部分からなる。紫日記とも。 人物:紫式部(むらさきしきぶ) 平安中期の女流物語作者。中古三十六歌仙の一人。978頃〜1014頃。本名未詳。女房名「紫式部」は「源氏物語」の紫の上と、父の旧官名による。藤原為時の女。藤原宣孝と結婚し賢子をもうけたがまもなく死別。寡婦時代に「源氏物語」を書き始め、道長に認められて中宮彰子に仕えた。また、皇子誕生、女房評などを書いた「紫式部日記」、家集「紫式部集」がある。
−−−−−−−うや−−−−−−−
・有耶無耶
(うやむや) 1.物事が有るか無いかはっきりしないこと。また、態度や物事の結末などが、曖昧なこと。 用例:人情・恩愛二葉草−二章「有や無やにさへする事なら、身請の金は幾干(いくら)でも」 2.思い煩って心がすっきりしない様子。 類:●もやもや 例:「胸の有耶無耶」
−−−−−−−うゆ−−−−−−−
・烏有先生
(うゆうせんせい) 架空の人物のこと。 
司馬相如が「子虚賦」の中で仮設した3人の人物:「子虚」⇒嘘吐き、「烏有先生」⇒何も無い先生、「無是公」⇒こんな人ないない公。 人物:司馬相如(しばしょうじょ) 中国前漢の文人。前179頃〜前117。字は長卿。景帝、武帝に仕えた。賦に巧みで、「子虚」「上林」などの賦は、漢魏六朝の文人の模範となった。また、卓文君との交情の話は有名。
・烏有に帰す
(うゆうにきす)[=属す] すっかりなくなる。特に、火災で燃え尽くされて滅びる。 出典:「史記−司馬相如列伝」 
★「烏有」は「いづくんぞあらんや」と読み、「何もない」の意。
−−−−−−−うよ−−−−−−−
・紆余曲折
(うよきょくせつ) 事情が込み入っていて、色々と変化すること。 類:●紆余 例:「紆余曲折を経る」 
★「紆」も「余」も、川や道などが曲がりくねっている様子を意味する。<国語慣用句辞典(集)>
−−−−−−−うら−−−−−−−
・裏釘返す
(うらくぎかえす) 裏釘の先を打ち曲げて抜けないようにする。転じて、間違いのないように念を押す。 用例:浄・源義経将棊経−一「源氏の御世はうら釘かやし、天長地久成べきに」
・浦州の鳥
(うらすのとり) 浦州にいる水鳥が落ち着きなく歩き回るように、心が落ち着かない様子。
・占い者身の上知らず
(うらないしゃみのうえしらず) 占い者は、他人の身の上は占えても、自分の身の上は判断できないということ。占い者を嘲って言う言葉。
・末成りの瓢箪
(うらなりのひょうたん) 瓢箪の蔓の末の方に付いた実は艶(つや)がなく味も良くないところから、顔色が青白くていかにも弱々しく見える人のこと。また、そのような様子。
・裏には裏がある(うらにはうらがある) 世間の物事や人間の心理は非常に複雑で、表面から判断しただけではその真相が掴めない。
・裏腹
(うらはら) 1.背と腹の意味から、すぐ隣接していること。隣り合っていること。 類:●背中合わせ 例:「死と裏腹」 2.正反対なこと。 類:●あべこべ●裏表 用例:浮・浮世親仁形気−一「親御の御世話をなさるるが習ひなるに、おまへのは裏腹にて」
・うらぶれる 
しょんぼりと力なく、心の萎れるような状態を表す言葉。 1.心うく思う。憂い萎れる。 用例:万葉−八七七「人もねの宇良夫礼(ウラブレ)をるに」 2.零落(おちぶ)れたり不幸に出会ったりして、惨めな有り様になる。 例:「うらぶれた身なり」
・恨み骨髄に徹す
(うらみこつずいにてっす) 心の底から恨む。激しく恨む。 類:●恨み骨髄に入(い)る
・怨みに報ゆるに徳をもってす(うらみにむくゆるにとくをもってす) 人から酷い仕打ちをされても、恩徳でそれに報いる。 出典:「老子
・裏目に出る
(うらめにでる) 良かれと思ってやったことが予期に反して悪い結果になる。
・裏をかく
(うらをかく)
 1.矢、刀、槍などを、物の裏まで突き通す。 類:●裏かく 用例:保元−中「余る矢が、伊藤五が射向けの袖にうらかひてぞ立ったりける」 2.予想外の行動に出て相手を出し抜く。 類:●裏を食わす 用例の出典:保元物語(ほうげんものがたり) 鎌倉初期の軍記物語。3巻。著者未詳。承久(1219−1222)頃原型が成立したらしく、伝本が多い。保元元年(1156)に起こった保元の乱の顛末を、鎮西八郎為朝の活躍を中心に、和漢混淆文で活写した作品。
−−−−−−−うり−−−−−−−
・売り家と唐様で書く三代目
(いりいえとからようでかくさんだいめ) 初代が苦労して作った財産も、三代目ともなれば没落して、ついに自分の家を売りに出す。その売家札の字が唐様(=江戸中期に流行した、明風の書体)で、遊芸に溺(おぼ)れた生活が忍ばれる、という意味の川柳。
売り言葉に買い言葉
(うりことばにかいことば)
・売り込む
(うりこむ) 1.巧く宣伝したりして買う気を誘い、品物を売り付ける。2.これから関係を付けようと思う相手に、こちらを印象付けるように働き掛ける。また、巧く言い包(くる)めて信用させる。 例:「自分を売り込む」 3.金品を目当てに、他人の秘密などを特定の人に漏らす。 例:「極秘情報を売り込む」 4.市場で、腰を据えて盛んに売る。
・瓜に爪あり爪に爪なし
(うりにつめありつめにつめなし) 字が似ている「瓜」と「爪」の違いを説明した言葉。
・瓜二つ
(うりふたつ) 二つに割った瓜のそれぞれのように、顔形が良く似ていることの喩え。 類:●瓜を二つに割ったよう 例:「父親の若い頃に瓜二つだ」
・売り物には花を飾れ
(うりものにははなをかざれ) 売り物は良く見せるために美しく飾れということ。遊女や婚期の娘などについても使う。 
★(略して「売物には花」とも)<国語大辞典(小)>
・瓜を二つに割ったよう
(うりをふたつにわったよう) 二つに割った瓜のそれぞれのように、親子、兄弟などの顔形が良く似ていることの喩え。 類:●瓜二つ●瓜を二つ
瓜の蔓に茄子はならぬ(うりのつるになすびはららぬ)
−−−−−−−うれ−−−−−−−
・憂えを掃う玉帚
(うれえをはらうたまははき) 飲めば憂いを忘れるということから、酒の徳を賞して言う言葉。転じて、酒のこと。 出典:蘇軾の詩、飲酒「応呼釣詩鉤。亦号掃愁帚」
・嬉しい悲鳴
(うれしいひめい) 非鳴を上げるほど嬉しいことが殺到する様子。
・売れ残り
(うれのこり) 1.売れないで残ること。また、その商品。2.遊女が、客が付かずに残っていること。また、その遊女。 用例:雑俳・柳多留−一〇「うれ残りまっかなやつが五六人」 3.女性が婚期を逃がして独身でいること。また、その人。卒業期に就職が決まっていないことにも言う。
−−−−−−−うろ−−−−−−−
・胡乱の沙汰
(うろんのさた) 「胡乱」は不確実で疑わしいという意味。好い加減で疑わしい評判や風評。

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