
Q:久野さんは出演作品を選ばれるときの志向のようなものはありますか?
あまりないですけど、同傾向の役ばかりは演りたくないですね。悪役でもなんでも演ってみたいと思いますし。 いい意味で裏切っていきたいと思います。いろいろな役を演じた方が自分としてもやりがいがありますし。Q:『U・ガイア』は児童向けの特撮作品ですが、特に抵抗ありませんでしたか?
全然なかったですね。番組を観る前は、「あっ、ウルトラマンだ!」みたいな、そういうお芝居をするのかなと思ってたんですが全然違いましたからね。 一般ドラマとまったく変わらず、役としてきちんと考えて演じなければと思いました。 ただ、撮影が始まってからは、少々戸惑いましたけどね。何もないところで怪獣がここにいますって言われて撮影するでしょう。これが特撮作品なんだなって再確認しました。Q:『U・ガイア』の現場は一般ドラマの現場と比べて違いを感じられましたか?
段取りが早いんですよ。一般ドラマより多くのシーンがあるのに、スタッフ間の連携が見事で、その仕事を見るだけでも気持ちがいいんです。現場に行くのが楽しみでした。Q:台本のセリフには使い慣れない言葉も多かったことと思いますが、難しかったですか?
そうですね。アルケミー・スターズとか、破滅招来体とか、なんじゃこりゃって思いましたよ(笑)。 このセリフはここで区切るんだろうなとか、そういう感じでした(笑)。Q:稲森京子というキャラクターをご自分ではどのようにとらえていましたか?
博士なので、きびきびしたイメージでしたね。好きなことに没頭する人で、情熱的なんでしょうけど、ちょっと寂しいところもあるような。 藤宮くんに対しては、最初のころは否定してましたけど、だんだん彼の考えも正しいと思うようになってきて。 彼とは基本的には研究上の同志なんでしょうけど、若い藤宮くんを操ってるとまではいかないですが、手の中で遊ばせているようなところがありますよね。Q:稲森博士と藤宮とは男と女の関係ってあったんでしょうかね?
うーん……、それはなかったんじゃないですかね… 私が素に戻って言ってるわけじゃないですけど(笑)。そういう感じではないような。最後まで生きていたらわからないですけど、途中で死んじゃいましたからね。石田(裕加里)さんが演じた玲子の存在が大きくなっていくわけですから。Q:稲森博士というキャラクターはわりと物静かなタイプでしたが、実際の久野さんはどんな方なんでしょう?
違いますね。もっと三枚目だと思います(笑)。 そんなおしゃべりではないですけど普段はパキパキしているように見せてて、結構ヌケてる部分がありまして(笑)。Q:『U・ガイア』という作品に出演されての御感想を御聞かせください。
隊員というわけではなかったのに、何回も出させていただいて光栄でした。 まるでレギュラーの一員のような気持ちになって。現場の居心地がよくて、ずっとこのスタッフの方たちと仕事していきたいなって思いましたね。 本当にありがとうございますって感じです。
吉井玲子/石田裕加里インタビュー記事 平成11年11月15日Q:最終回で藤宮が旅立つ前、玲子との関係はどうなったのでしょう?
高野(八誠)くんと話し合ったんですけど、玲子が告白して、その後結果的にふたりがどうなっていったんだろうねと…。 観てる皆さんはどう思いましたか?稲森博士のことが忘れられなくてひとりで旅立って行ったとも考えられますよね。Q:玲子はその後自分の仕事に邁進していくのでしょうか?
そうでしょうね。田端(円谷浩)さんたちKCBのクルーと元気よく取材を行う日々を送っていくと思います。 藤宮を追っていくというようなことはしないでしょう。 でも玲子ちゃんの心の中にはずっと藤宮がいるんですよ。忘れられない存在として。
電撃特撮通信 VOL.2 ウルトラなヒロインたちより 抜粋して転載