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タガメのアルバム

 成虫になったタガメは、うまくいけば2〜3年は生きることができます。またエサが少ないときなどは、新しいすみかを求めて飛んでいきます。湿度、気温が高いむし暑い夜などには、うちのタガメも水そうから飛び立ちます。

 飛ぶときは頭を上にして木のくいなどにつかまり、からだをこまかくふるわせながら準備体操をして、水気がなくなった状態から飛び立ちます。その時ブーンという大きな音がするので家の中の水槽だとすぐわかります。いきなり水中から飛び立ったりはしませんが、ゲンゴロウなどに比べるとかなり飛行スピードがあり、街灯の回りなどをくるくると旋回します。

またタガメは、天気のいい日には甲羅干し(こうらぼし)といって、水面にでて水草や木のくいなどにつかまりながら、ひなたぼっこをします。
 
 秋になって寒くなると、タガメは陸上のしめった落ち葉や石の下にもぐって冬を越します。そのあいだは、ほとんど動きません。うちのタガメも11月頃から水槽の中でじっとしているようになります。水中越冬も可能です。 
冬はエサもまったくいらないので、てがかかりません。 

 また秋に産卵したりすることもありますが、気温・湿度が低いのとエサになる生きものが少ないことから、なかなかうまくいきません。秋にできるだけ多くの獲物をとって体力をつけ、長いきびしい冬をたえぬいて、春に獲物をつかまえるだけの余力をもったものだけが、ようやく子孫を残すことができるのです。
 遺伝子をしらべると、そのタガメが本当はどこからきたかが、わかるのだそうです。一度いなくなってしまったタガメは、もう二度ともどることはありません。

 タガメたちは春になって暖かくなると、4月ころからまた動きだします。
うちのタガメは、世代交代(せだいこうたい)をくりかえしながら、こうやってなん年も生きつづけています。
タガメたちは水生昆虫のなかで、もっとも強く獰猛でありながら、もっとも環境汚染に弱く、他の水生昆虫どうよう住む場所がなくなり、数が非常に減ってしまいました。そのため個人飼育でかう人もたくさんいます。

 タガメたちはそうやってなんとか生きのびながら、いつか本当にふるさとの自然にかえれる日を、ずっとまっているのかもしれません。
 2003年タガメは1ヶ月半近くかけて成虫になりました。その年にかえった新しい成虫を、新成虫(しんせいちゅう)といいます。

 8月頃になるとオタマジャクシはもう少ないので、うちではおもにドジョウ、フナ、カエルなどがエサになります。エサを十分に入れておくことで、共食いをふせぐことができます。もちろん上の写真のようにミズカマキリ、コオイムシなどを同じ水槽に入れたままにしておけば、タガメに食べられてしまいますが・・・
1998年に採集した時の写真です。 しかしこの場所にもとうとうもどれなくなりました・・・
 夏になると血が騒ぎます。タガメたちの住む水辺は今年もちゃんと残っているだろうかと心配になります。

 日本の田園、里山の美しさは長い年月をかけ、日本人の繊細な感性がつくりだした自然との見事な調和がかんじられます。外国に行けば、もっとダイナミックで迫力のある風景はたくさんあると思いますが、これほど細やかで自然と融合した景色はなかなかないのではないのでしょうか。
この写真はすべて自然下に生息しているタガメです。サワガニまで食べてしまいます。
越冬中
すべて新成虫
タガメというと清流に住む昆虫のように思えますが、泥臭いのはけっこう平気で案外タフな生きものなのです。
春夏秋はこのようにバケツで幸せに(?)くらしていたタガメたちですが・・・→
冬にはそのままの状態で氷ってしまい、
横から見るとこんなかんじで・・・→
裏返しにするとこんなかんじでした。(^_^;)
注意:みんな生きてます!
こどもたちが、ネットの折り紙のコーナーからまねて作ったタガメです。とても良く考えられている作品です。一人の知識があっという間に全世界につながっていく可能性をもつ・・・アナログな世代からは想像もつかなかった夢のような時代がきました。
しかしネットというもの、つかう時には私たちの本質、欲望がそのまま映しだされる鏡でもありますね。まず、自分をあらためねば・・・!(-_-;)
自然下の5令幼虫
自然下における脱皮不全個体
5令幼虫のぬけがら
カエルの捕食
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まだ若そうなのに命の尽きた自然個体。
共食いでしょうか・・・
こちらは天寿(?)をまっとうできたのか・・・と思ったら目が赤いので新成虫だそうで。
頭部がありません。
ご冥福をいのります・・・
タガメモドキPARTU
タガメモドキPARTU