外務省用語集
用語 意味
合議(あいぎ)

「ごうぎ」ではなく「あいぎ」と読む。省内関係各課および
他省庁との協議のこと。協議といっても実際に会って会
議をするわけではなく、たいていは書類のコピーをまわ
して内容確認をしてもらう。
一枚紙
要点をA4用紙1枚にまとめたもの。幹部への説明用資
料や、外部へ公表する資料として使われることが多い。
カウンターパート
同じ担当案件を一緒に進めている人。主に他の課、もし
くは他省庁にいる、同じ役職の人を指す。
課長
課の長。課内において、おそらく海外出張に行くことが
最も多い。課長レベル以上になると各国大使館関係者
や民間の人との会食が増えることもあって、残業代がつ
かない。
決裁
担当官の作成した文書を、行政文書として承認すること。
通常決裁は首席事務官から始まり、案件の重要度によっ
てどんどん上まで上げていく(最も重要な文書であれば、
大臣まで上げる)。
決裁権者
(けっさいけんじゃ)
決裁権を持っている人のこと。首席事務官以上の役職の
人を指す。課内において決裁権者がいない限り、どんな
に急ぎの書類であっても発出することはできない。その
ため、常に課に一人は決裁権者がいなくてはならないこ
とになっている(早朝、深夜は除く。)
原課(げんか)
ある案件を直接担当している課
公電(こうでん)
在外公館との間でやりとりする電報。FAXやメールでは
流せないような情報は、公電にてやり取りする。
極秘
最も機微な書類。コピーしても文字が写らない紙に印刷
し、封筒に厳封のうえで限られた関係者のみに配布する。
読了後はシュレッダーにて廃棄する
コメントなし
他の課から合議にかけられた書類に対して、加筆修正を
加えずに返すこと。「コメントなし=うちの課としてはこの
内容で問題ありません」という意味であって、興味がない
からコメントしなかった、という意味ではない。
在外(ざいがい)
在外公館(各国にある日本大使館、総領事館などの総称)
のこと。
差し替え
事前に配布した資料の訂正版。差し替え版であることを
明記するか、元の資料を回収することが重要。
サブ
Substance(サブスタンス)の略。会議、法律、交渉などの
「中身」のこと。
サブロジ
サブに関わるロジ。会議本番までの段取りや、日程、当日
の振り付け、会議の開催地決めなどのこと。これらが決ま
らないと、更なる詳細(ロジ)が進まない。
使走便(しそうびん)
官庁間の定期便のこと。郵便ではないので、相手の所属
先、名前を書くだけで届く。
事務補助員
アルバイトのこと。正式な役所の人間には「官」、それ以外
の職員には「員」という文字が入る。
宿題
幹部説明などでその場で答えられずに持ち帰ったもの。
首席事務官
課長に次ぐポスト。首席事務官以上のポストになると、決
裁権が与えられる。課長は早く退庁したり出張に行ったり
して課を空けることが多いので、その間は課長代理として
も活躍する。課において、おそらく最も忙しいポスト。なお、
首席以上の人は、通常名前ではなく役職で呼ぶ(「首席
事務官」の場合は、省略して「首席」と呼ぶ)。
庶務班
課における会計、ロジ業務を担当する班のこと。主に、
III種職員が所属。
セット版
関係各課の決裁を得た文書、つまりは最終版のこと。
総務班
課の全ての案件を総括する班のこと。主に、若手I種職員
が所属。総務班に属する職員は、自分の担当案件を処理
しつつ、同時に課の他の案件全ての内容、進捗状況も把
握しなければならない。通常、決裁は首席事務官に上げる
前に、まず総務班を通す。
中二階(ちゅうにかい)
課長より上で局長より下の幹部のこと。審議官および参事
官を指す。
付(づき)
幹部の秘書。通常、参事官より上の幹部には付がいる。
(例:局長付=局長秘書)
取扱注意
(とりあつかいちゅうい)
極秘、秘の書類に次いで機微な書類。省内にて処分され
る。略して「とりちゅう」と言うこともあり。
バッター表
国会で質問に立つ議員(「バッター」と呼ぶ)の名前、所属、
質問内容、時間、政府側対応者、現在の作業状況などを
まとめた表のこと。
発注
他の課、省庁に対する作業依頼のこと。

課内において、役割ごとに分けられたグループの名称。班
の名称や割り振りは、ある程度自由に課内で決めることが
できる。総務班と庶務班はどの課にも存在するが、その他
にも各課ごとに様々な班が存在する。(例:調査班、欧州
第1班、経済班、渉外班などなど・・・)

極秘書類に次いで機微な書類。やはり読了後はシュレッ
ダーにかける。
平(ひら)
外部にも公表して差し支えない書類。平の場合は、特に
明記しない。
便宜供与
(べんぎきょうよ)
相手にサービスをすることだが、要はロジを指す。会議場
や宿舎の確保、車の手配など。
ポツ
点(.)のこと。1.は「いちぽつ」と読む。
本省
霞ヶ関にある外務省のこと。
見え消し
元の文章を残しながら、加筆修正すること。作業依頼のと
きに、「見え消しでお願いします」と明記しておかないと、
どの部分が修正されたのか分からず大変なことになる。
窓口課
他省庁と原課の間に立って連絡係となる課。ある意味、
一番つらい立場の課。
呼び込み
会議や幹部説明の時間が決まっていない場合は、担当者
(または幹部付)から「そろそろ来てください」という連絡が
入る。この連絡のことを「呼び込み」という。呼び込みがか
かったらすぐに行かないといけないので、呼び込みをかけ
ますと言われたらずっと待機していなければならない。
留保
会議場や宿舎を確保すること
レク
説明。局長へのレクの場合は局長レク、記者へのレクの場
合は記者レクという。レクチャー(講義)という意味合いはな
く、ただの説明である。
ロジ
ロジスティクス(兵站)の略。会議場や宿舎の確保、機材の
調達、経費管理、弁当調達など、その業務は多岐にわたる。