ケーブルの種類と構造編

○はじめに

★ケーブルは、機材から機材へと信号を伝送するための道具です。

そしてその伝送方法に種類があり、またそれに対応してケーブルの種類が使い分けられます。

具体的な例を挙げると、楽器から出る信号が比較的微弱なことに伴って楽器用シールドが扱うことができる(設計上、構造上想定されている)信号の量も少ないです。

逆にパワーアンプ以降(ギターアンプとかも)の信号は、特にPA環境では相当に大きな信号電流であり、ケーブルもそれに対応するように作られています。

ここで、本来スピーカーケーブルを使うところにギターシールドを間違って使用してしまうと、発火、機材の損傷など大変な事態を招きます。

つまり、機材によって信号の伝送方法(及び電流量)が違っていることを把握し、機材に応じた適切なケーブルを用いて結線する、ということが非常に大切なのです。くれぐれもケーブルの使い方を間違わないように!!

☆あと、なるべくケーブル類は踏んだり、強く折り曲げたりしないように心がけること。そして!「8の字巻き」は軽音部員なら全員できるようになりましょう!!!

○主なケーブル類とその構造をいくつか紹介します。

●基本構造


下図参照。ケーブルは基本的に「3つで1セット」である音声信号「ホット(+)、コールド(−)、グラウンド(アース)(以下H,C,G)」を伝送するものです。ケーブルの構造や用途によってそれぞれ違いがあります。基本的にH、Cは芯線を通り、編み線はGに接続されることで音声信号とは別の「ノイズシールド」の役割をしています。
構造を見ても分かるとおり、編み線がケーブルの周りを覆うことで、H、Cの線を外来ノイズから守り(シールド=盾)、それをアースに落とすことでノイズの低減を達成しています。



  ○主に「マイクケーブル」用のバランスケーブル
(画像は4芯+シールド。2芯+シールドのものでもマイクケーブルは作成可)

名前の通り、マイクの接続に使われるケーブルです。マイク出口側から機材受け側まで一貫してH、C,Gを独立して送ることができる(バランス構造という。非常に安定した状態)なので、このケーブルの構造をバランスケーブルともいいます。(ちなみに4芯は「放射ノイズに強い」という利点があるそうです)


○楽器用ケーブル(アンバランスケーブル)
 
「ギターシールド」でおなじみ、「1芯+シールド」のシンプルなケーブルです。
この用途の場合、芯線はH、編み線にCとGを共用で流しています。ギターやベースの出力系がこの「アンバランス伝送」の構造のためです。
※理論上、伝送の上では二つの信号が同じ箇所を通るのは良くないという説があります。そこで、「2芯(4芯)+シールド」のケーブルを使い、擬似的なバランス構造のケーブル、「セミバランスケーブル」(詳細はその他情報を参照されたし)が作成可能です。 また2芯をHに使ってのアンバランスとすることで、物理的な強度を増したシールドケーブルというのもあります。

○スピーカーケーブル

スピーカケーブルは主に2芯か4芯(いずれもH、Cのみ)が主流です。(シールド有りの物もある)
これはスピーカーに向かう信号がすでに強化(増幅)されていて、ノイズの影響が比較的小さいからです(ゼロではないと思いますが)。 左画像のものは4芯にガワだけかけたもので(シールド無し)、物理的強度からステージ周り用というのが一般的でしょう(もちろんオーディオユースも可)
右のものはまんま2芯のみ(ツイスト構造のもの)で、セパレートアンプ用やオーディオユースという感じです。オーディオ用の平べったいやつ(並行2芯)も兄弟みたいなものでしょう。
※ちなみに電源ケーブルも構造は基本2芯のケーブルです。(海外製品の付属ケーブルなど、アースを取る場合は「3芯」)