アマモ種苗育成を通しての環境保護教育 2007年2月26日
文責:福田富男


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目次
1、はじめに
2、ロータリークラブでの説明会
3、旭中学校事前出前授業
4、旭中学校での播種キット植付け作業
5、天然海域移植


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1、はじめに

 アマモは自然環境保護、漁業生産などに多大な貢献をしていることは広く知られています。 近年アマモ場の減少が著しく、それに伴い漁業生産の低下、環境悪化が叫ばれて久しくなります。 官民をあわせてアマモ場の人工的な回復にも力を入れています。(参照:アマモ場造成技術)また、瀬戸内海の一部では回復の兆しが見え、岡山県下でも回復が観察されています。しかし、回復はいまだ十分とは言えず、あるいはいつ減少に転じるかは不明です。

 近時地球規模での生態環境保全への関心も高まり、市民レベルで参加できる環境活動、生態環境保全活動が活発化し、学童、生徒の環境教育も広く実践され始めています。

 海の林とも言われるアマモ場の回復を広く社会に呼びかけ、さらに次の世代にも引き継いでいくという活動を、アマモ播種キット(NPO法人 アマモ種子バンク製)を利用して、生物(アマモ)を育て生命の神秘、重要性を認識し、加えて麗しい日本の海を守り、情緒豊かな子供たちの育ちの一助になればと願いつつ、岡山旭川ロータリークラブ、岡山科学技術専門学校生物工学科、NPO法人エコ・ギアの協働で当事業を実施する運びとなりました。

この活動の特徴は

1、 海辺地域の学童に限らず、アマモ播種キットの使用により、地域的な制約は無く実行可能である
2、 難しい技術は不要で幼稚園児から大人にいたるまで実行可能である
3、 家庭に置き発芽、成長が観察でき、自然に対する親しみの念を抱くとともに情操教育に貢献する
4、 成長したアマモ種苗は、天然の海域に簡単に移植可能で、自然保護の一翼を担う充実感を得られる
5、 岡山県下でのアマモ育苗、植え付けの環境教育の実践は初めての試みである

などです。


実施経過等を以下に示します。
                    
実施団体および場所美咲町立旭中学校 理科授業(全校生徒)岡山県久米郡美咲町西川829−2
事前教育(出前授業)平成18年10月30日(月)14:40〜15:30於 美咲町立旭中学校 
   講師:岡山科学技術専門学校生物工学科 福田富男
アマモ播種キット植付け平成18年11月9日(木)14:30〜16:00於 美咲町立旭中学校
   指導:岡山科学技術専門学校生物工学科 学生
天然海域移植平成19年2月21日(水)11:00〜14:30於 兵庫県赤穂市赤穂海浜公園前アマモ場

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2、ロータリークラブでの説明会

 平成18年10月18日に開催された岡山旭川ロータリークラブの第743回例会に於いて、アマモとは何か(参照:海のオアシス)、アマモ場の重要性(参照:アマモとは?アマモ場の効用)、環境保護教育に取り組む具体的方法などについて紹介しました(講師 岡山科学技術専門学校生物工学科 福田富男)。


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3、旭中学校事前出前授業

 平成18年10月30日(月)14:40〜15:30に岡山県美咲町立旭中学校の全校生徒を対象に、環境保護の重要性、アマモ場造成を通しての環境保護に参加する意義、生物を育て生命の大切さを学ぶことなどについて、事業実施に先立ち事前の授業を実施しました(講師 岡山科学技術専門学校生物工学科 福田富男)。アマモとはどんな植物か、アマモの学名と和名(参照:学名の正確な意味を知っていますか?海のオアシス)、アマモ場の重要性(参照:アマモとは?アマモ場の効用)などについて解説を行いました。


はい、皆さんアマモってどんな植物かな?


みんな真剣に聞いています、なんか難しそうかなぁ?


皆さん、学名って知ってますよね?和名は?


真剣な中にも和やかさがあって、微笑ましいですねぇ♪


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4、旭中学校での播種キット植付け作業

 平成18年11月9日14:30〜16:30に旭中学校で予定通り、アマモ種子の播種を実行しました。幸い穏やかな天候に恵まれ、生徒の皆様、関係者一同和やかに作業ができました。NPO法人アマモ種子バンクの事務局長さんが自ら、指導も兼ねてアマモの播種キットを兵庫県西宮市から運んでくださり大変助かりました。また、作業用のブルーシートをはじめ必要品まで準備していただき感謝の念に耐えません。播種用のビンはロータリクラブ、播種キット一式などはエコ・ギアで調達いたしました。

 播種作業は6班に分かれ、各々の班に、学校法人岡山科学技術専門学校、生物工学科水産コースの生徒および種子バンクの事務局長さんがついて、丁寧な指導のもとに順調かつ慎重に行われました。


まずは、挨拶です
校長先生
”しっかり学び環境の保護をしましょう”
旭川ロータリー・クラブ会長
”大人たちが壊してしまった自然を皆様の力で取り返して下さい”
 
アマモ種子バンク事務局長
”各地でこのような取り組みがなされています、これからもよろしく!”
岡山科学技術専門学校生物工学科
”それでは、指導してくれる先生達を紹介します”
 

播種作業など


播種方法の簡単な解説(福田富男講師、種子バンク芳田事務局長)
”はい、それでは説明して行きます”


播種作業1
”これで、良いのかしら?え?どれどれ?”

播種作業2
”砂を詰めるのねぇ・・・”
播種作業3
”結構楽しいわぁ〜〜♪”
 

播種作業4
”かなり完成です。ポットを沈めて、割り箸でエアー抜きが肝腎ですよ!!”


データ記入
”これ、私のだからね♪!!(笑)”  ”もち、取らないさ(爆笑)”


管理方法説明
”あまり暖かくない部屋で、直射日光が当たらない場所が適当です”


かたづけ
”はい、ご苦労様でした!!”


 山陽新聞が取材に来て下さり、以下のように大々的に報道して下さいました(平成18年11月10日付け)。これを機に多くの皆様が興味を示して下さると嬉しいですね♪



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5、天然海域移植

 平成19年2月21日に兵庫県赤穂市、赤穂海浜公園および園内に付設される海洋科学館・塩の国において午前中は関連各種学習を実施し、午後からは公園前アマモ場において生徒さん達が各家庭で管理育苗したアマモ苗を天然海域に移植しました。この海域を移植地として選択したのは、今回用いた種子がこのアマモ場から採集されたためです。参加者は旭中学校2年生の生徒諸君、諸先生、旭川ロータリークラブ会員諸氏他を含め総勢約50名であり、盛大に移植会が開催されました。



赤穂海浜公園に到着後、公園管理事務所長さんから公園の概要などの説明を受けました


園内に付設された赤穂市立海洋科学館・塩の国で塩作り体験をしました
鹹水(かんすい)=海水の6倍約18%の塩分を含んでいます真剣に説明を聞いています
だんだんと水分がなくなってきました、パチパチはじけるし混ぜるのが結構大変でした!ほぼ塩になってきました♪
完成した塩は大切に袋に詰めてお土産に持って帰りました、ラッキー!♪


塩田の歴史、塩田作業体験、海洋関連学習などを実施しました
入浜(いりはま)式塩田と呼ばれるもので、江戸時代から昭和20年代後半まで利用された伝統的な塩田です”それぇ!!”  結構重労働です!


昼食後の時間を利用し環境保全に関する学習を実施しました
未来の地球のために今自分達でできるエコ・ライフを目指そう!
(講師:岡山科学技術専門学校生物工学科 福田富男)


午後からは海岸において天然海域へのアマモ移植会を実行しました

 まず最初に各自アマモ苗を取り出して移植の準備を行いました。開会式では校長先生、旭川ロータリークラブ会長、NPO法人エコ・ギア代表理事などによる挨拶に引き続き、生徒代表がアマモ苗をダイバーに手渡し、また生徒達の手で運搬用ボートを海岸まで搬送しました。拍手でダイバーと運搬用ボートを見送った後、沖で天然海域におけるアマモ移植作業が開始されました。 一方、海岸では海を見渡す素晴らしい環境のもとで、アマモ育苗方法、天然アマモの生育環境、周辺海域における自然と漁業およびそれらに及ぼすアマモの役割などについて質疑応答による学習を行った後、旭中学校関係者は帰路に着きました。アマモ移植後、関係者一同で機材などを撤収し全工程をつつがなく終了しました。今回の移植会にもNPO法人アマモ種子バンクの事務局長さんが自ら、指導も兼ねてボートをはじめ各種機材を搬送して下さり本当に助かりました。ここにあらためて感謝の意を表します。
(講師および指導:岡山科学技術専門学校生物工学科 福田富男)

みごとに生育したアマモ苗

ダイバーに手渡し ”お願いします!!”

ボート搬送

”気をつけてお願いします!”

拍手で見送り

不安定です・・・

移植した海域

移植した地点図

移植したアマモ苗水中写真

山陽新聞で以下のように大々的に報道して下さいました(平成19年2月22日付け)。



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