秩父太平洋セメントベルトコンベアを追え!





セメントの生産を行う秩父太平洋セメント株式会社。
セメントの原料となる石灰は、武甲山の三輪鉱業所と群馬県の叶山鉱業所で採掘され、秩父まで輸送される。
その輸送の方法がダイナミックで、なんと各鉱山から秩父工場まで全長数十キロにも及ぶ巨大ベルトコンベアで運ばれているというのだ。

その内の一つ、叶山鉱山から秩父太平洋セメントまでを繋ぐベルトコンベアの追跡を行う事にした。






ここは群馬県神流町の叶山鉱山。
当サイトの叶山鉱山で紹介した場所。

ここで採掘された石灰は、立坑に落とされ、地下の施設で細かく砕かれた後、ベルトコンベアで輸送される。
ここから見た限りでは立坑やベルトコンベアは目視できなかった。

叶山鉱山の詳しい話は公式サイトへ。






地形図を見ると、ベルトコンベアが通るラインに点線が描かれ、「秩父太平洋セメントベルトコンベア」の文字が書かれている。






全体図を見るとこのようになる。
叶山鉱山で採掘された石灰は巣掛砕鉱場を中継し、秩父太平洋セメントへ輸送される。
群馬県神流町から埼玉県秩父市までの22.6kmを、ベルトコンベアで繋いでるというのだから驚きである。






コンベアの大半は地下を通っており、人目に触れる事はないように思える。
しかし、地形図を追っていくとコンベアが地上に露出する場所が何か所かあった(赤印)。

今回はこの地上に露出するコンベアを確認しながら秩父まで追っていきたいと思う。
なお、交通に難があったり面倒な場所は積極的にパスしていく。








まずはこの場所。
なかなか地上にコンベアが現われず、叶山鉱山より10kmほど進んだ位置が初登場。
既に巣掛砕鉱場の近くまで来てしまった。

近づくと「ウィンウィン」と音が聞こえる。











そして次はこの場所。
実は時系列順に私が最初に訪れたのがこの場所。
初めて見た時はあまりの大きさに道路用の橋と勘違いして通過してしまった。
山中に突然現れるコンベアに衝撃を受けた。






換気扇と点検扉の他は何も見えない。











次は、中継場所である巣掛砕鉱場。
よく見えない。






鉱山道路の面影を残す林道を進み、砕鉱場をが見える場所を探す。






見えた!

群馬からここまで輸送された石灰は更に細かく砕かれ、再び長いコンベアで秩父まで運ばれる。











この場所はコンベアが露出する距離が長い。






広角レンズで撮るとこんな感じ。
いやー、かっこいいなぁ。











次は川を渡る区間。
立派な橋が見られるかと思いきや立入禁止。
パスします。











ここはゴールの秩父太平洋セメントの目と鼻の先。
最後の露出区間となる。

ここは秩父オートキャンプ場の一角であり、私はここまでしか行ってないが、後々調べると川岸まで降りると立派なコンベアの橋が見えるようだ。






そしてゴール地点の秩父太平洋セメント。
ちょうど目の前の道路の地下にコンベアが埋まっていることになる。
22.6kmの道のりを経て、はるばる群馬県叶山鉱山から秩父太平洋セメントへと運ばれた。
生活に欠かせない石灰やセメントだが、このような大きな労力と設備を駆使して製品が作られている事が分かった。

と、まあニッチな探索ではあったが、日本の鉱業の底力を見られて面白かった。
似た事を考える奇特な方もいるようで、同じような趣旨の記事がネットで発見できた。
参考: 秩父~叶山鉱山 石灰石の搬送ルートを見てきた

余談ではあるが、上記のブログの管理人は私の知り合いの知り合いの知り合いに当たるようだ。
マニアの世界は思ったより狭い。




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