こうすれば受かるMBA 2010

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執筆者紹介

【ハンドルネーム】      次男坊

【進学先】                    Kellogg School of Management, Northwestern University

【他の合格校】             Kelloggのほか4

【途中辞退】                 1

WL                           1校(辞退)

【不合格校】                 Harvard, Stanford

【年齢・性別】              28歳、男性

【職歴】                        日系証券グループ6年(1年国内営業、5年経営企画)

【私費/派遣】                社費派遣

【最終学歴】                  東京大学法学部

GPA                          3.0

TOEFL                       107点(R:26, L:27, S:26, W:28

GMAT                        710点(Q:50, V:35, AWA: 5.0

【海外経験】                  なし

【コメント】                  思いを強く持てば、必ず道は拓けます。Good luck!!

 

 

なぜ今MBA?

 

日系証券グループの経営企画部門で長らく仕事をしてきた私にとって、Lehman Brothersの破綻と金融危機は私の人生に大きな影響を与えました。

大混乱のさなか当社グループの事業計画策定を担当し、寝る間も惜しんで仕事をする中で、周りのチーム・メンバー(大半がTop MBA出身)と比較して、以下の2点が足りないことを痛感。

 

1)      企業経営に関する知識(業務を通じて得られた知識だけで、パッチワーク的だった)

2)      Globalな視野と語学力(純国産です)

 

こういった理由から、『Globalな視野と語学力を蓄えつつ、企業経営に関する体系だった知識を吸収する』ことを強く願うようになりました。この意味では、これまでに経験した仕事や将来のキャリアイメージから直線的にWhy MBA?を語れたと思います。

また、『今この段階でMBA』という点については、この事業計画策定プロジェクトが完了する段階(20093月)で、幸運にも社費派遣の選抜を通過したことが、最も大きな理由です。

 

 

スケジュール・費用

 

1) スケジュール

  200901月 社費派遣の選抜に応募(TOEICスコアのみ:900点弱)

  200903月 社費派遣に選抜

  200904月 TOEFL, GMATの対策を開始

  200905月 TOEFL初受験(86点)

  200908月 TOEFL100点突破

  200908月 GMAT初受験(610点)

  200909月 GMAT第二回700点突破

  200910~11月 1stラウンド4校出願(年末年始にかけて数校から合格を受領)

  200911月 TOEFL107点を2度獲得

  200912月 2ndラウンド出願を前倒しで完了

  201001月 キャンパス・ビジット

  201001~03月 インタビュー・ラッシュ

  201003月 Kelloggを含む数校から合格を受領

  201004月末 進学先をKelloggに決定

 

 2) 費用:会社が負担してくれる部分が少なからずあったものの、湯水の如くお金を使いました

   塾(TOEFL, GMAT      :約40万円

   英会話                          :約15万円

   カウンセラー               :約130万円

   出願関連                       :約30万円

   ビジット費用                :約25万円

   合計                              :約240万円

 

 

予備校選び

 

エッセイやインタビューの対策にお金を割きたかったので、テスト対策の塾は最低限とし、自習で対応できる部分については極力自習対応しました。以下、使用した塾の一覧です。

 

  Donald Miller                          TOEFL Speaking Sectionでは最高の塾だと思います

  新井塾                                  GMAT Verbal用。質の高い解説とコスト・パフォーマンスが売り

  English Village                         :格安(402100円)英会話。InterviewTOEFL対策で使用

  Round One Admissions             Steve Roundという敏腕カウンセラー。

    Gentlemanなうえ、過去の実績も申し分ないと思います。

 

テスト対策の塾はいずれもクオリティとコスト・パフォーマンスを両立していたように思います。カウンセリングについては大量にお金をつぎ込みましたが、結果を振り返ればその価値はあったと思います。

  

 

レジュメ

 

過去の仕事や学業の棚卸しをしながら最初に作るペーパーになると思います。Essay等に比べると重要度がそれ程認識されないモジュールなのですが、Application提出後、最も良く使用するペーパーは実はレジュメだと思います(大半のInterviewでは、Interviewerはレジュメのみを参照)。

とても大事なペーパーなので、Essay Counselingを始める段階で、過去の自分のAccomplishmentを入念に棚卸しして、丁寧に作り上げてください。また、Essay作成にあたって新しいネタを思いつくこともあると思いますので、適宜見返してリバイスするのが良いかと思います。

 

 

TOEFL

 

大半の海外経験を持たないアプリカントにとって、最もストレスフルなプロセスだと思います。100点あれば多くの学校で足きりされなくなり、105点あればHBS以外は安心して出願できるという、ある意味で潔く、また分かりやすいテストです。

何がストレスフルかというと、このテストはいきなり何十点も上昇してくれることはなく、長期間に亘る努力の継続を求められます。私も、数えてみると8ヶ月の間に14回も受験してました。ただし、努力を裏切らないテストでもあります。私の場合、得点の推移は以下の通りでした。取り組み方としては、105点を最低限の目標とし、110点を最終目標としましたが、最後まで各パートのスコアが揃わず、最終スコアは107点で着地しました。

 

  初受験:86点、6回目:100点超、12回目:107

 

塾は上述のSpeaking教室のみ使用しました(Speakingの先生にWritingも見てもらいました)。東京の京橋で教えている個人経営の塾で、Donaldの教え方やPersonalityが素晴らしいのは言うまでも無く、加えて、素晴らしい受験仲間に出会えた場です。コスト・パフォーマンスも素晴らしいため、万人に胸を張ってオススメしたい塾です。

得意なセクション、不得意なセクションは人それぞれですが、振り返ると、以下3点を続けたことがある程度のスコアを出せた理由かと思料しています。

 

 1. 日々の努力の継続

  - Listening, Speaking, Writingは継続しないと、すぐに実力が低下します。

  - まとまった勉強時間を確保する必要はないので、毎日少しずつでも継続して下さい。

 2. アウトプットの練習

  - SpeakingWritingSpeaking教室の先生に見てもらいました。

  - 独り善がりな表現になっていないか、ネイティブ・チェックで常に軌道修正。

  - 日本人の得点が伸び悩むパートなので、日々の鍛錬が最終的に最も効いてきます。

 3. 読解スピードの向上

  - 私が一番拘ったのが読解スピードです。

  - 読解スピードの向上は、TOEFLのみならず、GMAT等、受験生活全般で役立ちました。

  - 方法論としては、1パッセージ20分かかっていたのを、徐々に所要時間を減らす訓練。
  - 最終的には、1パッセージを12分で解き切るようになりました。

TOEFL iBTは筋トレに近く、115時間勉強したからといってすぐにスコアに直結するわけではありません。11~2時間でも良いと思うので、毎日地道に続けることが最終的に良い結果に結びつくと思います。

なお、繰り返しになりますが、東京界隈に住んでいる方には、上述のSpeaking教室を強くオススメします。

 

 

GMAT

 

TOEFL100点前後を確保した後に本格化する試験がGMAT。米人もInternationalも一絡げに指標化できる唯一の物差しだけに、重要度の極めて高い試験です。

 

  MBA受験における重要度

  慣れないテスト形式(CAT

  GMAT特有のクセ

  感覚と実際の得点の誤差

⇒こういった理由からか、GMATを最も思い出したくないと言う人も多いです。

 

振り返ってみての感想は、『至極真っ当な試験』でした。TOEFLと比べると英文自体が込み入っていて読みづらいですが、日本の大学受験を潜り抜けた方々にとっては、ロジック構成は非常にシンプルでわかりやすい試験だと思います。

なので、GMAT攻略のコツとしては、 GMATのロジック(≒コツやクセ)を理解すること、 時間内に理解し、解答しきるだけの読解力を身に付けること、の2点に尽きると思います。

よく言われることですが、序盤の正答率で後半の問題の難易度が変わるCAT形式の試験なので、最初の5-10問は、凡ミス厳禁で行きたいところです。

 

僕の場合、スコア推移はこんな感じでした。

 初受験(2009/08):610点(V24,Q49,AWA4.5

 2回目 2009/09):710点(V35,Q50,AWA5.0

 

680/700点を超えれば、その先は大した差別化要素にはならないようです。TOEFL iBTと違い、長期間続けるよりも短期集中の方が効率の良い試験なので、到達点(700点くらい)を定め、そこに早い段階で到達することを目指して下さい。

 

塾は、基本を学ぶために高田馬場にある新井塾という塾を使いました。新井塾は質の高い問題を数多くこなせるうえ、先生の解説もとても直線的でわかりやすいので、物凄く気に入っていました。新井塾で基本を学んだ後は、オフィシャルガイド(Verbalのみの方)とGMAT Prepを数回こなすことで本番のレベルと時間の感覚を刷り込みました。

 

 

エッセイ

 

多くの日本人アプリカントにとって馴染みのない、しかしながら、とても大事なモジュールです。私の場合、Top校に進学した知人すべてがカウンセラーを使っていたこと、彼らの多くがカウンセラーの存在を勝因に挙げていたこと、の2点から、コストを惜しまず徹底的に質に拘ることにしました。

 

カウンセラーは、大学時代からの友人でKelloggでは1つ先輩になる人からの紹介で、Round One AdmissionsSteve Roundさんを選びました。主な特徴は以下の通りです。

  Interfaceの主要カウンセラーで、優れた実績。また、彼自身がMBAホルダー。

  ジェントルマン。些細な悩みも把握し、親身になって相談に乗ってくれる。

  カナダ在住のためカウンセリングはSkypeEmailを使って行う。

  やりとりは英語。最初は戸惑いますが、やりとりを重ねるごとに英語アレルギーが軽減。

  アプリカント一人ひとりの進捗や特性を把握しており、アドバイスが的確。

  テストスコアに関してはコンサバ。他方、彼が納得いくスコアが出れば、安心して出願可能。

お金はかかりましたが、個人的には非常に満足度の高いサービスでした。また、結果を振り返ってみても、投資を正当化するだけのリターンは確実に得られたと思います。

 

さて、エッセイ作成の進め方ですが、エッセイは主なテーマがいくつかあります(Why MBA?, Career Goals, Accomplishment等)。こういった一般的なテーマを出題する学校から書き始めるのが良いかと思います。最初は時間と手間をかけなくては前に進みづらい作業ですが、数校書き終えた段階で、エッセイ作成の質もスピードも劇的に向上しました。本命校のエッセイは、3校目以降に書き始めるのが良いかと思います。

 

 

推薦状

 

これまでのモジュールに比べると、正直あまり思い入れのないセクションです。

国内営業部門にいたときの上司(現常務)から1通、経営企画部時代の上司(現常務or部長)から1通もらうことを基本とし、推薦状が3通必要なHBSStanfordについては、元担当役員の副社長と部の先輩からそれぞれ追加で頂戴しました。

 

 

志望校選定

 

金融危機の影響が根強く残り、極めてCompetitiveな環境が続くことを覚悟していたため、入り口の段階ではあまり絞り込まず、Top校には可能な限り出願することとしました。

また、社費派遣のため1年で進学先を決める必要があったことから、Top 10スクール以外にも個別に気に入った学校を2校ほど、Safety Schoolとして出願ポートフォリオに入れておきました。

一校目の合格が年内に出たことは、精神衛生上も非常に良かったと思います。

 

 

インタビュー

 

Invitationを貰うたび、Why Kellogg? や教授の名前を整理するなどして、可能な限り一校一校丁寧に準備しました。具体的には、カウンセラーとのInterview Trainingでコンテンツ等をチェックしてもらい、その内容を元に格安英会話で数多く練習を積みました。Interviewは練習すればするほど如実に上達するセクションなので、しっかり対策してください。

                                                                                                                                         

勿論インタビュー・ラッシュの時期は個別の対策をここまでやり込むことは出来ませんでしたが、基本的にこのやり方でどんなインタビューも対応できたように思います。

インタビュー本番では、以下の3点に気を付けていました。

 .譽献絅瓩暴颪い親睛討蓮△匹鵑覆海箸任1分、長くても1分半以内で話せるようにする

▲咼献奪箸粘兇犬神犬寮爾鮨イ蠍鬚爾董⊆分ならではのWhy Kellogg(or他校)?を伝える

せっかくの機会なので、とにかく自分も楽しむ。自然と笑顔になれれば勝ち

 

Interviewerも人間なので、が実は大事なんだと思います。緊張しますが、楽しむ余裕を忘れずに頑張って下さい。

 

 

その他提出書類

 

特に提出していません。

 

 

アプリ提出後

 

2ndラウンドの出願を終えた1月中旬から、On-Campus Interviewがマストになっている学校(1stラウンド)のインタビューに合わせて、約10日間かけてキャンパス・ビジットを敢行しました。説明会やAlumni訪問だけでは見えなかった学校の生の姿に触れるチャンスなので、やっておいて絶対に損は無いと思います。

私の場合も、ビジットを通じて、進学先であるKelloggの魅力(情熱的でフレンドリーな在校生の皆さんを始めとするKellogg Culture)をこれでもかという程に味わうことができ、最終的に迷い無くKellogg進学を決定しました。

なお、ビジットの時期について、アプリケーション提出前の11月くらいにするべきという意見もありますが、個人的には年明けのビジットでも以下の通り素晴らしい収穫があったと思います。

    Interview直前のため、Interviewで生き生きとした生の経験を語れる

    進学先の決定や住居の選定がスムーズに進められる

    年内はスコアメイクとエッセイに注力できる(私のTOEFL出願スコアは11月に獲得)

 

 

その他役立つ情報

 

皆さんご存知の通り、AGOSInterfaceのホームページは情報ソースとしてとても有用です(どちらの予備校も使いませんでしたが、HPは本当によく拝見しました)。

また、見ていて胃がキリキリすることもありますが、BusinessWeekの掲示板やClear Admit等では、最新の情報が他の受験生によって投稿されているので、適宜参照してみて下さい。

 

 

受験を振り返って

 

Kelloggだけでなく、多くのトップ校に進学する友人たちは、みんな驚くほどナイスガイですが、決してスーパーマンではありません(中に数名、スーパーマンが混ざってますが...)。そして、彼ら皆に共通して言えるのが、『日々努力を怠らなかった』という事で、もっと言えば『辛い時期があっても止めなかった』って事です。

人生で一度のMBA受験という機会を、是非チャンスだと捉えてください。そして、皆さんの大切な時間を『やらない理由探し』に当てるのではなく、常に『どうチャレンジするか』を考えて下さい。ドリーム・スクールを夢のまま終わらせるための理由探しは簡単ですが、いかにドリーム・スクールを攻略するか考える方が遥かに生産的です。チャレンジを続ければ、きっと良い結果、満足いく結果を手にできると思います。私も苦しい時期を経験しましたが、諦めず、歯を食いしばって前を向き続けた結果、本当に嬉しい知らせを掴むことができました。

私自身のMBA受験を振り返ると、数多くの素晴らしい出会いを経験し、また、本当に数多くの方々に支えられていることを実感する1年間でした。これからMBA受験をされる皆さまが、素晴らしい方々に出会い、仲間と一緒に切磋琢磨し、素晴らしい結果を掴まれることを、心より祈念しています。

Good luck!!