岐阜県の図書館探訪 岐阜県の図書館探訪
【岐阜地区】 岐阜県図書館岐阜市立図書館本館岐阜市立図書館分館
【西濃地区】 大垣市図書館/ハートピア安八/墨俣町図書館海津町図書館
【中濃地区】 関市立図書館/郡上市しろとり図書館郡上市はちまん図書館/ 郡上市みなみ図書館
【可茂地区】 可児市立図書館/可児市立図書館桜ヶ丘分館/中山道みたけ館
【東濃地区】 多治見市図書館恵那市図書館中津川市図書館中津川市済美図書館
【飛騨地区】高山市図書館飛騨市古川図書館飛騨市神岡図書館
【専門図書館】飛騨まんが王国

開館時間★★★★★
貸出資格★★★★★
貸出冊数10冊3週間
COPY★★
セルフ
岐阜県図書館 公式HomePage
岐阜市宇佐4-2-1
TEL:(058)275-5111 FAX:(058)275-5115
【開館時間】平日10:00〜20:00、土曜・日曜・祝日:10:00〜18:00
【休館】月曜日(月曜日が祝日の場合は翌火曜日)・毎月最終金曜日・年末年始 (12月29日〜1月4日)・臨時休館(図書館資料総点検期間ほか)
【交通】JR西岐阜駅からふれあいバス(無料!!)に乗車し図書館バス停下車。 名鉄岐阜駅・JR岐阜駅前から岐阜バス加野団地線市橋行き、美術館前下車徒歩5分。

(2004.06訪問、2004.7.5公開、2006.05再訪・改訂)
 岐阜県公立図書館の中枢を担う。元々、岐阜城がある金華山の麓にあったものを岐阜市郊外の現在地に 移転したもの。1Fは一般開架室。岐阜県の貴重な資源「木」「花」「水」「匠」などを重点主題とした 資料収集をしているそうだ。同じ県立図書館である隣の愛知県図書館に比べると開架図書が少ない(三重 県立図書館ほどじゃないが)と感じるが、書庫には90万冊以上の蔵書があるという。全般的に開架図書は 新しいものが多く、愛知県図書館では目立つ本の損傷は少ない。自動貸出機もあるので貸し出し手続きも スムーズだ。近年、全国各地で中心市街地の空洞化が問題になっており、岐阜市はその際たる都市の1つ に挙げられている。その反省なのか「まちづくりコーナー」という一画があるのも興味深い。
 2Fへ行くと新聞・郷土資料・洋書などが揃う。郷土資料の開架状況からは岐阜市立図書館本館や大垣 市図書館とさほど変わらない様に見えるが、書庫所蔵資料まで手を出すと岐阜県の郷土資料では内容で群 を抜いているのが分かり、さすが県図書館だと頷ける。
 隣の「世界分布図センター」はここの目玉。日本の地形図や土地利用図、土地条件図、地質図、海底地 形図、動植物分布図、空中写真などの資料のほか世界183か国の分布図や地図があり、関連図書を含め約12 万点の資料を所蔵する地図の専門図書館である。その規模では国内有数で、住宅地図だけでも岐阜県の他、 愛知県・三重県・滋賀県・東京23区・大阪市24区と幅広く所蔵しており東海3県下で最も揃えが良い。蔵 書量が多いためか、カウンターの後まで資料が並べられている。入口には「カウンターの後にある地図資 料も自由に入って使ってください」と案内があるが、不法侵入しているようで気まずく正直なところ入り にくい。職員も無防備すぎると思う。カウンターの位置については再考して欲しい。そのカウンターの更 に奥には、ここの資料を加工・分析する設備を整えた「情報工房」という施設もある。こちらは専門家向 けだが、自由に使ってよいというから驚きだ。
ふれあいバス(JR西岐阜駅)1階開架室 2階・世界分布図センター
 平日は夜8時まで開館、誰でも貸出可能、JR西岐阜駅からのバスは1時間2本あって運賃無料。白黒コ ピー機とカラーコピー機が各階1台ずつしか無いのが残念だが、カラーコピー1枚150円からコンビニ並み の50円に大幅値下げするなど利用者サービスは良い。また、三重県立図書館ほどの充実度ではないが、こ こで借りた本を県内28館の公共図書館で返却できる「遠隔地利用者返却サービス」制度もあり、遠距離の 利用者にも優しい。館内にもレストランがあるが、すぐ近くにスーパーもあり食料調達も楽勝。1日滞在 型図書館である。

開館時間★★
貸出資格★★★★★
貸出冊数5冊−15日
COPY★★
セルフ
岐阜市立図書館本館 公式HomePage
岐阜市八ッ寺町1−7
TEL:(058)262-2924、FAX:(058)262-8754
【開館時間】平日10:00〜18:00、土曜・日曜・祝日共に10:00〜17:00。児童室は曜日を問わず10:00〜17:00。
【休館】月曜日(祝日の場合は開館し、翌日休館)・月末・年末年始・蔵書整理日
【交通】JR岐阜駅・名鉄岐阜駅から岐阜バス(岐阜公園方面行き)に乗車「市役所南庁舎前」バス停徒歩3分

(2006.03訪問、2006.4.5公開)
 岐阜の繁華街・柳ヶ瀬の北に位置する。ここは岐阜市の中心部なのだが、柳ヶ瀬ですら閑散としている せいか、ここまで来ると人通りもほとんど無く妙に静かなのだから不思議なものだ。そんなところに岐阜 市立図書館本館はある。かなり年季の入った建物である。
 1階は何も無いロビーとその奥にある児童室のみ。児童室は古い図書館にありがちな1階書庫の改装で はないかと思われる。階段を上がった2階にカウンターや一般書架が広がる。この図書館には、かなり立 派な重層書架があるが、一般書架は上段のみで下段は書庫になっている。この下段スペースのために、1 階はロビーのみという1970年代以前の典型的な図書館の建物構造になっているのだ。蔵書の揃えはいいが 建物が小さいこともあって蔵書能力に限界がある。また、館内にインターネット端末はあるが、CD・ビデ オ・DVDの収集及びAV視聴コーナーは無いしバリアフリーにもなっていない。40万人クラスで県庁所在 都市の中央図書館としては少し物足りない印象がある。しかし、これは図書館の利用が一般的(大衆的) になって、各地に大型公共図書館が次々と開館したから言える表面的なことなのであって、歴史と収集の 蓄積による「年輪」がこのような図書館の強みとなる。
 こんな図書館には名物コーナーやお宝が多い。ここでも2階・閲覧室には、昭和30年代からの中日新聞 と岐阜新聞が原紙サイズで揃っており自由に閲覧できる。3階に上がると、参考資料室と郷土資料室があ って、特に郷土資料室には岐阜県の歴史・地理・人物・産業などの資料が充実している。戦前の岐阜市長 ・松尾国松氏の寄贈図書で構成される「松尾文庫」は、史料価値の高い戦前の貴重な書物を手にとること ができる。また、元館員の北川三郎氏の寄贈書で構成される「北川文庫」は、浮世絵・美術・工芸・陶磁 器などの大型本が揃っている。

開館時間★★★★★
貸出資格★★★★★
貸出冊数5冊−15日
COPY★★
セルフ
岐阜市立図書館分館
岐阜市橋本町1−10−23(JR岐阜駅東高架下ハートフルスクエアG 1F)
TEL:(058)268-1061
【開館時間】平日・土曜・日曜・祝日共に9:00〜21:00
【休館】毎月最終火曜日(祝日の場合は開館し、翌日休館)、年末年始
【交通】JR岐阜駅徒歩3分・名鉄新岐阜駅徒歩5分

(2004.06訪問、2004.7.5公開、2006.4.5修正、2007.07.25再修正)
 JR岐阜駅の高架完成によって、もともと岐阜駅南にあった旧加納図書館が移転したもの。実質的に「駅 内図書館」と呼んでもいい。こういう施設は郡部に多いが、県庁所在都市のターミナルで実現させたのは 東海地方では唯一。抜群の立地である上に休館日は原則として毎月最終火曜日のみで、開館時間も周辺地 域からの通勤・通学者に配慮して21:00まで開館しているのは称賛に値する。高架下だが電車の通過音は 気にならない程度の静かさだ。駅内図書館の特性を活かし、貸出可能な一般図書の配架がほとんどで、郷 土資料など貸出できない禁帯本を必要最低限にとどめる合理的な配架構成である。児童書コーナーもあっ て、家族での買い物帰りに寄り道することもできる。また、館内には自動貸出機を複数箇所に設置し、貸 出手続を円滑にする試みもよい。
 通路挟んだ向かいにある「ファッションライブラリー」はここの名物。岐阜駅前は戦後繊維問屋街とし て発展し、アパレル業界では情報発信基地としての役割を果たした歴史がある。「ファッションの街 岐 阜」の図書館として、国内外のファンション関係図書1780冊をはじめ、専門誌やイタリア・フランスなど海外の専門雑誌もある。私はこの分野には疎いのだが、館内にはファッションショーの映像が流れ、図書館とは思えないハイセンスな空間になっている。この分野に関心のある人にとっては、ファッション感覚を大いに刺激してくれそうなコーナーであろう。
(参考)「岐阜市立図書館分館ファッションライブラリーの取り組み」長野美保、『みんなの図書館』364 2007年8月号 図書館問題研究会編集

開館時間★★★
貸出資格★★
貸出冊数5冊−14日
COPY★★
セルフ
海津町図書館
海津郡海津町高須603
TEL:(0584)53-1515 FAX:(0584)52-1010
【開館時間】平日・土曜・日曜・祝日共に9:00〜19:00
【交通】JR大垣駅前から岐阜バス海津町歴史民俗資料館行き終点下車徒歩2分(運転本数少ない)。又は 大垣駅前から名阪近鉄バス高須行き終点下車徒歩10分(これが一番便利)、更に近鉄養老線駒野駅から海 津町営バス、近鉄養老線石津駅から南濃町営バスの便もあるが、いずれも運転本数が少ないので注意。

(2003.10訪問、2004.7.5公開)
 役場に文化センターや歴史民族資料館など、公共施設が集まっている地域の一画に位置する。90年代の 典型である半円形の建物。開架図書も郡部の図書館にしては多く充実しており、楽に平均点を越えられる ほどだ。郷土資料のなかには、この地域独特の「輪中」に関するものや鹿児島県の資料もある。海津町に ある千本松原は、3つの川が合流し網の目のように流れ氾濫を繰り返していた木曽川・長良川・揖斐川の 流れを分けて、洪水防止による地域開発を推し進めた堤防であり、時の江戸幕府はその建設を薩摩藩に命 じ、莫大な費用を負担させられた上に多くの犠牲者を出しながら完成させたものである。ちなみに、それ が縁で岐阜県と鹿児島県は姉妹提携を結んでいる。
 この図書館の名物は「日本現代紙碑文学館」。文学同人誌を収集する全国的に珍しい施設である。歴史 上に名を残している文豪達の多くも、同人誌から作家活動を始めたという者は多いと聞く。現在プロとし て活躍している人の同人誌時代やきらり輝く今後の文豪の卵の姿を見つけることができるかもしれない。 閉鎖されている時もあるが、開館時間内ならカウンターに申し出れば見せてもらえる。
 「砂漠の中のオアシス」という表現があるが、ここはまさに「田圃の中のオアシス」である。公共交通 機関でのアプローチはやや大変だが。

開館時間★★
貸出資格
貸出冊数4冊2週間
COPY
依頼式
墨俣町図書館
安八郡墨俣町上宿510-1 (墨俣町役場南、さくら会館内)
TEL:(0584)62-3900
【開館時間】平日・土曜・日曜・祝日共に9:00〜17:00
【休館】月曜日・毎月最終金曜日・祝日の翌日・年末年始・蔵書整理日
【交通】JR岐阜駅・名鉄新岐阜駅、又はJR大垣駅前から岐阜バスに乗車、墨俣バス停下車徒歩5分。 (岐阜からの方がバスの本数が多い。)

(2004.04訪問、2004.7.5公開)
 岐阜県きってのミニ自治体である墨俣町は、戦国時代の墨俣一夜城で有名な街である。墨俣町図書館 は役場の南にある「さくら会館」という文化施設の2階、「図書ホール」というフロアにある。入口を 左手に児童書、突き当たりに一般書、左手奥には閲覧席という配置のこじんまりとしたワンフロア型図 書館。開館して間もないのか蔵書量も少なく、これまで訪れた公共図書館(分館・公民館図書室などを 除く)のなかでは、いなべ市員弁図書館(三重県)などと並んで最も規模が小さな部類に入る。
 墨俣は戦国時代において歴史の舞台になっているのだが、そのころについての資料を展示するコーナ ーはあったが開架書架の蔵書は少ない。一夜城近くにある資料館に集約している可能性もあるが未訪の ため未確認である。図書館に複本でも整備して欲しいが、戦国時代に関する著書は多い上に、武将や家 来・背景などをカバーするとなると膨大なものになってしまうだけに難しいか。
 蔵書量が少ないので、近隣の公共図書館では良質な広域貸し出しサービスを利用するのも一考だが、 人口が少ないミニ自治体でも身近に図書に触れる機会を設けた町の意義は大きいと思う。幸いにもカラ の書棚が多く、今後の充実が期待できる。小さな街の図書館だからこそ、町民の手で図書館を育てる見 本となって欲しい。

開館時間
貸出資格★★
貸出冊数5冊2週間
COPY
セルフ
可児市立図書館桜ヶ丘分館
可児市皐ヶ丘6丁目1−1
TEL&FAX:(0574)64-3473
【開館時間】平日・土曜・日曜共に9:00〜17:00
【休館】月曜日(祝日の場合は開館し翌日休館)・祝日・月末・年末年始・蔵書整理日
【交通】JR多治見駅北口からバス「皐ヶ丘4丁目」下車徒歩3分。JR可児駅からのバスもあるが本数が 少ない。名古屋の名鉄バスセンター・栄から直通高速バスあり。

(2003.08訪問、2004.7.5公開)
名古屋から高速バスに乗って1時間弱。周りは整然とした新興住宅街。人工的な街並の中にコンサー トでも開けそうな文化会館ばりの大きな建物がある。大駐車場もあって、これが図書館しかも分館かと 思うと身震いしてきたのだが、実はこの建物は公民館(それにしても豪華すぎる)で、1階にある一室 が図書館分館なのである。
 中へ入ると狭いスペースに書棚が並ぶ。通路は狭く車椅子での通行は困難と見られる。蔵書内容は分 館というより分室レベル。児童書で4割ほどを占め、残りを一般書・雑誌などで占める。このあたりは 可児市のはずれに位置しており可児市街よりも隣の多治見市中心部の方が近い。周辺の住宅団地は、も ともとは多治見市から北上してきたものである。広域利用サービスによって、多治見市側の新興団地住 民も利用しているに違いない(多治見市図書館はかなり遠い)。買い物など生活は可児市より多治見市、 仕事は名古屋市に指向が強い地域で、市のはずれという立地なのに、図書館をつくってしまう可児市。 さすが、住みやすさランキングなどで上位に食い込む常連自治体だけのことはある。ただ、もう少し行 政が図書館に理解を深め、設備を充実した方が良いと思う。

開館時間★★★★
貸出資格★★★★★
貸出冊数10冊2週間
COPY★★
セルフ
多治見市図書館
多治見市豊岡町1−55
TEL:(0572)22-1047
【開館時間】火曜〜金曜10:00〜20:00、土曜・日曜・祝日10:00〜18:00
【休館日】月曜・毎月第3木曜日(祝日の場合は前日に休館)・年末年始
【交通】JR多治見駅から徒歩5分。

(2004.05訪問、2004.5.5公開、2005.01.25更新)
 「まなびパーク」とよばれる生涯学習施設の2・3階が図書館。2階は児童書・文学・生活関連。特に 児童書の所蔵が充実している。ここの分館を含めて、多治見市は児童書収集に力が入っている。「おはな しのへや」は児童フロアから吹き抜けにかかる橋を渡って行く、なかなか手の込んだ造りである。
 その他の資料は3階。ここの名物・地場産業である陶磁器関連資料コーナーがある。さすが陶磁器の街 であるが、美濃焼の資料は意外なほど少ない。織部・志野・黄瀬戸に代表される美濃焼陶芸文化は他の陶 磁器産地に誇れるはずだが、美濃焼は大量生産に産業構造をシフトさせたので、伊万里焼などに比べて芸 術性の面でやや遅れている印象をもった。地域資料は多治見市のものがほとんど。東濃地方をはじめ、岐 阜県全域の資料収集はやや弱い。
 借りた本を2階の本は2階、3階の本は3階で返却するするのは、名古屋の鶴舞中央図書館と同じシス テム。雑誌は利用者のマナーが悪いようで、注意書きやカウンター扱いのものが目立つ。ここは以前、 「モーニング」などの週刊漫画雑誌を収集する珍しい図書館だったが、2003年末で収集をやめてしまった らしい。漫画雑誌の収集はやはり図書館では難しいようだ。

開館時間★★★
貸出資格★★
貸出冊数5冊2週間
COPY★★
依頼式
恵那市図書館
恵那市長島町中野441−1
TEL:(0573)25−5120 FAX:(0573)25−7036
【開館時間】火曜〜金曜10:00〜20:00、土曜・日曜・祝日10:00〜18:00
【休館日】月曜・祝日の翌日・毎月最終木曜日・年末年始
【交通】JR恵那駅から徒歩10分又は恵那駅から東濃鉄道バスに乗車、文化センター前バス停前。

(2003.08訪問、2004.7.5公開)
 立派な文化センター・中央公民館の端に申し訳けなさそうにある。正面からは図書館とはわかりにくい 建物で、ドアに「図書館」の文字を見てやっと分かったぐらいだ。館内はうなぎの寝床のような感じ。 入口近くには児童室。カウンターの前を通って右が郷土資料室、左が一般開架室である。限られたスペ ースで利用者のニーズに合わせようとしているのか、揃えられた書棚の隙間に横向きで図書を収納する など、図書館サイドの苦悩が随所に見られる。スペースの都合なのか、残念ながら雑誌の収集はあまり に貧弱であり利用者からの拡充要望もあるらしい。しかし、理想的な図書館を目指すため、職員が各地 の図書館を視察しており、各図書館のパンフレットやその訪問レポートなどもあって、図書館めぐりを する者にとって興味深かった。限られた範囲で頑張る館員の努力を認めてあげたい。公立図書館には、 予算というどうしようもない縛りがある。館員の力もここまでは及ばない。最後は恵那市の図書館施策 の改善を待つ他に無いのだ。かつては土日も20時閉館だったそうだが、現在は18時閉館に短縮されてい る。開館時間は利用者サイドにとって長いに超したことはないが、恵那市の人口や市内各地域とを結ぶ 路線バスの最終便時刻などを考慮すれば妥当なところではなかろうか。

開館時間★★
貸出資格★★★★★
貸出冊数無制限15日
COPY★★
セミセルフ
中津川市立図書館
中津川市本町2-3-25
TEL:(0573)66-1308 FAX:(0573)66-6256
【開館時間】火曜〜金曜10:00〜19:00、土曜・日曜10:00〜17:00
【休館日】月曜・祝日・月末・年末年始・蔵書点検期間 (祝日・月末が月曜の場合は翌日も休み)
【交通】JR中津川駅から徒歩15分又は中津川駅から東濃鉄道バス又は北恵那交通バス (付知方面行きを除く)に乗車、西宮町バス停から徒歩3分。

(2003.11訪問、2004.7.5公開)
 利用案内の冒頭には、まず「市内の方に限らず、どなたでもご利用いただけます」とある。蔵書の貸 出制限を設けなかったのは、中津川独自の事情が考えられる。まず、広域にわたる生活経済圏の中心で あること。中津川の経済圏はとにかく広く、恵那市や恵那郡北部を巻き込む。また、ここは県境地域。 10km先は長野県。越県合併で話題の山口村をはじめ、南木曽町・大桑村など木曽地方南部も中津川の経 済圏内である。したがって、買い物するような気軽さで図書館利用も開放していることは良いサービス だ。恵那郡・木曽郡には充実した図書館(公民館内図書館はいくつかあるが)が少なく、広域図書館と しての役割を果たしている。しかも、貸出冊数無制限のオマケ付き。ある意味、最強の利用者サービス を誇る図書館である。
 玄関を入り右側には一般開架図書と新聞・雑誌。図書配架が綺麗で見やすい。新聞は県境エリアらし く信濃毎日新聞もある。参考資料室の郷土資料は岐阜県恵那地方と長野県木曽地方のものが充実してい る。児童室も広い。イスが多いのもうれしい。コピーはカウンター内の職員用コピー機を借用する。た だ、恵那市図書館ほどではないが、規模の割には雑誌の収集がやや弱い。また、カラーコピー1枚120円 は割高に思う。

開館時間
貸出資格★★
貸出冊数5冊2週間
COPY
依頼式
中津川市立済美図書館
中津川市蛭川2178-2
TEL:(0573)45−2003 FAX:(0573)45−3372
【開館時間】月曜〜金曜9:30〜18:00、土曜9:00〜17:00
【休館日】日曜・祝日・毎月最終木曜日・年末年始
【交通】JR恵那駅から東濃鉄道バス蛭川和田行き(「蛭川」としかバスの方向幕には書かれていない不 親切なバスもあるが、それに乗車すればよい)に乗車、蛭川役場前バス停前(運転本数少ないので注意)。

(2003.08、旧蛭川村時代に訪問、2004.5.5公開)
 山間にある小さな村の図書館が、岐阜県で2番目に古い公立図書館である事はあまり知られていない。 規模も小さく開架書架の蔵書量も少ないうえに、日曜休館は利用者サービスとしてはマイナスポイント だ。しかし、この小さな村の図書館には1世紀以上の蓄積があって、たとえ小さくとも図書館は「村の 財産」として村民から愛され続けてきたのだから、一見のよそ者が客観的な部分で点数化することは、 あまり意味の無いことだし蛭川村民に失礼なことであろう。
 「済美」は一般的には「せいび」と読むが、蛭川では「さいび」と読むのが一般的なのだという。そ もそも、済美とは「子孫が父祖の業を受け継いで、その善事を成し遂げること」という意味だという。 蛭川は勤勉な人が多かったようで、明治43年に当時の内務省から「優良村」として表彰された際に、獲 得した表彰金を元に図書館を設立し、現在に至るまで村人にの情報提供の場としての役割を果たしてき た、まさに「済美」の賜物なのだ。
 建物は2003年に建替えられたものだ。土足厳禁。スリッパに履き替えて入館する。石の産地というこ ともあって、「石のコーナー」というのもある。名古屋を朝7時に出発、午前9時の開館直後におじゃ ましたが、夏休みでしかも土曜日ということもあって朝早くから子どもが本を読んでいた。好感触。私 が入口ドアを開けると「おはようございます」と館員さん。よそ者にもあたたかく、フレンドリーな図 書館なのである。

開館時間★★★★★
貸出資格★★★
貸出冊数10冊2週間
COPY★★★
セルフ
高山市図書館 公式HomePage
高山市馬場町2丁目115番地
TEL&FAX:(0577)32−3096
【開館時間】平日・土曜・日曜・祝日共に9:30〜21:30
【休館日】毎月最終日(土曜・日曜・祝日の場合は、その前日)、11月第4日曜日から7日間、年末年始(12/31〜1/3)
【交通】JR高山駅から徒歩15分。

(2006.02.18訪問、2006.03.05公開)
 2004(平成16)年に移転した高山市図書館「煥章館」。旧市役所跡だというが、このハイカラな建物は かつての市役所なのだろうか(情報求む)。この図書館の利用者へのサービスは群を抜いており、東海地 方有数のハイレベルサービスを展開している。東海地方の公共図書館では最も遅い夜9時半まで毎日 開館している。そして、祝日はおろか月曜も開館し休館日は原則月1回。更に児童向けの 「おはなし会」は何と週4回も実施している気合いの入れ様。とにかく意欲的な図書館だ。
 資料によると煥章館は鉄筋コンクリート造りなのだが、館内内装や書棚は木をふんだんに使っている。 館内にいると、とにかく落ち着く。木の効用なのだろうか。まだ、建物が新しいせいか床もピカピカであ る。1階は児童室「木のくにこどもとしょかん」。スペース中央に大きな木があって、それを中心に書棚 が配置されている。大きな木の根元はイスになっており、屋内ではあるが「木陰で本を読む」という読書 の理想的な疑似体験も可能だ。2階は一般書架。2mほどの高い書棚が整然と並んでおり、「本の森」に 入り込んだような感覚だ。全般的に新しい本が多い。
 別室には高山市近代文学館というコーナーがある。地域の郷土資料に加え、地元出身の瀧井孝作・江馬 修・早船ちよ・福田夕咲に関する特集したブースがあり、瀧井については書斎が復元されている。更に煥 章館には展望室がある。残念ながら訪問したのが夜だったので見学できなかったが、図書館が上三之町よ り一段高いところにあるので、古い町並みを含めた高山の眺望を楽しむことができるらしい。高山の古い 町並みに隣接した地域にあるので、高山観光ついでに見学して欲しい。
 高山市図書館は実質的に飛騨地方の中央図書館である。岐阜県内でもトップクラスの立派な図書館を利 用できる高山市民はうらやましい。地元の宝を今後も育てて欲しい。富山からの帰り道に「寄り道」のつ もりで訪ねたが、とても時間が足らず深い取材ができなかったのが本当に惜しい。再度訪れて、もっと内 容の濃い探訪記を作り上げたい。

開館時間★★
貸出資格★★
貸出冊数5冊2週間
COPY
依頼式
飛騨市古川図書館 公式HomePage
飛騨市古川町片原町8−1
TEL&FAX:(0577)73-5600
【開館時間】平日・土曜・日曜・祝日:9:00〜17:00
【休館】月曜日・月末・祝日の翌日・年末年始
【交通】JR飛騨古川駅徒歩7分。

(2006.11.29訪問、2007.01.05公開)
 飛騨古川駅から線路に沿って高山方面へ戻ると、いかにも学校って感じの建物がある。それが古川図書館だ。どうも古川小学校の旧校舎らしい。館内は土足禁止なので、入口でスリッパに履き替えて入館。入口右手に事務室。貸出手続きなどはここで行うようだ。左手に続く廊下の突き当たりが児童室。蔵書量も多く、暖房が効いており暖かい。階段を上がった2階が一般書架。一般書架へ入るの扉の前右手に雑誌と早船ちよのコーナーがある。早船ちよについては高山市の図書館にもコーナーがあるが、この人は古川出身である。ただ、このコーナーは暖房が無いので非常に寒い。廊下・通路には誰もいないのも当然。扉を開けて暖かい暖房の効いた一般書架に入ると、ようやく来館者を発見。
 ここの名物コーナーは「小泉文庫」。元東京芸術大学の教授で世界民族音楽の研究者だった小泉文夫氏(1927〜83)の著書を中心に音楽に関する専門書が揃う。東京芸術大学の小泉文夫資料室公式サイトによると、小泉文夫は東京出身で1970年に学会で飛騨高山民俗音楽研究をしたという記述があるだけで、古川町との接点は不明。なお、蔵書には「小泉和俊氏寄贈」の判があり、この人が古川町との関係を有しているかもしれないが、詳細はわからなかった。
 一般書架の揃えは標準的で芸術関連の大型書が多い。郷土資料は地元の資料中心で、県内の資料は史誌などが中心。建物は3階建てだが、3階は閉鎖されている(書庫にしているかもしれないが)。現在はスペースの都合で蔵書拡充に限りがあるが、飛騨市は古川町内に新図書館建設を決定しており、新館は飛騨市の中央図書館としての機能を持つと思われる。

開館時間★★
貸出資格★★
貸出冊数5冊2週間
COPY
依頼式
飛騨市神岡図書館 公式HomePage
飛騨市神岡町船津1325-3
TEL&FAX:(0578)2−1764
【開館時間】平日・土曜・日曜・祝日:9:00〜17:00
【休館】月曜日・月末・祝日の翌日・年末年始
【交通】濃飛バス「神岡(林タバコ店前)」徒歩2分。

(2006.11.29訪問、2007.01.05公開)
 名古屋から約200km。岐阜県最北端の公共図書館である。旧神岡町時代に開館。古川図書館に続き、ここも土足禁止図書館のため入口でスリッパに履き替え入館。ドアを開けるといきなりカウンターの正面に出る。全館の手続きはここで行っている模様。右手には児童室。スペースは限られているが、児童書の揃えは良い。1階は児童書とトイレだけ。一般書架は2階のため階段を上がる。
 階段を上がった左手に郷土資料室があるので入ってみる。岐阜県最北端で富山県とのつながりが強い地域だが、神岡は飛騨としての帰属意識が強いのか、飛騨地方をはじめ岐阜県全域の郷土資料の揃えが良く富山県側の資料は少ない。また、神岡といえば「鉱山」。神岡にとって絶対的な存在であるはずなのだが、関連の書物は少ない。また、同じ神岡町内にある「鉱山資料館」にも出かけたが、ここは鉱石や掘削道具などの展示だけで文献資料がないのは予想外であった。ここの名物は「荒垣文庫」とよばれる書架。これは神岡出身で1946年〜1963年まで朝日新聞「天声人語」の著者だった荒垣秀雄氏(1903〜89)が図書館に寄贈していたもの。戦後のベストセラーや時代を騒がせた事件に関する本が並ぶ。驚くべき点は、著者のサインが入ったレアモノも隠れていた。
 そして、階段の右手が一般書架。9類(文学書)の比率が高く他の蔵書は全般的に少なめで、同じ飛騨市の古川図書館に比べると少し寂しい。雑誌のそろえも少なめだが、季刊雑誌「暮しの手帖」(第三世紀社)が1948年の創刊号から全巻揃っているのは大変貴重である。

開館時間★★★★
貸出資格貸出サービス無し
貸出冊数貸出サービス無し
COPYコピーサービス無し
飛騨まんが王国 公式HomePage
飛騨市宮川町杉原
TEL:(0577)62-3259 FAX:(0577)62-3354
【開館時間】平日・土曜・日曜・祝日:10:00〜21:00
【休館】木曜日
【交通】JR杉原駅徒歩10分。

(2006.11.29訪問、2007.01.05公開)
富山県境に近い飛騨の山奥にマンガの桃源郷を見つけた。岐阜県最北の図書館・飛騨まんが王国は温泉・宿泊施設・レストラン・スキー場などの複合施設で、その一画にまんが図書館「サミットハウス」がある。2004年10月の台風23号で飛騨市北部は道路・線路の流失などの甚大な被害を受け、いまだにJR高山線は完全復旧しておらず代行バスに頼らざるを得ない。国道360号は復旧し富山県側は整備されたが、岐阜県側の整備が遅れており道路事情が悪い。したがって、来場者は富山方面がほとんどで高山方面からの来場者は少ないという。私も訪問の際は神岡から一度富山県へ入り現地入りした。なお、富山からはクルマで約1時間の距離であるため、週末を中心に来場者が多いらしい。
 まんが図書館の建物は温泉などとは別棟。ただ、有料のため入場の際に一旦温泉の窓口へ寄って入場料を払う。図書館の入場料は400円。開館時間内なら時間無制限で利用できるという。なお、ついでに温泉も利用する場合は800円である。入口でスリッパに履き替え、一旦2階に上がり長い渡り廊下を歩くと「まんが図書館」だ。
 扉を開けると一面マンガだらけ。いやぁ、ここまで来ると圧巻である。公式サイトによると、蔵書数は約35000冊。しかも、その大部分をマンガ愛好家からの寄付で集めたという。館内は作者名で50音順にズラリと本が並ぶ。貴重な初版本や外国のマンガもある。そして、漫画家や声優のサイン色紙が館内のいたる所に貼られている。イスやソファーに座ろうが床に寝転がろうが、マンガを読むのは完全に自由。街のマンガ喫茶とは比較にならない所蔵規模と、これでもかってほどの開放感に時間を忘れてしっかりと浸って欲しい。

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