歯科医師は糖尿病対策にどう関われるか〜糖尿病と歯周病・肥満症と咀嚼・医科歯科連携〜
平成22年度「歯周疾患予防管理」研修会,社団法人島根県歯科医師会・島根県健康福祉部健康推進課主催,島根県歯科衛生士会共催,島根県立大学交流センター「コンベンションホール」,2011年2月20日.

   ことぶき歯科医院 齋藤寿章

 糖尿病による歯周病の増悪は歯科医療のなかでは比較的古くから知られているところであるが、近年、糖尿病の治療にあたる側からも歯周病は第6番目の慢性合併症であると認知されつつある。歯周病は歯を失う二大疾患のひとつであり、糖尿病はそのリスクを高めている。8020運動の推進のためにも糖尿病の方々、糖尿病予備軍の方々へのアプローチは重要である。
 さらに、「歯周病が重症であるほど血糖コントロールは不良となる。また、歯周治療にて歯周組織の慢性炎症を改善すると、インスリン抵抗性が軽減し、血糖コントロール状態が改善することが報告されている。」(日本糖尿病学会編 糖尿病治療ガイド2010)。歯科医師による歯周治療での糖尿病改善効果も期待されているところでもある。
 また、メタボリックドミノの上流には肥満が存在し、医学的管理を必要とする肥満症への対応も糖尿病対策での大きな課題であると思われる。肥満症の多くが「早食い」で、これが過食に繋がることはよくいわれることであり、食べる速度とBMIとの関係の報告は散見される。ゆっくりとよく噛んで食べること(咀嚼法)が実際に肥満予防に繋がるかについてはより多くの調査事例が必要であろうが、よく噛める(よく咀嚼できる)ように口腔環境を整えるのは歯科医師の責務である。
 地域・職域・医療連携による糖尿病の予防・管理対策の推進が図られているところであるが、地域によりその体制づくりの進捗は様々である。出遅れている地域は先進地域に学ばなければならない。地域に根ざした医科と歯科との有機的な連携体制の構築が望まれる。


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