日刊スポーツ2004年11月19日号掲載
(一般紙の第一報が18日夕刊なのでスポーツ紙としての第一報)
大谷昭宏氏が「フィギュア世代」を犯人と疑った中の第一報の内容について


引用開始-------------------------------------------------------------
モノ扱い「もらった」
   人間的感情持たぬフィギュア世代
ジャーナリスト大谷昭宏氏
誘拐後にメールと写真を送りつけてくるというのは、初めてのケースだろう。
非常に陰湿さを感じる。犯人像として携帯電話という新しいツールを使いこ
なせる若い世代、さらにいうならフィギュア(人形)世代が浮かんでくる。
「娘をもらった」。 これまでの誘拐犯ならこんな言葉遣いはしない。「娘
を預かっている」。「もらった」とはモノに対して使う言葉。
東京・秋葉原、大阪・日本橋に通うフィギュア世代が興味を示すのは人で
なくモノ。幼児性愛のある犯人が女児を誘拐して考えることはひとつ。早く
殺して、自分に対して逆らうことのないフィギュアにすること。犯人は
非人間的なのではなく人間的な感情を持たない人物か。

引用終了------------------------------------------------------------------------

・このコメントが11月19日の日刊スポーツでの第一報に添えられたものである事が判ったので、
 大谷氏が、事件の一報を受けて直ちに「フィギュア趣味の持ち主が犯人である」という説に
 至った事が判る。フィギュア趣味について、事件後に全く何の取材も行っていない事が判る。

・折りしも、大谷昭宏氏が出演している東海テレビのスーパーサタデー11月13日放送分にて、
 「美少女キャラに恋して〜夢に『萌える』男たち〜」という特集が放映されている。
 その特集では美少女フィギュアも紹介されているので、大谷氏が「フィギュア世代」という
 表現を用いた事が、2月14日に弁明している様に少女を縛ったり傷つけたりするフィギュアを
 嗜好する曲がったロリコン
」を意図していたというのは明らかに虚偽である。

・また、一般紙で被害者の遺体の執拗な傷の存在が報じられたのは19日の朝刊からであるが、
 このコメントには傷への言及がない。この事から、このコメントが18日の夜までに書かれた事と、
 大谷氏が遺体の傷に関する情報を得ないままで、このコメントを書いた事が伺われる。

・大谷氏が「最初から私は、被疑者はフィギュア的な少女性愛者(ロリコン)だと思っていた」と
 抗弁するのは、このコメントの事を言っているのだろう。しかし、それをいうなら、「最初私は、
 犯人はフィギュア的なロリコンだと思ったが、22日にはロリコンではないと考えを変えていた」
 というべきである。

・大谷氏の23日発表のコラムで、「いや、少女の体には無数の傷があったではないか、という反論が
 あるかも知れないが、それこそが犯人の異常性
」と書いているが、そこの部分は取って付けた様な文脈になっている。
 この事からも、大谷氏が最初から「フィギュアマニア」を疑っていた事が伺われる。

・大谷氏は、2月14日に弁明した時に
 「遺体にちょっと口にできない様な、非常に残虐な、性的な、危害を加えていると、
 いうことで、一部の非常にあの、曲がったロリコン的な、フィギュアのオタクの中に、
 被疑者が居るんじゃないかと
」と述べているが、大谷氏は、犯行の残虐性を非難する事を隠れ蓑に
 して、自らの無責任な憶測を誤魔化し、かつ無関係な筈の「犯行の残虐性」と「フィギュア趣味」
 を、再び強引に結びつけているのである。

・全く偏見がない人間は居ないし、ジャーナリストと言えども人間であるから過ちを犯すものである。
 非難すべきは、この様な誤解と偏見に満ちた第一報そのものよりも、過ちを認めない大谷氏の態度の方である。

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