木 星                                                           




 軌道長半径:5.2026AU    公転周期:11.86年
 軌道傾斜角:1.3032度     離心率:0.0485
 赤道傾斜角:3.1度       自転周期:0.4135日
 赤道半径:71492km      視半径: 23.46″
 質量:1.900e27 kg(地球=1) 317.832
 最大光度:-2.8等級
 平均密度:1.33         扁平率: 0.065
 衛星数: 65(11/06現在)   会合周期:398.9日
 平均気温 −121℃ 反射能:0.52
 大気の構成:水素90% ヘリウム10%

 太陽系の第5惑星。太陽系最大の惑星です。直径は地球の約11倍で、ギリシャ神話の最高神ジュピターの名前がつけられています。

 木星の大気は何層にもなった氷の雲が重なり、木星の主成分である液体水素を含んでいます。大気の上層部の温度は−130℃ですが、中心部は1000℃以上でガスは液化しています。木星の表面と中心核の中間領域では、高熱1万℃と高圧で水素は液体金属になっており、液体金属水素は高速で回転する木星の働きで電流を生み、木星の巨大な磁場を作り出しています。この磁場の磁力線により、木星の周りには地球の磁気圏の1200倍も大きいまゆの形をした巨大な磁気圏が形成されています。この磁気圏は太陽風を構成する高速の荷電粒子を捉えるため、探査機に障害となる放射線帯を作っています。液体金属水素の層の下は水とアンモニアと溶解した岩石層で、その下に中心核があり、木星の中心核の温度は摂氏3万5000℃、太陽から受ける2倍の熱を放出しています。(木星は太陽のような核融合によって熱を発生しているのではありません。木星は小さく、核融合反応を点火させるほど内部の温度が高くないのです。).
 太陽の質量の7〜8%以上あれば星の中心で核融合を起こして恒星として輝くことができますが、木星は太陽の0.1%程度しかなく、現在の木星の80倍程度大きくなければ恒星にはなれません。


 
  
 帯(白っぽく見える)及び縞(黒ぽっく見える)の明暗はアンモニア雲の層の光学的厚さに対応しています。縞は大気の深いところまで見えており赤外線のフラックスが大きく、帯は高気圧、縞は低気圧を示しています。この帯及び縞に埋め込まれる形で、渦が存在します。高気圧性の渦は一般的にきれいな楕円型をしており、寿命も長く。典型的なものは大赤斑です(300年以上継続しています)。低気圧の渦は、周辺に微細にかつ激しい波動があり寿命は長くて2〜3年です。

 木星の自転周期は、赤道付近とそれ以外の緯度では異り、赤道付近で9時間50分、それ以外で9時間55分程度と太陽系で一番早い惑星です。木星には63個の衛星がありますが、その中でガリレオによって発見されたイオ、エウロパ、ガニメデ、カリストの4個の衛星は4大衛星として知られています。

 木星の表面には、明るい帯と暗い縞が交互に並んで見えますが、1973〜1981年に木星を接近通過した探査機パイオニア10、11号とボイジャー1、2号の探査により、この帯や縞の内部には極めて複雑な大気の流があることが判明しました。さらに、木星の表面には赤色や白色の斑点があり、この中で最も大きいのが大赤斑です。

大赤斑(Great Red Spot)
 木星の特徴的な現象で南半球の赤道付近にあり、東西2万4000km、南北1万3000kmのハリケーンに似た巨大な大気の渦で、地球が3個もすっぽり納まってしまうほど巨大です。嵐のメカニズムは、圧力が非常に高いので、風が渦を巻いて上昇し、大気の上空にガスを送る。これが太陽光に反応して赤い色を出すと考えられています。
   


木星の細い環
 木星には3本の薄いリングがあります。
 1979年3月4日、ボイジャー1号が最接近の前日に撮影した画像から発見されました。いずれも煙の粒子くらいの黒い塵の粒子でできており、メインリングは幅が約7000 km、この中をアドラステアとメティスの木星に最も近い2つの小衛星が回っています。2つの衛星は、木星のリングを形成する物質の供給源であると考えられています。

太陽系

まるの部屋


衛 星                     

 木星の衛星は16個から、1999年10月に17番目の新しい衛星(S/1999J1)が発見されました。これらの中で大きいのが、イタリアの天文学者ガリレオ(1564〜1642)が1610年に発見したイオ、エウロパ、ガニメデ、カリストのいわゆるガリレオ衛星です。4つの衛星は惑星の冥王星よりも大きいく、特にガニメデは水星よりも大きく、太陽系最大の衛星です。

 16の衛星は四つのグループに分かれる。木星から12万8000〜22万kmと木星の最も近くをまわっているメティス、アドラステア、アマルテア、テーベのグループ。ガリレオ衛星は42万〜190万kmの範囲をまわっています。

 1100万〜1200万kmをまわっているレダ、ヒマリア、リシテア、エララは、木星が形成された時に残った氷や岩のかけらと考えられています。一番外側の四つの衛星アナンケ、カルメ、パーシファエ、シノーペは、2100万〜2400万kmを他の衛星とは逆の方向にまわっており、木星の重力にとらえられた小惑星と考えられています。

 2000年になると、11個の新しい衛星が発見され、S/2000J1〜S/2000J11と名前がつけられました。直径は3〜8キロで、いずれも木星から2400万kmの軌道を回っています。
 2002年5月17日 ハワイ大学の研究者たちが、木星に新たに11個の新衛星を発見したと発表した。これで木星の衛星数は39個となり、30個の土星を抜いてトップになりました。大きさは2km〜4kmと見積もられている。衛星の軌道が長円で木星の赤道面から大きく傾いていることから、これらの衛星は、木星がまだ若く形成途上にあった時に木星に捕獲されたものだと考えられています。

2011年6月現在 木星も土星の65個の衛星が確認されています。

NASA/JPL/Space Science Institute

主な衛星一覧表

名前 直径(km) 木星からの平均距離(km) 発見者 発見年
メティス 40(40X60) 127,969 サイノット 1979
アドラステア 20 128,971 ジェウィット 1979
アマルテア 270×166×150 128,971 バーナード 1892
テーベ 100(100X90) 221,887 サイノット 1979
イオ 3632 421,600 ガリレオ 1610
エウロパ    3138 670,900 ガリレオ 1610
ガニメデ 5262 1,070,000 ガリレオ 1610
カリスト 4820 1,883,000 ガリレオ 1610
レダ 16 11,094,000 コワール 1974
ヒマリア 186 11,480,000 ベリネ 1904
リシテア 36 11,720,000 ニコルソン 1938
エララ 76 11,737,000 ベリネ 1905
アンケ 30 21,200,000 ニコルソン 1951
カルメ 40  22,600,000 ニコルソン 1938
ハーシファエ 50 23,500,000 メロッテ 1908
シノーベ 36 23,700,000 ニコルソン 1914

(JUPITER)