神成山(群馬県)
2009年3月29日
翁草(オキナグサ)を求めて里山歩き

行程
南蛇井駅10:25---11:20宇芸神社跡---11:45神成山12:30---13:20宮崎公園---13:30神農原駅

南蛇井駅
 今日は、山の会の山行で上州の神成山ハイキング。上信電鉄で高崎駅から約1時間。「ここは、なんじゃい!? 何じゃい!?」って、みんなで笑いながら電車から降りた。実にいろんな面白い駅名があるもので、神成山へ行くために降りた駅名は「なんじゃい(南蛇井)」だった。神成山は南蛇井駅と神農原駅の北側に鋸の歯のようにギザギザした丘陵の中間地点にある。標高は321mと低い。この山には、翁草(オキナグサ)が咲いていると言う。
 翁草は春に紫の花をつけ、花が終わると長い綿毛ができる。それがおじいさん(翁)の髭のようなので翁草の名になったそうだ。昔は、珍しくなかった翁草は、盗掘や開発により、まったく見られなくなり、今は絶滅危惧II類に指定されている。そんな翁草を地元の人達が昔のような自然に戻そうと神成山に植栽している。今回の山行は、そんな翁草の花を見ようとやって来た訳だ。果たして翁草は咲いているだろうか…。花が終わって翁になっていないだろうか…。不安と期待で南蛇井駅に降りた。すると、引き込み線の線路に茶色の花を発見! なんと、翁草だ!

線路に咲く翁草
 「わぁ、山に行かなくても見れたね〜」と誰かが喜んでる。意外な所で翁草と対面できてパチリ、パチリ。みんなで写真撮影。

南蛇井駅
神成山へ出発
 トイレ休憩や歩く準備をした後、南蛇井駅から神成山へ出発! ゾロゾロ・・・。今日の係は、背の高いi氏。i氏の後について、みんなでぺちゃくちゃおしゃべりしながら歩いていく。道標があり、迷うことなさそう。・・・というより、i氏は今日で神成山3度目なので道迷いの心配無用。安心だ。
 山道が始まる所に大きなサボテンのある家があった。
 サボテンの家を過ぎると「日本一きれいなハイキングコースを目指しています」の看板。神成山を守る人の熱い心意気が伝わってくる。
 ザクザク登っていく道すがらに芽を出すドングリがいっぱい。
 アカヤシオのツボミを発見!  標高が低いせいかもう咲きかけていた。
宇芸神社跡
 登って下ってを繰り返す尾根路を進み、宇芸神社跡に到着。ちょっとここでおやつ休憩。
 素朴な標本ケースが置かれていて、中を見るカラスの頭があった。不気味だ(>_<)
 木立ごしに妙義山が見えた。葉が茂る夏だったら、見えなかったにちがいない。
神成山頂上
 また、下って登って神成山に到着。山頂から見える畑や田圃、家々が箱庭のようだと誰かが、喜んでいる。
 筑波山も見えていると言うので、目をこらしてみるとかなりぼんやりと見えているような…。
 赤城山は、よく見えていた。
 そして、西上州の山々もよく見えていたけど、どれがどれだか…。わかりません!
 頂上の真ん中にある小さな小屋には、登山名簿が入っていた。登ってきた人が、名前を書き残しているけど、私達は、誰1人として名を残さなかった。なんでだろ?
翁草咲く一画
 頂上でお昼休憩した後、神成山とお別れ。「この先に翁草があるはずです」と係のi氏の言葉にウキウキ。見晴らしの良い姫天狗を通過していくと翁草の幟がヒラヒラはためく場所に来た。木の枝で登山道と仕切られた空き地に翁草が咲いていた。
 いかにも植えましたって感じ。まるで花壇だ。植栽されていると知っていたけども、あまりにも味気ない。地元の人が一生懸命に植えて育てているのを思えば、そんな事を思うなんてとっても失礼なこと…。スミマセン!
 この苗がしっかりと根付き地元の人の願い通りに翁草いっぱいの山になりますように!
 翁草の場所から、ほどなくしたところで中学校の裏に出てきた。「もう山は、おしましです。」と係のiさん。確かに目の前には畑が広がり、民家が見えて道も舗装路。里に出てきた。
予期せぬご馳走
 神農原駅へ向かう途中の宮崎公園では、イベントをやっていて、こんにゃくやこしね汁がふるまわれていた。こしね汁は、とん汁のようなもの。こんにゃくは、つるりとした食感で美味しかった。お土産に買いたかったけど、地元婦人会の手作りで販売していなかった。残念!! その代わり翁草が一鉢500円で販売されていた。私は育てる自信がなく買うのをやめておいた。
近宮崎公園のイベントの様子
近婦人会の手作りコンニャク
 思わぬ所で郷土料理をご馳走になり、お腹ぽんぽんで宮崎公園を後にした。神農原駅に着くと私達に合わせたかのように電車がやってきて、わらわらと乗り込んだ。上州の空っ風が吹き出し、一気に気温が下がり寒かったので車内の暖かさが嬉しかった。
 結局、山で翁草を見たのは、あの一カ所だけ。でも公園や家の庭で元気に咲く姿を多く見る事ができた。もともと翁草の生育場所は、あのような山の中と違うのでは?  古民家の軒下や線路端で咲く姿が、とても自然な感じがしたのでそんな気がした。

古民家の軒下に咲く翁草





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