義經千本櫻

 この頁は義太夫狂言を扱った古い本から、源氏に関わりのある作品を選んで、その超訳……現代語にごく適当に訳した文章を載せています。まったくと言っていいほど古典や芸能に対する下地のない人間が訳しているので、間違いも多々あるのではないかと思われますが、気楽に「こんな物語もあるのか〜」と楽しんで頂けたら幸いです。

 時は文治一年十月。義経率いる源氏軍が平家を壇ノ浦で破ってから数カ月。しかし兄頼朝の勘気を蒙り鎌倉入りを許されなかった義経は、京の都におりました。さあ、物語のはじまりはじまり〜。

序幕  堀河御所の場
二幕目 伏見稲荷の場
三幕目 渡海屋の場
    大物浦の場
四幕目 下市村の場
五幕目 釣瓶鮨屋の場
六幕目 芳野山道行の場
大詰  川連法眼館の場



登場人物
義經=源九郎判官義経(みなもとのくろうほうがんよしつね)。本編の主役。
弁慶=武蔵坊弁慶
(むさしぼうべんけい)。義經の忠臣で、気が荒い。
六郎=亀井六郎重清
(かめいろくろうしげきよ)。義經の臣下。
次郎=駿河次郎清繁
(するがじろうきよしげ)。義經の臣下。
卿君=(きょうのきみ)義經の正妻。
靜=
(しづか)義經の愛妾。白拍子で、舞の名手。
重頼=川越太郎重頼(かわごえたろうしげより)。頼朝の臣下。
土佐=土佐坊正尊
(とさぼうしょうそん)。頼朝の臣下。
藤太=速見の藤太
(とうた)。頼朝の臣下。
忠信=四郎兵衛忠信
(しろうびょうぶただのぶ)。義經の臣下。病の母親の為、国に帰っていた。
とく=渡海屋の下女
ため=渡海屋の下女
灘助=(なだすけ)渡海屋の船頭。
梶六=
(かぢろく)渡海屋の船頭。
太郎=太郎藏
(たろうぞう)。渡海屋の船頭。
五郎=五郎太
(ごろうた)。渡海屋の船頭。
典侍=(ないしのすけ)渡海屋の女房だが……。
やす=お安。渡海屋の娘だがその正体は……。

銀平=
(ぎんべい)渡海屋の主人だが、それにしては非常に強い男。
五郎=北条の臣下で相模五郎
(さがみごろう)と名乗る侍。
丹藏=入江丹藏
(いりえたんぞう)。平家の臣下。
せん=小せん。茶店のおかみ。權太の妻。
善太=善太郎(ぜんたろう)。權太と小せんの息子。
金吾=主馬の小金吾武里
(こきんごたけさと)。平家方の人間で若葉を助けている。
若葉=若葉の内侍(ないしのかみ)。平維盛の妻。
六代=六代の若君。平維盛と若葉の息子。
權太=權太郎
(ごんたろう)。いがみの權太と呼ばれる悪者。
猪熊=猪熊大之進
(いのくまだいのしん)。朝方の臣下。
作兵=作兵衛
(さくべえ)。下市村の庄屋。
彌左=彌左衛門
(やざえもん)。釣瓶鮨屋の主で權太の父。
お里=彌左衛門の娘。權太郎の妹。
彌助=(やすけ)お里と結婚して彌左衛門の跡目を継ぐ予定の青年。
つぢ=彌左衛門の妻。
景時=梶原平三景時(かぢわらへいぞうかげとき)。頼朝の臣下。平維盛を探している。
三之=庄屋三之助
(さんのすけ)。芳野に近い村の庄屋。
六藏=
(ろくぞう)馬子だが字が読める。
おち=おちよぼ。芳野で柴を運んでいた娘。
太郎=太郎松。芳野で柴を運んでいた少年。
覚範=
(かくはん)横川の禅司。義經を狙う僧だが……。
荒法橋=
(あらほっきょう)芳野山の衆徒。
薬醫坊=
(やくいぼう)芳野山の衆徒。
鬼佐渡=
(おにさど)芳野山の衆徒。
法眼=
(ほうがん)川連の館の主。義經を匿っている芳野山の僧。
飛鳥=(あすか)法眼の妻。

名前のみの登場
鎌倉殿=源頼朝。義經の兄。右大将とも呼ばれる、源氏の大将。
海野=海野太郎行永。頼朝の臣下。


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解説
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