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富山地鉄バス探見隊
TOYAMA CHITETSU BUS EXPLORAR

富山市を中心に富山県東部にネットワークを持つ、
地鉄バス一般路線を解説する趣味の個人ページです。
地鉄バス乗り歩きの際、ぜひご活用ください。

すべての路線に乗り終えているわけではありませんので、
間違いなどあるかと思います。ご指摘いただければ幸いです。

 辰尾団地にて。

   ・ 10番台 富山大学・呉羽・小杉方面
   ・ 20番台 有沢・速星・八尾方面
   ・ 30番台 市民病院・41号線経由笹津方面
   ・ 40番台 南富山・若竹町方面
   ・ 50番台 大泉方面
   ・ 60番台 石金方面
   ・ 70番台 双代町・新庄・水橋方面
   ・ 80番台 永楽町・岩瀬方面
   ・ 90番台 石坂方面
   ・ 黄ーバス、富短スクールなど
   ・ 黒部、魚津ローカル

   ・ 特急バス
   ・ ライトレールフィーダーバス
   ・ まいどはやバス

 「すいせん号」「いきいきバス」「きときとバス」などのコミュニティバス、
 高速バスは紹介していません。また、このページは趣味の個人サイトですから、
 ダイヤ等の正確な情報は富山地方鉄道公式サイトをご参照ください。

参考文献:「写真でつづる富山地方鉄道50年の歩み」
     「ニューエスト都市地図 富山県(昭文社)93年版」

最終更新:2014.07.03  (R4)

▽10番台 富山大学・呉羽・小杉方面

 10 富高線 (富山駅前〜富山大学前〜呉羽〜小杉〜高岡駅前)

 富山市と高岡市とを結ぶ、かつてのドル箱国道路線です。ほぼ全線にわたって“旧8”こと旧国道8号線を走ります。

 平成10年頃までは30分間隔という高頻度で運行していたものの、現在は半数が小杉どまりになり、実質1時間ヘッドの運行です。富山・高岡間ではJR北陸本線の普通列車が1時間に2本程度運行されており、所要時間も20分程度と優っているため、通し利用はほとんど無く、よくて富山から小杉、あるいは富山大学前から高岡市内などへ足をのばす利用が見られる程度となっています。

 このような状況の富高線ですが、まだJRが民営化前の国鉄時代で普通列車の本数も少なかった頃は、専用カラーのバスが用いられる急行便や、国道8号線バイパス経由の「新富高線」も存在するなど黄金の時代があったようです。

 華やかな時代をしのぶ、小一時間ほどの旧国道の旅です。

 平成24年(12年)4月より、高岡駅での降車は高岡駅北口(元からの降車場)と高岡駅前(ターミナル)の2ヵ所となりました。

 高槻市交通部からの転入車。

     *  *  *  *  *

 11 新湊線 (富山駅前〜富山大学前〜呉羽〜小杉〜作道つくりみち〜新湊車庫前)

 富山市から小杉を経て新湊へと向かう路線です。小杉町と新湊市は平成17年(05年)に合併して「射水市」となり、この路線は新市のふたつの街をつなぐ路線にもなっています。富山と新湊を直結する唯一の交通機関として、本数は少ないながらも根強い利用があります。

 終点・新湊車庫前は新湊の中心部から少し外れたところになります。高岡と新湊を結ぶ万葉線電車との乗り換えは中新湊駅前が便利です。新湊車庫は車庫といっても営業所としての機能は廃止されており、現在では単なる転回所となっています。

 また、一部便が小杉駅前発着の区間便となっており、系統番号なしの小杉ローカル便のひとつとして運行されています。

     *  *  *  *  *

 12花の木経由小杉線(小杉駅南口→太閤山ランド前→花の木→富山駅前)

 月〜金曜日の夕方に富山方向の片道1本しか走らないという、マイナーにもほどがあるようなマイナーバス路線です。

 かなり以前から免許維持路線的な様相を呈しており、数年前に一本だけ残っていた最後の小杉方向便が廃止されたため、富山駅から乗ろうとしても永久に乗れない路線となりました。

 太閤山団地では太閤山東口を基点として団地内を一周したあと富山方面へと向かうコースとなっており、上がった運賃がいったん下がったあと、再び上がっていくるのが見物です。

 小杉〜富山間の運賃は[10]系統より割高となっています。

 小杉駅前。

     *  *  *  *  *

 14 91 新港東口線 (富山駅前〜富山大学前〜布目〜四方口〜新港東口)

 富山新港の東側、県営渡船・堀岡発着場のある新港東口(しんこうひがしぐち)へと向かう中距離路線で、グループ会社の「富山地鉄北斗バス」による運行です。

 新富山〜新港東口間を走っていた鉄道射水線の廃止代替路線で、四方〜新港東口間では自転車道となっている廃線跡を車窓に見ることができるほか、平成24年(12年)4月改正までは廃線跡の一部がバス専用道として活用されており、朝ラッシュ時の富山方向ゆき数本が専用道経由にて運行されていました。現在もその名残りで石坂経由の便が富山駅前方向のみ存在し、[91]系統を名乗っています。

 メインの新港東口ゆきのほか、方向幕や案内放送では「四方ゆき」として案内される四方神明町(よかたしんめいまち)ゆきがあり、四方口で分岐して運行しています。四方神明町付近は複雑な結び目状のラケット循環となっており、四方神明町ゆきは、→四方口→田町→ちてつ四方→四方神明町の順、四方神明町発は四方神明町→四方町→田町→四方口の順での運行となっています。四方神明町ではエンドレス運行とならず、終点となりますので、そのまま乗り続けることはできません。

【四方周辺略図】
         ・……………・
         :     :  …は90系統の経路
    四 四方 :   四方町
 至  方 神明町├◎―→○→┤
 ・  口    ↑     |
 新――○――――┼→○――→┤
 港  |    | 田町  |
 東  |    ↑     ↓
 口  |    └←●←――┤
    |      ち   :
    |(14)  て四  :(90)
鯰温泉口○      つ方  :
    |          :
  至・布目      至・八幡
    富山駅前      富山駅前

 新港東口。無料フェリーで万葉線の越ノ潟駅へ行けます。

     *  *  *  *  *

15 62 93 94 北代循環線
(富山駅前〜富山大学〜北代〜石坂〜富山駅前〜総曲輪〜音羽町〜中央病院)

 富山市内西部から呉羽山付近の北代(きただい)方面を循環する路線です。乗りバスの際は、石坂先回り便で富山大学前まで乗り、そこから他系統で戻る乗り方がベターかと思います。またあるいは、県立図書館前で下車して次の便で続きの区間に乗車するというのも良いかも知れません。富山県立図書館の書庫には地鉄バスのいにしえの時刻表が所蔵されています。

 系統番号は、どちらを先に廻る便とも富山駅〜富山大学〜北代間では[15]系統を表示。富山駅〜畑中〜北代間では[94]系統を名乗ります。また中央病院ゆきとして運行する便については、ほかの中央病院乗り入れ系統と同様、[62]系統となります。

 平成25年(13年)4月より、[9]音羽町経由中央病院線の廃止により富山駅前〜中央病院間の経路が音羽町経由に変更されています。

 このほか、中央病院〜富山駅前〜畑中〜石坂どまりという系統もあり、この便の石坂方向は[93]系統を掲出しています。なお、石坂どまりの[93]には高原・不二越循環の派生系統と考えられる便も存在します。詳しくは[51]系統の項をご参照ください。

 富山駅前から[15]系統の富山大学前先回り便に乗ると、富山駅前発車時点の放送で「15系統、富山大学前経由、中央病院ゆきです」とコールされます。全く相反する方面の停留所同士なのが面白いです。

 富山駅前でののりばは、[15]富大先回りは駅前ターミナルからですが、[94]北代先回りは北銀前14番のりばからの発車です。ご注意ください。なお、富山駅〜(石坂経由)〜富山大学前間の運賃は通常ルートよりも割高となります。

 富山大学前。

     *  *  *  *  *

 16 富大附属病院・朝日循環線
 (富山駅前〜富山大学前〜金屋〜ファミリーパーク/朝日〜富大附属病院)

 現在は大学の統合により富山大学の一学部となった、元の医薬大への路線。富大附属病院への通院利用が多いため、主に中型ノンステが用いられます。系統は新安田を基点とするラケット循環になっており、午前中はファミリーパーク先廻り(反時計回り)、午後からは朝日先廻り(時計回り)です。

 富大附属病院からは太閤山・高岡駅方面へ加越能バスもありますので、うまくプランを立てれば富山〜高岡間の乗り継ぎも面白そうです。また、コミュニティバスも速星方面へ「すいせん号」、呉羽方面へ「いきいきバス」が運行しており、乗り換え結節点として活用できます。

     *  *  *  *  *

 19 富山短期大学線 (富山駅前〜呉羽/石坂〜富山短期大学)

 富高線の派生系統ともいえる位置付けの路線です。富山短大への通学系統で、当然学休日は運休となります。[19]系統を名乗る呉羽経由と、系統番号ナシで運行される石坂(8号線)経由の2種類があります。

 終点の富山短期大学は短大の構内となります。このことから、部外者の乗りバスは難しそうですが(かくいう筆者もまだ乗っていません)、射水市の「きときとバス」新湊・呉羽駅線に乗れば富山短大構内を経由しますので、これで代行するのも良いかも。

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 小杉・富大附属病院線
 (小杉駅前〜歌の森小学校/太閤山東口〜平岡/中老田〜富大附属病院)

 JR小杉駅と富大附属病院を結ぶ、小杉ローカルの路線です。月曜〜金曜のみ6往復が運行するのみの影の薄い路線ですが、にもかかわらず経路が3通りもあり、完乗派を悩ませます。

 ルートは2箇所で枝分かれしている形で、小杉中心部の分岐は富大附属病院方向は歌の森小学校経由(東回り)が多数派、一方、小杉方向は太閤山団地経由(西回り)が多くなっています。

 また、黒河〜富大附属病院間の分岐では黒河より土代・平岡経由のルートがメインとなっていますが、朝に片道一本のみ中老田(なかおいだ)経由が存在します。中老田〜栃谷〜古沢小学校間がこの便のみ経由する区間となっていますが、この経路は加越能バスの高岡〜富大附属病院線と同じものです。

 (一部省略)
     ┌――┬―――┐
 小杉駅前◎  |   |        古
        |   |歌の森   中 沢
  小杉中学校前○   ○小学校前  老 小
        |   |      田 学
   太閤山東口○―――○――○―――○ 校
            黒  黒\   \前
            河  河 \   ○―――○ファミリーパーク
            西     \      |
            口    土代○     ◎富大附属
                    \ ┌――┘ 
                   平岡○┘

 小杉駅にて。


▽20番台 有沢・速星方面

 21山田線(富山駅前〜有沢〜速星〜長沢〜山田〜牛岳温泉健康センター)

 富山市の南西部の山間地、山田地区へと走る路線。“電脳村”としてその名を知らしめた山田村も、合併により、いまでは富山市の一部です。

 意外と山間路線の少ないのが地鉄バス路線の特徴ですが、そのなかで山田線はめずらしく山を縫って走る路線となっています。

 冬季間(12/15〜3/14)は山田行政センター前で折り返しとなります。

 「や」と記した八尾所属車が使われます。

     *  *  *  *  *

 22長沢経由八尾線(八尾鏡町→千里駅前→長沢→速星→有沢→富山駅前)

 国道471号線ルートで富山と八尾を結ぶ路線です。系統番号上は八尾へと走る各線の筆頭ですが、本数は限りなく削減されてしまっており、平日朝に富山方向が片道1本限りの超マイナー路線です。

 乗車はかなり困難ですが、富山駅前発八尾ゆきの始発便(23系統)で八尾鏡町へ行けばその折り返し便が当系統になります。

     *  *  *  *  *

 23 熊野経由八尾線(富山駅前〜有沢〜速星〜熊野〜萩の島〜八尾鏡町)

 越中おわら風の盆で全国的に有名な八尾へと走る各線では、これがメインルートとなっています。ほぼ1時間に1本が走っており、「や」の表記を記した八尾営業所所属車が活躍します。

 八尾の街はJR越中八尾駅とは離れており、中心部直通の路線バスも比較的利用されている印象があります。見所はなんといっても、鉤形のクランクがしつこいまでに連続する八尾の旧市街。これがなんと「国道」であることに驚かされます。

 八尾の旧市街はラケット状となっており、エンドレス運行のように見えますが、実際の系統は八尾鏡町で営業終了となり、バスは車庫へ引き上げていきます。逆に八尾鏡町始発の便は車庫から回送してくるという恰好です(一部、そのまま折り返し便になる運用もあるようです)。

 八尾の街。

     *  *  *  *  *

 24 堤防経由八尾線 (富山駅前〜有沢〜鵜坂〜添島〜萩の島〜八尾鏡町)

 有沢から速星の市街地に入らず、神通川沿いの堤防を延々と南下するルート。富山発は夕方のみで、これまた乗りにくい系統です。川沿いの高い道を疾走する乗り心地はなかなかのものです。

     *  *  *  *  *

 25 28 富山簡保保養センター線
  (富山駅前〜有沢〜速星〜国立富山病院〜富山簡保保養センター)

 新港東口ゆきと並ぶ、もうひとつの地鉄北斗バス運行路線。平成18年(06年)に「婦中簡保保養センター」から改称されました。富山簡保保養センターでは立ち寄り入浴も可能です。乗りバスの合間にぜひ一浴び!

 [28]国立富山病院どまりという系統もあり、この便のみ例外的に、富山地鉄バス本体の担当となっています。

 かつては「古洞の森」まで足をのばしていた時期もあったようです。

 元姫路市営バス。

     *  *  *  *  *

 26 ファボーレ経由速星線 (富山駅前〜有沢〜ファボーレ前〜速星)

 大型ショッピングセンター「ファボーレ」へのアクセス強化として、09年5月に新設された土日祝限定路線です。土日祝は[29]萩の島線とあわせ、ファボーレまで30分に一本という運行間隔となっています。速星は終点・起点ともに山田、富山簡保保養センター方向ののりばで、速星発富山駅前ゆきは日産化学前、笹倉一区を経て富山西高校へと向かいます。

    日産  速    フ
    化学前 星    ァボ
    ┌○←―◎┐    |
    ↓    |富山西 レ
笹倉一区○    ↑高校前 前
    └――→―┴―○――○―至・富山駅前

     *  *  *  *  *

 27 速星線(富山駅前〜有沢〜速星〜速星二区パピ前)

 [23]系統の区間便のような存在のレア系統です。婦中地区の速星二区どまりで、土日祝の朝に一往復だけあります。速星二区は終点、起点とも[23]、[29]系統の停車するのりばではなく、ショッピングプラザ・パピの前にある専用のりばに停車。速星二区発富山駅前ゆきは笹倉一区、日産化学前を経て速星に戻るという、[26]系統の逆コースを辿ります。ただし、[26]系統は速星二区にはなぜか停車しないため、速星二区パピ前に停車するのは、この[27]系統のみとなっています(筆者はまだ乗車したことがありません)。

    日産   速
    化学前  星
    ┌○――→○――至・富山駅前
    ↑    |
笹倉一区○    ↓
    └←――◎┘
      速星二区パピ前


 速星二区パピ前。

【速星のりば案内】

     至・JR速星駅
       | |
       | |北陸 富山駅前
       | |銀行 方面
 ――――――┘ └―――♀―――
      (役場前)
 ―――♀――┐ ┌―――――――
  山田方面 | |
簡保センター | ♀八尾鏡町方面
       | |
 婦中行政  | |
 センター  | |
      至・速星二区

     *  *  *  *  *

 29 萩の島線(富山駅前〜有沢〜中央植物園口〜ファボーレ前〜萩の島〜)

 案内放送では「萩の島循環」とも呼ばれています。もともとは婦中町萩の島地区への区間便的路線だったようですが、大型ショッピングセンター「ファボーレ」オープンとともに、同店へのアクセス路線へと様変わりしました。地鉄でもっとも若年層の利用が盛んな路線といえます。

 終点・萩の島付近は砂子田を基点としたラケット循環になっており、→砂子田→蛍川口→持田→萩の島→熊野→砂子田→の順の時計廻りです。なお途中で運賃表から整理券番号が消えますので、乗りつづけることは出来ません。


▽30番台 市民病院・41号線経由笹津方面

 31 笹津・猪谷線(富山駅前〜市民病院前〜西上袋〜大久保〜笹津〜猪谷)

 ノーベル街道の異名を持つ国道41号線を疾走する路線です。いまも20分間隔で運行し、間違いなく地鉄を代表する路線のひとつです。“41”号線経由ながら、系統番号のほうは“31”なのがちょっと面白いですね。

 側面方向幕に刷られた「41 」という表示に、なんとなく誇らしげな趣きがあり、好ましいものがある気がします。

 富山〜笹津間はJR高山本線と真っ向から対決し、停留所も離れています。笹津、猪谷とも、終点は国道41号線上にあります。とくに笹津は徒歩五分程度離れていますので、注意して下さい。なお、[32]系統は笹津駅へ乗り入れています。

 笹津には乗務員詰所と待合室を備えた大きな転回所があり、笹津始発の便は転回所構内からの発車となります。

 笹津ゆきは主に八尾営業所、猪谷ゆきは主に東部営業所の担当となっています。

 41 号 線。

          *    *    *    *

32笹津春日温泉線(富山駅前〜市民病院前〜西上袋〜大久保〜笹津春日温泉)

 神通川のそばにある笹津春日温泉「ゆーとりあ越中」へのアクセス路線です。日中、一時間に一本程度の運行で、立ち寄り湯に便利。終点の手前の大沢野健康福祉センターにも、立ち寄り入浴ができる施設「ウィンディ」があります。

 平成17年(05年)から笹津駅前への乗り入れを開始しています。

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 36 総合運動公園・八尾線
(富山駅前〜市民病院前〜黒瀬〜富山空港〜総合運動公園/八尾鏡町)

 富山空港へのアクセスといえば、空港リムジンなのに一般路線バスの車輌が使われ、なんともローカル然としているというか、なんというか……なのですが、それどころではなく、完全にローカルバスと空港アクセスバスが同居しているのが、この総合運動公園・八尾線です。八尾ゆきの系統は特に「成子(なるこ)経由八尾線」とも呼ばれています。

 総合運動公園ゆきの系統が圧倒的多数派となっており、八尾鏡町まで足を伸ばす系統は日にごくわずか。土日祝に至っては、富山発は夜に1本のみです。

 運動公園系統には一日数本のみ「とやま健康パーク経由」の系統があり、このエリアに点在する公共施設をこまめに廻っていきます。

 運動公園にて。

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 直行富山空港線 (富山駅前〜富山空港)

 富山空港へのリムジンバスで、かつては一般路線バス、貸切バス転用車、日野ブルーリボンシティエコハイブリッドノンステップバスと変遷してきましたが、平成24年(12年)8月から、銀色の専用カラーをまとったリムジンバス専用車が新登場しています。

 往路はANAクラウンプラザホテル前(城址公園前)、復路は総曲輪と、行き帰りで経路が異なります。また、以前は空港ゆきの午前便、富山駅ゆきの午後便はマンテンホテル前、名鉄トヤマホテル前を経由していましたが、平成24年(12年)12月から通常の市役所前経由に変更されています。

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 38 大沢野工高・坂本線
 (富山駅前〜市民病院前〜西上袋〜大久保〜坂本二区)

 月〜金のみ、1日2往復しかないレア路線のひとつ。乗車は至難の業で、筆者もまだ乗ったことはありません。大沢野工高は閉校され高等支援学校に生まれ変わったそうで、停留所名も「大沢野工業高校口」から「大沢野中学校口」へ改称されたようです。

     *  *  *  *  *

 39 新保企業団地線 (富山駅前〜市民病院前〜西上袋〜新保企業団地)

 通勤ダイレクト的な路線。これまた月〜金のみ1本のレア系統ですが、苦労して乗っても、この路線のみ走る区間はごくわずかしかありません……。終点・新保企業団地付近はラケット循環状になっているようです。

 残念ながら、この路線もまだ未経験です。


▽40番台 南富山・若竹町方面

 40 若竹町経由笹津線
 (富山駅前〜南富山〜若竹町〜大沢野小学校前〜笹津)

 40番台の代表路線という位置付けの路線ですが、本数はきわめて少なく、この路線も月〜金曜日の朝夕だけの存在です。地鉄の鉄道笹津線の代替路線といえるのですが、その面影を感じることは難しいでしょう。どうも地鉄では、系統番号の番台の筆頭の路線ほど衰退しています。

 影の薄い路線ではありますが、新鋭のトヤマイメージリーダーバスが使われることもあります。

     *  *  *  *  *

 41 辰尾団地線 (富山駅前〜南富山〜若竹町〜辰尾団地)

 早い時期からノンステップバスが走った路線で、現在もその頃からのノンステップバス(日産ディーゼルRM)や、最近ではトヤマイメージリーダーバスが使用されている姿もしばしば眼にします。

 辰尾団地は41号線近くにあり、系統番号も偶然[41]なのですが、国道41号線は経由せず、すべて若竹町(旧道)経由。悪王寺までは[40]系統と同様の経路です。

 辰尾団地にて。

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 43 44 45 福沢・国際大学線
(富山駅前〜南富山〜上堀〜開発/月岡団地〜福沢/国際大学/月岡西緑町)

 富山市の南東部、大山地区福沢への路線。この地にキャンパスを持つ富山国際大学への通学路線でもありますが、利用客の多くは、富山市のベッドタウンである月岡地区に集中している様子です。

 [43]が開発経由、[44]は月岡団地経由となり、元々は福沢ゆきと国際大学ゆきでの番号の区別がありませんでしたが、現在は福沢ゆきは全便月岡団地経由、国際大学ゆきは全便開発経由ですので、実質的に[43]が国際大学ゆき、[44]が福沢ゆきということになります。

 地鉄唯一のデマンドバス路線でもあり、月岡西緑町停留所に備えられた通信ボタンで、本来同停留所を経由しないバスも呼び出すことができる模様です。また、電話やネットでの事前予約もできるそうです。

 なお、正規の月岡西緑町ゆきもあり、これは[45]となります。

 福沢にて。

     *  *  *  *  *

 46 47 88 興人・国立高専線
 (興人団地〜富山駅北口〜南富山〜朝菜町駅前/下堀〜国立高専前)

 郊外〜中心部〜郊外という形の系統で、二つの路線をつなげた結節路線的な運行体系となっています。地鉄でははやくからこのような形の系統が多く存在したようですが、現在ではこの系統がわずかに息を吐いているのみです。

 興人団地ゆきは[88]を表示、国立高専前ゆきの場合は経由によって系統番号が異なり、[46]が朝菜町経由、[47]が下堀経由([43][44]のルート)です。

 興人団地の狭隘な街路が見所のこの路線、団地内はラケット循環風になっていますが、ここも八尾鏡町と同じパターンになっており、実際は下新北町3区で営業を終了し、車庫へ回送。かわって回送されてきたバスが、奥田北小学校前から国立高専ゆきとして営業をはじめるという形です。

           奥小
           田学
           北校
            前(起点)
  興人団地前○←――←◎←┬
       ↓      ↑
       |      ↑
       ↓  千代田町○
 下新北町3区◎――→――→┼
  (終点)        /
            /
         至・富山駅北口

 富山駅前(南口)ののりばは、いずれもターミナル内ではなく、国立高専ゆきはみずほ信託銀行前2番のりば、興人団地ゆきは地鉄ビル前(地鉄ビル側)のりばとなります。

 瀟洒な塗装・・・じゃなくてラッピングバスです。


▽大泉方面

 50大泉経由五百石線(富山駅前〜西町〜大泉駅前〜蔵本口〜五百石駅前)

 富山市の東に位置する立山町方面へと走る路線。鉄道立山線の五百石(ごひゃっこく)駅が終点となっています。晴れた日はほぼ全線に渡って正面に立山連邦を望み、なかなか気持ちの良いドライブが楽しめます。

 富山駅前での五百石方面ゆきののりばはターミナル内ではなく、城址大通り沿いのみずほ信託銀行前のりばとなります。

 印象的な停留所名の大泉ヤクルト前。

     *  *  *  *  *

 51 61 高原・不二越循環線
  (富山駅前→大泉駅前→不二越12丁目→石金→富山駅前)

 平日の夕方に1本のみ走るレア系統。不二越の狭い街路が見せ場で、利用は案外多いようです。東長江で系統番号が[61]に切り替わりますが、これはかつて存在した不二越・高原循環(石金先廻り)の名残りといえます。

 ラケット循環のため、一周すると整理券番号が消滅してしまい、いくら支払えば良いのか分からなくなりますので、乗り潰し目的ならば、中市か高原西口で捕まえ、不二越12丁目を経由して富山駅へ戻る形の乗車をお勧めします。

 富山駅前ののりばは、みずほ信託銀行前2番のりばです。

 このほか、朝ラッシュ時に高原西口→不二越12丁目→石金→富山駅前→畑中→石坂という便が存在します。系統番号は[93]のようですが、経路的には高原・不二越循環の派生系統と考えられます。
(情報ご提供:はらっちさん)

     *  *  *  *  *

 52 不二栄町線
   (赤十字病院〜富山駅前〜西町〜西公文名〜大泉駅前〜不二栄町〜)

 案内放送では「高原・不二栄町循環」とも称されています。終点の不二栄町付近はラケット循環エンドレス運行となっており、→高原町→不二栄町→山室→高原町→の順で走ります。

 本数も案外多く、乗りやすい路線ですし、山室で降りて、停留所付近のヤマダ電機あたりで時間を潰し、大場・西の番からの富山駅前ゆきで戻るというのも一手かと思います。

 富山駅前ののりばは、みずほ信託銀行前2番のりばです。

     *  *  *  *  *

 大森線 (五百石駅前〜雄山中学校前〜西大森〜一夜泊)

 「一夜泊(いちやどまり)」という閑雅な終点名が印象的な立山町地区のローカル路線です。月〜金の朝夕に2往復が運行されるだけの過疎ダイヤとなっており、車輌は五百石線と共通で、大型車も使用されているようです。

 規模からすると一般路線として残っているのが意外なほどなのですが、お得意様はどうやら通学の小学生となっているようです。

 筆者は五百石駅で見送ったことしかなく、未乗です。


▽石金方面

 60 石金経由五百石線 (富山駅前〜西町〜石金〜蔵本口〜五百石駅前)

 60番台の路線は石金(いしがね)方面の路線。北鉄の60番台は「金石」方面の路線なので、それを思うと、ちょっと面白い偶然ですね。鉄道不二越駅前の石金を経由し、五百石まで向かうこの路線は、日中は大泉経由の[50]に役目を託して、朝夕のみの運行となっています。

 朝に片道のみ、蔵本団地→五百石駅前間のみを運行する便が存在するようですが、眼にする機会はなく、遠方から乗りにくる筆者にとっては、謎の系統となっています。なお、蔵本団地はポケット状に分岐した独自区間の先にあるようですが、道路地図(県別マップル)にもその記載がなく、どこにバス停があるのかも謎に包まれています。

 富山駅前ののりばは、ターミナル外のみずほ信託銀行前1番のりばです。

 平成13年(01年)3月までは、米田すずかけ台から乗り換えなしの結節路線として運行されていたようです。

 終点、五百石駅前。

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 64 流杉線 (富山駅前〜西町〜石金〜高原西口〜流杉病院)

 富山市の南東、常願寺川にほど近い流杉(ながれすぎ)への路線。平成14年(02年)7月に流杉老人ホームから延長され、終点は流杉病院となりましたが、現在もあちこちの停留所で「流杉老人ホーム」表記が残っています。

 集落をぬって走る旧道然とした道に味があります。

 富山駅前ののりばは、みずほ信託銀行前1番のりばです。

 終点、流杉病院にて。

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 65 66 大場・西の番線
  (富山駅前〜西町〜石金〜山室〜大場〜西の番〜富山斎場前)

 富山市の南東部、西の番へと走る路線。最大の特徴は、終点がなんと斎場ということです。このようなロケーションもあってか、かつて斎場前ゆき最終バスには老婆の幽霊が出るという迷信が伝えられ、そのため最終のみ霊を警戒してツーマンだった、最終バスが繰り上げになった、などなどの、各種の都市伝説がこの路線には存在するそうです。

 筆者は斎場前まで乗らず、西の番で降りてしまったので、西の番〜斎場間は残念ながら未体験…。趣味とはいえ、なかなか乗りバスしづらい気がします。乗務員さんにとっても、斎場まで乗る見知らぬ客は、あまり気持ちの良いものではないでしょう^-^;

 沿線風景は、どこか砺波平野の散居村を髣髴とさせ、屋敷森をもつ大きな農家を点々と見ることができます。ポケット状に飛び出した大場へは、西の番ゆきが立ち寄るほか、大場どまりの便もあり、これは[66]系統を名乗っています。

 なお、この路線の方向幕には[65]と[66]が併記されており、方向幕のコマ数を節約するためのケチな方策と見られている節もありますが、これは[65]と[66]を1台のバスでまとめて運行するという意味らしく、車内放送でも「65、65系統……」とコールされています。

 富山駅前ののりばは、みずほ信託銀行前1番のりばです。

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 67 藤の木循環線
  (赤十字病院〜富山駅前〜西町〜石金〜新金代〜藤の木小学校前〜)

 富山市の東部、藤の木地区に開かれた住宅地を走る路線。23時発の深夜バス「スターライトバス」は、この路線が発祥で、本数も利用も多く活気のある路線のひとつといえます。

 末端部はラケット循環になっていますが、乗りつぶし派の方は、五百石線と合流する大島で下車し、復路は五百石線で戻るという乗り方が良いのではないでしょうか。

 富山駅前ののりばは、みずほ信託銀行前1番のりばです。


▽双代町・新庄・水橋方面

 71 滑川線 (富山駅前〜荒町〜新庄新町〜水橋〜中滑川〜滑川駅前)

 富山市から国道41号線を北東へ。富山市と滑川市とを結ぶ幹線ルートといえますが、これが実は味わい深い狭隘路線です。以前は中滑川どまりもありましたが、平成23年(11年)9月より、全便滑川駅前発着となりました。

 水橋の市街地は道幅の狭さ、幅ぎりぎりの曲がり角、全てにおいて申し分なく、絶品の一言。また街並みにも風格があります。現在は中型ノンステが中心になっていますが、大型バスでの運行も混在しており、大型バスによる狭隘区間走破は迫力満点です。

 70番台はこの[71]系統がもっとも若番になっていますが、もともとは国道8号線経由の[70]系統があり、これが元来の代表路線だったようです。平成6年(94年)4月に廃止となっているようです。

 雪の滑川駅にて。

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 72 水橋東部団地線 (富山駅前〜荒町〜新庄新町〜水橋〜水橋東部団地)

 [71]系統の弟分のような路線。旧道経由とバイパス経由がありますが、旧道とはつまり、滑川線も経由する水橋の市街地です。対するバイパス経由は片道1本しかないレア系統ですが、何分バイパスですので、車窓は期待できません。

 この[72]系統と[71]系統のみ、ほかの70番台の方向幕の配色が反転していますが、これは荒町経由と西町経由の区別をするためのようです。

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 73 荏原循環線 (富山駅前〜西町〜新庄新町〜荏原〜)

 70番台の路線のうち、方向幕が青地白字の配色となっている系統は西町経由となっています。この荏原(えばら)循環は、新庄地区の住宅地を走るラケット循環の路線。荏原の停留所は、地鉄電車・越中荏原駅のすぐ近くです。

 ラケットループの基点は中新庄富山銀行前となっており、→中新庄→向新庄口→荏原→新園町→中新庄→の時計回りで運行します。向新庄口から荏原を廻って富山駅方向へ乗るのが良いと思います。なお向新庄口ののりばは滑川ゆきなどと異なり、交差点を右折した先にあります。

 平成21年(09年)5月から平成23年(11年)9月まで、一時的に土日祝の運行が復活していた時期もありましたが、残念ながら現在は再び土日祝全面運休の路線となっています。

 現在の姿からは信じられませんが、かつては新庄地区で最も代表的な路線として、30分間隔で頻発していたようです。

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 76 上飯野経由東高校線
 (富山駅前〜西町〜新庄新町〜上飯野団地〜済生会病院〜東高校)

 新庄地区の北、JR北陸本線の東側を走る系統で、朝夕に数本のみ運行する、零細ダイヤの生活路線です。広田住宅ゆきが無くなり、線路と41号線にはさまれたエリアもこの路線と黄ーバスくらいとなってしまいました。

 途中、鋭角に交差点を曲がる箇所もあり、なかなかの路線です。夕方一本目のバスは済生会病院で下車すれば、[81]系統の富山駅前・中央病院ゆきに乗り継ぐことが可能です。

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 77 針原線 (富山駅前〜西町〜新庄新町〜針原)

 滑川線の区間便的系統で、系統図では宮成口の先で大通りから分かれ、この路線だけの固有の終点「針原(はりわら)」が終点となっているのですが……。斜め左方向へ分岐し、さていよいよこの系統の単独区間……と思ったら、なんとすぐに右へ曲がり、元の大通りに面した終点の「針原」に到着! なんともあっけない展開で、ちょっと驚きました。

  至・針原小学校前
     ┃
   針原┃
  \―◎┨ 
   \ ┃
    \┃
     ┃
     ○宮成口
     ┃
  至・新庄新町

 終点・針原。

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 78 78 運転教育センター経由済生会病院線
 (富山駅前〜西町〜新庄新町〜運転教育センター〜済生会病院)

 運転教育センターへのアクセスと、病院への通院を兼ね合わせた路線です。日中の一部便は針原新町より分岐し、ケアハウスとやま前を経由します。また、富山方向便に1本だけ荒町経由が存在し、この便では反転カラーで「78」とした方向幕が見られます。

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 79ケアハウス経由水橋東部団地線
(富山駅前〜西町〜新庄新町〜ケアハウス〜済生会病院〜水橋東部団地)

 [78]系統の変形バージョンで、済生会病院まで行ったあと来た道を戻り、水橋東部団地まで走ります。水橋地区と済生会病院とを結ぶ役割も担っているようです。かなり乗りでがあるのですが、水橋東部団地までの運賃はストレートの[72]系統と同じです。

 水橋地区内では全便旧道経由です。この路線のみが経由する区間というものはなく、[72]系統と[78]系統でカバー可能です。逆にいえば、この系統のケアハウスとやま経由に乗ってしまえば、[72]系統の旧道経由と[78]系統の独自区間を同時にコンプリート可能です。


▽永楽町・岩瀬方面

 81 82 62 県リハビリセンター線
(中央病院〜富山駅前〜米田すずかけ台〜済生会病院〜県リハビリセンター)

 [80]三菱工場線がなくなった今、この路線が名実ともに永楽町方面各線の代表となります。80番台各線は中央病院を始発としており、いずれの路線も、中央病院ゆきでは[62]系統を掲げての運行となります。

 県リハビリセンター、済生会病院出発時は81富山駅西町中央病院でスタート。奥田中学校前で方向幕を巻き、さりげなく62系統に変身となります。富山駅前では、ターミナル内ではなく地鉄ビル前(地鉄ビル側)に停車します。

 スロープ付きワンステップバスが初めて投入され、地鉄バスにおける低床化の嚆矢となった路線。現在もそのワンステップバスが主に使われています。

 朝に上り便1本のみ、東高校始発で、→奥井→稲荷元町→北新町→荒町→と進む便があり、これは[82]系統を名乗っています。(筆者は未乗です……)

 ほぼ専用車となっているワンステ。

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 84 62 米田すずかけ台線
(中央病院〜富山駅前〜奥田中学校前〜犬島4丁目〜米田すずかけ台)

 犬島の住宅地を経由する系統です。末端部はラケット循環になっており、→豊田口→豊田小学校→犬島→米田すずかけ台→豊田口→の順で運行。なお米田すずかけ台には[81]系統も通っていますので、こちらもからめて乗車すると、乗りバスしやすいと思います。

 この路線も、富山駅前は地鉄ビル前(地鉄ビル側)からの乗車となります。

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 興人団地―日赤病院線
  (下新北町3区〜奥田本町〜とやま自遊館前〜赤十字病院前)

 興人団地と赤十字病院の間を人知れず走っている系統。西部営業所への回送も兼ねてのものかと思われ、一時間間隔のきれいなパターンダイヤとなっています。番号も経由地もない[興人団地]という方向幕が特徴です。


▽畑中方面

 90 八幡経由四方線
  (総曲輪〜富山駅前〜畑中〜石坂〜八幡〜四方神明町)

 90番台の路線は、総曲輪や中央病院が起点となっている関係で、富山駅の乗り場はターミナルから離れた影の薄い場所になるため、本数は比較的あるもののどうもマイナーな存在になっています。富山駅前では、ターミナル内ではなく北銀前14番のりばからの発車です。

 四方神明町付近は下図のような形になっており、停留所的には往路・復路ともに〜南町〜四方町〜四方神明町というものながら、経路としてはラケット循環的なものになっています。(ちなみに[14]系統の四方神明町ゆきとは経路が異なっています)

 朝には専用道経由の名残りで五福、新富山を経由する富山駅前ゆきもあります。また、平成24年(12年)12月からは、四方神明町〜石坂〜赤十字病院前〜富山駅前〜中央病院間を運行する便が一往復のみ新設されました。この便は畑中を通らず赤十字病院を経由し、系統番号は[5]系統となっています。

【四方周辺略図】
      ┌←―←―←┐
      |     ↑  …14系統の経路
    四方↓  四方町○
 至 神明町┼◎――○→┤
 ・    :     |
 新……○…┼……○……┤
 港 四: : 田町  |
 東 方: :     |
 口 口: ・…●………┤
    :   ち   |
    :   て四  ○南町
至・富山駅前  つ方  |
            至・八幡
            富山駅前

 四方神明町にて。日野ですよ。

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 92 62 呉羽山老人センター線
 (中央病院〜富山駅前〜畑中〜石坂〜新桜谷町/呉羽山老人センター)

 呉羽山にある福祉施設「福寿荘」への路線で、大抵は中型バス(ワンステ、ノンステ)が使われています。昼間はお年寄りの利用が中心になりますが、途中に富山大学附属小学校・中学校があるため、朝夕には通学利用も多く、本数も頻発します。

 以前は新桜谷町経由呉羽山老人センターゆき系統があり、午前は富山駅方向、午後は呉羽山老人センター方向便が経路のポケット部分にある新桜谷町に立ち寄っていましたが、新幹線工事の影響で、新桜谷町乗り入れは朝夕のみとなり、新桜谷経由老人センターゆきという便はなくなりました。

 そういうわけで、筆者は新桜谷町系統が未乗です。

 富山駅前では北銀前の14番のりばからの発車です。


▽黄ーバスなど

   赤十字病院―中央病院線
 (赤十字病院〜富山駅北口〜奥田寿町〜アピタ東店〜中央病院)

 「黄ーバス」の生き残りで、黄ーバス奥田・新庄ルートの区間便として平日のみ運行していた系統が、唯一残存したものです。00年代に盛んに新設された、既成の枠にとらわれない斬新な系統も、いまはこの路線と入出庫を兼ねた9系統のみとなってしまいました。


▽スクール系統

*学校行事により運行時刻を変更することがあるようです。
 また学休日は運休となります。一般乗車は可能であるようですが、
 筆者はさすがに、どの系統も乗ったことがありません……。

 八尾高校線 (八尾高校〜塩〜大沢野行政センター前〜最勝寺)

 八尾高校のスクール輸送に特化した路線です。「塩」という珍名停留所はこの系統のみが通ります。塩付近の停車停留所は、八尾高校から塩まで、以前は無停車でしたが、平成21年(09年)5月に「中井田」「深谷」「薄島」の3停留所が新設されました。

 また大沢野行政センターもこの系統のみが停車する停留所となっており、上大久保からいったん南下し、田村町を経て行政センターへ立寄ったあとまた田村町方向へ戻る形で運行しているようです。

>八尾高校線は八尾高校〜塩〜上大久保の間は、まるで快速に乗っているような感覚です。
>上大久保は、笹津方面へ向かい、大沢野行政センターを経由したあと
>市内中心部に向けて走ります。あとは最勝寺まで、31、32系統の富山駅行きと一緒です。
>周りが高校生だけなので、すごくアウェーな感じでした。
(情報ご提供:32錦丘高校さん)

     *  *  *  *  *

 太閤山・小杉―富山短期大学線
 (南太閤山12丁目〜太閤山ランド前〜小杉駅南口〜小杉〜富山短期大学)

 富山短期大学からは各方面へスクール系統が出ています。じつは隣接して国際大附属高校があり、ここの生徒が利用しているようです。

 今は亡き太閤山循環線をおもわせる経路をとるこの系統は、太閤山団地より、太閤山東口、県立大学前、太閤山団地口、太閤山北口、小杉中学校口、小杉駅南口、小杉の順で運行しています。


▽黒部、魚津ローカル

 生地・三日市循環線
  (電鉄黒部〜メルシー〜電鉄黒部〜宮川町〜JR生地駅〜)

 風情のある港町・生地(いくじ)へと向かう路線。極度に衰退している黒部営業所管内にあって、唯一1時間に1本とまともな本数が運行されています。

 以前は「生地・前沢循環線」として、ラケット循環同士を繋げたような複雑な系統となっていましたが、平成23年(11年)10月に系統再編が行われ、前沢循環部分の運行をやめ、大町・寺町商店街経由の小回り循環に。また生地循環部分ではJR生地駅への乗り入れを開始し、利便性・回遊性の高い系統へと改善が図られました。同時に、路線名も現在の「生地・三日市循環線」と改称されています。

 生地のまちなかでは、遮断機のある可動橋も通ります。ここは漁船の運航時に、交通を遮断して開閉するのではないかと思います。

 ラケット循環ながら、途中で運賃表から整理券番号が消えることなく、電鉄黒部→メルシー→電鉄黒部→JR生地駅→電鉄黒部という乗り方で乗り通すこともできます(ただし乗務員氏から行き先を尋ねられるかと思います^-^;)。

 電鉄黒部にて。

 遮断機のある生地の可動橋。

 黄ーバスカラーは元の循環線専用カラーとか。
 ▲04年頃の電鉄黒部。いずれも現在は鬼籍。

     *  *  *  *  *

 電鉄黒部―金太郎温泉線 (電鉄黒部〜黒部駅前〜田家〜金太郎温泉)

 JR黒部駅から旧道ルートで南下する系統で、金太郎温泉で乗り継いで魚津へ出ることも可能です。ただし平日の一日一本しか接続はできませんので、行程には充分お気を付けを……。

 黒部側から乗車する場合は、午後の便はJR黒部駅に寄りませんので注意が必要です。もっともこの辺りの路線に乗車する場合は、入念な下調べが必須なので、ドツボに陥ることはないでしょうが……。

 運行はわずか1.5往復しかなく、とくに土日祝は金太郎温泉方向の片道一本のみの運行と、極端に衰退してしまっています。

 金太郎温泉にて。

     *  *  *  *  *

 池尻線 (電鉄黒部〜黒部駅前〜前沢口〜朴谷〜釈迦堂〜池尻)

 黒部市の南部、布施川に沿って山へ分け入るローカル路線です。阿弥陀堂、釈迦堂、笠破など、味のある停留所名が続くようですが、残念ながら、筆者はまだ乗ったことがありません。

 電鉄黒部にて。

     *  *  *  *  *

 直行桜井高校線 (黒部駅前〜桜井高校)

 黒部地区のスクール系統で、電鉄黒部ではなくJR黒部駅前発着。朝夕の片道1本ずつのみ運行ですが、ちょっと乗車は難しいかと思います。乗ったことはありませんが、所要時間は5分、途中に停留所ナシのようです。

     *  *  *  *  *

 東蔵線 (電鉄魚津〜魚津駅前〜労災病院前〜横枕〜黒谷〜東蔵)

 変わって魚津管内のローカル路線となります。魚津の方が富山市に近く、黒部よりは規模が大きいかと思いきや、黒部以上に荒廃が進んでおり、わずか2路線しか現存しません……。廃墟と化した電鉄魚津の駅ビルとあいまって、修正液で消されまくった路線図は涙さえ誘います。

 東蔵線は魚津駅からまっすぐ東へ向かう山間のローカル路線で、古い時刻表では「片貝谷線」とも表記されています。

 平成23年(11年)10月より、魚津市による社会実験として、運賃を100円均一化(現在は200円)、また奥東城へのデマンド運行が開始されました。一方で、片道一本のみ免許維持的に残っていた東山→電鉄魚津の便(「東山線」とも称されていた模様)が廃止されています。

 平成26年(14年)6月より、全区間200円均一、ICカード利用の場合は150円となりました。

 この路線にもまだ乗車したことはありません。新川地区はまだまだ先が長いです。魚津駅前のバス停表示によると、加積支所前(現:農協東部支店前)〜東蔵間は自由乗降区間となっています。

     *  *  *  *  *

 黒沢・大沢線
   (電鉄魚津〜魚津駅前〜経田口〜金太郎温泉〜長引野〜黒沢〜大沢)

 魚津市の北へと旧道ルートで走る路線。かつては小川寺(おがわじ)・黒沢線と称されていたようです。金太郎温泉を経て、あとは進路をかえて布施川に沿った段丘を東へとさかのぼっていくようです。

 平成23年(11年)10月より、魚津市による社会実験として、運賃の100円均一化(現在は200円)と、大沢への路線延伸が行われました。また、これにより路線名も「黒沢・大沢線」に改称されています。ただし、大沢へは積雪の多い場合は運行できず、黒沢どまりとなるようです。

 筆者は電鉄魚津〜金太郎温泉間のみ乗車済です。なお、金太郎温泉へは黒部からの路線が、ごくわずかながら残存していますので、平日の夕方に金太郎温泉乗り換えで電鉄魚津〜電鉄黒部間の相互乗り継ぎが可能となっています。

 新川みどり野高校〜魚津市街地間の行程は旧北国街道らしく、道の狭い旧道が続き、また踏切やガード下の通過が多く、なかなか楽しめるコースになっています。

 平成26年(14年)6月より、全区間200円均一、ICカード利用の場合は150円となりました。

 下蛇田〜黒沢間は自由乗降区間となっています。

 金太郎温泉前。


▽特急バス

 特急バス神岡・平湯線
  (富山駅前〜西上袋〜猪谷〜濃飛バス神岡営業所〜平湯温泉)

 富山駅と岐阜県の神岡、平湯温泉とを結ぶ特急バスで、高速道路を経由しないことと、前身が神岡線という一般路線バスであったことから、一般路線の一種として「特急バス」を名乗り、運行されています。濃飛バスとの共同運行で、クローズドア制は採用していませんが、地鉄バス担当便と濃飛バス担当便とでは停車停留所が一部異なります。

 開業当初は平湯温泉ゆきでスタート、のちに高山ゆきに系統変更され、さらに高山ゆきと平湯温泉ゆきが半々で運行されていた時期を経て、平成24年(12年)4月より、高山系統を廃止して、平湯ゆきと神岡どまりの2系統体制となりました。

 濃飛バス神岡営業所はこの路線の交通結節点になっており、高山濃飛バスセンターゆき、神岡止まりの場合は平湯温泉ゆきの濃飛バスローカル便に接続しており、それぞれ乗り継ぎができます。

 オトクな往復割引乗車券が窓口・車内で販売されているほか、神岡での乗り継ぎ指定便利用の場合、乗務員に申し出ておけば、片道でも通し運賃で乗車できるようにしてくれます。(富山から乗車の場合は事前に乗務員へ申し出て、神岡営業所窓口で精算、平湯からの乗車の場合は窓口で取り扱ってくれるようです)

 一時期、地鉄担当便には元神奈中のワンロマエアロスターが使用されていました。見かけはいかにも路線バスですが、座席はリクライニングシートで、長距離の移動でも快適でした。最近は、朝の便には日野中型観光タイプ、昼間の神岡ゆきには[高速]城端線に使われるエアロバスが間合いで運用されているようです。

 平湯温泉にて。

 こちらのページもどうぞ
 →富山〜平湯温泉乗り継ぎ


▽ライトレールフィーダーバス

 四方・草島ルート(蓮町駅〜草島〜ちてつ四方〜四方神明町)

 富山ライトレールに接続するフィーダーバスとして、平成18年(06年)4月の転換・開業にあわせ、運行を開始しています。

 もともとライトレール転換前は、JR富山港線と並行する形で地鉄バス一般路線が存在しており、それぞれ競合しあっていましたが、JRからの移管を機に、ライトレールの主要駅で電車とバスを乗り継ぐ形に改め、交通の一元化と、より分かりやすいアクセスの構築が図られたものです。

 経営主体は富山ライトレールで、管理委託の形で地鉄が担当しており、ICカード「えこまいか」「パスカ」ともに使用できます。

 ライトレールの途中駅・蓮町を起終点とするこのバスは、かつての[85]蓮町経由四方線の代替の役割も担い、神通川を渡り、草島を経て四方神明町へと至るルートは、かつての[85]と同様です。

 終点の四方神明町付近はラケット循環となっており、往路のみ、かつての鉄道四方駅の跡地である「ちてつ四方」を経由します。(→南町→ちてつ四方→神明町→四方町→南町→の順での運行)

 四方神明町にて。

     *  *  *  *  *

 岩瀬・大広田・浜黒崎ルート
  (岩瀬浜駅前〜海岸通〜浜黒崎キャンプ場〜水橋漁港前)

 ライトレールの終点・岩瀬浜駅で接続しているフィーダーバス路線で、かつての[83]浜黒崎東口ゆきの代替も担っています。

 フィーダーバス化により、コースは常願寺川を渡って水橋地区へ抜ける形となり、乗り継ぎの旅にも活用できるようになりました。終点・水橋漁港前より、川沿いに南へ歩けば滑川線の経由する浄土橋バス停がありますし、進行方向の川を渡れば照蓮寺橋バス停に行けます。

 ライトレールフィーダーバスは、一回乗車は200円均一となっています。

 初代の専用車。もちろん引退済です…。


▽まいどはやバス

 中央ルート
 (富山駅前→磯部町一丁目→西町商店街→中央通り商店街口→富山駅前)

 「まいどはやバス」は富山市中心市街地で運行されているコミュニティバスで、第三セクター会社の「(株)まちづくりとやま」が運営し、富山地鉄バスが運行を受託しています。運賃は100円均一で、ICカード「えこまいか」「パスカ」ともに使用可能。各コースともおよそ20分に1本が運行されています。「まいどはや」は富山弁で「こんにちは」といった意味です。

 この中央ルートは平成12年(00年)に3ヶ月間の試験運行を経て、平成13年(01年)3月より本格開業を開始しています。

 平成22年(10年)3月には、日野ポンチョを改造した電気バスの運行実験が行われました。本格導入には至りませんでしたが、その後専用車としてポンチョが投入されています。

 平成23年(11年)10月にルートの変更が行われ、「桃井町二丁目」が廃止され、かわって「千石町西」を新設。「角川介護予防センター」への乗り入れが開始されました。

 車両面では、当初は小型貸切車、本格運行時より専用の日野HRの7mノンステ車が使用されていましたが、平成26年(14年)3月より日野ポンチョに代替されています。新型車両では先代車両でデザインされていたマスコットキャラクター「らいちょうくん」の姿もなくなり、オシャレな雰囲気を目指したと思われる単色のデザインで印象を新たにしています。

 3代目専用車はポンチョ。

     *  *  *  *  *

 清水町ルート
 (富山駅前→アピア前→清水元町→西町→国際会議場前→富山駅前)

 平成14年(02年)4月に運行を開始した第2号路線で、市中心街の東側を運行しています。一般路線バスでは行き辛い稲荷町アピア前へも運行され、利用は中央ルートよりもむしろ盛んなような気がします。

 清水町ルートでは以前はふそうMJの7mサイズノンステが使用されていましたが、中央ルートと同じく、平成26年(14年)3月より日野ポンチョに代替されています。

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  →加越能バス探見隊
  →高速バス金沢・富山線
  →(廃止路線)富山金沢急行線

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