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本の持ち方・ページのめくり方

 読み聞かせを始めるとき、思わず考え込んでしまったのが本の持ち方やページのめくり方でした。
 果たしてどのように本を持ってページをめくるのが正しいやり方なのか?
 読み聞かせの本やインターネットでいくら調べても詳しくは載っていないので、図書館司書の方のアドバイスを受けながら、試行錯誤で何とかやってきました。

 下に載せた例は私たちが本やネットなどの知識をもとに考えてやっているもので、これが読み聞かせのときの正しい本の持ち方だ! などと決めつけるつもりはありません。

 むしろ、こういうやり方よりこうやった方がいいよ、とお気づきの点があれば是非教えていただきたく思います。アドバイスがあればお手数ですがBBSかメールでお寄せくださるとうれしいです。



読む前にしておくこと


カバーをはずす

 
読んでいるうちにカバーがめくれてきたりすると聞き手の注意がそがれます。カバーは前もってはずしておきましょう。

『こんとあき』 林 明子・作
福音館書店

開き癖をつける

 
新しい本は開きにくいので、両端にいる聞き手に絵が見えにくくなります。読む前に1ページずつしっかり本を押して開き癖をつけておきましょう。

 開き癖のつけ方は、表紙からと裏表紙から、交互に1ページずつ開いてゆきながら丁寧に押さえてつけます。こうすることでどのページも均等に癖がつきます。

 他の注意点としては、
・下読みをしておく(必須)
・本に汚れ、破れがないかチェックしておく
などが挙げられます。



さあ、読み聞かせを始めましょう

使用した本は『しっぺいたろう』
松谷みよ子・作/赤坂三好・絵
フレーベル館


立つか座るか?
聞き手が
椅子に座っている場合
→読み手は
立つ
聞き手が
床に座っている場合
→読み手は
椅子に座る


教室で行う場合、机や椅子をどけて床にかたまって座って聞いてもらうのがベストですが、無理な時は椅子を持って見やすい場所に移動してもらいます。
1.表紙を見せて、タイトルと作者、画家の名前を読む。

 一般に縦書きの本は体の左に、横書きの本は右に持つと読みやすいと言われています。要は聞き手が自分でページをめくっているような感覚で見せるのが自然だということと、読み手にとっても、そのように持った方が文章が見やすいです。

 でも、どうしても決まった手で持たないと読めないという人もいるでしょう。その場合は無理をしてまでこの通りにしなくてもいいと思います。

★作者名、画家名は必ず読むべきか?
 読まなくてもいいのではと思う方もいるかもしれませんが、作者への礼儀として、また、聞き手に伝えるべき情報として、読んだ方がいいと私は思っています。いろいろな本を聞いているうちに、お気に入りの作者の名前を覚える子どももいるので……。
2.見返しを見せる

 表紙をめくったら見返しを飛ばして本文に入らないようにしましょう。ページを飛ばされると見る側は気になるものです。見返しにも作者は神経を配っています(たとえば『スーホの白い馬』の見返しは何も描かれていませんが、モンゴルの砂の色をしています)。

 見返しからすでに物語は始まっているのです。きちんと見せてあげましょう。
3.本文のタイトルを読む

 もう一度タイトルを読みます。表紙で作者名を読んだ場合、ここでは読まなくてもよいでしょう。
4.ページをめくる
 ページをめくるときは、胸の横に本の端を当てて支え、片手で本の下中心を持ち、もう片方の手でページの下端を持ってめくるとグラグラしません。

 めくった直後は聞き手の視線が絵に集中します。本文を読むのは一拍待ちましょう。
5.本文を読む

 読むときの持ち方も、4のページをめくるときの持ち方と同じですが、本を胸の端に当てていると文字が近すぎて見えにくい場合は、心持ち本を体から離し気味にしてもいいでしょう。
 このとき、端に座っている聞き手にも絵がよく見えるように、本を出来るだけ水平に開きましょう。また、本が上にそり気味になると座っている子どもから見えにくいので、上部をやや下に傾き加減にして持つといいと思います。

 ページをめくった直後は、聞き手の注意は絵に引きつけられます。すぐに文章を読まずに一拍置きましょう。ただ、スピード感のあるページに限っては、あまり間をあけすぎるのも良し悪しなので、そこは臨機応変に。
6.後ろの見返しも見せる

 本文が終わったら後ろの見返しも飛ばさずしっかり見せましょう。
(これは図書館の本なので貸し出し票などが貼られていますね(^^;) こういうのはない方がありがたいのですが)



『はじめてのおつかい』
(筒井頼子・作/林 明子・絵 福音館書店)
7.裏表紙を見せる

 余韻を持たせてゆっくりと「おわり」または「おしまい」と言って締めくくります。

 裏表紙を見せなかったり、見せてもそそくさと見せて終わりというのではなく、最後までしっかり見せましょう。
 特に裏表紙まで物語が続いている作品は、必ず見せてあげてください。

 たとえば左の例を見てください。『はじめてのおつかい』という絵本です。
 本文ではママに頼まれて牛乳を買いに行ったみいちゃんが、無事帰り着くところで終わりですが、裏表紙には転んですりむいた傷に手当てをしてもらい、牛乳を飲んでいるところまで描かれています。
 やはりここまで見せてこそ、読んでもらう子どもたちはホッと安心し、本当の物語の結末を迎えるのではないでしょうか。



『いっすんぼうし』
いしいももこ・文/あきのふく・絵
福音館書店

8.最後にもう一度表紙を見せる

 再び表紙を見せて、タイトルを言っておしまいにします。
「『しっぺいたろう』というお話でした」

 下の例のように、表紙と裏表紙がつながった絵になっているものもあります。そういう本は最後に開いて見せてあげましょう。


究極(?)のめくりテクニック
私が編み出したページめくりのテクをご紹介します
(今はやっていません ←おい;)

『こんとあき』
林 明子・作/福音館書店

横書きの本の場合
(縦書きは本を体の左に持ち、左右の手を逆にしてください)

1.左手でページを浮かせ、同時に右手小指をそこにはさみ込む。
2.右手小指を中心に、指先だけでページをめくる。

3.めくったらしっかり固定する。

 
このようにしてめくると、手で絵を隠してしまうこともなくスムーズにめくれます。ただし、やり過ぎると指がつります(笑)



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