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新聞記事等を基にした、時事・政治・社会問題等についての解説と「考察」。 独自の視点で、鋭く、そして毒舌に…。 サンデープロジェクト(サンプロ),ゴーマニズム宣言(ゴー宣)的な内容。 田原総一朗ファン。

取り扱いテーマ例: 靖国神社参拝,9条,20条(政教分離),出生前診断(全3回),障害者論, 選挙制度,韓国の反日感情(全10回),南京大虐殺(全4回), 電車内の携帯電話の使用,ホームレス,部落差別と戦犯国家日本、W杯

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2001/8 総理大臣の靖国神社参拝について

「自然の法に基づいて考えると、いかなる国家も、その国家のために死んだ人々に対して、敬意を払う権利と義務がある。それは戦勝国か敗戦国かを問わず、平等の心理でなければならない。無名戦士の墓を想起すれば自然に理解できる。もし、靖国神社を焼き払うことがあればそれは犯罪行為であり、米軍の歴史に不名誉極まる汚点となって残るであろう。歴史はそのような行為を理解しないに違いない。」
(「マッカーサーの涙」朝日ソノラマ刊より)

占領軍の当初の方針では、靖国神社は焼却されることになっていた。マッカーサー元帥がその意向をローマ法王使節のブルノー・ビッテル神父に諮問したところ、上記の回答を得た。

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こんにちは「考察」マガジンです。200名の読者を集め創刊します。今回はタイムリーな話題である総理大臣による靖国神社参拝について考察します。資料を得ようと靖国神社の公式ページにアクセスしようとしたのですが、回線が込んでいて、なかなかアクセスできませんでした。私は靖国神社に対して知識が十分にあるわけではありません。でも、考察マガジンとして、現在の知識の範囲で何らかの考えを明示すべきと思い、このテーマでいきます。
それではスタートです。

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靖国神社はもともと明治維新の動乱期の殉職者の慰霊のために作られた。その精神は日本のために働き、傷つき、殉職していった者への感謝と慰霊の意味を持っている。その後日清日露戦争、第一次世界大戦の戦死者も祀られたが、数でいえば太平洋戦争の戦死者が最も多い。そのため、現在では「靖国=太平洋戦争の戦死者を祀ったところ」というイメージが非常に強い。

私は、太平洋戦争で日本のために戦い、戦死していった人たちの魂が集まり神になった。その神を祀っている場所、と解釈している。

靖国神社は、他の宗教や神社と異なり、唯一の神を祀っているのではない。教義があるわけでもない。靖国における唯一の宗教性は、「戦死者は死後ただの灰になるだけ」という考え方ではなく、死後も魂が残り、そこに集まってくるという考え方のみである。この考え方は多少宗教性はあるが、日本人としてごく自然な考え方だと思う。靖国神社は宗教というよりも日本文化に近いと思う。

ちなみに儒教では、死んだら灰になるだけという現実的な思想なので、儒教の影響を強く受けている中国や韓国は、このような考え方は理解しがたいらしい。骨が埋まっている場所に墓参りするのではなく、戦没者の魂を神として祀り、そこに参拝するという行為は、狂信的な軍国主義を思い起こさせるものがあるのかもしれない。

千鳥ヶ淵誕を整備してそこに参拝すればいいじゃんという、考え方もある。しかし、千鳥ヶ淵誕は引き取り手のない遺骨の埋め場所にすぎない。

一方、靖国は骨が見つかった人も見つからなかった人も、魂はみんなそこに集まっている、という考え方の違いがある。その考えを無視して役割を移転することはありえない。

政治の力で千鳥ヶ淵誕に魂が集まってることにすれば、とりあえず批判は減る。しかし、靖国に集まっていたとされる魂を、「じゃ今年から移転になります」
とすれば、戦没者の遺族は不快に感じるのが普通だろう。

靖国神社に総理大臣が参拝することについて問題とされる原因を分解してみると、

(1)「神社」に総理大臣が参拝すること自体が政教分離に反する、という考え方。
(2)A級戦犯が祀られている場所に参拝することは、戦争犯罪とされたことを肯定することになる、という考え方。
(3)戦犯になっていなくても、強姦、虐殺をしたことがあるものを祀っていることが問題だ、とする考え方。
(4)どんな形であれ戦争に参加したものを祀っていることが問題だ、とする考え方。

に、分けられると思う。
(1)は主に国内の共産党や公明党の反対の根拠だが、靖国神社は宗教性は非常に薄い存在なので、問題は少ないと思う。むしろ政治的駆け引きの道具に使用されている感がある。

(3)(4)は少なくとも千鳥ヶ淵誕に移転しても解決はできない。根本的な思想の違いによるものなので議論する価値がない。極東裁判の結果にかかわらず、戦争に荷担したすべての敗戦国の人間を犯罪者とするのは、道徳性にかける。

しかし(2)は言い逃れができない問題点だと思う。極東裁判により戦犯とされ、その決定に対し意義を唱えないのであれば、その決定を受け入れているものとして、行動すべきである。

というかそもそも戦没者の慰霊のための神社に、終戦後の裁判で戦犯とされ、死刑判決を受けた人間が国事殉難者という根拠で祀られていることがおかしい。戦犯とされたものは戦犯として扱うべきだ。

私の考えをまとめると
(1)戦没者の祀られる場所は靖国が歴史的にも役割的にもふさわしい。よって千鳥ヶ淵誕などへの役割移転などは好ましくない。(2)ただし、戦犯とされた者は、ふさわしくなく。(3)靖国神社は、天皇を神とする国家神道とは全く異なるものであり、宗教性は極めて薄く、憲法20条に違反するものではない。(4)一国の首相が戦没者に対し慰霊参拝するのは当然である。(5)戦犯はあくまでも戦犯であるので、靖国神社とは別の場所に祀るべきである。

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冒頭で述べておきながら本文では何にも触れませんでしたが、終戦直後は靖国神社は焼却される予定でした。しかし、焼却し参拝できなくすることは人間性にかけるという理由で、焼却されなかった。にもかかわらず、参拝を否定することは連合国が日本に与えた人間らしさを保つための権利を否定することになります。靖国参拝はまずありきで、靖国をどのようにしたら問題がなくなるか、どのように参拝したらいいのかを建設的に考えるべきだと思っています。

感想、ご指摘などよろしくお願いします。
発行者:mady(マディー)

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