ステンレスについて

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主成分による分類 金属組織による分類
基本成分区分 通称名 代表的鋼種 概略組成
クロム系 13クロム系 SUS410 13Cr マルテンサイト系
18クロム系 SUS430 18Cr フィライト系
クロム・ニッケル系 18クロム
8ニッケル系
SUS304
SUS316
18Cr 8Ni
18Cr 12Ni
2.5MO
オーステナイト系


JIS規格 18-12
(SUS316)
18-10
(SUS305)
18-8
(SUS304)
18クロム
[18-0]
(SUS430)
18クロム
[13-0]
(SUS410)
基本成分 クロム≒18%
ニッケル≒12%
クロム≒18%
ニッケル≒10%
クロム≒18%
ニッケル≒8%
クロム≒18% クロム≒13%
耐蝕性
耐熱性
熱伝導
(基準:鉄)
約1/3 約1/3 約1/3 約1/2 約1/2
耐衝撃性
磁性
(磁石)
基本的につかない

冷間加工すると
つく場合もある
基本的につかない

冷間加工すると
つく場合もある
基本的につかない

冷間加工すると
つく場合もある
つく つく
ステンレスの特性
ステンレスの優れた特性はまず錆びにくいということです。
※あくまでも錆に強いだけなので絶対に錆ないという訳ではありません。
また地肌が美しく表面仕上げが多種多様耐食性が抜群です。
さらにメンテナンスが簡単!

ステンレスはなぜ錆びにくいか
鉄にクロムを添加するとステンレスの地金の表面に緻密で、強固な酸化皮膜(不動態皮膜)が作られ、鉄の欠点である「さび」を防ぐ働きをします。
ステンレス表面の酸化皮膜を破壊する付着物や薬液を取除けば常に美しい表面状態を保つことができます。
尚、クロムと酸素の結合によって、ステンレスの表面は酸化皮膜によって保護されています。
もちろん、ステンレスの錆びにくさの程度は、含有するクロム、ニッケル、モリブデンなどの添加量や配合によってかなり差異があります。
SUS304が代表的鋼種ですが、これにモリブデンで添加したSUS316の方が、より錆びにくい特性を持ってます。
しかし、ステンレスの中で最も錆びにくいのは18-8系ステンレスです。

ステンレスはどんな時に錆びるのか
表面の酸化皮膜が、何かの原因でキズつけられ、皮膜の再生に必要な空気中のの酸素が遮断された状態で放置されると、その部分が錆びることがあります。
ただ初期の段階では錆の部分を除去すれば、もとの美しい状態を取り戻せます。
錆の原因には一般的に次のようなケースが考えられます。

  1. 異種金属の付着、鉄やアルミの粉末が付着した【もらいさび】
  2. 塩分の付着、海岸地帯の建物に使われた場合の潮風
  3. 排ガス中の有害成分の付着、煤煙、塩化物、亜硫酸ガスなど
  4. 洗浄薬液の付着、よごれ、さび落とし用洗浄剤

ナイフの刃先がよく腐食するのは何故か
ナイフの刃先は食物の切れ味をよくするために【焼き入れ】をして鍛えて堅くする必要があります。
そのため、ナイフの刃先部分には炭素とクロムを多く含んだハイカーボンステンレス(SUS420J2 9)が一般的に使用されてます。
さらに、高級ナイフ(ホーローハンドル)になりますと刃先とハンドルを溶接するため接着箇所に熱がかかり、クロムの少ない箇所が生じるため取扱いによっては腐食が発生しやすくなります。
それを防ぐために、現在も素材の研究が進められています。
【ホーローハンドル】
ハンドル部分が空洞の状態になっており、一般的にモナカとよんでおります。
太くて持ちやすい、又軽くできています。

ステンレスの汚れや錆の除去
汚れや錆を除去する場合は、スチールたわし絶対に使わないでください。
スポンジまたはステンレスたわしに中性洗剤またはステンレス用クレンザーをつけて、研磨目にそって擦り落とすようにしてください。
その時に洗剤やクレンザーが残らないようにきれいに水ぶきしてください。

煮焦げや焼き焦げを除去する場合は、あらかじめ中性洗剤を溶かした湯または水に浸し、スポンジかステンレスたわしで擦り取ってください。
空焚きした場合は、ステンレスたわしにステンレス用クレンザーをつけて擦り落としてください。
付着物を放置したままではなく、すばやく除去することが必要です。

ステンレスの取扱い及び保管方法
18-8ステンレスの場合は普通の状態でお使いいただければ殆ど錆びません。
ただし、食物や食用油を長時間付着させておいたり、洗剤液や食塩水に長時間浸せきしたりしますと、やはり錆が発生します。
ならべく速やかに洗浄し、乾燥させてから保管しておけば殆ど錆は防げると思います。
保管は、ならべく空気に触れさせておいてください。
密封するのは絶対に避けてください。
この点は銀メッキ器の保管方法とは全く反対です。
従って両者を一緒に保管してはいけません。