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こんな話



身障者とピアノ調律師
70歳を越えた盲目のピアノ調律師が、新しいピアノを、昨日(3月20日’03)我が家に届けてくれることになりました。
私は音楽は好きですが、ピアノは弾けません。
ピアノをただ見るだけです。
自分用のピアノではなく娘たちのです。
まあ、そんなことはどうでもいいことです。。
調律師は人を雇っているのですが、同じように歳をとっている人か、自由に歩行ができない人を運転手として雇っています。
ご存知のように、ピアノの重さは半端ではありません。
痩せていた私は、ウエートトレーニングのベンチプレスで130Kg のバーベルを持ち上げれるほど筋骨隆々になりましたが、そんな力でもピアノを運ぶことができません。

以前、オスロ大学の柔道部の連中に「カレーライスをごちそうするから、遊びに来ない」と誘ったことがありました。
その前に、「ピアノのを運んで欲しい〜」という条件でしたが。
そんな経験があるので、ピアノを運ぶ人はたくましい人という、固定観念ができていました。
車が我が家に着いた時には、私は腕まくりをして、「俺の出番と」張り切って手助けに行きました。
ところが、盲目の老人はがっしりした体格の人で、運転手は見るからに 「大丈夫かな」と心配するような人でした。
私はスポーツで鍛えたとういう自負がありました。
ところが、私の 心配に反して、どこから力が出てくるのか分かりませんが、雪に埋まりながらも滑車をつけ、ピアノを運んできました。
勇んで手助けに出た私は、あまりというか、まるで役にたたず、少しがっかりしました。
悔しいので、一応、掛け声だけは、勇ましくかけておきました。
身障者のはずの2人は、自然体の日常生活の一こまを私に見せてくれて、次の仕事に向かって行きました。
こんな人達に接するにつけ、「頑張らなくては」と自分を叱咤激励したくなります。
つづく