さようなら我が故郷
そして津軽一人旅


※まずは、3年前に作成した少年時代の部屋をご参照ください。
その続編的な特集ページになります。

 事情により、我が故郷、実家がもうすぐ無くなってしまう・・・両親が東京に移住することになり、実家を解体、処分することになってしまったのでした。

 そんなわけで、きっと最後になるだろうと、2006年5月2日に高校生の息子と二人、帰郷してきました。



中学の卒業式の写真。カラー写真だが、セピア色に褪色しつつある。
いかにも聡明で利発そうな15歳のキンちゃん。勉強もよくできました。
 キンちゃんは妹と二人兄弟で、妹は東京に嫁いだし、キンちゃんは北海道に在住ということで、いつか両親が老いたら実家がなくなってしまうのだろうとは思っていました。
 しかし、それが現実に、しかもこんなに早く・・・ということで、正直かなり困惑したし、落ち込みました。
 二度と故郷に戻るつもりはなかったので、当然予測すべきことなんだけど、物事というのは起きてみたいと分からない色々な感情ってもんががあるものなのですね。今回痛感しました。

 それで今回は息子と二人、苫小牧港・・・実際は厚真町という地名・・・からフェリーに乗って秋田に行ってきたのでした。

 まずは、秋田の実家とキンちゃんが高校生まで過ごした部屋にあるものたちを紹介します!
 

中学三年のときに友達と観に行って感動したランボーのポスター。
天井に貼って、見上げながらランボーのように強靭な肉体と不屈の精神を併せ持つ男になりたいと願ったものだが、とうとう勉強ばっかしているモヤシのような秀才で終わりました。


 
実は中森明菜が好きでした。


やはり天井に貼られたRCのポスター。
アルバムのオマケだったと思う。


高校生の頃の英語の教科書。
当時流行っていたバリバリ伝説仕様にカスタムしてある。

 
工業高校の土木科だったので、実習用の作業服、当時からカスタムが好きだったことが伺える。

左肩には大好きだったマリリンモンロゥへのオマージュとして彼女のサインとキスマークをペイント。


高校三年の夏、海で。
大門サングラスが微笑ましい。
 ちなみに当時は喫煙はしておらず、単にカッコつけて友達のを咥えただけであります。


高校生の頃、ラグビーのファンの女の子かなんかに作って貰ったフェルト製のマスコット。
アルカトラスのバッチに吊るされるカタチで、もう20年以上そのままになっている。


 キンちゃんのトリビアアイテム。
「あれ?どこかで見たような気が?」と思った方はちゃんとこだクロを見てくれている方ですね(≧▽≦)



 
今回机の中から発掘したリーバイスの636というジーンズのフラッシャー。
 20年前、501の赤耳が廃止になった頃です。



免許を取ったらダットラに乗るのが夢でした。当時よく読んだ片岡義男の影響ですね(^^;
父親が「地元で就職するなら買ってやる」と言ってくれたが、結局それを蹴っておらは東京さ行っただ。



 ARBが好きだったので、勿論吸っていたタバコはポールモール。
 高校時代は喫煙の習慣はなく、高校卒業後の短期間に吸い始めました。

 
キンちゃんが高校卒業まで過ごした実家。
 二階の右側がキンちゃんの部屋です。


 庭の木蓮。


 さて、5月3日のお昼、これから津軽へ出発です!


 実家から国道に向かう私道。
 桜も満開です。


 秋田名物ババベラアイス。特に観光地でもないところで、オバサンがアイス売りをしているのです。
秋田に住んでいる頃はどこでもそうだと思っていたんだけど(≧▽≦)
オバサン、すなわち「ババ」が「ヘラ」ですくってくれるアイスしいうことでババベラアイスといいます。



 まだ183kmもあるという(^^;


 マリリンA-2を着て運転中。


 途中、大館市の近くにある「うるとら」というラーメン屋さんがおいしそうだなと思って入ったら本当においしくてびっくり。味噌がお薦めだというが、結局醤油を食べてびっくり。本当にうまい。
 味噌もおいしそうだったので、結局翌日の帰りにまた寄って食べました。
 本当に美味い。札幌味噌ラーメン立場無し。



 なんとか無事に100km程走行、でも、フリスクさんちは弘前近辺なので、あと60kmくらいなのかな?


やっと青森県に入りました。
 岩木山、とても綺麗です。



 5/3・・・というわけで、実家にお別れに行ったのだけど、何故かフリスクさんのところに行くことになりました(^^;
 それも秋田に上陸したその日にですよ(≧▽≦)

 フリスクさんとは2年前に秋田で会ったことがあるけど、そのときは大勢だったしで、あまり語り合うこともなく、そのままお互いなんとなく疎遠になっていたのだけど、たまにメールで言葉を交わすときにも説明のできない親近感があり、一度じっくり語ってみたい人だなあと思っていたのでした。

 なにも今回のようなときに行かなくても・・・と思うかもしれないが、実家がなくなるだけに、今回行かないと次は中々難しいかと思ったもので。
 
 本当はフラッと行きたかったんですよ、予告なく。
 なんの前触れもなく気の向くままに青森までクルマを走らせ、フリスク美容室に行って、「近藤マッチみたいな髪にしてください」とか言って、「あ、キンチャン!」とフリスクさんをびっくりさせようと目論んでいたのでした(≧▽≦)

 しかし、フリスクさんも一人身というわけじゃないし、家族の計画とかがあってお店を休んだりしているかもしれない・・・あるいはそれによってフリスクさんに心苦しい思いをさせても・・・・と色々葛藤した結果、予め「ひょっとしたら行くかもしれない」と連絡したところ、もう完全に行くのが決まったみたいな成り行きになってしまい(≧▽≦)

 故郷がなくなるんだなあというセンティメンタルな思い、そして新しいクルマで、一人異郷を疾走する心地よさ、友に会いに遠方まで行くということの心のときめき、素晴らしい好天・・・そんな色々な思いがないまぜになり、gloveのWanderin` Destiny なんか聴きながら・・・
 そして見えてきた岩木山の素晴らしいこと!

 キンちゃんのテンションは自分でも思いがけないほど高くなり(^^; 思わず帰ってこいよを歌ってしまったという(≧▽≦)
 
 何度も言うように、本当に恥ずかしいのだけど、あのときのテンションの高さがどんなに凄かったかをわかっていただくために←に掲載した次第です。

 青森県は何度も通過したけど、目的地として行くのは初めて。
 太宰治の「津軽」を読んだときにいいところなんだろうなと漠然と思っていた程度だったのだけど、いやあ、本当にいいところだ。
 おりしも花見の時期で、渋滞してるというのに、なんとなく弘前の城下町あたりに迷いこんだのだが、桜も素晴らしいが、街並に漂う城下町風情が独特の魅力でした。
 やっぱり歴史のあるところはいいなあ・・・


 フリスクさんが心配して何度もメールや電話をくれるので(≧▽≦)あまり寄り道しないで夕方に着くように行きました。

 そしてとうとう美容フリスクに到着!

 閑静な住宅街を走っていると不意に目立つFRISKの看板が目に入り、妙に感動してしまいました。

 来客用駐車スペーススペースにキュッと駐車し、「こんちわっす」と入店する寸前、鏡越しにフリスクさんが気付く。

 店内でホモのように抱き合い、再会を喜びました。
 ちょっと遠かったけど(≧▽≦)こんなに喜んで貰えると疲れも吹っ飛びますね。

 美容室の二階に通され・・・螺旋階段を昇りながら、ああ、これが写真でみたあの・・・と納得(≧▽≦)

 窓から見える岩木山がまた圧巻で、しばし見とれました。



 コーヒーをゴチになってから、「キンチャン疲れたでしょ、俺仕事終わるまでしばらくかかるからさ、キンチャン温泉入っておいでよ」というので、それもまた乙なものかと、そうすることにしました。

「キンチャン、外車じゃなくて悪いけどさ、ウチのスタッフのクルマで送らせるからさキンチャン」と、スタッフのカサイ君に温泉に連れていってもらう。

 知らないお兄ちゃんのクルマで二人きりというのは、人の心を掴む魔術師といわれているキンちゃんでもけっこう辛いのだが(≧▽≦)

 カサイ君のクルマは結構高そうなRVみたいなクルマで、けっこう凝ったコンポが内蔵されていました。
 温泉に向かう途中にはりんご畑が多く、「津軽でりんごの歴史って意外と浅いんだってね」と、太宰治の「津軽」で得た知識を披露すると、「そうなんですか」とカサイ君は別に感心するでもなく受け流す。
 このままではネットアイドルKINJIRO様の沽券にかかわると、必死に話題を考える。
「やっぱあれかい、このへんの若者はりんご畑で接吻したりするのかい?」と訊く。
「さあでうでしょう・・・農家の人だったらそういうこともあるかもしれませんけど、俺は経験ないですね」とカサイ君。
 まずい・・・(-_-;)
 そして、パッと目に入った岩木山を指差して「いやあ、本当に素晴らしい山だよね」と絶賛すると、「岩木山は人が上を向いてる顔の形なんすよ」とカサイ君が教えてくれる。
 なるほど、言われてみれば確かにそんな感じがする。
「なるほど、面白いねえ・・・」やつと打ち解ける空気になってきた(´ー`)v
「やっぱあれかい、この辺の若者は「あの岩木山に向かって走ろう!」とか言うんでしょ?」と言うと、「いや、そんな人はきいたことないす」とカサイ君(-_-;)

 カサイ君をキンちゃんのカリスマ性で魅了できないまま温泉に到着、地元の人間ばかりの中で、旅愁に似た気分を味わいつつ、ちんちんを洗ったりちびっこのちんちんと比較して一喜一憂したりしつつ、のんびり過ごしました。

 そしてまたカサイ君が迎えにきてくれ、フリスクさんのところに戻り、玄関で家族の皆さんに挨拶。

 小さい女の子にフリスクさんが
「どうだ、キンチャンだよ、カッコイイだろう」というと、驚いたことに「全然カッコ良くない!」と叫ばれる・・・(`Д´;)うっ・・・
 このままではネットアイドルの沽券にかかわるので、普段は隠しているとびっきりの笑顔を向けると「やっぱりカッコイイ」と言って貰えたのでホッとしました(≧▽≦)

 フリスクさんのコレクション部屋に行き、色々と見せて頂く。信じられないほどコンディションの良い実物や旧マッコイの名品、THE FEWの傑作などなど・・・
 N-3Bのボタンの補修用に取り寄せた糸まであった(≧▽≦)
 そしてジッパーのパーツもあったので「これちょうだい」というと、
「いいよキンチャン、もってきなよ」と言ってくれたけど、貰ってくるの忘れた(≧▽≦)

 キンちゃんの気まぐれのために、テーブルいっぱいのご馳走を用意してくれていて、心から感謝!
 JUNちゃんが「本当にあったかいひとたちだよ」と言ってたけど本当だなあ。
「急だったからさキンチャン、なんにもうまいもんないけど、食べてよキンチャン」とフリスクさんに勧められるままにたくさん頂きました。
「キンチャンの好きなビール、なんだっけキンチャン?」
「ああ、ロリングロック?」
「そう、田舎だからさキンチャン、それはなかったけど、コロナは用意したからさキンチャン」
「おおっ、嬉しいよ!」
「でもさ、キンチャン、ライムがないんだよキンチャン」
「いや、ライム抜きで瓶のまま飲むのがツウなんだからいいんだよ」
 そして二人で瓶ビールで乾杯し、おいしいご馳走をいただきました。
 カニの剥き身があったので胸がときめき・・・北海道在住といえども、そうそうカニが普通に食べられるというほどでもない・・・さっそく一切れ二切れと食べて「うまい!」と思ったら、
「なにカマボコなんか食ってるのキンチャン、もっといいもん食べてよキンチャン」
 ・・・カマボコだったのか(-_-;)

「いやあ、フリスクさんの奥さんは若くて可愛くていいよね」と正直に言うと、
「キンチャン、女に惚れたらね、キンチャン、一緒になったらダメだね、距離がある付き合いがいいよキンチャン」とのっけから深遠な言葉(≧▽≦)

 そして、二人で信じられないほど色々語りました。
 ほんの数分でも一緒にいて気詰まりな人もいれば、何時間でも語り合える人もいる。
 フリスクさんは紛れもなく後者で、しかもかなり心が通じ合う人でした。
 
 若い頃、貧乏だったけどレッドウィングのブーツを買ったこと、フライトジャケットにはまった経緯・・・
 マッコイズのことFEWのこと、スタンダードのこと・・・
 こだクロに登場したときのこと、ネット上におけるあれやこれやから仕事のこと、人生のこと等など、本当にポジティヴに、誰かを悪く言うこともなく心地よいテンポで語りました。

 フリスクさんはこんな人だろう・・・という、過去に一度会ったことや彼の書き込みで自分なりのフリスクさんのイメージってものがあったんだけど、それは全然違ってましたね。
 フリスクさんは、こんな言い方は失礼かもしれないけど、とにかく頭がいい人で、義理人情に厚いし感性も鋭い人なんだと知って本当にびっくりしました。

 感じのいい田舎のユニークでリッチな美容師さんくらいに思っていたんだけど、とんでもない!

 本当に深い人なのです。
 これは別に世話になったからお世辞を言ってるわけじゃなくて、自分の持っていたイメージというものがあまりにも貧困だったため、自分は本当に浅はかでなんにもわかっちゃいなかったんだなあと反省したのでした。

 北海道にはほとんど遊びにきてくれる人はいないが、津軽にはしょっちゅう全国から人が集まってくる。それにさいては、ちょっとキンちゃんも立場がないなあと(^^;ちょっと嫉妬していたんだけど、今回わかりました。無理もない。
 
 こうこうこうで、こういう人だから・・・と、論理的に説明できるものではなく、とにかく言えることは「魅力のある人だ」ということ。
 これはお世辞抜きで本当にそう思いました。

 このままでは永遠に語り続けてしまうと懸念し(≧▽≦)深夜三時に二人で布団に入り、寝ながらまた語り、いつしか寝、翌朝またたくさんご馳走になり、スタッフののカサイ君にシャンプーと腕のマッサージをしてもらってから
「キンチャン、ちょっと後ろ髪がバランス悪いよキンチャン」とフリスクさんがちょちょいっとカットしてくれました。

 本当に素晴らしいひとときで、今回は実家にわかれを告げる旅じゃなく、フリスクさんに会いに行く旅だったなあと痛感しつつ秋田に戻りました。






弘前の桜祭りの渋滞で。

 岩木山の勇姿に気分が良くなったキンちゃんは、岩木山への思いを込めて思わず歌ってしまいました。
 そんなわけで、キンちゃんの肉声による歌を聴きたい方は左の画像をクリックしてください(≧▽≦)ハズカシー
 
仕事中の方は変なサイトを見ているのがバレますので要注意
 かなり寒い歌声なので(-_-;)恥ずかしいからボリュウムを小さくして聴いてください。
 後で我ながら寒いなあと思ったものの、津軽への一人旅でテンションが高くなっていたことを証明するものだと思い、敢えて恥を忍んでウプしました。



 フリスクさんまであと6km!


ををっ(`Д´;)!!


 というわけで無事到着!
 カーナビもないのに迷わず立派なもんでしょ(´ー`)


 フリスク邸玄関。
 これが噂の(≧▽≦)


 美容室の二階に通され、ミラーに写った自分を撮影。


 フリスクさんの近くの温泉に入ったあと。旅の疲れも癒されました。


食べきれないご馳走。
これでもけっこう食べた後なんです(^^;


 フリスクさんの弟子のカサイ君が作ってくれたデコレーショントースト?


 男前なキンちゃんは、どこに行ってもギャルにモテモテです。


 二人で喋りまくって深夜三時に布団に入りました。


 そして翌日、名残惜しいお別れ・・・
 これからも共にあの星を目指してがんばろう!


 さようなら岩木山!


 また来年も来よう・・・



2006.5.10〜