
学生実験は通常5〜6名が一組になってグループを作り、そしてグループごと
に実験を進めていく。我輩の場合は一クラス70名くらいだったので、だいたい
12グループあった。ところで恐ろしいことに、ここに留年グループというもの
がある。留年グループとはその名の通り、
留年生のみで結成された正真正銘のダメグループ
なのだが、我輩の場合その年、留年且つ実験の単位を落としたものが3人だった為、留年グループは
通常の実験グループの半分の3人と極めて少ないメンバーだった。留年は全体の
4割(当時)と多いが実験の単位を落とすことはかなり珍しい出来事なのだ(※1)。
※1…実験を落とすと後が大変なので皆分かっている&大体まじめに実験の授業に
出てレポートを書いていたら実験の単位を落とすことはまず無い。ここら辺が
同じスーパー必修(単位を落とすと即留年決定)でも線形代数や常微分方程式
などと違うところだ。
で、実験当日になると、その日は朝から晩まで実験なのである。昼休み休憩も
基本的にいつとるかは自由。だいたい朝の8時半から始めて、与えられた課題を
全て終わらせれば終了となるのだが、
大抵のグループにはとびきり優秀なのが何故か1〜2人は居て、
そいつらが、さくさく指示をするもんで他の人はぼーっとしてても、だいたい夕方の5時頃(それでも夕方)には実験は全て終了する
ようにできている。
しかし留年組の場合はダメ人間が三人なので、毎度実験は
モンブラン初登頂並みの困難 を窮めるのが大概であった。
ただでさえ普通のグループの半分の人数で実験準備に手間取る上に、おまけに
無能者が3人ときたもんだ。
「3人寄れば文殊の知恵」とはよく言ったものだが、このとき実験中に
3人で出した結論は「烏合の衆」とか「
ダメな奴は何人集まってもダメ 」とか確かそんなんだったと思う。
さて、実験に話を戻そう。12グループもあると与えられた課題を如何に
早く全てクリアできるかグループ間で競争が始まる。例えば昼の3時の段階で
課題1〜12の内、何番までこなせたとかそんなんだが、他のグループが
「課題9まで終わった」だの「課題11は難しい」だの、わざとらしく自慢げ
に騒いでいる頃、留年組みは未だ課題3だったりするから、
当時これは一種の罰ゲームなのか?
とか思ったりもしたものだ(笑)。
おまけに、遅れているもんで昼飯を食べる時間も勿体無いと昼飯も抜き
でやってたりしていて、ますます逆効果で思考がにぶり、段々実験もどうでも
良くなってきて「バラン(※2)」の実験なのに版画で使う「バレン(※3)」
の議論をしていたり、それはある意味非常に楽しい時間だったのだが、同じ
グループだった宮田君と児玉君は覚えているか?
※2…http://web.archive.org/web/20030221124537/http://www.page.sannet.ne.jp/ja1hwo/sokuteiki/barun.htm
みたいな。
※3…http://www.yumegazai.com/default.asp?cd=8430070000
さて、実験も夕方の5時になると部屋に電気がともり始め、実験を終えた
グループの者達が後日レポートで各自で提出する事になっている考察部分を
確認した後、生協に行ってレポートの表紙を購入し、コーヒーを飲んだり
しながら、実験をやり終えた充実感にに浸る頃だ。
一方、我らが留年三人組といえば、只今実験の真っ只中。やっとエンジンが
かかって実験に集中するようになってきたのか、
単に疲れて口数が減ってきた
のか、詳しい理由は分からないが、とにかく黙々とやるべきことをこなし、たまに話す事と言えば、
「そういえば朝から何も食べてないんじゃね?」
「んー。でも、これ計測器の数値設定間違ってない?」
「…………(爆笑)」
と相変わらずの会話である。
実験担当の助手との、
「僕はもう帰るけど、この部屋今日一日貸しきりだからゆっくりやって
いって良いよ。」
「ゆっくりやったら今日一日で終わらないんですけど(笑)」
「いや、ゆっくりやらなくても今日一日で終わらないんですけど(笑)」
といったようなやり取りの後は文字通り3人実験室に取り残された状態
になるのが通例であった。
さてさて、話の続きが気になるところだが、話はここで終わりにしよう。
何故ならこの後の展開を読んだとしても大変つまらないからだ。それは、
あたかも吉川英二の水滸伝を読んで話の続きが知りたくなり、別の水滸伝で
話の続きを読んだところ、
その後の展開が主人公達が死にまくる話ばかり で大変つまらなく、あー読まなければ良かったと後悔するのに似ている。
つまり、残りは我らダメ三人組の獅子奮迅八面六臂の奮闘記というか、
日付も変わろうか(まさに背水)と言う頃、誰も居なくなった実験室で
(このままではマジで終わらないんじゃないか?)と言うところまで追い
詰められたら、人間はすごい力を発揮するよ、と言うことなんですな(※4)。
※4…追い詰められないとやらないタイプの典型。
(2007年5月7日執筆)
Part2.「個人競技と団体競技」
このタイトルを見て、「なあんだ。どうせ天野は個人競技をやってきたので
団体競技が嫌いなんだろ。けっ」と予想していた人(予想していたでしょ)
は、ちと早合点ですな。
我輩は何を隠そうチームワーク競技の代名詞である国民的競技の野球は、
見るのもやるのも大好きだ。今でこそ、サッカーを始めとして(そういえば
世界水泳もやってたな)色々なスポーツがテレビでやってるが、我輩の小さな
頃はテレビスポーツといえば野球。
学校や公園に行けば皆で遊ぶものと言えば野球。野球・野球・野球、
野球オンリーだった。「キャプつば」が流行って「ドライブシュート」だの
「スカイラブハリケーン」
だのに流れたが、小学生にそんなのが
できるはずも無く〜いや、実は一人だけすごいのがいた。彼は現在もウルグアイ
でプロのサッカー選手として活躍中らしい←数年前、NHKかなんかに出ていた〜
ほとぼりが冷めれば、また休憩時間の王道は野球に戻っていたのだ。
中高はサッカーの方が多かったが。
全試合テレビ中継されて。剣道なんかめったに放送されへんし、されても、
せいぜい全国大会の決勝くらいやで。」
それ以前に
お前、全国大会にいかれへんやろ」
その友人は文句を言いながらも、全試合甲子園を見ていた。
しばいたろか」と殺意を抱きながらも)エラーをした仲間をかばい、皆で
力を合わせチームワークで勝利を目指す。4番エースの活躍で勝つことも
あれば、
ライパチのまぐれヒット
が試合を決めることもある。
こんなにスリルとサスペンス、意外性に満ちたスポーツはあるだろうか。
いや、無いね。すくなくとも日本人だったらお茶づけやろう(by ラモス)。
の行方を早々と決めてしまうという、実に痛快極まる愉快な展開となっている。
示す、我輩の高校時代の心温まるエピソードを一つ紹介しよう。
本人には聞こえないが、泳いでいる間
またラストになると「ラストーラストーラストーラスト」の連呼だ。たまに
ラストがすごい長い人がいるが、それでも必死で泳いでいる(もがいている?)
仲間を応援する姿は見ていて、実にすがすがしい。それを知っているから試合
で泳ぐ時は普段よりも一層気合が入る。これぞチームワークだろう。
気付かれなかったら、かなり萎える。またメドレーリレーやフリーリレーの時には
「俺、今日腹痛いからお前らでがんばってくれや」
「あかん俺も腹痛いわ」
「別にいいけど、お前らう○こ漏らすんやったら俺とアンカー代われ」
緊張は400分の1、リラックスして泳ぐから結構良いタイムも出たりする。
始めは「行ーけ行け、行ーけ行け、行ーけ行け、○○○」だった。
しかし体力が尽きて苦しそうに泳ぐポチを見て、
「ポチがんばれー」の声援に変わってきた。
「ポーチポチ」と
やりだしたのだ。気がつけば全員で
の大声援。
まじめな顔で「よくやったなぁポチ」とか「がんばったなぁポチ」と声をかける
仲間達。なんとも心温まるストーリーではないか(かわいそうに)。
…なんややっぱりそれかい!)。スポーツをやる上で所属チームには、大抵レギュラー
選手と控え選手がいるのだが、個人競技(記録競技)の場合、これをわけるものは、
ずばり記録そのものである。どんなに偉そうにしていようが、どんなにがんばって
いようが、どんなに監督に気に入られていようが関係無い。逆にいえばレギュラーに
なれず、控え選手になったとしても、俺はあいつより記録が悪いからだ…と納得できる。
控え選手で悔しかったらレギュラーの倍練習してレギュラーより良い記録を出せば
良いのだ。練習不足は他人のせいにできまい。
(←ただし、こういう人間は才能のせいにする奴多し)。
と行かない場合も有る。例えば、我輩の大好きな甲子園を考えてみよう。野球部で
レギュラーになれるのは9人(ベンチ入りは18人、昔は15人)だが、これは監督が
決める。エースのピッチャーや将来プロ候補4番バッターはすぐに選べるが、当落線上
に同じような選手がいた場合どうだろうか。単純に実力通りとはいかない。チームの
バランス、将来性、選手の個性、今までの努力・貢献度、はたまた監督との相性と
いったものまでが、考慮される。そもそもレギュラーに選ばれる時点でチャンスを
平等に与えられていると言うことはないだろう。監督も難しいからね。
なんであいつがレギュラーでなんで俺が控え?
(←こういう風に思う時点で難アリ)」
えこひいきされてレギュラーに選ばれなかったとしたら、我輩ならそんな不条理な
スポーツは2度とやる気は起きん。
(そういう意味では千葉すずのリレーメンバー落選は我輩にとって衝撃的な出来事で
あった。)
団体競技においても良い所はいっぱい有るけどね。
嫌いな奴、生意気な奴、合わない奴はは試合に出さん。えこひいきしまくりじゃー。
とか「メモリマップ書き換えてもコンパイラ通らへん」とか「この仕様書せっかく
やけどゴミ箱、直行な」とか「机の上掃除しろ?これ全部これからの仕事やねん」
とか「明日最終〆切♪もうだめ…うふふ」等々、会社で壮絶な戦いを繰り広げて
今どきドルアーガ(死語)やったり松井やイチローの最新情報をチェックしたり
するのには時間が少なすぎるだろう。(まあドルアーガやっても所詮10階くらい
で昼休みは終わるけど)
そう、それが社員食堂必勝法である。一般的にある程度の規模の会社なら
社員食堂はあるだろう(中には社内に3つも4つもあるところもあるが)。
社員食堂は基本的にその「圧倒的安さ」のため、だいたい皆、弁当を持って
くるよりこれを利用する。そして昼休みの時分になると飢えた人間によって
一瞬にしてごったがえし、「月末の銀行の窓口よりも長い」待ち行列が発生
するのだ。
と席をたち仲間と連れ立って食堂へ直行する。その速さは仕事中とくらべ「赤い
やつと赤くないやつ」程度の差があると推測される。
だが悲しいかな彼の職場は食堂から遠く、しかも仲間と連れ立って行くため速く
歩いていても食堂に着くのはわずかに遅くなってしまう。だがそのわずかな時間
が命取りとなり、食堂に着くと「イスカンダル」までは続くであろう行列を見て
絶望するのだ。
がら昼食を腹に納め、さて食器を返そうかという段階で、またしてもイスカンダ
ルまでは続くであろう「食器を返却するため」の行列を見て絶望する。このA君
の行動を見てどう思います?
な休息時間を削ることは「死」を意味します。はっきりいって時間の無駄、A君の
場合、食事にありつくまでに7分、食器の返却に4分、計11分も損しています。
まず原因ですが、様々な角度から現場検証を行った結果
・仲間と連れ立っていくな
・人気メニューに並ぶな
います。しかも集中度が「正規分布(ポアソン分布の方が近いか?)」に
従うことを考えれば集中する時間を避けてやれば待ち時間は激減します。つまり食堂
へは極端に早く行くか、遅く行けばいいのです。次に仲間と連れ立っていくなですが、
仲間がいると自分が先に食堂へ向う準備ができても仲間が遅ければ待たなければ
行けません。また一緒に食事をすると食べる速さにも個人差があるため、せっかく
早く昼御飯にありついても仲間が
パターンの場合、仲間と連れ立っていく事は可能です。最後に人気メニューに
並ぶなですが、当然ながら人気メニューは人が並びます。並びたくなければ、
かつ丼とさわらの西京焼(通称:さわらの最低焼)の場合でも、さわらの西京焼
の方に並んどきましょう。
述べます。
のチャイムがなっても仕事を続けるのも良し、イチローの結果を見るのも良し、
しばらくはほっときましょう。20分も過ぎれば食堂にいる人の数は激減します。
そして悠悠と食堂へ向いあれこれ思いをめぐらせながら目の前の食器返却の行列を
眺めながらゆったりと昼飯を食べるのです。
食器返却の列にも並ばなくてよいので特に有効です。また人気メニューにありつく
ことができるので、メニューの中に「さわらの西京焼き」や「クリームシチュー
(←何を隠そう私はクリームシチューが大嫌い)」といった極悪メニューが含まれ
ている場合に実行すると特に有効です。
して帰還するこの作戦を実行するにあたり、仲間はただの「足手まとい」に過ぎない
からです。具体的に言うとこの作戦にまず重要なのはポールポジションを取ること
です。食堂に近ければ近いほど食堂に早く着く…当たり前の原理ですが食堂から、
職場が遠い人はチャイムが鳴る前にポールポジションをとる必要があります。
例えば、食堂と図書室が近いような会社があれば、昼休み前に図書室で過去図面を
探す振りをして偶然チャイムが鳴ったのでそのまま食堂に向うといった行動が可能
でしょう(めっちゃ嫌らしい奴やな)。食堂が離れている会社は使えませんが。
スタートダッシュをかけ、食堂まで飛ぶように歩いて行きましょう。ただし社員の
中には「フライング」する人もいるので注意が必要です。
1でゆっくり行ってますが。好き嫌いもかなり解消されたし。どうしても嫌いなくい
もん(クリームシチュー)がでたらくわん。それだけのことナリよ。
確かに大阪時代からの友人などは(彼は小中高とずっと剣道をやっていた)
友人「えーなー、野球はほんま。たかだか全国大会(甲子園のこと)の1回戦から
天野「でも剣道なんか見たっておもろないやん。勝負一瞬で決まるし。
などというやり取りで、ひがみにも似た腐れ根性を隠そうともしなかったが、
やっぱおもろいで甲子園。球児の汗と涙。(心の中では「何やってんねん!
因みに今年のプロ野球(セ・リーグ)は阪神が開幕からぶっちぎり、ペナント
ここでひとつ、「個人競技といえどもチームワークは大事である」ことを
水泳というのは個人競技だが、泳いでいる間は仲間から応援をうける。
「行ーけ行け、行ーけ行け、行ーけ行け、○○○」などと応援される。
たまにあるのだが、
皆が漫画に夢中で
自分が泳ぐ番の時に
などと4人で軽口を叩きながら行くので、心強い。
我輩の後輩にも「ポチ」とあだ名される後輩がいたのだが、彼は泳いでいる間
…とその時、突然友人が
「ポーチポチ、ポーチポチ、ポーチポチ、○○○(爆笑)」
そして、満足そうな顔をして、試合を終え引き上げてくるポチに対し
ところで、我輩が団体競技をやる上で嫌いなことが一つ有る(長い前フリの割りに
と・こ・ろ・が・だ。団体競技には、記録という概念がないので、なかなか実力通り
「明らかに…明らかに、あいつより俺の方がうまいし、好い成績を残しているのに。
もしこのような理由でだ。一生懸命がんばって結果も残したのに、自分が監督に
(社会に出たら不条理ばっかりだよ。学生諸君。ははは。民主主義クソ食らえ)
はっきりいって控えに甘んじてまで、その競技を楽しむおひとよしでは無い。
結局、我輩は以上のような理由においてのみ、団体競技が嫌いなのだ。
勝った時の皆で分かち合う喜び、力を合わせ、勝利を目指すチームワーク。
えっ?ところで、もし我輩が野球の監督になった場合はどうなるかって?
わはは。
(2003年8月10日執筆)
Part1.「昼休み」
昼休み…それは日々「うわーまたバグや」とか「もっと後工程に、早く回せコラ」
「いない」
人々にとってもそれは心休まるひとときである。
しかし、せっかくの昼休みでもその時間は非常に短く、メールチェックしたり
しかしちょっと待て。限られた昼休みを有効に使う方法はあるはずだ。
ここで例として、ごく典型的なA君の行動を見てみよう。
A君は仕事中歩くのは遅いっていうか「とろい」が昼休みの鐘がなるとそそくさ
やっとの思いで食事にありついたA君は仲間とたわいのない凡庸な世間話をしな
「俺も俺も!わかるわかる」と思ったあ、な、た(ウフフ♪)。
…まちがっています。
末端こき使われ技術は名ばかりしがない系くそリーマンにとって戦場でのわずか
さてA君の何が悪かったのでしょう。原因を探ると共に必勝法を考えてみます。
・中途ハンパな時間に行くな
この3点に集約されることがわかりました。
まず中途ハンパな時間に行くなですが社員食堂と言えども混む時間は限られて
「自衛隊では到底やってけない」
ような遅食いの場合は結局は意味無し坊主になってしまいます。ただし遅く行く
さてこれらの原因を踏まえ、どうしても並びたくない場合の必勝法について
必勝法1、人生ゆったりいこうぜ作戦
昼休み直後の社員食堂は前述したような地獄絵図が繰り広げられているので昼休み
人生に余裕がありそうな人は意外とこのパターンが多いです。但し、
「人気メニューは速攻品切れ」
になってることが多いので好き嫌いが、あまりない人じゃないと毎日はつらいです。
必勝法2、先手必勝ナンビトたりとも俺の前は走らせん作戦
この作戦は文字通り誰よりも早く昼飯にありつく作戦で早食いの場合には
この作戦の作戦遂行人数は通常一人です。何故なら速やか且つ迅速に任務を完了
仕事が忙しくポールポジションを取れなかった場合は、なりふり構わず
まあ私の場合は人ごみはいややし、走っていくのもあほみたいやからずーと必勝法
追記、
最近はまた必勝法2に変えました(仕事場が食堂に少し近くなったので)。
(2003年7月20日執筆)
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