今日のベンチプレス考



2002年7月 17日執筆


今日のベンチプレス考:水泳とベンチプレス


新加入のIN君は元水泳選手です。ベンチを始めてまだ4ヶ月ですが

現在、若干プラトー気味なものの、75kg×5回×5セット&

MAX85kgを既にをクリアしました。

(僕は75kgセットあげるまでに半年以上かかったのにA(^^; )。


実は、私も水泳を20年ずーとやってきましたが、昔水泳を

やってた事がベンチプレスには有利なんじゃないかと最近

思うようになりました。根拠ですが、水泳選手はいわゆる

「ぎゃくさん体形」で肩が強い(柔らかい?)事があげられる

ると思います。(自分で言うのもなんだけど)


ベンチプレスは肩の怪我との戦いだと言われますが、

元水泳選手は上記のような理由から、僕のようにあしあげ練習や

MAX練習等、肩を痛めやすい練習をどんどんとり入れることが

できるのです。


因みに僕がやってるあしあげ練習は肩にすごい負担がかかるらしく、

重量が重くなるとあしあげで練習すると肩を痛める確率は高くなる

らしいですが、僕も何度かは軽く肩を痛めたことがありますが

深刻なものは、今のところありません。


因みに、現在あしあげで130kg×3回、125kg×5回

挙げるようになりましたが、今でも75kgをあげてた頃とあまり

肩に対する負担は変わらないです。



コメント: IN君、天下のKT大いっちゃったもんな〜。おまけにボート部に入って。

あれほど男臭い部に入るなといったのに。彼、まだベンチプレスは

続けているんだろうか?しかし130kg×3回か。しょぼいな>この頃の俺。


しかし、ベンチのめちゃ強い児玉選手やひがおさんも

水泳選手だったとは。これは心強い。





2002年8月 15日執筆



今日のベンチプレス考

ベンチプレスにおける才能とは?


…ベンチプレスにおける真の才能とはなんだろう。練習そんなにしないで

 記録がどんどん伸びる事?それとも始めてベンチやった時にいきなり

 70kgくらい挙げる事だろうか?いや違う。私が思う真の才能とは

 高いモチベーションを持って練習を続けることを何年・何十年もできる

 人のことだと思う。


  僕の経験則だが一緒に練習していて、ベンチがそこそこ強くなってく人は

 練習を絶対に休まない人だ。ここでいう練習を休まないというのは、普段は

 当然のこと、雪の日、仕事の忙しい時、GW・年末年始等、なにかと理由を

 つけて(実際そうなのだが…)ジムを休んでしまいがちになりそうな時に、

 絶対に「時間を作って」練習にくる人のことだ。こういう人は間違い無く

 記録をのばしていく。逆に練習にくる時はすごい熱心に練習していくのだが

 ちょこちょこ練習に来(れ)なかったりする人はダメですね。

 ベンチプレスに向いてないと思います。

 
  しかし、必ず時間を作って練習にくる人の中でも、記録の伸びに差が出てきます。

 これはどう言う理由でしょうか?僕の推測ですが、この差こそが練習意欲・向上心の

 差だと思います。(多分あたってると思います)。ベンチプレスとは不思議なもので

 気持ちの持ち方で2.5kg、下手したら5kgくらい変わってきます。その証拠に

 新しい人が練習に始めて加わった時等に、グループ全体がやたらベンチの調子が良く

 なるって言う現象に遭遇したことはありませんか?僕は結構(っていうかしょっちゅう)

 あります。

 
  これは新しい人に自分のベンチの実力を少しでも良く見せようと練習意欲が向上した

 からではないでしょうか?他にも他人の調子が良いと自分もよくなる場合がありますが

 これも「あいつが挙げるなら、よーし俺も」という気持ちがベンチの調子をあげさせた

 のではないかと思います。


  ところでモチベーションの持ち方ですが、これは人それぞれですね。

 「これを挙げなきゃ死ぬ!」と思って一所懸命がんばる人もいれば(笑)、

 「今日はこの重さを挙げるためにはるばる来た」とがんばる人もいます。


  因みに私の場合は「金も無く、ベンチ以外にとりえの無い人間が、世の中を

 見返すために死に物狂いでやってるんだ。遊びでベンチやってるてめーらとは

 訳が違うんだよ(※注)」と心の中で思いながら練習します^^。


   ※注)…実際の境遇ですが、決してお金に困ってるわけでも、他にとりえが

     無いわけでもありません(笑)。あくまでもモチベーションを上げる為の

     思い込みです。



コメント: 上司に怒られたときとかって結構ベンチの調子が良いんだよね〜。これも怒りを

モチベーションに変えてる良い例か。大阪ベンチの後も調子上がったしな〜。

(未来少年)コナンが岩を持ち上げれたのも分かるような気がする。







2002年9月 29日執筆



今日のベンチプレス考

・セットの重要性


…ベンチプレスを練習するにあたってサイクルトレーニングを行っていない人はいても、

 セットを組んでいない人はいないだろう。MAX練習ばかりすると、一般的に怪我を

 する確率が高くなる上に、反復回数が上がらないので練習強度自体はそんなにあがら

 ない。勿論練習方法は人それぞれだから、例外な人もいるし僕もどちらかというと、

 重い重量を扱った練習のほうが好きだ。しかし実際は怪我を防ぎながら、筋肥大+

 持久力をつけるセット練習はやはりジムの練習でも一般的な方法だろう。


 さて、一口にセットと言っても色々ある。僕の場合セットクリアの条件は

 (あしあげで)セット重量×5回×5セット完璧にできる事だが、世の中には


 セット重量×6回×2セット(もっともオーソドックスなセットらしい)

 セット重量×6回×4セット

 セット重量×8回×2セット(初心者向けのセットかな)

 セット重量×1回×10セット(MAXセット法ですな。肩が強くないと怪我しそう)

 セット重量×10回×1セット(これはセットなのか?)

 セット重量(セットが進むにつれて減らしていく)×できるまで回×5セット

 等、人によって色々なセットがあるらしい。


  セット重量とMAX重量の関係は、登山に例えるとベースキャンプと山の頂上に

 例えることができる。例えば、8000メートルの山に登ろうと思えば、6000

 メートルの位置にベースキャンプを張らなければいけない。3000メートル

 位のベースキャンプから8000メートルの頂上を目指すことは自殺行為だろう。

 ベンチプレスで言えばまさに怪我の元だ。高い山の頂上を制するには、高い位置

 でベースキャンプを張ることが不可欠なのだ。更にベンチではベースキャンプさえ

 伸ばしていけば頂上は自動的に伸びていく。一見良いこと尽くめセット練習だけど

 かといってセット練習ばかりすれば良いかと言うと、そうでもない(こともないが)。


    MAX練習にはMAX練習の良いところがあって、それは


   ・MAX練習をすると集中力がつく

 ・何回も行うことでその重さに対する恐怖心を取り除くことができる(慣れる)

 ・脳が筋肉に指令を与える効率(神経系統)を鍛えることができる


    等である。


  しかーし、私のMAX練習を取り入れる最大の理由はこのような理由ではない。

 その最大の理由とは


 「過去の経験から、セット重量での練習ばかりではプラトーに陥りやすい」

 である。「じゃサイクルトレーニングすりゃいいじゃん!」という意見もあろうが

 「性格的にサイクルトレーニングは僕には向いてない」と言う理由で残った練習法

 がMAX(付近の)練習なのだ。MAX練習をする理由は決して「MAXを知りたい」

 とか「MAX付近を挙げてないと不安だ」とかそういう理由ではないですね。


     因みにMAXを更新した時よりセットを更新した時のほうが嬉しいです。

 ジムでもとかくMAXにこだわる人がいるみたいだけど地道にセットを重量を

 伸ばしていくのも楽しいものですよ。


コメント: セット重量は、調子だけではクリアできません。本当の実力が必要ですね。

でもセットの場合、一番最後(僕の場合、5セット目の5回目)で失敗した時の

ショックはかなりのもんがあるからなあ。

セットクリアしそうな時に限って、ローテーション途中から早くなるし(気のせい?)







2002年10月 6日執筆



今日のベンチプレス考

・肩代わり



昨日久しぶりのあしつけ練習だったので普段とは違う

個所が筋肉痛です。

そこで、あしあげベンチプレスとあしつけベンチプレス

との筋肉の使い方を筋肉痛という観点から比較してみました。


被験者は勿論本人である僕です。異論は一切受け付けません(笑)。



あしあげ練習時の翌日の筋肉痛(大ほど大きくて小ほど筋肉痛は少ない)


・大胸筋…大

・肩(三角筋、僧帽筋…区別つかん^^;)…超大

・広背筋(背中の上)…中

・下背筋(背中の下、腰くらいのところ)…全く無し

・上腕三頭筋(上腕の裏側、特に肘のすぐ上くらい)…小 (日によっては全く無しの日もある)

・大殿筋(おしりの下)…全く無し


あしつけ練習時の翌日の筋肉痛

・大胸筋…中

・肩(三角筋、僧帽筋…区別つかん^^;)…中

・広背筋(背中の上)…中

・下背筋(背中の下、腰くらいのところ)…大

・上腕三頭筋(上腕の裏側、特に肘のすぐ上くらい)…大

・大殿筋(おしりの下)…大


こんなもんですかね。表にしてみたらえらい違うことに気がつきました。

特筆すべきは、あしあげ時にはほとんど筋肉痛にならない、下背筋・大殿筋が

あしつけだとすごい筋肉痛になることです。また上腕三頭筋もかなりの筋肉痛に

なりました。その代わり肩の筋肉痛はいつもよりかなり少ないです。

あしあげだとお尻の筋肉が使えないのは分かってましたが、腕の筋肉も

あまり使ってないのはちょっと以外でした。

大胸筋と広背筋はそんなに変わらないですけどね。


よってこれらの調査から分かったことは、足をつけてブリッジすることによって

肩の筋肉の負担をお尻の下の筋肉、腰の筋肉、腕の筋肉で分担するってことです。


これがホントの肩代わりって、お後がよろしいようで…。



コメント: あまりあしあげ練習ばかりしてるのも、問題です。

何を隠そう、初めてのベンチプレスの試合の日(おととし愛知ベンチ)、

天野君は慣れない足つけベンチのせいで、なんと



アップ中に足をつってしまいました。(←あほやろ。お前絶対あほやろ)



というわけで、試合に出る人は、必ず足をつけてベンチプレスの練習しましょう(笑)。

特異性の原理を全く無視した、あしあげ練習にこだわるのも、どうかと思うが(あほやな俺)。

ところで今月(2003年8月号)の月ボによると、ベンチプレス、フォーミュラ最強

の児玉選手は全く筋肉痛にならないそうです。すごい。







2002年11月 30日執筆



今日のベンチプレス考

・今までの怪我と対処方法、治療に要した期間をまとめてみました。



1年目…使用重量が軽かった(55〜90kg)こともあり怪我らしい怪我はなし。肩が多少

痛くなってもサロンパスを貼りながらやり続けた。


2年目…初めて100kg×5回が上がるようになった直後に、オーバートレーニングに陥る。

練習に来ても体がだるく全く練習する気が起きない。使用重量もなんと90kg×3回まで

落ちた。この頃は、オーバートレーニングなんて言葉も知らなかったので初めての

スランプに相当悩んだ。


対処法…TKさんというトレーナーに注意されて、10日ほど完全に練習を休む。

(ジムにも行かなかった)その後、ぼちぼち練習してくことで1ヶ月ちょいで

記録は元に戻った。


この頃から肩もちょくちょく軽く痛めるようになった。対処法は練習量を落とす。

痛みの出ない範囲(重量・回数)でベンチプレスをやり続け怪我が直るのを待った。

テーピングはまだしていなかった。


3年目…3年目も半場がすぎた頃、左手首の腱鞘炎という、これまでにない大きな怪我

をしてしまう。原因は少しでも高重量を挙げたいがため、かなりワイドな手幅で高重量

のバーベルを持っていたため手首の内側(親指側)に相当な負担がかかり、炎症を起こ

したのである。左手首の内側は、たこやきみたいに大きく膨れ上がり45kgのバーベル

すらも痛みで持つことができなかった。


対処法…2週間ベンチの練習を行わなかった(でもジムには来ていた)。が全く直らな

かった。ある日IZ君から「以前俺も同じように手首を痛めた時にテーピングで手首を

痛みの出ない状態で固定しながら練習を続けた」と言われた。半信半疑で手首を痛みの

出ないように手首を立ててテーピングでぐるぐる巻きにがっちり固定し、バーベルを

持ってみるとなんと全然痛くない!この時は飛び上がるほど嬉しかったです。その後、

調子に乗って手首を怪我している状態で5kgセット重量をのばしライバルのIZ君を

悔しがらせる。怪我はいつのまにか直っていた。


4年目…3年目の手首の怪我以来、テーピングや怪我した時の対処法等の本を良く読むよう

になり知識も増えた。怪我も増えたが練習量やテーピングでうまく対処できるように

なってきた。


この年最大の怪我はベンチの試合に初出場する直前に、試合に向けての調整中左肩の

上側の筋を痛めてしまった。バーベルを挙げた瞬間「ブチッ」と音がし顔が青ざめたの

を覚えている。


対処法…キネシオテープでのサポート。とにかく直るのに時間がかかった。去年の

10月に痛め、直ったのはなんと今年の3月。懸垂も痛くてできなかった(でも我慢して

やった)。その間、痛みに耐え練習を続けた。


以上、主な怪我でした。右膝はベンチに関係無いけど去年痛めました。

こうして見ると怪我だらけだなあ(汗。



コメント: なーんや、俺って頑丈さを売り!?にしてる割りには、結構怪我してるね(爆)。

まあ書いてるほど大袈裟ではないんですが、左手首の腱鞘炎だけは本当に深刻

でした。この時ばかりは本当にIZ君に助けられましたね。持つべきものは友達です。

そのIZ君は現在、某市営ジムでベンチプレスを続けているそうです(体重は当時

より20kg増えて90kgとか)。試合には出てこないのかな。

手の幅は以後、ずーと中指が81cmラインです。


まあ、怪我をしない用に気をつけるのが一番です。怪我をするのには必ず理由が

あります。でも、矛盾してるようだけど、怪我をしてしまう時はしてしまうもの

なのです。大切なのは、怪我をした後のサポートではないでしょうか。


  ベンチプレスも人生もトラブルはつき物です。思うようにはいきません。

こういった怪我をいかにして、乗り越えていくのも実力(情熱)の内だと私は

思っています。



以下5年目(去年)6年目(今年6月〜)の補足です。


5年目…筆者はこのコラムを書いた6日前の2002年11月24日に右肩を痛めていました(笑)。


対処法…キネシオテープでのサポート。痛みが出ない範囲での練習。気がついたら治って

ました(2003年1月末くらい?かな)。


6年目…現在は幸いなことに、怪我も無く順調です。







2003年1月 3日執筆



今日のベンチプレス考「ブリッジについて」


…ベンチプレスをする上でブリッジは非常に大切です。

その理由ですが「脚(臀部)の力を使うため」とか

「上腕二頭筋の力を使うため」とか「胸を張り肩を痛めないため」

云々、色々節がありますが…まあ実際そういう理由もありますが…

ベンチプレス競技において最大の理由は、「バーの降ろす距離を縮めるため」です。


物理学的に言うと、バーをおろす距離が短ければ、重いものを

持ち上げる、仕事量は当然少なくなるわけで、この仕事量が

ベンチプレスにおける筋力に相当しますから、式であらわせば


W=mg × (r − r0) = mgh

∵h=r−r0


仕事量(筋力):W

バーベル重量 :mg

距離     :h

r      :スタートポジション

r0     :バーを下ろす位置


のhが少なくなる分、Wが一定なのでmgを大きくすることが

できると言うことです。因みに人によってはブリッジすることによって

ブリッジしない時よりもWが増加する場合がありますが、

これは物理学的と言うより、スポーツ医学的根拠が必要なので

僕の知るところではありません。但し、経験的に脚に力が入るとより

上半身の力を引き出せそうなので(実際ベンチで苦しくなると

お尻が浮くのもそういうのが原因かもしれない)ブリッジすることに

よって脚の力を発揮しやすくするというのも、利点の一つでしょう。


故に結論として競技用ベンチプレスをする上で、ブリッジをより

利かすことは良いことずくめで、しかも非常に重用であると言うことです。


ここまで言っておきながら、天野君が何故ブリッジをしてベンチの

練習をしないかと言う疑問はさておき(笑)ブリッジが強くなるため

の方法はどうしたらいいんでしょうか?

因みに私は(試合前を除いて)ブリッジをしてベンチはやりませんが

来るべき時に備えて(謎)ブリッジ自体の練習はしています(^^;)。


天野君のブリッジ練習法1

・バランスボール…バランスボールの上でブリッジしてぴったり

体をバランスボールに密着させます。この状態を1分維持します。

始めは脚や頭等がなかなか密着できませんが、ずーとやってると

頭から脚までピタリ密着させることができます。


天野君のブリッジ練習法2

・風呂上がりブリッジ…風呂上がりにひたすらブリッジします。

何故風呂上がりかと言えば、体の柔軟性の向上には、筋肉が弛緩

している風呂上がりが最適だからです。(ストレッチングの常識です)


ブリッジしてベンチプレスをしてるのに、なかなかブリッジが強く

ならない人(柔軟性があがらない人)は風呂上がりにブリッジを行う

と効果的でしょう。


こう考えていくと風呂上がりにブリッジしてベンチプレスをやるのが

一番効果的な練習のような気がしてきた。



コメント:

この時はこう思っていましたが、現在はかなり考え方が違っています。この時はあさはか

でした。


まず、ベンチプレスで重要な柔軟は腰と同じくらい股関節が重要だということです。

この時は、ぜんぜん考えつかなかったまま股関節の柔軟をやらずに今まできたので、

私の股関節は現在がちがちです^^。ただ、一ヶ月前から股関節の柔軟もやり始めたので

少しずつ柔らかくなってくるでしょう(希望的観測)。将来的にブリッジで7.5kg

〜10kgくらいは効かせたいですね。


 それ以外にも色々考えが違ってるところがありますが(人の考えというものは成長と

ともに日々変化するものなり)、脚に力が入ると上半身に力が入るという点については、

キネマティックチェインの項を参照してください。







2003年3月11日執筆



今日のベンチプレス考…受験とベンチプレス


受験とベンチプレス。一見接点が無い様に見えて、実は共通項がある。それは努力すれば

しただけ必ず報われるって事と、がむしゃらにやってもだめってことだ。がむしゃらな

努力ではある程度のレベルまではいけるが、やがて、そこで止まり伸び悩む。


そこから先はどうやってやればいいかは頭を使ってよく考え、要領よくやってく必要がある。

毎晩夜遅くまで勉強しても効率悪けりゃ全くの無意味だ。逆に普段から本などを読んだり、

論理的に物事をよく考えるような訓練を積んでいる人は、最小限の努力で最大限の結果を

残すことができる。


毎晩○○目指して夜遅くまでがんばってます←それがどうした?というわけだ。


自分のことはさておき(笑)、世の中の頭が良いと言われる人が結構トレーニングにはまる

のはこのような事が理由に挙げられるのではないだろうか?


ただし、サラリーマンとして会社に入ると、話は違ってくる。日本の会社では、まだまだ

「がむしゃら君」の方がより評価される傾向にあるので注意が必要だ。ここらへん月明かり

で勉強した二ノ宮尊徳の功罪だろう。


また、不公平・不平等・差別えこひいきが、まかり通る世の中だが、受験とベンチプレス

だけ(まあそれ以外にも色々あるだろうが)は必ず努力が報われるし、逆に努力無くして

絶対に結果は出ない。


僕がベンチプレスにはまったのも、まさにこの2点が自分にぴったりだったからだ。

受験には、そんなにはまらなかったが(笑)。



コメント:

 かって親父の口癖は、「相撲の関取、将棋の棋士、小説家は本当にえらい」であった。

理由を聞くとこの3つの職業は、誰でもなれるが半端な努力ではなれない…

からだそうだ。小説家に努力が必要なのか子供心に疑問に思ったが、半端な努力では

なれないという、代表的な職業として他にも医者、弁護士などが挙げられる。


まあ、どんな職業やスポーツ、趣味においても極めるには大変な努力が必要なのだ。

ただ、努力という言葉は正確に言うと御幣がある。本人は好きでやってるので、努力とは

これっぽっちも思ってないからだ。正しく言い換えれば「努力」ではなく「熱意」であろう。


 どんな事でもその道を極めれば、それは人に賞賛と感動を与える。例えばマッチで

お城を作る人がいるが、それだけ聞くと「ふうん」と思うだけだろう。


しかし、君は達人が作ったマッチで作った名古屋城(縦横高さ1メートル)を見たことが

あるか?これはもう趣味を超えて芸術の域である。作った本人も当初は芸術などと思って

作っていたわけではないだろう。好きでやっていたら、気がついたら、すごいことになっていた

という例である。ベンチプレスをやってる人も好きでやっていたら、気がついたらすごいことに

なっていたというパターンの人も多いのではないだろうか。



 一応補足だが天野君は受験当時センター試験の点は683/800、2次試験は自己採点で

物理満点(数学は半分しかできなかったが^^;;)である。トレ仲間の人たちに比べたら、

はるかにしょぼいが、一応、遊んでばかりいたわけではないと釈明しておこう(笑)。

因みに大学教養課程でやる内容に比べたら受験など屁であり、大学教養課程など

大学の研究室や企業の研究と比べたら屁である(当たり前だが)。






2003年5月26日執筆



今日のベンチプレス考:キネマティックチェイン


 まず、前置きしておきますが、これは僕1人が机上で考えた結論であって、正解では

ないかもしれません。


 さて、何故ベンチプレスは足の力を使うと挙がるのか?この素朴な疑問で夜も眠れない人

のために(いるのか?)ここでその原理が簡単に分かる例を、一つ紹介します。


 まず、気を付けの姿勢で立ちます。次にしゃがむと同時に手の平を肩の位置まで

上げてください(上半身はディップスで下に沈んだ状態を作る)。

そして立ちあがると同時に、手のひらを下に押し出してください。これが一つ目の動作です。


 2つ目の動作ですが、たったまま、先程しゃがんだ状態で作った、手の平を肩の位置まで

上げる格好をして下さい。そしてしゃがむと同時に、手のひらを下に押し出してください。

コレが2つ目の動作です。どうです?


 どちらが手のひらを下に下げる時に力が入りましたか?


このことを専門用語で言うとキネマティックチェイン(力の連鎖、使い方間違ってたら

スミマセン^^;)と言うらしいですが、成る程。分かりやすいですね。これは、人間が

すわっている状態から、体中の力を使って立ちあがろうとする時に行う協調動作と同じです。


 ベンチプレスではブリッジを効かせば効かすほど、デクライン気味になるので、これと

似たような作用が働くと思われます。ボート競技でボートを漕ぐときに、足に力を入れる

のと同じ原理です(因みに力を入れるタイミングは逆と思われる。)。


   人間の体をばね系と考えた時に、足の筋肉と肩の筋肉を収縮させエネルギー(ばねの力)

をため、そしてそれを平衡点(気をつけの状態)に戻す時にバーベルを押し上げる仕事量

へと変換する。こう考えると苦しくなるとお尻が浮くのも分かります。これは、足の筋肉

を収縮させて作った、足のばね系のポテンシャル


U(x)=kx^2/2


のxを


0:平衡点に近づけること(つまり足を伸ばすこと)により、そのエネルギーをバーベルを

持ち上げる仕事量に変換してると考えられるからです。


※注:人によっては、足を伸ばし胸の位置を高くすることによって、バーベルの位置

そのものを高くする効果もあるかもしれない(笑)


 ここで注意したいのは、より足の力が働くにはどうすればいいかということです。

足と手の力を最大限、働かせるためには手の力のベクトルの向きを、足の力のベクトル

の向きと同方向に会わせる必要があります。角度が付くとC0Sθ(垂直射影ベクトル)分

の力しか働かなくなるからです。これはベンチプレスでいうと、どういうことか?

もう、お分かりですね。



 しかし(ここからが大切です)、試合ではお尻を浮かすと失格になるので、足の力を

使えたとしても、せいぜい、+2.5kg〜5kgくらいでしょう。なぜなら、足の力は、足を

伸ばしてこそ(お尻を浮かしてこそ)初めて絶大な効果を発揮するからです。

(足は伸ばしきったらダメ)。


 よって現代のベンチプレスのルールでは、足の力はより高いブリッジを作り、それを

維持するために(お尻をベンチ台にぎりぎり触れるか触れないかの状態を維持するために)

あるといっても過言ではないでしょう。これなら足の力(ブリッジの力)で+10kg〜15kg

くらいは、効かすことができそうです。


ブリッジはいくら高くても、失格にはならないのです。


 それでは、今日はこの辺で。この考えは僕が出した結論で、もしかしたら間違ってる

かも知れません。文句を言われても困りますんで。あー誰か体育学やってる人、卒研か

なにかで実験してくれんかな。



コメント:

 お尻を浮かすと絶大な効果を発揮するのは、プッシュプル競技での唯一の禁止事項が、

「お尻が浮いたら失格」ということからも分かるでしょう。苦しくなった場合に、お尻が

浮く癖が付いてしまうと、試合でも肝心の場面で出てしまう場合が多いので、試合に

出るような人は、当たり前の事ですが、練習中にお尻が浮く癖は絶対に付けてはいけません。


 このHPも最近は、ちょっぴり読む人が増えてきて、あんまり適当なことばかりも言って

られなくなってきましたが、元々は、へぼプレッサーの世迷い言(笑)が載っているページ

として出発しましたので、思ったこと、感じたことを、言いたい放題と言うスタイルは、

これからも貫き通そうと思います^^。


 ところで文中に「ブリッジはいくら高くても、失格にはならないのです。」という

くだりがありますが、最近はどうも15cmルールと言うものができた?らしく、

ブリッジが高すぎると失格になるようです。






2003年10月20日執筆


今日のベンチプレス考 (プラトーな人 Part1)


 ぷらとー、プラトー、plateau、++++++++++、プラトー言う言葉は見る

のも聞くのも嫌だという人もいるかもしれない。プラトーとは記録の停滞、

つまり解かり易く言うと


「あかん俺、最近記録伸びてへんわ」と言うことである。


 しかしプラトー(記録の停滞)はベンチプレスを続けていれば、誰にでも

やってくる物でプラトーなんか、なったことなんて無いよと言う人がいたと

したら、その人は単なるうそつきか、練習を始めたばかりの伸び盛りの

初心者、プラトーをプラトーと思わない楽天家、若しくは天才的な

世界チャンピオンのどれかであろう。まあ普通の人はベンチの練習を続け

ていれば必ずどこかで記録の壁にぶち当たるので、ベンチ1年目で50kg

伸びた。俺って天才?とか心配する必要は全くないので安心して欲しい。

(まあ才能はあると思うけどね)



 っていうかプラトーになった時に「記録が伸びなくなった〜」とか大騒ぎ

する必要はないよ。ったく。ところで偉そうに言ってる本人はどうかという

と、これが笑っちゃうくらいプラトーになりまくりなんである。目新しい

ところでは去年の9月半ばから今年の5月半ばまで8ヶ月もセット重量が

伸びなかったりとか、そんなんである。どうよ。


 2〜3ヶ月の停滞で騒いでもらっちゃ、こちとらプラトー奉行

(嫌な奉行やな)が黙っちゃいねえって訳だ。


 記憶をたどると、まあ過去を紐解いても12月〜2月のオフシーズンは、

あんまり伸びてないんだけどね。確か3年前に2月半ばにセット重量が

2.5kg伸びたくらいである。オフシーズンに記録が伸びないことを

停滞というかは、微妙なところ。要は伸ばせる時に伸ばせばいいのだ。

難しいけどね。



 ところで今まで5年半(たったの5年半ナリ。まだまだこれから。

50年はやるよ)ベンチプレスの練習をしてきて、その中で多くの人達と

一緒に練習してきたわけだが、そのなかでも、やはり多くのプラトーな人

(もしくはプラトーだった人、自分含。)を見てきたわけで、そう言う

人達にはやはり共通点があった。


 そこでプラトーな人とはどんな人かをここで行動パターンとしてあげて

みることにする。もしも自分に心当たりがある人は気をつける必要がある。

全部当てはまってる人はきっとどつぼプラトーにはまっている人でしょう。



プラトーの第1法則「練習メニューが毎回同じ」


 ここでいう練習メニューが同じとはあげる重量は勿論のこと、挙げる

回数まで同じ人の事です。かって一緒に練習していた人で、毎回


・45kg×5回

・55kg×5回

・65kg×5回

・75kg×5回

・85kg×3回 ←注目


 という人がいた。もう85kgやる前から、本人の心の中では85kg

は3回しか挙がらないと思い込んでる訳やね。例えば日によって65kg

を10回やるとか、75kgを1回しかやらないとか練習メニューを代え

れば85kgが4回挙がるとか思いつかないわけです。もうちょっと練習

メニューを考えようよ。これは特に練習を始めたばかりの初心者プラトー

君に多い現象です。逆にこの手のプラトーなら、すぐ直ります。



プラトーの第2法則「補助にすぐ頼る」


 プラトー君はメインセットで回数が挙がらなくてもフォースドレップス

をつかって何故か回数をこなそうとします。例えばメインセット5回と決め

ている場合は2回しか挙がらなかった場合3回、4回、5回目をフォースド

レップスでこなします。この時、補助の人はほとんど手伝っていません。

スティッキングポイントで指1本ほんのちょっと助けるくらいです。でも

何故か軽く挙がります。かといって補助で助けようとしないと、全く挙がら

なくなります。


 不思議ですね。調子の良い時は補助なんて全然考えないはずです。

こういう人はベンチ台の周りに油を撒いて火をつけて限界ぎりぎりまで

追い詰めてやれば、多分あと2〜3回は余分に挙げるでしょう。


 ところで、プラトー君(に限ったことではないけど)の中には重量に

こだわるあまり、


「1回も挙がらない重さ」


を何回もフォースドレップスする人がいますが、はっきりいって補助の人が

迷惑です。こういうのをフォースドレップスではなく


「フォース怒レップス(フォース怒レップ)」


と呼んでいますが、当然1回もあがらない重さなのでネガティブで何秒も

粘れるわけでもなく、挙げる時は完全に補助まかせ。これでは補助の人が

自分のベンチの練習する前に、力尽きて死んでしまいます。とにかく、

重さに慣れる為とかいう理由で、1回も挙がらない重さをフォース怒レップ

スで何回もするのはやめて欲しいものです。1回も挙がらない重さなら、

全力で粘れば普通1〜2回でへたってしまうはず。何回も挙がると言う

ことは間違いなく降ろす時に手を抜いてるのです。



プラトーの第3法則「おしゃべり多すぎ」


 練習中のお喋りなら誰でもします。私だってします。会話のない練習

なんて、つまらない無味乾燥なものです。特に複数でやる場合は、当然

インターバルがあって実際練習している時間の何十倍も待ち時間があるわ

けです。この間、皆押し黙っていては息が詰まってしまうことでしょう。

ワキアイアイ、アイマイモコモコな中にも真剣な練習というのが理想では

ないでしょうか。ここで指すおしゃべりとは会話の中身のことです。


 プラトー君も、かって記録を伸ばしまくり、情熱の炎、パッション

ばりばりだったころ、練習中の会話の中身は、トレーニング(若しくは

それに関係する話)ばかりでした。ところが最近は、記録が伸びなくなって

情熱が消えたのか、イニシアチブ(注目)が取れなくなって面白くなく

なったのか、トレーニング練習中の会話は「仕事」や「ドライブ」等、

ベンチプレスに関係ない世間話ばかりです。「仕事」や「ドライブ」の話が

嫌いなわけではないけど、そればっかり話していると聞いてるほうは思わず

可哀相にと同情してしまうことでしょう。


 因みに練習中の会話の内容の「トレーニング」と「その他」の内容の比

は、そのままその人のプラトー度を表すことを天野君は発見し、これを

プラトーの第3法則と名付けました。



 プラトーな人の法則は、まだまだあります。ざっと思い立っただけでも

少なくとも、あと10個くらいはあります。でも全部書いていったら、

すごいことになってしまいますので今日はこの辺でやめときましょう。

もし気が向いたら今日のベンチプレス考 (プラトーな人 Part2,Part3…)

でまた取り上げる予定ですので、クビを長くして待っていてください。


それでは。



※ここに出てくるプラトー君は過っての天野君ではないかという噂がある

かと思いますが、全く外れてもいないので別に否定はしません(笑)。



コメント:

 この文章から1年立った今(1年もほったらかしにしてたんかい!)これを

書いている現在、言える事は2004年度も結局オフシーズン(1〜2月)は

セット重量がまったく伸びなかったと言うことです。もう6年半やってて過去

6回程、全く伸びないってのはホント不思議です。自分以外には、伸びてる人も

いるので何か精神的なものでしょうか?とにかく今年のオフシーズン(1〜2月)

の過し方は少し考えないといけませんね。今までのようにやるのか、意地になって

今年こそはセット重量を伸ばしてやるとがんばるのか?それとも軽い重量をやり

こむのか。流石に休養という選択肢は無いようです(ベンチやらないと逆に病気に

なってしまうので)。


 補足ですがフォースドレップスについては異論も色々あるかと思いますが、自分

は嫌いです。何よりも補助の人に与える肉体的&精神的ダメージは相当なものが

ありますからね。フォースドレップスは。


 岡部洋一先生の言葉を借りれば


「脳の回路はどういう風にできていくのか。わかってきたのは,刺激には人にとって

程良いレベルがあり,人はなるべくそこに寄せようとします。当たり前のようですが,

人は強すぎる刺激は嫌う。といって,刺激のないのも好まない。少し刺激のあるレベル

に,何とかして調整している。そのために全身全霊をかけるかというと,そんなことは

なくて,多少サボタージュして適当なレベルの出力しかしません。うんとちからを出す

のは厭なんですね。ですが,環境がそれを許さなければ,多少いざって一番近いところ

を探す。与えられた環境で,最も程良いレベルに近づこうとする」


InterLabオンラインマガジン Vol.72

研究開発の原点

より抜粋。


 ということなんです。要するにフォースドレップスで甘えを許してしまえば、

無意識下で脳がサボタージュして適当なレベルの出力しないということです。上級者

は別かもしれませんが。


 さて、文章を抜粋したおかげでなかなかのコメントの長さになってしまいましたが、

気になるのは続編(プラトーな人 Part2)はいつ出るのかと言うことです。それについて

はどうなんでしょうねえ。何せ自分がプラトーなもんで(笑)。まあそのうち必ず書きます

んで、クビを長くして待っていてくださいね。






2003年12月4日執筆


今日のベンチプレス考「ベンチプレスを始めた頃」


 「初心者です。ベンチプレッサ−になりたいのですが。始めのうちはどんな練習を

すればいいですか?」という質問が、「そんな奴はおらんやろ」という突っ込みは

置いといて、仮にあったとしましょう。さて、どうするか。


   回答ですが、パワーリフティングの強いジムや優秀なインストラクターがいるジム

に行って指導を受けてください。これが最も近道です。あなたがどれだけ、速い速度で

伸びるかは、どういう環境(誰と一緒に)で練習するかで90%決まってくると言っても

過言ではないでしょう。最短距離を突き進みたい方は、迷わずこの道を選択すべきです。



 でも、世の中には、


「周りにたいしたジムは無いし、金も無い。K1見て感動したので、強くなりたいけど、

始めのうちは続けられるかどうか分からないし、いきなりハードコアなジムにいくのも

なあ。とりあえず近所の市営のジムで「うえいととれえにんぐ」っつうもんでもやって

みよっかな。」


 と思う人の方が圧倒的に多いと思います。現在強い人でも、トレーニングを始めた

当初は案外こんなもんだったりしますしね。


 何を隠そう、私もそうでした。最初っからベンチプレス競技をやりたいと思って

始めたわけではありません。っていうか、ベンチプレス競技があること自体知りません

でした。きっかけは学生時代です。体はひょろひょろ(体重55kg)でしたが、もともと

肩が強かったのか、当初からテニスのサーブは速かったのです。


 ところが、学生時代にハカイダー(笑)というあだ名のサーブのとてつもなく速い

テニ友(テニス友達)が毎日一生懸命、筋力トレーニングしているのを見て、自分より

速いサーブを打つやつは許せん!と思って始めたのがきっかけです。


 当時はラットプルダウンやアームカール、レッグプレス、レッグカールとかをよく

やっていました(ベンチプレスはあまりやっていませんでした)。


 で、サーブのスピードもハカイダー君より速くなって、めでたしめでたしでしたが

良くあるパターンで、社会人になって自由な時間があまり取れなくなり(社会人に

なりたては、立場的にも能力的にも、圧倒的に余裕がないのでどうしても仕事最優先に

なってしまいます)、テニスはやめてしまいました。


 ただ、体を全く動かさないのもなんなので、水泳やウェイトトレーニングは、なんとなく

週末に1人で続けていたのです(この頃、まだベンチプレスには目覚めていない)。


 おっと話が横道にそれてしまいましたね。この続きは、また今度。



 では、(「ウェイトトレーニング」を始めたばかり)∩(ベンチプレスが強くなりたい)

∩(普通のジム)∩(トレーニング知識ゼロ)という人はどうすれば良いか。


 この場合は、小判鮫戦法が有効です。普通のジムでも探せば、少しくらいは強い人や

(集団)がいると思います。その人がフレンドリーであるかどうか、さりげなく雰囲気や

会話で遠巻きに確かめて(←ここ重要)、フレンドリーであることが判明した場合、

友達になって色々教えてもらいましょう。少なくとも、その人くらいには強くなる筈

ですし、練習している間にも、練習のコツみたいなものや記録の伸びも分かってきて、

その友達以外からのトレーニング知識もどんどん溜まっていきますから、そのうち自分の

やってることが正しいかどうかも分かってきます。


 他人に声を掛けられないよ〜という内気な人はがんばって声を懸けてみて下さい。

コミュニケーション能力は論理的思考能力と同じくらいベンチプレスの記録の伸びに

重要です。因みに、現在自分がおこなっているトレーニングが、正しいかどうかを判断する

判断基準ですが、これはずばり「現在、記録が順調に伸びてるかどうか」です。


※ベンチプレスは肉体的素養、頭脳的素養、情熱(エネルギー量)の三本柱で成り立って

いると考えています。ボディビルでもパワーリフティングでも、日本のトップに立つような

人は、間違いなく3つとも優れていると思います。


※「コミュニケーション能力」と「論理的思考能力」は頭脳的素養に当たります。


 さて、親切な強い人がいない場合はどうすればいいのでしょうか。1番手っ取り早いのは、

やはりそのジムを捨てて、他のジムへ移動することです。どうせ強い人のいないジムです。

捨て置いても、なんの未練も問題もないでしょう。


 どうしても、そのジムで1人で練習したいのならば、自分のレベルを押さえておくべきです。

例えば、ベンチプレスのフリーウェイトがMAX40kg以下の人はマシンベンチプレスだけでも

良いでしょう。マシンベンチプレスの練習だけでも1〜2年がんばって続けていれば、

フリーウェイトで75kgくらい挙がる様になります(僕の周りでこういう人が実際にいました)。

多少回り道になるかもしれませんが、重要なのは、「続けること」です。


 例えば、週一回ベンチプレスを軽い重量10回×2セットから始めるとします。1ヶ月も

続けていれば、その練習では物足りないのか、多すぎるのか、わかってくるでしょう。

物足りなければ10回を12回にするとか、2セットを5セットにするとか週1を週2にするのか。

腕が先に疲れるなら腕を強化する補助種目もやるのか。自分で判断もつくようになるわけです。


 上級者になっても、多分同じことの繰り返しです。上級者だからメニューは変えないとか、

その考えはおかしいと思います。ヤンキースの松井だって皆、練習方法を常に試行錯誤して

います。何故なら自分の体や自分をとりまく環境は、常に変化し続けるからです。


 重要なのは、「続けること」「あきらめないこと」。全てはここから始まります。

これは初心者も上級者も同じだと固く信じています。



コメント:

 最近はインターネット始めとしたメディア(特に月ボとアイアンマンは必ず読むべし)

の普及により、情報が容易に手に入りやすくなったことや、身近に大きなジムが出来たり、

ジムの設備が良くなったりしているので、1人で練習できる環境は抜群に改善されています。


 本気でベンチプレス(パワーリフティング)に取り組みたい人は、やはり専門のジムに

行くべきですが(断定)、初心者の方が一人で練習する場合でもこれらの情報を有効に

活用し、集中して練習に取り組めば効果的な伸びが期待できるでしょう。


 また、ここでは詳しく述べられていませんでしたが、初心者において一人で練習する場合

にはインストラクターの存在も見逃せません。良きインストラクターとの出会いは、良き

パートナーとの出会い、良き師匠との出会いにも匹敵するといっても過言では無いでしょう。

高重量のときの補助は勿論のこと、それ以外にも栄養やストレッチ、トレーニング全般に

ついても分からないことがあれば、色々聞いてみてください。少なくとも初心者のあなた

よりかは知識も経験も豊富ですし、一人で闇雲に練習をするだけでは見えなかったもの

(話すと長くなるので詳細はまた省く)も見えてくるかもしれません。


 ところで筆者が初心者の頃はどうだったの?という話ですが、ちょっとだけ続きを

書かせてもらうと、過去に日記でもさらりと触れたことがあるのですが、ジムに行っては

めちゃめちゃなフォーム(尻挙げ等のインチキ技を駆使)でベンチプレスが75kg

くらいでした(ベンチプレスをほとんどやった事が無かったこともあるが)。


 ジムに行っては絶対に挙がらないフリーウェイト(のベンチプレス)85kgを挙げよう

として潰れ、インストラクターに怒られたり(実話)、別のジムに行ってはやたらマシンで

重量を重くしてガチャガチャやって、インストラクターに陰で


「おいっ!あいつやめさせろ(小声)」と言われたり(実話)


 恥ずかしながら当時(25歳の頃)、筆者のベンチプレスの実力はその程度だったのです。


 しかし人生何があるか分かりません。85kgで潰れて若いインストラクターに怒られ、

(こうなったら本気でベンチプレスを練習して、85kgを完璧に挙げて怒られた

インストラクターを見返してやろう)


 と不純な決心した頃(←今にして思えば低レベルな話ですな)、筆者には運命的な

出会いが待っていました。そう師匠(Sさん)との出会いです。



 ある日、その日も無駄にメラメラ精神を燃やしながら、いつものようにジムに行くと

足を上げてベンチプレスをやっている奇妙な集団がいました。当時尻を浮かせて

めちゃめちゃなベンチを行っていた自分にとって、始めなんじゃこりゃと思いましたが、

驚いたのは彼らの扱っていた重量です。


 確かこの頃のメンバーはAKさん(セット重量115kg)やST君(セット重量

105kg)だったと思いますが、一人や二人だけでなく、そこにいる皆が皆全員、

100kgや120kgという当時の自分からしてみれば、とんでもない重量で練習

を行っているのです!当時の私のレベルでも、足を上げるとベンチプレスでの挙上重量

が大幅に下がることは容易に想像できました。それなのにあんなに重い重量!


 しかも1回ではなく、5回も挙げていたのです!!


   中でも師匠は当時、年齢50台後半、体重50kg後半にもかかわらず、あしあげ

で軽く130kgを挙げていました。


 直感でこの人達と一緒に練習すれば強くなる!と感じた筆者は、次の瞬間には

ちゃっかり練習に混ぜてもらっていたのです(笑)「僕、今75kg挙がります。」


 そんな筆者に師匠はこう言いました「じゃあ足を上げてやってみよう。きっちりね。」


…75kgは挙がりませんでした。

…65kgも挙がりませんでした。


 45kg×3回がやっとでした。重量は挙がりませんでしたが、でも何故か

ショックというか悔しさは全くありませんでした。逆に俺は正しい道を歩んでいる

と言う爽快感がありました。


 人との出会いは人生を変えると良く言われますが、まさにSさんとの出会いは

筆者の人生を変えました。もうこれ以上筆者の人生を変える人は出ないでしょう。



 話が長くなるのでここら辺でやめておきます。


 最後になりましたが、これを読んでいる初心者の方へ。


 猫とベンチプレスに書かれていることは嘘(正確に言うと万人に当てはまらないこと)

も多いのであまり信用できませんが(笑)、このホームページからは多くのベンチプレス

上級者のリンクが張られているので、初心者の方はそちらの方を是非参考にしてください

(と言って文章責任から逃げてみたり)。


 後日談…ところで怒られたインストラクターを見返す件ですが、筆者が85kgを

完璧に挙げるようになった時には、そのインストラクターは別の場所へ移動していま

したし、筆者にとっても、そんな事はどうでも良くなっていたので、すっかり忘れて

いましたとさ(笑)。






2004年2月16日執筆


今日のベンチプレス考:エヴリベンチ


 本日のお題はエヴリベンチである。エヴリベンチとは読んで字のごとく毎日ベンチプレス

をすることである。


 エヴリベンチで有名なのは言うまでも無く、某75kg級の世界チャンピオンKD選手だ。


「なんか毎日ベンチやって鬼のように強くなった人がおんでー。」


 と言う、例の衝撃的な月ボの記事で全国津々浦々のジムで大ブレーク(?)したのは記憶

に新しいところだが、BRBR君も毎日やっていたように結構ベンチを毎日やっている人は

多いのかもしれない。


 でも毎日ベンチなんかやって超回復・オーバーロードの原則とかは、どうなんねん。

という反論もあるだろう。まあ、やってもみんと、あーだこーだとか言ってても、しょうが

ないので、実践あるのみ。実際に天野君が自分でやってみた結果で検証してみる。


 例によって異論は一切受け付けません(笑)。


 天野君は昨年の4月に、とあるベンチ大会で惨敗し、その大会でノーギア205kgを

挙げた人(あ、冒頭の人やな^^)が毎日ベンチをしてるとの話を聞き耳を立てて聞いて

いたので、エヴリベンチとはいかないまでも試合後、それまで週2回だったベンチの練習

をこんちくしょーと週4回に変えました。で、半年以上たって結果はどうだったか?


 なんと7ヶ月でセット重量が17.5kg伸びました!!嘘ではありません。HPの日記

を見てください。まさに驚異的です。こんなんだったらもっと早くから週4日でやってたら

良かったよ。超回復くそくらえ。因みにサプリメントはアミノ酸のスポーツドリンク(コン

ビニで市販されてるもの)を2日に1本飲むくらいで、それ以外のサプリメントは一切

取っていません。


 ベンチ以外の練習をしていないせいもあるけど、少なくともベンチプレッサーは週2回

以上の練習をしても体の回復はついてくるようです。エヴリベンチは無理としても、

とにかくベンチの記録だけを伸ばしたい人は一度、エヴリベンチもどきみたいな練習を考慮

してみても良いのではないでしょうか^^。


 …で・す・が・!!!(ここからが本題)


 しかし、真のエヴリベンチとは私がやったような練習ではないような気がする。と言う

のも、私が一緒に練習している仲間にHK君と言う、ベンチ暦2年ちょっとで60kg級、

試合でノーギア142.5kgを挙げちゃった人がいるが、彼の練習は練習日こそ週4日

だけど、4日連続、毎日40〜60セットものベンチプレスをこなすのだ(更に家でも

やってるらしい)。


 しかもその内容は軽重量(MAXの80%くらい)、高セット(30セット以上)

短インターバル(インターバル2分)というものである。具体的に言うと


   彼のMAXは推定150kgなのだが、インターバル2分で120kg×3回を1時間

(以上)延々行うというものだ。


 最近、一緒に練習させてもらう機会があったのだが、その日の夜、私はあまりの筋肉痛

に夜中に2度も目が覚めるという体たらくであった。私にははっきりいって向いていない

(っていうか2度とやらん)。体が受け付けないのだ。


 ところがHK君に、そのような練習を4日も連続してやって体は大丈夫なのかと聞いたところ

全然平気、筋肉痛も全く無いのだという。これはちょっと信じられない。推測だが多分これぞ

真のエヴリベンチプレッサーだろう。


 どうすればそういう体になれるのか。毎日やっていれば体は自然とそうなるのか。それとも

生まれつきの才能か。これが解明されれば誰でもエヴリベンチプレッサーになれる(筈)の

だが、残念ながら肝心の部分は依然謎のままである。


 所詮、天野君のようなエヴリベンチもどきプレッサー(どんな単語やねん)でがんばる

しかないであろう。


 ところで、もしこれを読んでいるあなたのベンチプレスのMAXが100kgだとして、

80kg×3回をインターバル2分で1時間行って、その日の夜、熟睡できれば、あなたは

真のエヴリベンチプレッサーになれる資格がある。


 ぜひ挑戦してみて欲しい。4日連続して筋肉痛も無くできれば、あなたはベンチが無茶苦茶

強くなれる可能性がある。その変わり怪我をしても…責任は取りませんがね(笑)。



コメント:


 ここに書いてあるように、私は週4日の練習を取り入れて、確かに爆発的に記録を伸ばす

ことが出来ましたが、その後は週4の練習に体が慣れたのか、再び記録が伸びなくなりました

(筋肉痛も出なくなりましたが)。


 思うに、ややマンネリに陥っていた頃に、一時的にオーバートレーニング気味の練習を

行うことによって体に新たな刺激が加わり、爆発的に筋肉・神経系統が発達したのでしょうか。


 と言う訳で現在、私はベンチの練習を週3日に戻していますが、さもあれ、エブリベンチ

「もどき」練習は現在の練習で記録が伸び悩んでいる場合に、一定の効果があることが分かった

のは収穫でした。週2日の練習で伸び悩んでいる人は、一度取り入れてみたらどうでしょうか?

私のように爆発的に記録を伸ばすことができるかも知れません。


 ただし、その効果は多分永遠では無いと思うので(私の場合、その効力は7ヶ月間であった)

体が週4日の練習に慣れてきて、記録が伸び悩んだら再び練習量を落として回復重視でいくとか、

週4日の練習を更に週5日に増やすとか(笑)、いろいろやってみてください。


 ところで真のエブリベンチについてですが、ミスターエブリベンチKDさんは、日によって

練習に強弱をつけているようですし、HK君はMAXの70〜80%と本当に軽い重量で延々

行うとか、そのような練習のようです(韓国のディスエイブルの選手もそうらしい)。

 毎日の練習で追い込まないというのがミソのような気もしますが、ただそれにしても毎日

やるのは大変なことなので、「無理矢理、何が何でもエブリベンチでやるんだ!」と思うような

場合(人)は、いきなりはやめといた方が良いでしょう(徐々に慣らしていくとか)。

向き不向きの個人差も大きいと思います。



 最後に現時点でエブリベンチができる人の条件として、


・ベンチプレスを中心に生活(人生)がまわっている。

・っていうか気が付いたらエブリベンチだった(笑)。


の2項目を挙げときましょう。勿論ベンチが大好きなのは間違いないですね。






2004年4月10日執筆


今日のベンチプレス考:怪我をしたプレッサーに捧げる3ヵ条


 最初に断っておきますと、今回は皆に読んでもらうと言うよりかは自分に言い聞かせるために

書いたものと言ったほうが近いかもしれません。


 現在、私は右手を怪我しております。しかも全治2ヶ月の重症です。ベンチストにとって手は命

(ピアニストみたいでかっくいー)。


 それを痛めるということは、まさに翼をもがれた鳥状態です。ベンチプレスだけが生きがい

なのに(ちと大げさ)その大好きなベンチができない。怪我をした瞬間は絶望のあまり谷底へ転落

するような気持ちでした。でも、人生は何が起こるかわかりません。これを読んでるあなたも明日

には交通事故や回転扉に手を挟んでベンチが出来なくなるかも知れません。


 そのような人が絶望しないよう、前向きに現実と向き合えるように、ここに対処法を記して

おきます。


「怪我をしたプレッサーに捧げる3ヵ条」


・3ヵ条その1:栄養、休養を充分に取る。


・3ヵ条その2:焦らない


・3ヵ条その3:自分を信じる




 3ヵ条その1:栄養、休養を充分に取る


 動物の体が持つ自然治癒力は物凄いものです。時として奇跡さえも起こします。病気や怪我を

したときは、とにかく自分の体の自然治癒力をより高めるため、栄養、休養を充分に取りましょう。

特に睡眠は大切です。果報は寝て待て、怪我は寝て治せ。特に寝ている間は、痛みを忘れることが

できる(痛くて寝れない、寝てても痛い場合もあるが)&絶望的な現実を忘れる事ができるので、

一石二鳥です。悩んでる暇があったら、どんどん寝ましょう。


 
 3ヵ条その2:焦らない


   例えば将棋では、悪手と思って指した手は本当の悪手ではなく、悪手と思って指した手の次の手が、

本当の悪手だった。ということが良くあります。


   悪手とは負けを決定付ける悪い手のことですが、怪我にもこのことが言えます。一度目の怪我は

言うなれば不慮の事故です。これは人生生きているうえで、仕方の無いことです。怪我さえなければ

今頃○○kg挙げていたと言うのはやめましょう。「たられば」は人生に不要です。運命なので仕方が

ないことなのです。怪我をするときは、どう転んでも怪我をします。


 重要なのは焦って、治り切らない内から練習を再開し、再び同じ箇所を痛めてしまうことです。

これは先ほどの将棋で言えば悪手です。


 筆者のトレ友達にも、全治1ヶ月の骨折が治ったと宣言されて、練習を再開したら、同じ箇所を

再び骨折し、結局半年を棒に振った人がいます。この場合大事を取って2ヶ月待てば2ヶ月の中断で

すんだかもしれません。


 プロ野球選手でも治りきらないうちから練習を再開し、同じ箇所を何度も痛める人がいますね。

そのようなケースは故障が長引く場合が多く、引退と言う致命傷にもなりかねません。とにかく怪我を

した場合は焦らない。じっくり治すというのが非常に大切なのです。



 3ヵ条その3:自分を信じる


 3ヵ条その1でも言いましたが、人間の自然治癒力は物凄いもので、時として奇跡といか言いようが

ない回復を起こす人もいます。このことについて異論はありません。しかし筆者は奇跡は起きるもの

ではなく、起こすものだと思っています。どんなに大怪我を負っても、自分を信じ困難に立ち向かえば

奇跡が起きる確率は高くなるでしょう。地雷を踏んで下半身を失い、瀕死の重症を負ったアメリカの

兵士がトレーニングと出会い、当時のディスエイブルかなにかのベンチプレスの世界記録を作ったと

言うのは有名な話ですね。残念なことに足が無いという理由で結局記録として認められませんでしたが

(何年か前にテレビでやってたけど、見ました?)。


 必ず治ると信じなければ、起こる奇跡も絶対に起こりません。


 以上が怪我をしたプレッサーに捧げる3ヵ条です。どうでしたでしょうか。ここからが天野流ですが、

あと、怪我をした場合にも自分で行けるのなら必ずジムに行く。というのがあります。ジムに行っても

ベンチプレスが出来るわけではありませんが、ただ座ってるだけでもいいので、


「怪我をしても自力でジムに行ける人は必ずジムに行ってください。」


 ほんと座ってるだけでもいいです。ジムに行ったらベンチプレスやりたくなるよ。という人がいるかも

しれませんが、悔しさを胸に秘め、他の練習をしてください。


 何故こういうことを言うかと言うと、理由を説明しろ!と言われても、詳細に答えるのはめんどくさい

のですが、簡単に言うとモチベーションを行動で示すと言うことです。ジムに行かなくても、強烈な

モチベーションを持ち続ける事ができる人はいいのですが、そういう人は、なかなかいません。


 ジムに行かなければトレーニングのことを考える時間も減るでしょう。そうした小さな積み重ねが、

モチベーションの低下を招きます。そのまま最悪ジムに行かなくなるかもしれません。しかし、ジムに

通っていれば


モチベーション維持→ジムに行く


というのがどこかで


ジムに行く→モチベーション維持


 と言う風に逆転し、ジムに通うという行動そのものがモチベーションの証にもなってくるわけです。


 ではそろそろ今回は、この辺で。これを読んで勇気が出た人がいれば幸いです。



コメント:


 まず始めに、怪我をした当時、暖かい励ましをくださった皆様には、本当に感謝しております。やはり

平然を装ってはいても、お先真っ暗。バーベルがこの先まともに握れなくなるのでは(怪我直後は右手が

全く握れませんでした)と、さくらももこに出てくる漫画のキャラ並に当時、顔には縦線が入っていたの

です。


 幸いにも、


「普段えらそうなことばっかり言いやがって、ざまーみろ。バーカ。」


 と言った、水に落ちた犬を叩くような発言をされる方はおりませんで、逆に多くの人に励まして勇気

付けて貰い、おかげさまで無事復帰。感謝感謝です。あまりにもさくっとリハビってしまい、ジャパン

オープンでは記録まで更新してしまったもんだから、


「あの怪我はダミーじゃねえのか?」


 との憶測まで飛んだようですが、どっこい死にかけ水の中だったんです。こう書くと笑えますが、

ベンチ生命の危機と思えるような怪我をした当事者になったら、プレッサーとして全然笑えませんよ。

いやほんと。



 おっと自分の怪我の総括はこの辺にして、せっかくの機会なので、それでは怪我の防止方法でも書いて

みましょうか。と言っても、何度か日記などに書いているので知っている人は知っていると思いますが、

ベンチプレスで怪我をするときのパターンを挙げてみると、


 「ベンチの練習中に笑わされた(某ノーギア日本記録保持者)」

とか、

「45kgのバーベルを勢い良く挙げたらバーベルが吹っ飛んで言った(はい、自分の事です)」


 などの例外処理を除けば、筆者の過去の経験から、ほぼ以下の3通りに集約されます。


パターン1…「悪いフォーム」

パターン2…「重すぎる重量」

パターン3…「オバトレ(オーバートレーニング)」


 それぞれ解説しますと、まず怪我の兆候を見分けるのが、一番簡単なのが

パターン3「オーバートレーニング」です。


 この場合、前回の練習で出来たらしい筋肉痛が収まらず、それによって体に鈍い痛みが出る。アップ

なのに全く練習にやる気が出ない等、必ず兆候が出ますので、その場合は無理に練習するようなことは

せず、とっとと帰っちゃいましょう。


 但し、ちょっとの事で「オバトレ」とか言って練習を休んでしまう

「オバトレ症候群(オーバートレーニング症候群)」

との見分けをつける必要がありますので、注意が必要です。


 次に簡単なのが、パターン1の「悪いフォーム」です。例えばバーベルを傾きながら挙げれば傾いた

下側の方の肩を痛めやすいですし、首に負担のかかるような挙げかたをすると首を、ブリッジを組んだとき

に腰に力を入れて、捻るようにして?挙げると腰を痛めるのは分かりますよね。要はそのようなフォームで

挙げないということです。また上級者が傍らにいれば、そのような挙げ方をしている場合、


「ダメ。そんなんノーカウント」…と、一撃で指導してもらえるでしょう。


 但し一人で練習している人は、フォームが崩れていても指摘してくれる人がいないので、ビデオ等で

定期的にチェックすることが肝要です。


 後は素直なフォーム(無理のないフォーム)で挙げると言うことですね。


 例えば筆者の場合、普通の人と違って(これがスタンダードかも知れないけど)肩甲骨をねじるように

して寄せるのですが(※1)肩甲骨の固い人が、無理な肩甲骨の寄せ方をすると肩(腕の付け根)を痛めて

しまう場合もあるんです。無理のない自分に合ったフォームで練習し、柔軟等で少しづつ体をやわらかく

していった方が良いでしょう。


※1…イメージとしては手のひらを上にして肩甲骨を後ろに引き、そこから腕の内転を使って(手のひら

を下に裏返す)肩甲骨を背中の内側斜めに引いて最後に下に落とす感じ。実際にはこのような動作は

行いませんが、あくまでイメージね。

 これによって、コークスクリューブローのような腕の内転エネルギーを、背中の中心に溜め込むような

感覚が出来ます(ほんまかいな(w )。余談ですが、テニスのサーブにおいて、腕の内転運動がうまく

使えるようになると劇的にサーブのスピードが上がりますよね。



 最後にパターン2「重すぎる重量」ですが、これが一番厄介です。人によって重い重量をがんがん

挙げても、ちっとも平気な人もいれば、MAXの90%でも肩や肘、手首が痛くなる人がいるように

人それぞれ。本当に難しいんです(なんの解決にもなってへんやんけ)。但し、フォームを崩さずに

挙げる事の出来る重量と言う点では、パターン3と同じですね。とりあえず予防法としては、MAX挑戦は

セットクリアした重量の+30kgまでと決めておくとか(MAXが伸びたらセットを伸ばす。セットが

伸びたらMAXを伸ばす)、MAXを1ヶ月で5kg以上更新した場合、次の月はMAX挑戦はしないとか


…まあ色々工夫しながら気をつけてやってください。





2004年7月19日執筆


今日のベンチプレス考「体重の何倍という考え方〜天野フォーミュラ〜」


 さて、あなたはよく世間で


A君「俺、体重50kgだけどベンチ50kg。体重分挙げられるぜ。君は体重100kgもあるのに

ベンチ80kg?体重挙げられないんだね。たいしたことないなあ。」


B君「俺、体重80kgでベンチ105kg挙がるよ。君は体重60kgでベンチ90kg?

まだまだだね。ベンチは100kgから急に重くなるのよ(意味不明)。」


 こういう話を聞いたことがありませんか?聞いたことがあるでしょう。

少なくとも
 体重の何倍って考え方はベンチの強さを考える上でどうなのかなあ??


 と、漠然と感じたことのある人は多いでしょう。ところで、雑誌やネットを見てもなかなか、

きっちり答えてくれているところが見つかりません。


「異なる体重で実力を見るときはフォーミュラ使えや」

「なんでフォーミュラ使うの?」

「知らん。」


 というのがほとんどでは無いでしょうか?そう言う人達の為に、ジムでベンチ体重の何倍とかいう

議論で喧嘩しないよう、私なりの見解をここに述べておきます。まあ、例によって、ほとんどが我流

の推論なので、書いてあることを鵜呑みにしないで下さい。


 軽く読み流して貰えるとありがたいです。ではさっそくいってみましょう(Let’s Go!)


 最初に、トレーニングやってる人は知ってて当たり前、いい加減イチイチ書くのも反吐が出る程、

面倒なくらい有名な言葉に


「2乗3乗の法則」


 と言うのがあります。これは筋力は筋肉のサイズ(体積)ではなく、筋肉の断面積に比例すると

いうものです。極論で分かり易くいうと筋肉のサイズが8倍になれば力は4倍になる。筋肉が倍に

なっても力は倍になるというわけではないということです。これを覚えておいてください。


次に人間の体の構成はおよそ、水分60%、筋肉・骨20%、脂肪、20%


 で構成されているということです。さて、以上のような条件を用いて体重50kgのA君を解析

してみます。A君の体が標準だすると


A君は

水分  30kg

筋肉  10kg (ベンチ50kg) 

その他 10kg


 で構成されています。乱暴ですがここでA君の筋肉50kg全てがベンチプレスを挙げるために

使われているとします。因みにA君のベンチプレスMAXは50kgとします。


この時、A君は

・体重 50kg ベンチ 50kg 体重の何倍?=1倍


です。


 ※ここではA君の筋出力(筋繊維を伝わる神経伝達の強さ(速さ))は無視します(後で出てきます)。


 次にA君が一所懸命トレーニングをして筋肥大を起こしA君の胸囲、腕囲等が90cm→120cm、

30cm→40cmになっとします。この時、A君の筋断面積は約1.8倍になっています

(半径=πR、面積πR^2より)。1.8という数字はややこしいので断面積2倍とし、


 筋肉が10→20kgになったとしましょう。この時、A君の体の成分は


水分  30kg

筋肉  20kg

その他 10kg


 となるのでしょうか?いえ、そうにはなりません。人間の体の水分は常に体重の60%と

一定なのです。筋肉が増えた分だけ、その筋肉を維持するために水分量も増えます。

脂肪や骨量も同様に増えるので実際には


水分  60kg

筋肉  20kg

その他 20kg


 となります(脂肪とかは減るかも知れませんがそれでも体重の何%かはないと体の機能

を維持できません)。


 ここで筋肉が2倍になるとベンチの重量はどうなるのかというと、くどい用ですが、A君の

筋出力が全く変わらなかっとして、2乗3乗の法則より重量は


重量 = 50×2^(2/3)=79kgとなります。


水分  60kg

筋肉  20kg(ベンチ79kg)

その他 20kg


 この時、A君のベンチの重量は一所懸命練習をしたのに関わらず、なんと体重の0.8倍と

当初より下がってしまいました!


 ところで、実際にはこれに筋出力(筋繊維を伝わる神経伝達の強さ(速さ)と言うものが

加わってきます。筋出力とは重い重量を挙げる時に、脳から筋肉へ指令を伝える伝達の速さや

強さ、神経繊維の太さ・数とかと言えます(細かいところまでは専門家に聞いて)。


 ここで、体重50kgのA君と体重100kgのA君において、お互い100%づつ筋出力の強さ

が上がったとします。この時、


体重50kg

ベンチMAX 50kg→100kg


体重100kg

ベンチMAX 80kg→160kg


 のようになります。


 見て分かりますが、絶対値は体重100kgの方が上まわってますが体重の何倍という割合は、

どこまでいっても変わりません。つまり体重100kgのA君が体重50kgのA君に追いつくため

には1.25倍の筋出力を出さなければいけないのです。どうですか分かりましたか?


 ここまでは体重が重いほどベンチで体重の倍が難しいという、からくりを述べてきましたが、

これで終わったら「ふうん」で終わってしまい、ちっとも楽しくないので、ついでに、この2乗3乗

の法則を使って同じ実力だと思われる、体重別の重量を計算してみましょう。


 名付けて「天野フォーミュラ」です!!!


天野フォーミュラ

        
体重  ベンチ重量

50  150kg

60  169kg

70  188kg

80  205kg

90  222kg

100 240kg

110 254kg

120 269kg

130 283kg


 天野フォーミュラでは体重50kgの人のベンチ150kg(体重の3倍)と体重100kg

の人のベンチ240kg(体重の2.4倍)は同じ実力です。なんだか実感が湧かないので、

重量を半分にしてみましょう。


体重  ベンチ重量

50   75kg

60   85kg

70   94kg

80  102.5kg

90  111kg

100 120kg

110 127kg

120 135kg

130 141kg


 どうです?なかなか良い感じでしょう(何がやねん)。天野フォーミュラでは体重60kg

のベンチ85kgと体重100kgのベンチ120kgは同じです。


 是非、この表を有効に活用して、ジムでどっちがベンチ強いか、いつも喧嘩する憎い

アンチクショウに思い知らせてやって下さい。


〜エピローグ〜


 少し気になったので、BESTLIFT(http://www.geocities.jp/higaoh/)にて正規の

フォーミュラを計算してみた。


 結果 体重100kg、ベンチ120kg…フォーミュラ73.0

体重60kg、ベンチ85kg…フォーミュラ72.5


なんだい、天野フォーミュラとほとんどおんなじやんけ(笑)。



コメント:


 書いたは良いけど自分的には「今日のベンチプレス考で1〜2を争う駄作やな〜」と発表を

数ヶ月ほったらかしていた文章でしたが、新たな新作を書くのが面倒になって仕方無しに

発表してみたら、これが、なかなかの反響。


 やっぱり体重が違う人同士の強さの比較と言うのは、気になるところなんでしょうか?


 尚、この次に書いた「MAX叩き」が、「今までに書いたベンチプレス考の内で最高傑作!」

と思ってた割には全くの無反応だったので、アマクエ(知る人ぞ知る伝説の名作)の時も

そうだったのですが、世の中難しいな〜と思った次第でアリヤス。


 ところで、軽量級の人は軽量級の人で普段から

「重量級はあれだけ太ってるのに、なんであんだけしか挙がれへんの。

無駄の無い軽量級が体重比で最強。」


とか思っていたり、


 重量級の人は重量級の人で

「階級にこだわんのは体を大きくできへんからやろ。絶対重量最強。」


とか思っていたり、


 中量級の人は中量級の人で

「軽量級と重量級、人数少なすぎ。層の厚い中量級最強。」


とか思ってたりするのかも知れませんね。


 まあ人間なんて自分勝手な生き物なので、考え方自体、自分の都合の言いように解釈しとけば、

それはそれで良いと思います。



 世の中には絶対重量勝負という考え方もあるかと思いますが、ベンチプレスの試合が、例えば

階級無しになってしまうと、ちょっと前の相撲のように、体重があるほうが有利と無理に体重を

増やす人も大勢出てくるでしょう。


 これでは内臓脂肪(←最近敏感)でメタボリック(今年の流行語大賞?)なプレッサーが大勢

増えてしまい、ベンチプレスは不健康なスポーツだと言ったレッテルを貼られてしまうことにも

なりかねません。


 あなたは健康診断の結果が悪いのを「俺プレッサーやから」と、ベンチプレスのせいに

していませんか?(←自分)



 あまつさえ、世間では


「使える体」、「マッチョきもい、プチマッチョ最強、デヴは最低」「ボディバランス」

「パワーよりスピード」「ランニングラグビー」「組織力で戦う」

「フリーウェイトゾーンからぎゃーとかうぉーとか聞こえてきた。」


等の風潮が声高に叫ばれているのです(悔しいナリ)。


 世間の人はもっと知らなければなりません。ベンチプレスの面白さを。肉体を通して自分の

限界に挑戦する事の偉大さを。水泳・マラソンは健康なのに、ベンチプレスは何故不健康な

イメージなのか。ずばり見た目の問題としか思えません。競技としてやれば水泳だって

マラソンだって怪我もするし不健康な面もあります。


 こんなことでは「Tarzan」でベンチプレスが特集されるのは100万年先の話でしょう。

とにかくベンチプレッサーは上記のような理由から、自らの手で自らのスポーツを貶めない様、

プロ意識(ほとんどの人はプロじゃないけど)を持って健康に気をつけなければいけません。


 プロ意識と言う言葉が出たので蛇足の補足ですが、例えばブラジルのサッカー選手は普段

はビールを一滴も飲みま,せん。Jリーグが発足した当時、ブラジルからサッカー選手が日本

にやってきたときに、まず驚いたのが日本の(それもプロの)サッカー選手が毎日ビールを

飲んでる事でした。


 プロであり、当然コンディション管理に気を使ってるはずの彼らが毎日カップメンにビール

なのです。現在こんなことは、ほとんど無くなったそうですが、プロ意識の向上が日本の

サッカー界のレベルアップに無関係というわけでもないでしょう。


 アスリートなら、スポーツマンなら常にコンディション管理に気を使って当然。別にビール

を飲むからベンチプレスの記録が伸びないのではありません。競技力向上の為には

コンディションに気をつける(ビールを飲まない)と言うプロ意識がベンチプレスの記録

を伸ばすのです。(←つい最近まで毎日ビールを飲んでた人)


 別に人生の楽しみを奪ってまで、そこまでしなくても。…と思う人は毎日ビールを

飲んだら良いし、実際毎日ビールを飲んでても強い人は強いです(笑)。



 話が右にそれ、左にそれて元に戻ってきましたところで(ホンマに元に戻ったんか?)

続きを申しますと、なので見解といたしましては現在のように階級を設けて戦い(※1)、

ベストリフターをフォーミュラで決めると言うやり方が至極真っ当な方策だと申し上げる

わけです(※2)。


※注1…階級にこだわった無理な減量もどうかとは思いますが。


※注2…長々と話した割には何を言っているか分からないと言う点で官僚っぽく

まとめてみました。



 最後になりましたが、本文中では

「是非、この表を有効に活用して、ジムでどっちがベンチ強いか、いつも

喧嘩する憎いアンチクショウに思い知らせてやって下さい。」


 …とか言ってた割には中級者と超上級者の天野フォーミュラ表しか載せてなかったので(笑)、

ここに一般的プレッサー対象の天野フォーミュラ表を載せときましょう。


現在のノーギア重量

体重 LV6, LV5, LV4, LV3, LV2, LV1, (日本記録)日本記録のLV

------------------------------------------------------------------

52kg, 150kg, 138kg, 125kg, 113kg, 98kg, 84kg, (125kg )LV4

56kg, 159kg, 146kg, 133kg, 120kg, 103kg, 89kg, (144kg )LV5

60kg, 166kg, 152kg, 138kg, 125kg, 108kg, 93kg, (165kg )LV6

67.5kg, 175kg, 160kg, 146kg, 131kg, 114kg, 97kg, (174kg )LV6

75kg, 188kg, 173kg, 157kg, 141kg, 122kg, 104kg, (207.5kg)LV6 over

82.5kg, 206kg, 189kg, 171kg, 155kg, 134kg, 114kg, (213kg )LV6 over

90kg, 217kg, 200kg, 182kg, 163kg, 141kg, 120kg, (202.5kg)LV5

100kg, 235kg, 216kg, 196kg, 176kg, 153kg, 130kg, (207.5kg)LV4.5

110kg, 249kg, 228kg, 207kg, 187kg, 162kg, 138kg, (213kg )LV4.3

125kg, 270kg, 248kg, 224kg, 202kg, 176kg, 149kg, (211kg )LV3.5


 天野フォーミュラでみると現在のノーギア日本記録で一番更新しやすいのは52kg級と

125kg級、次に更新しやすいのが100kg級と110kg級。続いて56kg級と

90kg級、更新が比較的難しいのが60kg級と67.5kg級、最後に一番日本記録を

更新しにくいのが75kg級と82.5kg級と言えますね^^。


それでは今回のコメントもこの辺で。アデュー。






2004年12月10日執筆


今日のベンチプレス考(バイオリズムMAX叩き法)


 ベンチプレスの練習といえばセット練習であり、セット重量を伸ばすことが

確実に強くなる最短経路だと、我輩は事あるごとに、時には皮肉を交え、

時には飲み屋でくだまくクソリーマン達のように口を酸っぱくして言ってきた。


 ベンチプレスを初めて1年目に順調に記録を伸ばし、これに気をよくして立てた

当初の計画通りにいかずに苦しんでる人も多いだろう。計画通りにいけば、

今頃日本チャンピオンになってるはずやのに。今頃ノーギヤ200kgやのに。

何があかんかった。何が問題やったんかなあ?


 その計画自体に無理があった

と本人が気付いていないのが一番の問題なのだが、まあともかくベンチの練習

も2年目、3年目になってくると壁に次ぐ壁、プラトーに次ぐプラトーの連続。

そんなもんだ。


 今日はそんな迷える子羊ちゃん達に、ちょっとばかしプラトーがクリア

しやすくなるTIPSを紹介しよう。


 セット練習を何年もやってる人は分かると思うが、セット練習を行うと体力を

かなり消耗する。例えば我輩の場5回×5セットがセット練習の基本となるのだが、

ある日の練習で147.5kgセット練習が(×5回、×5回、×4回、

×3回、×3回)で20/25だったとすると、3日後の次の練習では20/25

以上こなせるかというと、話はそううまくはいかない。調子が非常に良ければ、

そのまま記録を更新することもあるが、大抵セット練習を完遂した次の回は調子が

落ちる。


 何故ならセット練習を完遂すると非常に体力を消耗するのだ。セット練習は

重量自体はMAX練習に及ばないが練習強度(筋肉にかかる負荷の総和)という点

では一番きつい練習だからである(詳細は省く)。


 MAX練習は回数をこなせないので意外と練習強度は低いのだ。であるからして、

使用重量が80kgとか100kgとか軽いうちは毎回セット練習を行った方が

良いかもしれないが、重くなってくると調子が回復しないうちに次の練習になって

しまいここで前回と同じようにセット練習を行うと、



当然記録(TOTALレップ数)が下がってなんでやねんとアツク

そこで無理してフォームを崩し

どつぼプラトーへまっさかさま


 という、
3段空中コンボの竜巻降下現象を起し

「あーあベンチプレスつまんね。やーめた」となってしまう。


 将来のある若者がこんなことでベンチをやめてしまうのを我輩はもう

見たくない(っていうか一度も見てへんやろ)。


 んじゃ。どうしたらいいのか?調子を落とさずセット練習をこなす有効な方法

は無いのか?いやある。それがサイクルトレーニングである。サイクルトレーニング

とは、すごい軽い重量からセット練習を行い、徐々にセットの重量を上げていく

という練習方法だ。サイクルトレーニングはサイクル序盤にフォームのチェック

&神経系統の改善&調子の充電云々が行え、徐々に使用重量を重くすることで

調子を慣らしながらサイクル前半に溜めたパワーを後半にぶつけ最高セット重量を

勢いでクリアしていくという、


無理せず学力アップというどこかの予備校の宣伝


のような夢のような練習法だ。


 我輩も「調子が落ちたとき」、「試合後の練習」、「怪我からの復帰時」等

さまざまな練習シーンで色々お世話になっているでござるよ。


 ところでサイクルトレーニングが完璧であるかというと、そうではないのぢゃ。

(まあ完璧な練習方法なんてこの世には無いと思いますが)人間にはバイオリズム

(好不調の波)というものがあるのです。


 例えば、女性の機嫌の悪くなる日や海亀の産卵のように生物の体調は月の満ち欠け

に左右されます(生命の神秘!!)。あなたも三日月の日は調子はさっぱりだが、

満月になると絶好調!自己ベスト連発大暴れの狼野郎かもしれません。


【 重力の影響について 】

http://www.asahi-net.or.jp/~nr8y-ktu/graviscope.htm

によると、


「血液の塩分濃度は海水とほぼ同じです。ですから、月の満ち欠けは潮の満ち干と

同じように人間の血のめぐりにも影響を与える考えるのが自然です」


 だそうです。また【 重力の影響について 】によると


「人の生体リズムは身体(Physical),感情(Sensitivity),知性(Intellectual)毎に

規則性が有り、生まれた時から身体は23日,感情は28日,知性は33日毎に

サインカーブで繰り返されていると考えています。感情の28日という周期は、

月が地球の周りを27日と7.72時間で一回りする恒星月と関係があります。」


 と推測しています。この仮説を鵜呑みにするのは、かなり危険ですが、我輩の過去

の練習の経験談からいっても、やはり好不調の波が繰り返されていたのは、

ある程度事実です。


 話をサイクルトレーニングに戻しますと上記の観点からサイクルの最終週が

調子の絶頂期に当たればそれでよいのですが、最終週が調子の絶不調期に

当たってしまったら。この数週間の努力がオワ(将棋用語)になってしまいます。

だめだったら最終週のサイクル挑戦を2〜3回やれば良いだけですが、1回目の失敗

のネガティブなイメージを持ったまま、2回目、3回目も失敗してしまったら気分的

にかなりブルーな上に、もう一度初めからやり直さなければいけません。

せっかちな人には精神的に、かなりつらいものがあるでしょう。


 「だったら23日、46日、69日周期でサイクルトレーニングを組めば良いじゃん。」


 と言う賢明な意見もあろうかと思いますが、話が終わってしまうので(まあこれは

これでまとまっているような気もしますが)とりあえず話をすすめます(をい)。


 ところで(やっと本題)我々はベンチの練習が週1回のパワーリフターではありません。

我々は毎日がスペシャル、 毎日がエヴリ なベンチプレッサーなのです!!


 パワーリフターなら前述のように、69日(約10週間、若しくは9+1W)の

サイクルトレーニングをやれば良いのですが、


 僕はプレッサー。今日も明日もセット練習やりたいよ。

超回復による筋肥大より、神経系統の発達イノチ。


 と言うようなコンチクショウな貴方に、役に立つ練習がタイトルにも出てきた

「バイオリズムMAX叩き法」(←今、命名した)なのです。



バイオリズムMAX叩き法とは、考え方は単純です。


例えば、ベンチの練習に

(1)、メインとなるセット練習(疲労増)

(2)、疲労した体調を整える練習やMAX練習等(疲労減)


 の2種類の練習がある場合、(1)と(2)の頻度を微妙に変えて一定の疲労を

保ちつつ(疲労を見極めつつ)、ベンチの調子(バイオリズム)自体が上がってくる

のをを見極めます。


 そしてベンチの調子(バイオリズム)があきらかに調子よさそうだなという直前に、

(2)の練習を増やし体調をと気力を調え、そして調子が最も良い日に万全の状態で

セットクリアに挑戦するのです。


 見極めるのが難しいと言う人は過去の練習の記録を良く見てください。

なんとなく波がありませんか。えっ?練習の記録なんてつけてないって?論外です。

練習の記録をつけるのは基本中の基本です。今日のベンチプレス考で「練習の記録」

とか取り上げると3回シリーズと長くなってしまうので取り上げませんが(※注1)

必ず練習の記録はつけてください。言わずもがなだとは思いますが…。


 バイオリズムが最高の日を見極め、セット重量のMAXを叩く。ある意味セット練習の

ピーキングですが闇雲にセット重量をやり続けるよりも、かなり手応えがあります。


 勿論あくまで(1)の練習がメインなので(2)の練習ばかりして(1)の練習を

全くやらないってのは本末転倒ですけども。


 まあセット重量が基礎重量(※注2)の場合、わざとひたすらメインのセット練習を

やりこむ場合がありますが、まずはバイオリズムMAX叩き法を駆使してセット練習を

地道に伸ばしていってください。


※注1…今日のベンチプレス考で敢えて取り上げてない題材として、「プラトー脱出法」

や「サラリーマンとベンチプレス」などが挙げられます。もし取り上げてしまったら

両者とも10回シリーズくらいは軽くいくでしょう。あー恐ろしい。


※注2…基礎重量とは我輩の場合、45kg、65kg、85kg、105kg、

125kg、145kg、165kg、185kg、…となります。基礎重量については、

そのうち、今日のベンチプレス考で取り上げる予定です。



コメント:


 発表した当初、自分では最強の理論が出来たとホクホクしていましたが、当時、周りの

反響はイマイチ(っていうか無反応)。ショックを受けた筆者が日本ローカル線ぶらり旅を

敢行しようとしたけど(単なる普段からの願望やね)、有給が足りなかった為に断念したと

いうのはその筋の方でも初耳でしょう(どうでもええがな)。


 今読み返してみれば、毎日の練習に強弱をつける…何を当たり前のこと書いてんねん、

6年目で初めてそんな当たり前のことに気付く自分も大概やな…と言うわけですが(笑)

まあ練習の強弱をバイオリズムに合わせて決めるという所が新しい部分で、この練習法

で結構記録を伸ばしたもんです。現在は週2回、余力を残した状態(挙がるか挙がらない

か分からない時はやらない)で同じ重量(155kg)のセット練習をやりこむ練習に

変わってますが、決してMAX叩き法がダメと言う理由ではありません。



 それはさておき、とにかく一つ分かってるのは、


第1項、ベンチプレス(トレーニング)で強くなるには、強度の高い練習が不可欠。

第2項、但し1をやると疲労がたまるのでその疲労を如何に軽減(回復)させるか。


 この第1項と第2項を如何にバランスよく配合し両立させるかが、大変なんですね。だから、

そのためのサイクルトレーニングであり、その他多くのトレーニング理論なんです。こうして

みると、やっぱり皆、この部分で苦労してるんですね(楽しい部分でもあるけど)。


 勿論「第2項、回復」に関して最も大切なのは栄養・睡眠(休養)であり、栄養・睡眠

(休養)を疎かにしていては、どんなに高度なトレーニング理論を実行していても、全く

無意味です。


「炭水化物、脂肪、タンパク質の比率は6,2,2」

「体重1kgに付きたんぱく質2g」

「睡眠一日最低6時間」

「ハードなトレーニングをした日は睡眠7.5〜9時間必須」


等をジュゲムジュゲムと呪文のように繰り返しているトレーニーも多いことでしょう(※1)。


(※1)因みに筆者は「250kg250kg」と事あるごとにつぶやいている。

何も知らない他人が聞けば、きっとキチガイと思うに違いない。



 MAX叩きはどちらかと言うと、

「初心者の頃と全く同じように練習しているのだが、最近全然伸びなくなった。」

「とにかく早く強くなりたいので毎日練習しているけど、疲れがどんどん溜まっていく。」

とかいう中級者以上向けの戦法でしょう(※2)。


 初心者の内は週2回のセット練習でも重量が軽いので普通に回復が追いつくと思います。

(ベンチプレスの練習だけしている人の場合)。自分の場合、トレを始めて最初の4年

(セット重量110kg)までは、普通に週2回のベンチの練習だけで普通に伸びて

いったので(年によって多少の伸び重量の差はあったが)怪我にさえ気をつけて(※3)、

とにかくコツコツ続ける事がやっぱり一番大切ですね。



(※2)某HK君のように極端に軽い重量&正しいフォームで毎日、物凄い練習量をこなす

という戦法もある…らしい。


(※3)自分の場合、2年目、3年目は、結構(っていうか、あちこち一通り)怪我しました。

まあ「フォームは大事」、「アップはしっかり」、「柔軟大切」、「インナーマッスル」等、

怪我して初めて身に染みて思い知ることもあるしね。



 ただし、調子の波というものは初心者の内でも、やっぱりあって、例えば、我輩が普段行って

いる、あしあげ5回×5セット練習の場合、かってSさん(我輩の師匠)が良く言っていたのが、


「調子の悪い時には3回×5セット」


という言葉です。当時はあんまり意味が分からなかったのですが、これは調子の波がどん底の

時に3回×5セットこなせる重量であれば、ワンチャンス(1回の地力アップ)で調子が

上向いた時に5回×5セットこなすことができる。つまり調子の悪い時でも、重量を下げずに

粘り強く、我慢強くセット練習を続けて入れば、やがてチャンスが来た時にセットクリアする

事ができる。続ける事が重要である。


 「調子が悪い時には、調子が悪い時なりの(セット練習の)目標がある」

ということなのです(※4)。


(※4)1セット目2回、2セット目1回、3セット目0回(笑)…とか、あまりにも調子が

悪い時は、流石に5回×5セットこなせる重量に下げて、きっちりやるように指摘された事も

ありましたが(K's方式で言う「やり直し」やね)。


 そういえば、つい先日(っていうか昨日)ベンチプレスの試合(東海ベンチ)でノーギア

の自己ベストを5kg更新しましたが、これはこのオフシーズンに、足トレ・インナーマッスル

を中心とした補助種目や初心者の頃に戻って、週2回のセット練習(あしあげ155kg)を

調子良くても悪くても、粘り強く延々やりこんだことが原因の一つだと思っています(※5)。


 こういった練習は泥臭い地味な練習なのですが、遅いようで一番速い。

まさに「穴熊のと金攻め(将棋用語)」といった表現がぴったりです。


 伸びの止まっている中・上級者の方も、今一度原点に立ち返ってみてはどうでしょうか。


(※5)当日の勝因としては、

「パワーボム始め皆の声援で氣合が入った事」

「寒さ対策として100kg以下の軽いアップを多めにやりこんだ事」

「第1試技を慎重に低い重量設定にした事」

事だと思います。



 ところで本文の一番最後に、


「基礎重量については、そのうち、今日のベンチプレス考で取り上げる予定です。 」


と書いてある割には、その後「ベンチプレスの楽しさとは」「パワーか技術か」

「プラトーパート2」「スリーセンシズ」「ベンチプレッサーと足トレ」と書いて

まだ取り上げていないのですが(笑)、決して忘れているわけではないので、

その内必ず取り上げます。ご心配無く。






2005年1月24日執筆


 今日のベンチプレス考「ベンチプレスの楽しさとは」


前回の今日のベンチプレス考「MAX叩き」ですが、反響はかなりイマイチでした。

自分的にはまずまず言いたいことは言えたと思ってるのですが、そのあまりの反響の少なさ、

内容のつまらなさに、「奴はもう終わった」とか「猫ベン?過去のサイトだよ。」と思って

いる人も多いでしょう。そこで、今回は今一度、原点に立ち返りベンチの本質に迫って

みたいと思います。


こう書くと「おっと今回はいよいよ技術論の話だな。」と思う人がいるかもしれませんが、

普通に精神論のお話だったりします。


そうです、今回のお題は、ずばり「ベンチプレスの楽しさとは」です。




さて、世の中には「毎日毎日ジムに来てベンチプレスばっかりやって何が楽しいの?」

と質問されたプレッサーも多いことでしょう。あなたはそういう時にどのような返事を

していますか。


いちいち答えるのが面倒なので、「あほやから(きっぱり)」とか「楽しいから楽しいんじゃ

(逆切れ)」とか訳の分からん答え方をする人もいるかもしれませんが(あっ俺のことか)、


大抵は「何がっていわれてもなあ??」でしょう。


明確に答えられる人はいると思いますが、なかなかいないのではないでしょうか。

それは何故か?その問題に答える前に一つの例文を見てみます。次の文は某天野某が、

今から4年前くらい(初めて試合に出るか出ないかくらいの時MAX120kgくらい)に、

某社内某(某だらけでごめんね)の社員の趣味を紹介する某コーナー(このコーナーは

なんと裏表紙という一等地にある。しかも写真2枚付)向けに載せた文章から一部抜粋

したものです。



 では文章を見てみましょう。


↓ここから抜粋文章


「皆さんはベンチプレスという競技を知ってますか?

(〜中略〜) ベンチプレスの面白さは頭を使うことと、集中力です。人から週に何時間

練習しているのと聞かれますが、ウォーミングアップ等全部含めても週2回

4時間、ベンチプレスに限って言えばたった週2回2時間です。その代わり、

ものすごく集中して練習します。だらだらと何時間も練習しても記録は伸びません。

また、初心者の頃は適当に練習していても、どんどん記録が伸びていきますが、

やがてほとんどの人が100kg前後で、ぴたりと記録が止まってしまいます。

人によっては、ここで何年も止まってしまって、妥協したりあきらめてやめて

しまったりします。しかしそこから良く考え、試行錯誤して少しずつ記録

を伸ばしていく課程こそが、実はベンチプレスの最高に楽しい部分なのです。」


↑ここまで抜粋文章


感想はどうでしたか?この文章を読んで「ふふん」と鼻をならした上級者の方も

きっといることでしょう。 3分の1くらい当たってるけど他は外れ、又は全部外れと

言う人もいるでしょうね。まあ当時は僕も青かったですから(今でも青いけど)。


※(余談ですが、この文章がこのコーナーに掲載された当時、同時に掲載された

方がもう一人いたのですが、その方は社交ダンス西日本大会準優勝。日本一を

目指すと言う方でした。その後も和太鼓を極めるとか、真剣にボウリングでプロを

目指す(プロになったら会社どうすんねん)と言う方が登場したりして、毎度毎度

なかなか濃いコーナーに仕上がっています)


っと、まあ昔はこういう風に思っていたのですよ。でも最近分かってきたことなん

ですが、なんかこうベンチの楽しさって上記のような楽しさとは本質的に違うん

ですよね。ずばり結論を先に言ってしまうとベンチって「無条件に楽しい」んです。

いやほんと。


 トレーニングというと野球選手始めとするスポーツ選手、格闘家が肉体改造と称して

苦しい顔をして、必死でマシンやバーベルと格闘するところがテレビで良く放映されるよ

うに、世間一般ではあのようなイメージがあると思われますが(実際ジムでもそのように

練習してる人は多い)ベンチプレスはなんていうかイメージでいうと、


 恍惚の表情でへらへら笑いながら「たのぴー」と言いつつ練習するイメージなんです。


えっ?そんな風に練習して無いって?苦しそうに練習してるって?確かに外見はそうかも

しれませんが、外見は苦しくとも、心の中はへらへら笑いながら「たのぴー」です。


 チンニングやスクワット始め多くのトレーニングは自分でもやってて苦しいです。

BGMは巨人の星とかロッキーとかアノ系統ですがベンチは違います。姿勢がベンチ台

に寝ころんだ状態と楽なのも一因かもしれませんが、ベンチ台に寝てバーベルを持つ。

もうこの瞬間から、脳内ではアルファ波出まくりで「たのぴー」なのです。


 ところで、昨日テレビを見ているとジャンクスポーツという番組で水泳で金メダル

を取った北島康介選手が出ていて、「水泳というスポーツはサッカーとかと違って練習

は楽しくないですが、それを乗り越えて、その先にある何かを見つけてください」と

言っていました。僕も水泳をやっていたことがあるのですが(レベルは北島選手と

全然違うが)なんていうか水泳は確かに練習していて楽しく無いんです。

たいてい苦しいか、もしくは「暇」です。


 ある時など、あまりにも暇なので、練習中に(心の中で)歌を歌いながら泳いだり、

考え事をしながら泳いだりしていました(だから伸びへんねん)。


 因みに私はバック(背泳)の試合で試合中(レース中)にもかかわらず考え事を

していて、ターン時にターンせず、そのまま直進。頭から壁に激突したことが

あります(実話)。しかもメドレーリレーで。激突した瞬間は目から火が出そう

でしたよ。悔しさと恥ずかしさで一杯になった(お前が悪いんやろ)青春のあの

痛みを私は一生涯忘れることはないでしょう。やられたほうも大迷惑ですな。

えーとなんの話をしてるんでしたっけ?


 なんだかだんだん良く分からなくなってきたので、取っておきの例を

出しましょう。よく月ボ(月間ボディビルディングマガジン)やアイアンマン

でボディビルダーやパワーリフター、格闘家、プロレスラー、ストロンゲストマン

その他etc..の一流選手のインタビュー記事を目にすることがあるでしょう。

その時になんと多くの人がトレーニングを始めた当初はベンチプレスばかり

やっていたと答えていることか!!これは単に手軽で高重量が扱えるってことも

ありますが、何よりも楽しいってことの証明では無いでしょうか!


 手軽→楽しい→のめりこむ。


 そうです。これなんです。どんなことも楽しくなけりゃ続きません。

楽しくなけりゃのめりこみません(かなり強引)。


 ストロンゲストマン最強のマグヌスナンタラスキーだって始めて出たのは

ベンチの試合。ジェイカトラーだって始めはベンチの重量にこだわった

(アメリカ人みんなそうだね)。多くの偉人はベンチにのめり込んで、そこから

強くなって言ったんです。


 RPG(ロールプレイングゲーム)に例えるならベンチプレッサーは

戦士の職業と言えるでしょう。戦士としてコツコツ経験値を積み、

LVが10くらいになってスライム(ベンチ100kg)楽勝になってくると、

「あっ俺、ホイミも覚えてーな」と言って白魔法戦士(リフター)に

転職したり、「もっとバランス良く能力を鍛えてえ」といっては

賢者(ビルダー)に転職したりするのです。(分からない人ごめん)



 で、結局くどくどとベンチの楽しさについて書いてきたわけですが、七転八倒、

奇想天外、支離滅裂、情熱が見事に空回りして言いたいことが結局何一つ言え

ませんでした。


 …というくらい楽しいのですよ。ベンチプレスは。


って結局、説明放棄ってオチ?


あー。



コメント:


 今日のベンチプレス考始まって以来の最高傑作でもあり、最高の駄作でもある

名文、いや迷文(笑)。結局、何が言いたいのかわからんという理由を逆手に取った、

作品ですが、本当にベンチプレスの楽しさを説明するのって難しいんですよ。


 この文を書いてから既に一年以上経ったと思いますが、筆者は未だになんで楽しい

のか、説明できません。じゃあ、書くなやって言われそうですが、ベンチプレスは

本当に本当に楽しいので、この時、居ても立っても居られず思わず筆を取った次第

です。兎に角、その楽しさをどうしても伝えたかった訳ですが、伝わったかな〜。


 もう楽しくて楽しくて、死ぬほど楽しい。ベンチ台に寝てバーベルを降ろして挙げる。

あーベンチプレス。日常の生活では何の役にも立たないこの動作よ(笑)。


   「ベンチプレスやってて役に立つのは地震でタンスの下敷きになって、そのままでは

火事に巻き込まれそうな時に、タンスを跳ね飛ばして脱出する時くらいやな〜。」

が筆者の口癖ですが、まあ副次的に上半身の力が全体的に強くなるので、見えない

ところで色々得してる部分は一杯あると思うんですけどね。例えば、一時停止で

止まったら後ろの車にクラクションを鳴らされたので、頭にきて思いっきりクラク

ションを押したら、クラクションが壊れて鳴りっぱなしになったとか(実話…

しかもそれ得というより損してるやん)。そういえば、ディーラーに持っていって

修理してもらったら、「プー」とか言う、えらいかわいい音のクラクションに

交換されてました。


 後は、見た目でも得してる部分が多いかな〜(損してる部分もあるけど)。まず

ベンチをやりだして体が大きくなってから、人に良く道を聞かれたり、写真を撮影を

良く頼まれるようになりましたね(これは本当)。体が大きくて目立つし、人畜無害

な人の良さそうな顔(マシェリ君のようなハの字眉毛)をしてるからでしょうか。

ベンチプレス全然関係ないかも。


 それに、この前USJに言った時などは某ターミ○ーターのアトラクションで

ナレーターの人に大勢の人の中から「そこの赤い服のおに〜さ〜ん」と速攻で呼ばれ

ましたよ(分かる人には分かる)…ったく。まあ海外に行けばこれぐらいが普通の

体型(いやむしろスリムか)なので、逆に調度良いくらいなんですけども(※1)。


※1…日本でプチマッチョは海外では単なるモヤシ。



 抜粋文章も自分にとっては懐かしいものです。ここに書いてあるように、ベンチを

始めて最初の4年は週2回、1回2時間、トータルでも週4時間しか練習してなかった

というのは本当の話。それでも1年目は30kg、2〜4年目は平均して年間7.5〜

10kgくらいのペースで伸びていったので、がむしゃらにやらなくても、良い師匠が

いて良い環境があって集中して練習すれば、ベンチは強くなっていくよという事ですね。


 現在のように週に2回以上やるようになったのは、ベンチを始めてちょうど丸5年

(2003年の春、今から調度3年前)の大阪ベンチ後でした。この大阪ベンチで

135kgしか挙がらず(因みに第1試技は135kgでつぶれ(w )、試合が

終わった後、怒りに震える拳を握り締め、必ず強くなると固く心に誓ってからです

(ウソ)。


 そしてベンチプレスに対して本気で取り組む為、週2回だった練習を週4回(※2)

の練習に切り替え、目の色を変えて練習した結果、ここから快進撃が始まったわけ

ですが、それでも最初の4年間に週2回でノンビリやったのは、まあ、これはこれで

良かったかな〜と思っています(※3)。



※2…現在は水泳を週1回取り入れるようになったため、ベンチの練習は週3回。


※3…最短距離を突き進んでいたら、そのまま流星のように燃え尽きていたかも

しれません(笑)。



 さて、ここまで読んでくれた皆さんには、お礼に水泳のレース中に何故考え事を

していたのか理由をお話しましょう(別にいらんって?)、水泳のメドレーリレーは

バック(背泳)が第1泳者なのですが、ご存知のようにスタート時は入水して、

スタート台の取っ手を持ち、後ろ向きなってスタートします。で、入水した後、

水の中から、メンバーが水に慣れる(というか嫌がらせ)ように水を少しかけて

あげたりするのですが、心優しい天野君は、いつもより少し多めにかけてあげました


 これがスタート脇の係員の目に付いたのか、レースのスタートを止められ怒鳴られ

たのです。まあ別に理由がこれだけだったら我慢も仕方が無いのですが(どう考えて

も自分が悪いので仕方が無い)、そのときに自分を怒鳴った人間が、試合中にずーと

他校の選手(女)といちゃついて喋っていた奴で「なんだアイツ腹立つな〜」と、

皆で話してた野郎だったのです!!


 で、怒られた後、試合は再開、そのまますぐレースが始まったのですが、


「お前が怒るな!この腐れ外道めが。レースが終わったら絶対ぶち殺す!一体

この落とし前どうしてくれよう(←どうにもできないけど)。」


 と、泳いでる間も怒り心頭。驚異的なスピード(っていうかオーバーペース)で

50のターンを通過…するはずでしたが、「アンニャロ」と熱くなっていた自分は

ターンにも全然気付かずトップスピードのままプールの壁に激突したのです(※4)。


 その後はどうなったか全く覚えていませんが、確かなんとか完泳したと思います。

しかし、周りは驚きますよね。トップのラップタイムで50のターンに入った人間

がターンが終わったらダントツの最下位なんですから。どんだけターンの下手な

奴やねん(笑)。


※4…補足ですが、当時のルールではバックのターンは今のようにクイックターン

ではありませんでした。



 これで今回のコメントもおしまいです。本文も支離滅裂ならコメントも大変

不得要領な物になってしまいましたが、最後に一般人にベンチプレスの楽しさ

とは?と聞かれた場合の模範解答でも載せときましょうかね。



質問「ベンチプレスの楽しさって何でしょうか?」


模範解答A「日常生活では得られないような自分の限界との戦い。自分との体の対話。

そして自分の限界が伸びたときに感じる達成感。」


模範解答B「強さ、速さへの憧れといった欲求は人間本来が持つ原始的な欲求であり、

ベンチプレスを通してより重い重量を挙げることは、その欲求を満たすことに

他ならない。」


模範解答C「バーベルを降ろして挙げると言う、単純な動作であるが故に、とっつき

やすく簡単に体を動かす楽しさを味わうことが出来る一方、実は非常に奥が深く、

やればやるほど知的探究心が喚起される。」


模範解答D「ベンチプレスとは道なり。バーベルを通じて個々の礼節を尊び、

健康な肉体と強靭な自尊心を養い、それによって他者への思いやりを身につける。

道を極める…これこそが真の楽しさというものである。」


 ベンチプレスのことをあまり良くわかっていない人や一般人に対しては、

この程度の解答でさらりと答えておくのが無難でしょう。






2005年3月18日執筆


今日のベンチプレス考「パワーか技術か」


 (語りは関口浩口調で)


 突然ですが、日本は資源の無いちっぽけな島国です。でもそこに住む私達は

世界トップレベルの豊かさを誇っています(※1)。


 このような資源の無い国がどうして豊かな国になったのでしょうか?

それはひとえに技術力のおかげです。技術立国ジャポン。手先が器用な日本人。


 日本が誇る「ものづくり」の伝統は資源の無い、ちっぽけな島国を世界のトップ

レベルの豊かさへと押し上げたのです。


 そして我々日本人一人一人にもこのDNAは受け継がれているのです。



 いきなり大局的な見地に立って何を言い出すんだ。このお仁は。マクロ経済学

でも述べようってのかい、アン?。


 なんだか、今回の今日のベンチプレス考は奇妙な出だしですな。

まあまあ、落ち着いて。もう少し話を進めてみましょう。



「ふん♪ふん〜♪」


 とある週末の昼下がり。手にはノーリミッツから届いた小包が一つ。小包の中は

昨年の世界ベンチの映像を収録したビデオテープである。


 一体、世界レベルのベンチの試技はどんなんだろう。ブリッジフォームは?

逸る心を抑え、ビデオテープ(※2)をデッキにセットし再生ボタンオン!



 …ビデオから流れてきたのは、無造作にベンチ台に寝て200kg後半や300kg

オーバーのバーベルを、いとも簡単に軽々と挙げていく、怪物達の衝撃映像でした。

確かに体が巨大になれば、しっかりしたブリッジは組みにくくなるかもしれません。


 でも、なんだかそういうレベルではないのです。



「お、お前らブリッジの練習したことないやろ〜(※3)。」


 ワナワナと怒りに震える拳を収め、スーパーカンピュータ(カンピュータかよ)並み

のIQを誇る頭脳をフル回転させて、冷静に分析を始める天野君。


 いったいこれはどういうことだ!?


※1…えっ?私は貧乏だって?日々生きていく食べ物はあるでしょう?

※2…DVD持ってまちぇん。

※3…軽量級は勿論、重量級でも、しっかりブリッジ組んでる人達も勿論いましたよ。


 前フリが長くなりましたが、えー今日のベンチプレス考、今回のお題は


  「パワーか技術か」


 です。早速いってみましょう。



 例えば、世界のスポーツシーンで頂点に立つ室伏やイチローと言った日本人(室伏

は半分違うけど)を見てみると、彼らが頂点に立った一番大きな理由は、やはり技術

でしょう。フィジカルも勿論一流じゃないと通用しないのは当然ですが、フィジカル

だけなら彼らより上の選手は他にもいます。では何故頂点に立つことができたのか。

それはスローイング技術やバッティング技術に工夫に工夫を磨きに磨きをかけてきた

からです(勿論フィジカルにも研鑽を続けてきたのは容易に理解できます)。


 古来より技術の改良は日本人の最も得意とするところなのです。これだけは異国

の人間の追随を許しません。


 ベンチプレスで言えばブリッジフォームやギアの技術です。これまで世界大会で

最もギアの恩恵を受けていた(←過去形)のは日本でしょう。


 ギアやフォームに工夫に工夫を重ね、
世界大会やのにベタ寝フォーム の、

けしからん連中を倒す。現代版桃太郎痛快伝説ここにありですよ。


   だいたい世界大会がノーギアやったらアップでノーギア280kg挙げるメザロス

(※4)やノーギア300kg(※5)のサイダースに勝てますか?


 そもそもルール内で改良して何が悪いのか。奴らは勝てなくなったらルール自体を

変えてきますからね(※6)。


 日本人は結構、過程を評価するのが好きなようですが、スポーツと言うのは結果の

世界です。例えばスケートの清水はゴールドメダリストの清水であって、スラップ

スケートをいち早く取り入れ、工夫に工夫を重ねてオリンピックに勝った清水では

ありません。(勿論、清水選手はフィジカルも超一流ですが、スラップスケートの

マスター無しには勝てなかったでしょう)


 トップレベルの話でいうと日本人としてベンチプレスで世界で勝負するには、

世界で戦える最低限のパワーをつけた上で日本人得意の技術力で勝負すべきだと

思います(※7)。


※4…文献:パワーワールドニュース

※5…噂で聞いた話だが。

※6…水泳で言うと平泳ぎの潜水フォームやバサロ泳法。スキーで言えばジャンプの

板の長さ制限、ノルディック複合の点数配分、今まで何人の日本人が欧米主導の

ルール変更に泣いてきたことか。

※7…ただし、あなたにノーギア250kg挙げるパクジョンチョル選手並みの

地力があれば話は別。



 …とまあ、ちょっと考えればここまでは簡単に思いつく事ですが、世間多くの

トレーニーにとっては世界だのトップレベルだの、あんまりどうでも良い話

だったりします。



 翻って、我ら末端プレッサーの場合はどうでしょうか? 技術重視かパワー重視か。

我らクソ末端ドブネズミについて考えるときに、都合の良い例え話があるので紹介

しましょう。


 かってテレビ番組で芸能人、車対決というのをやっていました(見た人います?)

この企画は車好きの芸能人が自分の車を持ち込んで、100mの加速を競うと言う

ものでした。確か一人は梅宮アンナのポルシェだったと思いますが、もう一人の

芸能人(誰だったか忘れた)は、


お前は藤原とうふ店 (※1)か!」


   というようなバリバリにチューンドしたハチロクを持ち込んできました。で、結果

はどうだったかというと、皆さんの予想通りポルシェの圧勝。(どうせなら、実は

ハチロクのエンジンにフェラーリのV16エンジンを載せ変えててハチロクがポルシェ

をぶっちぎったというストーリーなら面白かったのですが(※1a))



 いくらフルエアロ、足回りスポーツタイプにしても所詮は圧倒的なエンジン性能

の差の前にはそんなもの焼け石に水なのですよ(※2)。ベンチプレスに例えると、

エンジンは大胸筋、ブリッジ技術はエアロパーツなんです。


 峠バトルで毎度の事ながら、ドライバーの腕は超一流なのに、しょぼいスペックの

おかげで苦戦するハチロク。


「がんばれ、がんばれ!」と手に汗握るボクタチ。


 そんなもんどうでもええねん。ベンチプレスにストーリーはいらん。エンジン載せ

変えてぶっちぎったれや(※3)。エアロよりもエンジン。足回りよりもエンジン。


 これを読んでる皆さんはご承知の事と思いますが、ベンチプレスは全身の筋肉を

使うスポーツです。主動筋である大胸筋だけでなく、三頭筋や大臀筋、腹筋、広背筋

を使います。勿論全身の筋肉を共同させることは非常に大切ですし、全身の筋肉を

共同させたフォームも身に着けるべき(必須)ですが、それにしてもやはり

エンジン(主動筋)は大胸筋。


 我らクソ末端はエアロ云々、足回り云々の前にエンジンをでかくしないと話に

なりません(※4)。それに、エンジンがでかくなれば圧倒的なエンジン性能だけ

で生きていくという戦法もあります。



 末端プレッサーにとってまずはエンジンありきなんですよ。


 
 エンジンをでかくしろ。エンジンをでかくしろ。天野君は今日も先走り…

いや口走ってしまうのでした。



(※1)ヤンマガ連載中のアノ漫画。

(※1a)http://www.246g.com/log246/archives/2005/08/f500_f40.htmlとか

(※2)エアロを身に着けるのが、駄目だと言ってるわけではありません。

(※3)マシンバランスという突っ込みは却下。

(※4)くどいようですが、エアロパーツ・足回りを良くする練習も大切です。



コメント:


 これを書いたのは今から一年以上も前なのですが、今読み返してみても

(いやー久しぶりに読み返したよ)文章自体も、なかなかコンパクトに

まとまっていて読みやすく、内容もそこそこのいぶし銀的(?)な一品

と言えるでしょう。掲載当時も「天野フォーミュラ」、「スリーセンシズ」、

「ベンチプレッサーと足トレ」」ほどでは無かったものの、まあまあの

反響だったと思います………とまずは自画自賛したところで(いいじゃん。

自画自賛させて)、



 さて、肝心の中身ですが、フルギアにおける前半の内容は実にタイムリー

(2006年6月現在)な内容となっております。


 何がタイムリーかというと、文章の前半部分に、


「そもそもルール内で改良して何が悪いのか。奴らは勝てなくなったら

ルール自体を変えてきますからね」


 という、フォーリナーがこのHPを英訳して見たら怒髪が天を衝いちゃう

ようなくだりがあるのですが(笑)、なんと、今まさに欧米主導でその

ルール改正が議論されようとしているのです(※1)!!


 しかもそのルール改正の内容は(※2)


議題1、「ブリッジ禁止、膝の角度は90度(地面に垂直?)」

議題2、「胸で止めた後、合図をしてから挙げる。」

議題3、「バーベルの傾きはOK」


 とかのようです。どうですかこの内容?


※1…現段階では議題に上るだけのようですが、実際のところは本当に

ルール改正されるんでしょうかねー。


※2…パワーワールドニュース参考。


 議題2、3に関しては、むしろこの方が成功試技か失敗試技かの判断が

付きやすいので全然OK。自分も大賛成ですし、確か昔は全日本(ノーギア

時代)でも胸で止めた後、手を叩いてから挙げてましたよね。



 問題は議題1です。


「ブリッジ禁止、膝の角度は90度(地面に垂直?)」


 膝の角度は90度(地面に垂直)ぅ??

 …

 …

 なんやそれ。それじゃ足を引くブリッジできないじゃん。

 …

 えっ(足を引く)ブリッジできないの?

 …

 まじ?


 …

 …

 俺の、…俺のブリッジ練習に費やした時間を返せ〜(笑)。


 
 あんたの普段の練習あしあげベンチ中心じゃんと言うツッコミが入りそう

ですが、ブリッジもそれなりに練習したんですよ。いやほんとに。


 えーそうなんですか〜。そんなん言われたらほんま正直ぐんにゃりですわ。

確かにひがおさんの言うとおり、挙上距離の短い人のベンチプレスは挙上距離

の長い人にしてみれば、 不公平感ありまくり ですが、単純に

挙上距離は30cm以上ならばOKというルールで良いんじゃないかな〜。シャフト

の真ん中に30cmの紐を垂らしてそれが胸に付かなければOKとか。ハイテクを

使うならキー○ンスやオ○ロンのレーザー式変位センサをシャフトの中心に取り

付けるとかでもキー○ンスのレーザー式変位センサ高いんだよな〜(ウン十万)。


 おっと話がそれてしまいましたが、まあ個人的には対策として、2006年4月

のゴールドジムベンチで足を引かない肩甲骨寄せのみのフォーム(※3)とかで

170kgまで挙げてきたし、対策もばっちり。実はそんなにたいした影響は

無いんだけどね。


※3…http://www.geocities.jp/kingpino777/2006gold/2006_gold.html


 いっそのことベンチのルールを「足伸ばし」または「あしあげ」にしたら

どうよ。これじゃお尻も絶対浮かないし、傾き完全OK(もしくは完全禁止)、

止めは胸に止めた後、合図をしてから挙げる。スタート&ラックの掛け声は行う

(肘対策)…という風にすれば白旗と赤旗の基準は挙がるか挙がらないかのみ

で審判は1人もいれば充分ナリよ。



 というわけで、ルール改正に関して少し熱くなってしまいましたが、

話を戻して後半部分に対してのコメントです。文末では、


  「末端プレッサーにとってまずはエンジンありき」


 と言い切っていますが、この考えは昔も今も変わっていません。



「エンジンをでかくしろ。エンジンをでかくしろ。」


 実はこの言葉は自分で思いついたわけではなく、筆者の師匠が当時、

初心者の自分(セット重量65kgナリ)に口癖のようにいっていた

言葉なのです。皆さんはこの言葉の真の意味を知っていますか?

エンジンをでかくするのは本当に大変です。


 一朝一夕で簡単にエンジンがでかくなるわけではありません。そりゃあ

もう植木を育てるがごとく、毎日水をやり剪定をし、それでも順調に育つとは

限りません。時には土を入替え栄養剤をやり、水をやり剪定をし、また水をやり、

毎日毎日とそれこそ気の遠くなるくらい同じ作業を繰り返すのです。



 師匠はこうとも言っていました。


「ベンチプレスに王道無し。」



 日本人といえば、スタビライザーとかコアバランスとかインナーマッスル

とか本当に好き(というか弱い)ですよね。トレーニングを始めて半年も

すりゃトレーニングに対する、こざかしい知識(クス)がついてチューブ

トレーニングを取り入れたりバランストレーニングを取り入れたりスピード

トレーニングを取り入れたりする人も実際多いのです。確かにこういった

練習をすれば、効率良く強くなりそうな気がするのですが実際のところは

どうでしょう。


 まあはっきり言わせてもらえば、ほとんどの場合、そんなものは、初心者に

とって気休め、もしくは練習したつもりになる為のトレーニングですな(※4)。


※4…勿論この文章はインナーマッスルトレーニング等を否定するものでは

ありません。


 あなたはメインセット(筆者の場合、あしあげ5回×5セット)が伸びない

からって伸びないのを練習内容のせいにしてませんか?そんな態度では

チューブトレーニングをやったところではっきり言って焼け石に水。


 いや、海に焼け石です。


 ベンチプレスで言うとチューブトレーニングをがんばっている人よりも、

稼動域の広いベンチプレスをやりこんでいる人やダンベルプレスをしっかり

やりこんでいる人の方がインナーマッスルも強いです。インナーマッスルの

練習が悪いとは言いませんが、テクニックに走る前にもう一度考えてみる

必要があるでしょう。


 それに、インナーマッスル(っていうか主に単なる棘上筋だよね)が

すぐ痛くなる人がいたら、それはフォームが悪いか、コントロールできない

(軌道が乱れて肩を痛める)重過ぎる重量なんです。




 「無用の用」「不易流行」(※5)という言葉を知っていますか?


「無用の用とは一見、役に立たないように見えるものが、却(かえ)って

非常に大切な役を果たしているということ」


です。


※5…意味は↓こちら

http://svrrd2.niad.ac.jp/faculty/ogiue/essay/math.html


 確かに、効率は大事です。非効率な練習は極力避けるべきでしょう。

常に工夫して効率良くトレーニングをやっていくことも非常に大切です。


 でも効率だけを追い求めるのはどうでしょうか。持論ですが、効率だけ

を追い求める練習では初心者の頃は大きく伸びても、所詮、薄っぺらく

粘り強さがないので寿命が短く、低い限界で大きく成長が止まる時が

来ます(※6)。


※6…高い限界で成長が止まるのとは全く別物。



 エンジンパワーの無さをごまかすために、エンジン以外の部分の性能を

上げようとする気持ちも分かりますが、所詮エンジンが小さいままでは

エンジン以外の部分の性能を上げたところで、非常にスケールの小さい

小さくまとまったベンチプレスに過ぎません。日本サッカー代表で例える

と個人の力がへぼいのに組織論でごまかしたところで、所詮ブラジルには

全く通用しないのと同じです(おっと出たねサッカーネタ)。



 そういえば、さんざん文句を言った前半部分の今回のルール改正に

ついてですが、もしかしたらエンジンをでかくしろという天からの

メッセージなのかもしれませんね。






2005年6月20日執筆


今日のベンチプレス考「プラトーな人(Part2)」


 前回のプラトーな人(Part1)から沈黙を守ること丸1年半。いやー長かった

ですな〜。別にさぼっていたからとか、ネタが実は思いつかへんかったから

とか、そんなことは決して無いのですが、単に続編を書くといってその事を

すっかり忘れていただけです。


 じゃあなんで急に思い出したのか?それは筆者自身が最近セット重量

全然伸びてへんなー。プラトーかも。あっ、そういえばプラトー第2弾

書いてへんな。


…というわけでは「決してなく」、プラトーに苦しむベンチプレッサー初心者

をなんとか救いたい!せめてもの一助になりたい!という熱い情熱が筆者を

突き動かしたからなのです。



 さてさて、プラトーな人第2弾そろそろ行ってみましょうか。その前に

第一弾を読んで無い人や、第一弾の内容を忘れたという不届き者がもし

いたら(いないと思いますが)今日のベンチプレス考「プラトーな人(Part1)」

を声を出して10回復唱してから以下の文章を読むことをお勧めします。



  それでは第2弾スタート!


プラトーの第4法則

「インターバル短すぎ」


 セットクリアというのは、要は自己ベスト更新ということです。

自己ベスト更新を甘く見てはいけません。自己ベスト更新というのは

体力・気力・時の運(環境)、全てがそろったときに出すことが

できる、それはもう大変な所業なのです。


 ちょっと調子が良かったからって簡単に自己ベスト更新できると思って

たら大間違いずらよ。ところで当然インターバルというのは環境に含まれて

くるのですが、このインターバルというのがですね〜。一人で練習していると、

どうしても次のセットの補助を待ってもらってるインストラクターの人や

他人の目を気にしてしまって短めになってしまうのです。


 特に気の弱い僕ちんなんかは一人で練習してるときなんかは、周りの視線が

「いつまで一人でベンチ台占領してんねん。早くどけやコラ」

と気になったり、


「お前の為だけのインストラクター(補助)ちゃうで。いつまで待たせんねん。

早く次のセットやれやコラ」

と気になったりして、なかなかインターバルを長めに取ることができません。


(単に性格がせっかちなだけちゃうんけ?)


 できれば自己ベスト更新に挑戦するときは、水を飲んで、息を整えて万全の

体制で挑みたいですよね。この手のプラトーはどちらかというと一人で練習して

いる人、初心者に多い現象です(仕方ないですよね)。対策としては、休憩中

はプレートを外してベンチ台を空けておく(誰か来たら今休憩中なのでどうぞ

と言う)時計を見て最低10分休むと決めておく等の方法があります。



プラトーの第5法則

「明確になっていない練習方針(何のためにやるのか)」


 練習メニューがやたら多い割りにちっとも記録が伸びて無い人いませんか?

そういう人は何のためにそのメニューをこなすのか考えていない、ただなんとなく

メニューをこなしてるだけなんです。代表的な例がディップスでしょう。


 天野式ではディップスは思い切り前傾(力が弱く体を水平に出来ない人は

別として基本的には、体は床と水平の180度)です。水平に出来ない人でも

出来るだけ前傾姿勢になるように努力します。


 何故なら初心者の頃は三頭筋より大胸筋を鍛えた方が、ベンチプレスは

伸びる人が多いからです(絶対ではありません)。逆に三頭筋を鍛えたい人

や三頭筋が弱い人は角度を床に対して90度に近くしてディップスを

行わなければいけません。


 しかし世の中には適当なフォームで適当にディップスをこなしている人の

なんと多いことか。(適当にやっててもどんどん強くなる人はいるけど)

ベンチプレスの補助種目としてディップスは非常に有効な種目ですが、何を

強くしたいのかが分かっていなければ、効果は思ったほど上がりません。

ディップス一つとってもこうです。


 ましてや、何のためにブリッジを組んでベンチプレスをするのか。


 肩を痛めないため?全身の筋肉の強調動作をマスターするため?

重いものを扱いたいから?フォームを固めたいから?試合で白をもらうため?

上記の理由全てが当てはまるとしても、その時々によって優先度はあるでしょう。


 極端な話、重いものを挙げるだけが目的だったら尻上げパーシャルレップ

でも良いのです。重いものを挙げるという目的に忠実な練習方法ですから。

その場合、尻上げ超パーシャルレップは間違った練習方法でもなんでも

ありません。そして堂々と尻上げ超パーシャルレップで挙がった重量を

自分のベンチMAXとして申告しようではありませんか!

(あっこれは間違いやな)。



プラトーの第6法則

「目の前のレップに集中できていない」


 例えばメインセットが5レップだったとしましょうよ。

たまたま、その日のアップの調子が悪くて、メインセットを前にして

今日は5レップ挙がらないかもという不安を覚えたことは無いですか?


 そういう場合、始めから5レップ挙げようと考えたらダメなんです。

5回という回数ばかり気にしていると、焦って1〜2レップ目の

フォームが疎かになってしまって、結局それで力をロスしてしまい

5レップ目が挙がらないということになります。5回挙げようと

思ったら5回ともきっちりしたフォームで行わないとダメです。

(1〜2レップ目のフォームが疎かになってる人多いですよね)


 天野流ではこのような場合、4+1という考え方を取ります。

例えば普段80kgが5回挙がる人なら、少しくらい調子が悪くたって

4回は挙がるでしょう。その場合はまず4回挙げることだけに集中して

4回きっちり挙げます。そして4回挙げたあと、上(肘を伸ばしきった

ところ)で2〜3秒休み、4回は挙がった!さあ5回目!5回目挙げるぞ!

と5回目だけに集中して5レップ目をこなすのです。


 この場合、始めの1〜2レップ目でフォームを崩し、力をロスをしている

という事が少なくなるので、始めから5レップ狙いでセットに挑戦するより

意外と挙がりやすくなるものなんです。更に4+1の発展系で3+1+1と

言う考え方も可能です。但し、2+1+1+1まで行くと腕に乳酸が溜まったり、

集中力が切れたり、息が続かなくなってしまったりして逆効果ということが

経験的に分かっています。



プラトーの第7法則

「目の前のセットに集中できていない」


 筆者の場合、セット練習は5回×5セット。トータル25レップで一つの

練習と考えています。そしてセット練習では25回のうち何回挙がるかという

回数を伸ばしていくのですが、1セット目が5回ぎりぎりだった場合、あー

今日は5,4,3、3、3かな。と自分で勝手に決め付けてしまったり

すると、その日は、もうそれ以上伸びません。何故なら人間の脳は少しでも

楽をしようとしてしまうので、低い指令値(目標値)を出した場合、余力が

あっても、それ以上の命令は出してくれないからです。高すぎる指令値

(5セット挙げるぞ)は逆にモチベ(モチベーション)ダウンを招く可能性

がありますが、


「5セットは無理でも、もう1セットなら5回挙がるかも」


なら次のセットは5回挙がるかも知れません。


 そして、アップ時には調子が悪かったにもかかわらず、もう1レップ!

もう1セット!の繰り返しで気付いたら5セットこなせたと言う話も

実際にはあるのです。


 農民は生かさず殺さず。ぎりぎりのところで勝負する徳川家康の精神を

我々も是非見習わなければなりません(なんの話や)。



 それでは、そろそろ今回はこの辺で終わっときましょう。プラトーな人

第2弾いかがでしたか?このシリーズは更に続きます。「いや続かんでええ」

と言われても続きます。何故なら巷のジムには自分も含めプラトーな人が

大勢いるからです。ネタにはちっとも困りませんからね(笑)。




コメント:


 突然ですが、今日のベンチプレス考もこれで最終回です。



 理由ですが、


 この「プラトーな人(Part2)」までは今日のベンチプレス考は猫とベンチ

プレス(日記)のついでに一緒にブログに書いていたのですが、次回作の

スリーセンシズの公開時にはブログをやめており、と言うような理由から

HTML形式での公表に形態を変えたからです。なので次回作からコメント書

を行う場合は


今日のベンチプレス考Part2


として新たに書いていこうと思います。(なんやそれ)。


 尚、ブログをやめた理由ですが、テキストエディターで書いた日記をブログに

アップする際、使用していたブログが改行コードにうまく対応していなかった為、

テキストエディターで書いた内容をコピペすると、文章がずれてそれをイチイチ

修正するのが面倒だったからです。


 というわけで日記のアップなんて掲示板で充分。今日のベンチプレス考は

HTML(手動)で書けば良いやとブログはとうとう廃止。勢いあまって、

インターネットで購読していたパワーワールドニュースも紙版に変更。

マウス操作もキーボード操作中心と時代に逆行しまくりです。



 さてさて、本文の内容について補足説明をしておきます。まず初めの

「インターバル短すぎ」ですが、実は筆者は今年の4〜5月ごろの土曜日は

ちょくちょく一人で練習しておりました。自分的には練習時間は変えていなかった

ので、一緒に練習していた人が就職したとかメンバーの時間の都合が会わなくなった

とか多分そんな理由だと思います。で、気の弱い僕チンは当然、短インターバル練習

かと思いきや、誰も居ないのを良いことにインタ15分(笑)とかやりたい放題

でした。良いじゃん。短いインターバルしんどいし。勿論メインセットを5セット

やると1セット目が0分目として調度1時間かかるわけです。


 なのでベンチ台を独占という形になるのですが、勿論、一緒にやらせて欲しいと

言って来た人は、喜んで一緒にやりますし、一緒にやらせて欲しいと言ってこなく

ても、周りにやりたそうな人がいないか常にキョロキョロ辺りを見回しチェック。

やりたそうな人がいれば(目が合えば)一緒にやりませんかと声を自分から自発的

にかけたものです。しばらくすると周りが目をあわせてくれなくなりましたが。


 とまあ、ここまで気を使う(?)のはやりすぎかも知れませんが、ベンチ台を

独占する場合は常に周囲をこまめにチェックして一緒にやりたそうな人がいないか

チェックすると良いですね。



 そういえば以前インストラクターさんが


「このベンチ台はオーラが出ていて怖くて使えないと初心者の人が話していました

(笑)。」


 と言っていたのですが、確かにその時はトーマスさんやODさん、UDさん、

AH君、KNさんとかが居た黄金時代で


 市営のジムなのに8人ローテで8人の平均使用重量が140kgを越えていた(笑)。


   とかだったと思います。いやー懐かしい。現在はメンバーも大幅に変わり、重量も

落ち着いて、初心者の人も手軽に参加できる雰囲気かな。まあ自分は初心者当時、

ベンチ45kgがMAXだったときに、平均重量が105kgくらいでセットを

組んでいた、師匠、SBさん、AKさん、ST君とかグループの中に混ぜてください

って言って自分から混ぜてもらったけどね。



 話が幾分脱線してしまいましたが、お次は「明確になっていない練習方針」

これについて補足説明をしておきましょう。


 当たり前ですが、まずベンチプレスを強くしようと思ったら、練習をやる上では短期、

中期、長期の計画が必要です。短期というのはその日一日の計画。中期というのは

1ヶ月とか次の試合までとかの計画。最後に長期ですが1年〜3年先までの計画です。


 3年先の計画なんていらないんじゃない?と思う人がいるかもしれません。こう思った

人は考えを変えたほうが良いでしょう。実は3年先の計画が一番重要なのです。相撲でも

『三年先の稽古』という言葉があるのを知ってますか?


 以下、日経ベンチャー経営者クラブ

村岡正雄著

成功するスピーチ

http://nvc.nikkeibp.co.jp/free/COLUMN/20060926/107377/

より抜粋すると、


****** ここから抜粋 ******


 大関の栃東関は


「(恩師の明大中野中・高相撲部監督の武井監督に)よく『3年先のけいこをしろ』

と言われた。目先の勝負ではなく、将来の成長に必要なことを考えてくれた。」


と言っていますし、九重親方(元横綱・千代の富士)も


「『三年先の稽古』って言葉があるんだけど、今日、明日とか一週間くらいやったって

すぐには力はつかない。毎日毎日稽古することによって三年くらいたってようやく

稽古の貯金ができて、本当の相撲の力が出て来る。そういう信念をもってがんばれる

子は強くなっていく」。


と語っています。


 やはり3年です。3年先を考えていまトレーニングに励む。3年間頑張ってみる。

「石の上にも3年」ということわざもありますね。キーワードは「3年」です。


 3年というスパンをもってプランをチェックするのですから、長期的な観点を導入

することになります。当然、プラン自体をより鍛え上げることにもなるでしょう。

狭い、浅いところでウロチョロしていないで、広く、ずっと先のことまで考える訓練

になります。


 当然のことですが、3年先のことまで考えると同時に、そのためにも、今ここで

やるべきことをがむしゃらに目いっぱいやり抜かなくてはならないのです。そして、

その今の仕事を意味あるものにするためにも、3年先のことまで考えておく。


****** ここまで抜粋 ******


 と言うように、三年先を見据えると言うことは非常に重要な意味を持ちます。

(3年先の計画が無い人は今すぐ立てるべし!)。そして短期、中期、長期での計画が

定まっていれば、その日の練習内容はおのずと決まってくるでしょう。もちろん当日の

環境(体調、天気、メンバー、気分(笑))、によって急に計画が変更されることも

当然あるかと思いますが、そこは都度柔軟に対応すれば良いと思います。


 もうひとつ付け加えておきますと、天野式では見栄を張る為の尻上げベンチは一切

禁止しておりますが、肩が痛いとかその他の理由での尻上げベンチは、勿論OKですよ

(良く勘違いされるのですが)。



 最後に「目の前のレップに集中できていない」、「目の前のセットに集中できていない」

の補足説明です。これは如何に集中してセット練習をこなすかと言うことのヒントです。

勿論ジムに来て帰るまでの間、ずーと集中する必要はありませんし、人間の集中力は

そんなに長い時間もちません。逆にずーと集中しっぱなしの人は試合でもそうですが、

肝心のいざと言う時に集中力が切れたりしてしまいます(笑)。


 理想は他人の練習のときはそれなりに集中し、自分の番のときはめっちゃ集中。他人と

他人の練習の合間は軽口を叩いて場を和ませるもヨシ、オヤジギャグで場を凍らせるもヨシ

(?)。


 それと複数人で練習する場合、他人が練習する時は他人の練習も良く見ておくべきです。

自分の番になったらベンチやって自分の番が終わると、どこかへ言って補助種目の練習。

また自分の番になったら戻ってくる。少しでも時間を有効に使いたい気持ちは分かりますが、

そのしみったれた貧乏根性がどこまで効果を発揮するかどうかについては、筆者はかなり

懐疑的です。一緒に練習している他の人にもあまり良い印象は与えないでしょう。


 スーパーセットをやる場合は仕方ないですが、それでも他人が練習する場合は出来るだけ

練習を見て応援(?)しましょう。


 筆者は初心者の頃、自分がセット練習をやる時は必ず師匠が傍で見てくれていました。

なので常にしんどくなっても手を抜けない(笑)という背水の気持ちで全力で練習できた

のだと思います。だから自分はベンチの練習をする時は、自分が師匠にしてもらったように

他人がセット練習を行う時はできるだけ練習を見るようにしています(水を飲みに行く時

等は仕方ありませんが)。


 それに強くなる人は他人の練習も良く見てます。他人の練習を見ることによって、よし

俺も!と言った「がんばるエネルギー」をもらえるからです。天才は一人でもかなりの

レベルまで行きますが、天才が二人集まるとビートルズのジョン・レノンとポール・

マッカートニーのように相乗効果で時として一人でやる以上のものすごい効果が生まれる

ことがあります。


 自分ひとりでがんばるのも勿論かまいませんが、まわりに引っ張ってもらうのも一つの

手です。上級者になればひとりの練習でもかなりのレベルまで追い込むことが出来るように

なりますが、初心者のうちは積極的に上級者を利用すると良いでしょう。


 そうそう最後にもう一つ。セット練習で最後の1レップの前に上で受け直す技術は大変

重要なので、初級者の内の早い段階で身に着けて下さいね。




今日のベンチプレス考、第1部完。














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