今日のベンチプレス考「スリーセンシズ」



今日のベンチプレス考「スリーセンシズ」


 例えば、芸術、スポーツ、ビジネス、おしゃれ、日常会話、ギャグ…

今日、この世のあらゆるジャンルにおいては、センス(感性)というものが

叫ばれています。センスと言うのは一般的には、「君、センスが良いね〜」

というアレですが、


 対象がスポーツの場合は、飲み込み・上達の早さ、記録の伸びの速さ、

フォーム、試合での状況判断力、..etc、多く能力の範疇を示す言葉として

使用されていることでしょう。


 他にも言葉では具体的になかなか言い表せない持って生まれた感性の

ようなもの?を「センス」と一括りにして言う場合がありますが、

(例:野球に例えるとバッティングセンスとか)

 こうしてみると「センス」って便利な言葉ですね。但し、あなたが

コーチ(指導者)の場合は、センス(感性)に訴えて、


選手「わかりません」

コーチ「感じろ。感じるんだ!!(←お前はシャアか)」


 と言うやり取りは選手が混乱する可能性があるので多用は禁物です。



 さて、もしあなたがベンチプレスのRPGゲームを作るとしたら(またもや

ゲームネタ分からない人ごめんね〜)あなたは主人公のベンチプレッサーの

パラメータ(能力)として、どのようなものを設定しますか?


 ざっと挙げてみると、


地力(パワー):

フォーム:

技術力:

スタミナ:

体の頑丈さ:

気力:


 といった大まかなパラメータがまず浮かぶでしょう。


 そこから発展させて、上のパラメータを構成する、もう少し細かいパラメータ

を思いつく限り挙げてみます。


胸の最大パワー

胸のスタミナ

腕(三頭筋、三角筋)の最大パワー

腕(三頭筋、三角筋)のスタミナ

背中の最大パワー

足の最大パワー

キネマティックチェイン(全身の筋肉の協調性の高さ)

姿勢保持力

止め技術

受け技術

バーベル軌道安定度(降ろし、挙げ技術)

一発力(※1)

ミート力(※2)

肩の強さ(怪我のしにくさ)

肘の強さ(怪我のしにくさ)

手首の強さ(怪我のしにくさ)

肩の柔軟

腰の柔軟

肩甲骨の柔軟

集中力

モチベーション

本番発揮力


※1…パワーポイント(もっとも力の出るバーベルの降ろす位置や軌道。

約1〜2mm以内)に入った時の最大MAXの高さ。


※2…降ろす位置やバーベルの軌道等が、パワーポイントから微妙に外れた時に、

どれだけMAX近く挙げられるか。この値が低く、一発力が高いと俗に言う

ホームランバッターである。


 まあ30秒で思いつく(ほんまけ)のはこんなもんですかね。例えば、地力と

言えば、胸・腕・背中・足のパワー&スタミナが少しづつ関係し、技術力と

言えば、キネマティックチェイン、姿勢保持力、止め技術、受け技術、バーベル

軌道安定度が関係します。


 フォームといえば、肩、腰、肩甲骨の柔軟、姿勢保持力とかでしょう。


 勿論一つの小さなパラメータはパラメータによっては、複数項目の大まかな

パラメータに影響を及ぼします。


 上に挙げたパラメータは、だいたい目で見えるパラメータです。

腰の柔軟、肩の柔軟、目で見て分かりますよね。今日は気合入ってて、

モチベ高そうやな〜とか分かりますよね。


 胸のスタミナとか腕のスタミナとか、練習でさっきまで軽そうに挙げてた

と思ったら次の瞬間いきなりばててる人いますよね(俺か)。



 しかしベンチプレスのパラメータはこれだけではありません。

なんと目に見えない隠しパラメータがあるのです!!。




 「俺の知らないところでそんなパラメータがあるのか!」


 神経質な人は不安で夜も寝れなくなって昼寝するかも知れません。

社会人なら仕事中も上の空で、とんでもない失敗をやらかした挙句

進退伺を出す羽目になるかもしれません。


 学生の人なら実験が手に付かず、論文そっちのけで研究室の本棚に

置いてあった「めぞん一刻、第1巻〜13巻」

思わず通しで読みきってしまうことでしょう。



 「うぉー気になるぜ」


 隠していては話が進みませんのであっさり白状しましょう。

謎の隠しパラメータ…それが「センス」なんです!!


 じゃあセンスとはいったいなんのか。センス≒才能?


 私が考えるセンスとは主に「運動センス」「練習センス」「努力センス」

この3つがあり、これらの隠しパラメータがベンチプレスの成長に

大きく関係しているのです。



 それでは、それぞれのセンスの解説とパラメータの伸ばし方を

解説していきましょう。


その1「運動センス」

 いわゆる持って生まれた遺伝子。運動神経です。先天的な力の強さや

筋肉の速筋比率等があてはまり、トレーニングによって筋肉の質を

変えたりして若干伸ばすことは可能ですが、このセンスを大幅に伸ばす

ことは一般的にはかなり難しいです。


 但し、ベンチプレスにおいて、このセンスが足りない為に記録が

伸びないと言うことは末端レベルではありませんので、心配しないで

下さい。


 このセンスが重要になってくるのは、神の領域(体重の3倍)とか

ノーギア200kg以上とかもっと上のレベルでしょう。私も今まで

多くの人を見てきましたが、「運動センス」の限界が来る前に大抵、

他の理由での限界が来ます。


 具体的な理由としては

「ただのサボリ(練習に熱心ではない)で限界」

とか、

「自分には才能がないと思い込んで自分で壁を作って限界」

とか、

「現在の記録に満足してしまって限界」

とか

「他に好きなことが出来て限界(っていうか飽きた)」

とかです。


 ひとつ良い話をしましょう。現在素潜りの世界記録は56m

(←記憶があやふやなので間違っているかもしれません)なのですが、

その記録が作られるまでは、科学者の間では、遺伝子的に人間の

素潜りの限界は50m(←記憶があやふやゴメン)と考えられていました。


 驚いた科学者達が素潜り世界記録を打ち立てた人の遺伝子を調べて

見たところ、なんと遺伝子の構造が人と違っていたそうです。

 その素潜りチャンピオンは普段は水族館か海かでイルカと遊ぶ

そうですが、その時は自分もイルカになったつもりになるそうです。


 世界記録を達成したときも、イルカになったつもりで潜ったそう

ですが、人はイメージすることによって遺伝子の構造まで変えて

しまうのです。凄いと思いませんか?


 だから、もし科学者が人間の遺伝子ではベンチプレスではノーギア

350kgが限界とか言っても信じてはいけません。人間の脳による

イメージ力は人の遺伝子の構造すら変えてしまうのです。


 「運動センス」…もしこのパラメータを大幅に伸ばす方法がある

としたら、それはきっと、「気が遠くなるくらい繰り返し繰り返し、

自分の理想の鮮明な映像を脳にイメージさせる」ことでしょう。


 但し、行動が伴わなければ単なる夢想家ですので、ちゃんと行動も

起こしてください。今の世の中、夢想家ってホント多いですよね。




その2「練習センス」

 さて、行動を起こしたは良いが必死の努力の方向性が違っていると、

シグマ計画(※3)のように

「人生における壮大な空振り」

やらかしてしまうかもしれません。


※3…

http://web.archive.org/web/20010608111539/http://www.zd net.co.jp/macwire/0006/20/c_kangaroo.html

あれから20年。まだ蒸し返すか(笑)。


 「練習センス」とは、ずばり自分にとってどのような練習が適切なのか、

どのような練習を行っていけば良いのか日々考え、判断するセンスです。


 これも運動センスと同じで、初心者のうちは全く必要ありません。

「努力センス(後述)」さえ優れていれば(初心者のうちは「運動センス」

も必要ありません)、


 ブリッジベンチ、尻上げベンチ、あしあげベンチ、サイクルトレーニング、

エブリベンチ、胸止め挙げ、バウンド(ティーチング)挙げ


 よっぽど外した練習でなければ初心者のうちは、どんな練習でも大抵、

記録はすくすく伸びていきます。


 あなたの周りにいる人を見てください。人によって練習方法は違いますが、

皆ある程度のレベルまでは行ってますよね。


 初心者のうちは「運動センス」「練習センス」が重要なのでは無く、

「努力センス(後述)」が最も重要だからです。


 「練習センス」ですが、これは始めから高い人もいれば、低い人もいます。

これらの先天的な値は今までに生きてきた環境が大きく影響するでしょう

(あえて詳細は省く)。そして、初心者にも係わらず、一人で練習して、

どんどん記録を伸ばせるような人は「努力センス」は勿論のこと「練習センス」

も始めから高い人が多いのです。


 また、「練習センス」は「運動センス」と比べると、比較的伸ばしやすい

パラメータです。


 一気に伸びることはありませんが、多くの参考文献などを読んだり強い人の

アドバイスや意見に耳を傾けたり、実際に試合に出たり他人の練習や試技を

見たりして、そして最終的には自分で色々考え、試行錯誤して少しづつ伸ばし

ていくことが可能です。



 なかでも初心者にとって一番「練習センス」を伸ばせるのは強い人(指導者)

と一緒に練習することでしょう。勿論、強い人がやってる練習を真似る事で

「練習センス」が伸びるわけではありません。強い人が色々考えながら練習

していることを、肌で感じながら練習することによって「練習センス」が

伸びるのです。だから強いジムからは、強い人が生まれるのです(※4)。


(※4)…指導(練習)法が良いってのも勿論ありますが、初心者をある程度

のレベルまで強くするのは、伸びの止まった上級者を更に強くすることに

比べたら、はるかに簡単です。逆に言えば、伸びの止まった上級者を更に強く

できる練習法を指摘できる人こそが真の指導者でしょう。



 こう書くと、じゃあ初心者のうちは「努力センス」さえよければ「練習センス」

は伸ばさなくても良いんだね。…と思われるかも知れませんが、「練習センス」

も伸ばしていって下さい。


 初心者のうちは、

「努力センス」>>「練習センス」>「運動センス」


ですが、やがて


「努力センス」>「練習センス」>「運動センス」

となり、そしていつかは、


「練習センス」>「努力センス」>「運動センス」


 となる日が来るからです。その日に対する備えを怠ってはいけません。

「努力センス」「運動センス」だけを頼りに伸びていったような人は、やがて

どこかで「練習センス」>「努力センス」となったときに、一気に記録が停滞

して伸び悩んでしまうかもしれませんし、最悪、無茶な努力を重ねて怪我を

してしまうかも知れません。


 因みに超上級者になれば

「運動センス」>「練習センス」>「努力センス」


 とセンスの重要度は初心者とは完全に逆転してしまうでしょう。このレベル

になれば、死に物狂いの努力はして当たり前なのです。



良く一流のスポーツ選手が、

「運、才能、努力それぞれどれくらい大切ですか?」


 という質問に対し「運30%、才能70%、努力0%」と応える場合が

ありますが、彼らの言いたいことは「努力は無駄」と言う事では無く

「努力はして当たり前」だと言いたいのです。



その3「努力センス」


 最後に「努力センス」ですが、これぞ初心者に最も大切なセンスです。

努力センスとは誤解を恐れて言えば(恐れる!?恐れたらあかんやん!)

努力を続ける才能、自分を信じきる才能です。


 例えば筆者と一緒に練習している人でベンチプレス85kgの

セットクリアに4ヶ月かかった人がいますが、これが「努力センス」

の低い人なら、


「85kgという軽い重量でこんなに止まったら、練習が間違っている

のではないか?」

と練習法を変えてしまったり、


「こんなに軽い重量で4ヶ月も止まるなんて自分には才能が無い。

どうせこのまま続けてもすぐに次の壁が来るさ。」


 と練習をそこでやめてしまったり、あまり熱心ではなくなったりして

しまうでしょう。しかし彼は調子の良い日も悪い日も(悪い日のほうが

圧倒的に多かったが)来る日も来る日も延々セット練習をやり続けました。


 そしてとうとう4ヶ月にして、壁を乗り越えたのです。そして現在

絶好調、85kgセットクリアした直後ですが、87.5kgセット

クリアももう目前です。


 また、筆者の知っている人にはベンチプレス77.5kgという

85kgよりも更に軽い重量で半年も止まった人がいました

(っていうか自分やないかい)。


 彼は当時、「あしあげベンチなんかダメだ」とか「バウンドさせたらダメだ」

とか、インストラクター(当時)を始め、多くの人に


「そんな練習では伸びない」


の大合唱(今にして思えば周りの気持ちは分かる)を詠われたのですが、

自分の練習を信じ(←才能はあまり信じてなかった)半年後に、とうとう

セットクリアしました。77.5kgで半年も止まった才能の無い彼は、

その後も同じ練習をひたすら続け、そこから5年半後にはベンチプレス

MAX172.5kg(止め有)まで記録を伸ばしています。

(結局は自分の自慢話かよ…(w )


 そうです「努力センス」とは信じきる才能です。信じるのでは

ありません、朴念仁のように信じきるのです。 



 ところで「努力センス」の初期値ですが、これも個人差はかなりあります。

子供の頃から「努力」をすること、「努力」を楽しむことに慣れてきた人

は始めからかなり高い値を持っています。また低いからといって特に

気にする必要はありません。


 何故なら「努力センス」は「練習センス」や「運動センス」より

圧倒的に伸ばしやすいパラメータだからです。「努力センス」ゼロで

入ってきた人でも数年がんばれば、相当なレベルまで達することは

出来るでしょう。筆者は水泳部時代は努力センスゼロでしたが、現在

はベンチプレスと受験勉強のおかげで多少、努力センスのレベルも

アップしています(筈です(笑))。



 さて、ベンチプレスにおける「努力センス」の伸ばし方ですが、ずばり結果を

出すことです。結果を出すとは、もっと細かく言えば「セットクリア」であり

「MAX更新」であり、「プラト(停滞)ーの脱出」であり、「試合で結果を出す

(※5)」でしょう。


※5…なのでベンチプレスの試合に初出場の人は公式試合ではなくチャレンジベンチ

等で結果を残して自信をつけたほうが方が良いと思うし、公式試合でも審判は

初心者に対しては多少甘くしたほうが良いと思うが、天野君等のベテランに

対しては判定は厳しく取ってください(なんの話や)。



 初心者のうちは試合には出ないので、もっぱら「セットクリア(更新)」と

「MAX更新」、「プラト(停滞)ーの脱出」が中心になります。


 中でも「プラトー(停滞)を脱出」した場合は、何にも変えられない

幸福感(分かる人には分かる)によって大幅に「努力センス」が伸びるので、

記録の更新が比較的容易な軽い重量でプラトーを何度も経験しておくと、効果的に

「努力センス」を伸ばすことができます。(天野章一郎著、プラトーの薦めより)


 やっぱり、どんな人でも努力の結果「セットクリア」したり「MAX更新」

したりすれば嬉しいですよね。これが次の行動のモチベーションになり


「地力アップ(セットクリア)」→「嬉しい」→「がんばる」→

「地力アップ(セットクリア)」→「嬉しい」→「がんばる」→ …


 このポジティブフィードバック(正の循環)の繰り返しによって、気付かない

うちに「努力センス」が大きく伸びているのです。なので、初心者を1から指導

する場合には、始めにかなり低いセット重量から練習してもらうと良いでしょう。

そうすれば、本来のセット重量に達するまでに、勝ち癖(セットクリア癖)と共

に、ある程度の「努力センス」アップが望めるのです。



 因みに努力センスは対象そのもの(ここではベンチプレス)が好きであるか

どうかと言うことに対し、密接な関係があります。


 例えば、努力センスを最高をS、最低をEとして、


 S、A、B、C、D、Eの6段階で表しますと、嫌々ながら練習をやらされて

いる人は大体Eランクの人でしょう。筆者の水泳部時代がこれに属します

(いつも部室やプールサイドで遊んだり喋ってたりと練習以外は好きだった

けどね(笑))。


 そして、やらされながらも、言われたことを楽しんでやれるようになると

Dランク。練習が習慣になって自発的に練習を行うようになるとCランク。

練習が楽しくて楽しくて仕方の無い人はA,Bランク、対象そのものが人生の

目的になってしまった人はだいたいSランクです(多少の誤差はありますが)。


 実はSランクの上にはSSランクと言う幻のランクが存在するのですが、


「3日間バーベルを触らないと手が震える(笑)」


とかそんな感じなので深くはツッコミません。


 最後に「努力センス」と言っても粘り強い努力だけが全てではありません。

例えば、精神的なスランプに陥って2週間・3週間、2ヶ月・3ヶ月と練習

を全くしなくなるときが来るかもしれません。そういったときに、自分は

継続できなかったとやめてしまう人がいるのですが、継続と言えば何が何

でも継続とストイックに考える必要は無いでしょう。まあ、しばらく練習

やらなかったけど、今からでも再開すれば良いやと言う楽観性、楽天的な

性格も実は「努力センス」に含まれるのです(性格はなかなか変えようが

無いけどね)。



 どうでしたか?以上がベンチプレスの3つのセンスです。

是非、皆さんも努力センスを伸ばして、

「俺は努力など一度もした事は無い。好きなことをやってるだけだ」


…と、言える様にして下さいね。



 それでは今回もこの辺で。流石にネタもそろそろ切れてきたやろと

思ったあなた。ネタはまだまだあります。


 ただ、書く気力がなかなか起きないのです。



もっと技術的なことも書けと思ったあなた。この前切返しマスター

をアップしたばかりなので今回は勘弁してください(精神論好きなのよ)。



よし決めた!


年末までに後2本(2本!?少ないやん)は書くぞ!!



コメント:


 過去に発表した今日のベンチプレス考でも未だにベストスリーに入る

人気を誇る「スリーセンシズ」、まあ自分でも内容はともかく(!?)、

タイトルのネーミングについて、これぞ正に最高のセンスやなと言う

オチだったのですが、この事に気付いた人はいるでしょうか。


 さて、今回のコメント書もセンスについての補足を述べてみましょう。

この記事を書いてから既に1年以上経過しているので、当初、補足に

ついて思い出せるか、心配だったのですが、なんとかがんばって思い

出しました(笑)。



 スポーツの世界では選手はタイプとして早熟型、平均型、大器晩成型、

大器晩成せず型 の4つに分かれると言います。早熟型は最初にぐんと

伸びて、止まってからはちょっとづつ伸びていくタイプ(陸上競技で

言うとインターハイ等で早くから活躍するのはこのタイプが多い)。


 平均型は伸びたり止まったりしながらも長い目で見れば、毎年少し

づつ安定した伸びを見せるタイプ(因みに自分は多分このタイプか)。

大器晩成型は最初はあまり伸びないけど、あるきっかけに途中から

大化けするタイプ(陸上競技で言うと、高校時代は無名だが大学や

社会人になって名コーチに出会ってから急激に伸びるタイプ)の事です。


 因みに早熟型でぐんと伸びた先がいきなりその競技のTOPレベルで

あった場合、これを天才型と呼びます。


 大器晩成せず型ですが、人によっては(能力的にと言うよりはむしろ

性格的に)どうしても合わない競技というのがあるのも事実なので、

そういう場合はとっととその競技に見切りをつけるのも一つの手でしょう。

尚、「競技」と言う単語を「会社」、「上司」と置き換えるのも可ですが、


「置かれた場所で咲く」


と言う美しい日本語があることも記憶に留めておくと良いですね(勿論、

やめる事が即悪いわけではないです)。



 ところで、日本では(単なる)早熟型を天才とよぶ風潮がありますが、

タイプが違うだけで実は才能なんて、実はそんなに差は無いんです。


 逆に早熟型の場合、他のタイプに比べて伸び悩みが顕著な為、

「昔神童、今凡人」 と言う状況にもなりかねません

(天才型は別として)。このような場合はもう一度、(新しいジムに通う等)

自分の練習内容、練習環境を見直すか、情熱と言う名の燃料を再投下

し続ける事で再び上昇気流に乗ることができますが、そこまでできる人

(それもまた才能)はなかなかいないでしょう。



 結局、ベンチプレスで言うと、どのタイプでも「生涯最高重量」は


 情熱(練習)とエネルギー(結果)の関係式


E=MC2


M:ベンチプレス(トレーニング)の事を真剣に考えてる時間

C:普段の練習量(質×量)


で決まるのです(※6)。


 すみません。
今アインシュタインの有名な

公式をパクってしまいました。



※6…更に突っ込んで言うと生涯最高重量は体(肩、肘、手首)の頑丈さ

にも影響されると思われる。



 さて、大器晩成型の選手についてですが、残念なことに日本では早熟型

の場合、スポーツ特待生として強豪高校や大学、実業団に行くシステムが

ありますが(※7)、大器晩成型も含め才能のあるの選手を見極めスカウト

して長期的に育成するシステム(Jリーグユースはそうかな?)が、なかなか

無いのが実情です。


※7…そもそもベンチプレスにはそういうシステム自体が無いが。


 そういう選手は隠れた才能を引き出してくれる、良い指導者と偶然出会う

か、そういう指導者を自分で探すか、自分で才能があると信じて運(道)が

開けるまで努力し続けるしかないですね。余談ですが、一番最後の自分で

才能があると信じて努力し続けるという方法はあまり効率の良い方法とは

言えませんので、自分はあまりお勧め出来ません。できればやはり師匠、

マスターマインド(※8)と呼べる人(複数人可)を早い段階で作ることを

推奨します。


※8…マスターマインドの定義


「明確な目標を達成するための二人ないしはそれ以上の人たちによる、

調和された、知恵(そして知識)と努力の協力関係(もしくはそういう

関係にある人)」


ナポレオンヒル著「思考は現実化する」P330より抜粋




 最後になりますが、相撲・バイオリン・仕事なんでもそうですが、

(特に僕ら凡人は)最初に物を言うのは練習量です。


 調度今、イチローもCMで言ってますよね、昔から上手かったわけでは

無いと。落合、松井、野茂、イチロー、etc…。偉人は皆、努力の天才です。


将棋の羽生三冠も


「才能とは、一瞬のひらめきやきらめきではなく、情熱や努力を継続できる力だ」。


対談やNHK仕事の流儀(※9)の中でこのように言っていますね。


※9…http://www.nhk.or.jp/professional/backnumber/060713/index.html



 相撲の朝青龍のように超上級者になれば、そんなに練習しなくても

練習の貯金でやっていけますが、それにしたって最初の頃は猛練習した

時期が必ずあるはずです。


 まずは練習ありき。そしてその先にあるものは、「如何に考えて練習できるか」。

この二つが実践できれば、まずまずどんな世界(スポーツ、勉強、仕事)でも

ある程度のところまではいける思いますので、まずはこの二つを念頭において

地道にがんばってみてください。





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