赤んぼう少女のろいの館

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私の所有している「のろいの館」の単行本


『赤んぼう少女』の序章…

noroi03.jpg誰もが幼少の頃に一度は通ったであろう〜?恐怖怪奇漫画界の巨匠〜楳図かずお先生の恐怖&怪奇な世界(「楳図」先生独特の世界観は、恐怖作品だけでなく〜『まことちゃん』や『アゲイン』、『ロマンスの薬』などの爆笑作品方面にも独自の不思議な世界観がありましたですよネぇ)…。本当に当時、今まで味わった事のない〜、言葉にも決して表すことの出来ない衝撃と底知れない恐怖&怪奇な気持ちを心に強く刻み付けられておりましたのが、「楳図」先生の恐怖漫画の作品群だったのでもあります…。…と言うわけで、私自身が生まれて初めて〜恐怖漫画そのモノの世界に深くのめり込んでしまった代表的な作品と言うのが、「楳図かずお」先生原作の赤んぼう少女1967年度作品/「少女フレンド」連載…全10回と言う恐怖漫画にある日突然!運命的に出会ってしまったからなのであります…。

『赤んぼう少女』と言う恐怖漫画は、「楳図」先生が1967(昭和42)年当時に「少女フレンド」誌上で人気連載されていた…先生ご自身の代表作品のひとつだったのでもありますが、本作品と私自身が実際に遭遇し読んで、ハマり込んで抜けれなくなってしまったのは?(笑)その後、本作品が何故か?子供達の間で、じわり〜じわり〜と有名になっており、単行本化の際にのろいの館「秋田書店」…1969(昭和44)年9月・初刊と言う題名に変更され、再出版をした「サンデーコミック版になってからだったと記憶しております…。流行〜恐怖の赤んぼう少女タマミのキャラが子供達の間で大流行し、私自身も子供の頃、内容はちょっと忘れちゃいましたが?友達と「赤んぼう少女・タマミごっこ」をしたような微かな記憶があります?…

noroi06.jpg余談ですが?私自身その当時、本当〜に色んな恐怖漫画作品をたくさん読みましたが、当時のモノがそのまま現在も本棚に綺麗なママで残っているのは、本作品『赤ん坊少女〜のろいの館』や『恐怖』、『怪』…などと言った何故か?偶然にも「楳図」先生の恐怖モノばかりなのです?(笑)…。本当に無意識でしたが?当時、よほど大切にしていたのだろう〜と、自分の事ながら今考えると何故に「楳図」先生の漫画本だけ残していたのか?…が、自分の事ながら本当に不思議に思ってしまうと言う気持ちも正直ありますし、それだけその当時、この「楳図」先生の恐怖作品群から強い影響を受けていたと言う証拠みたいなものだったのだろう〜と思っております…。

それから、当時、私自身「少女フレンド」に連載されていた頃から『赤ん坊少女』の存在自体は、知っていたのですが、如何せん私自身が当時、男の子だったもので?(笑)「少女フレンド」の「少女」と言う〜言葉の響きにメチャクチャ〜抵抗感があり、残念ながら連載当時のリアルタイムでは、『赤んぼう少女』を読む事が残念ながら出来なかったのでした…。イロ〜イロ〜と私情を書き込んでしまいましたが結局、恐怖漫画といえば赤んぼう少女「タマミ」の姿が即座に浮かぶくらいインパクトの強かった恐怖漫画であり、今でも数ある色々な恐怖漫画作品群の中でもたいへん歴史的価値のあったカルトな恐怖作品でもあり、他の恐怖作品の中でも郡を抜いていた恐怖&怪奇漫画だったと私自身、強く思っております…。『赤んぼう少女』と言う恐怖&怪奇作品は、前回の「恐怖編」内でも既にHP検証紹介致しております〜実写映画蛇娘と白髪魔1968年・大映の基になった作品なのでもあります…。

『赤んぼう少女』〜呪いの恐怖物語!…

noroi02.jpg恐怖漫画『赤んぼう少女』のた〜いへん恐ろしいスト〜リ〜内容は?…。12年前に産院でのちょっとした間違いから生まれながらに「南条家」の本当の娘から一転、素性の知らないnoroi05.jpg子供になってしまい〜そのまま引きとり手のない孤児として孤児院での生活をする事になってしまった主人公の「葉子」は、「南条家」の父(父は、5年前に間違って「南条家」の子供になった素性の知れない赤ん坊少女「タマミ」が化け物である事に気づき、自分の本当の子でない事がわかった為に「タマミ」を施設に入れ、自分の本当の子供である「葉子」を一生懸命、探していたのである…)が必死に探した甲斐あって「南条家」に晴れて戻って来る事が出来たのでありました…。しかし、帰って来た我が家「南条家」には少々、頭の狂った母親「夕子」が生まれてから何年たっても小さい赤ん坊のままで、容姿が醜い化け物だった「葉子」の姉(この時点では、まだスト〜リ〜の関係上、「タマミ」が「葉子」の実の姉と言う事になっている…)でもある赤んぼう少女「タマミ」を5年前に施設に入れたと偽って仏壇の中に隠し、屋根裏で大切に育てていたのであった…。美しい「葉子」に嫉妬し、自分の姿が醜い姿の化け物だった為に屋根裏での生活を余儀なくさせられた赤んぼう少女の「タマミ」が「葉子」や「南条家」の父に対して、恐ろしい復讐劇をやり続けるのでありました…。

赤んぼう少女「タマミ」、衝撃のラストシ〜ン!…

noroi04.jpg『赤んぼう少女』のクライマックスシ〜ンで、恐怖に震えながら逃げる「葉子」を執拗に猟奇的に追い回し続けた赤んぼう少女「タマミ」は、「葉子」を追い詰め捕まえ、縛り上げた挙句に、井戸の中に入れて農硫酸を掛け、自分と同じように醜い姿にしようとしたのだったが?誤って「タマミ」自身が農硫酸を浴びてしまい、皮肉にも「葉子」ではなく「タマミ」方が死んでしまうのである…。「タマミ」が死に際に母「夕子」に抱かれながら言った最後の言葉…タマミは悪い子でした…心で思っていてもいつのまにか悪い事ばかりするのです…葉子さんにひどいことばかりしたけど…ばちがあたったのです…わたしがいなくなっても葉子さんが…タマミのかわりに…を目にし、本作品『赤んぼう少女』を全て読み終えた時にはじめて私自身が、「楳図」先生が著者近影の中で語られておられた人間の心の奥底にひそむ惨忍さ…を痛切に感じ、本当に言葉に表せないほどの衝撃を受けてしまいましたのです…。その後、麻薬の様に「楳図」先生の恐怖作品にハマり続けてしまった私は、猫目小僧1967年と言う次の恐怖と出会ってしまうのでありました…。…と言う訳で、次回の当「禁断HM〜恐怖編」の『猫目小僧』と言う作品の恐怖HP検証紹介に御期待下さい!…。

皆様からの貴重な『赤んぼう少女〜のろいの館』への思い出や情報の追記…

「赤んぼう少女〜のろいの館」…。これは僕が初めて買ったコミックスでした。確か、昭和44年の秋だったと思います。ただ、この作品を初めて知ったのは、もっと以前にさかのぼります。当時、小さな少年だった僕は薄暗い病院の待合室でこの作品と出会いました…。母に連れられて行った病院の待合室で不安な気持ちで順番をまっていました。その病院には寄生虫の大きな標本があったのです。見たこともないような、グロテスクな、そして魅了的なソレは子供だった僕の心をさらに不安へと、掻きたてたのです。そんな時、出会いました!。「赤んぼう少女」と…少年だった僕が読むことのない少女まんがの「少女フレンド」を手にとった僕は衝撃を受けました!そこには恐ろしげなするどい歯で自分が閉じ込められた箱を食い破る「タマミ」の姿があったのです。僕は夢中で読みました。そして、ハマリました。もし、病院の看護婦さんが「少女フレンド」を待合室においておかなかったら、楳図先生の作品との出会いはもっとずっと後のことになっていたでしょう。街の書店でこのコミックスを見つけたとき貴重なこずかいで迷わず購入(ただ、タイトルが「赤んぼう少女」ではなく、「のろいの館」でしたが…)しました…。緻密な絵、繊細なバック、すばらしいキャラクター、どれをとっても現代のまんがに勝るとも劣らないと僕は思います…。情報提供「岸」さん

赤んぼう少女「タマミ」について?…

「タマミ」の姿…。盛り上がった目、鋭い歯、信じられないほど恐ろしい右腕。そして、その姿をそのまま映した心、犬の両目をくりぬき、気の違った哀れな母親を操り、父親を亡き者にしようとし、葉子を苛め抜く女。女です…。「タマミ」は女なんですよね。悲しいくらい。健常者として美しい「葉子」、それもまっとうな「南条」家の後継者ですから何処をとっても勝ち目がありません。まだ、単なる嫉妬だったら良かったのですが、二枚目で優しい「高也」が現れてはたまったもんではありません。自分がどれほど惨めに映ったことでしょう。女なんですから…。「高也」に初めて会うとき精一杯の化粧をした「タマミ」。一人の部屋で一生懸命化粧をして、涙を流す「タマミ」。すべてを兼ね備えた「葉子」の飾らない優しさはさらに「タマミ」を惨めにし、完全な正義である「葉子」に男も財産もすべて取られてしまうという事実は、「タマミ」を殺人へと駆り立てても何の不思議がありましょう。きっと「タマミ」は誰の心の中にも住んでいるはずです。女なら…いいえ人間ならこんな「タマミ」を責めること、出来ないでしょう。最後は、濃硫酸で顔を焼ききって死んでしまった「タマミ」をどう思いますか?自業自得だとは言いがたいでしょう?彼女が最後を迎えたあの古井戸は彼女の唯一の憩いの場でしたね。良心の呵責に耐えられないとき泣きに来る…。その古井戸で自殺用にとっておいた濃硫酸で醜く自ら顔を焼いてしまった時、彼女の押し隠していた最後の優しさが出たんでしょう。あれが本当の「タマミ」だったんですかね。人は誰でも「タマミ」になりうるんですよ、それぞれの環境において。たぶん…。情報提供「岸」さん

「葉子」と不幸に関して…

幸せと不幸せ。光と影のようなこの言葉はつねに両極端であり、隣り合わせでもあります。不幸の星の下に生まれた「葉子」はまさに不幸の王道を驀進してゆきます。何不自由ないはずの家柄に生まれながら、全く別の人生を歩むことを余儀なくされたことに「葉子」の不幸ははじまります。行き倒れ(今だったらそんな人にお目にかかれないでしょう)の謎の女の子供と産院のミスで取り違えられたという万に一つともいえる不幸。おまけにその子供は信じられないほどの「化け物」ですからね。嫉妬とコンプレックスで凝り固まり、残忍きわまりない性格を持ち外見からは想像もできない運動神経とパワーを秘め人間離れの肉体的武器を有した完全に近い「悪」。まるでエイリアンそのもののようです。こんなスーパーキャラの「タマミ」に標的にされたらどうします、あなたなら?…。

「葉子」は孤児院で虐められ、女中代わりにもらわれ、食事も満足に与えられなかったりとその不幸ぶりを遺憾なく発揮した幼女時代をおくります。女の子に生まれながら新しい洋服1枚もない不幸。んん…つらすぎる。着の身着のままでようやく戻ってこれた本当の実家には、気の狂った実母。初めてあったお母さんが気が狂っているのです…。それも、赤の他人の女の子(まるで化け物)を自分の子と信じ「葉子」をわが子と認めてはくれないのです。おまけにおそらく「葉子」という名前は南条家の両親がつけてくれたのではないと思われます。なぜなら、「南条タマミ」というのが「葉子」に与えられるべき名前だったはずだからです。自分の名前を他人にとられる不幸はすごい…父の実家にすらその存在を知られていない不幸も侮れません。実の祖父に「葉子なぞ知らんぞ」といわれたら目まいもするでしょう…。

「葉子」は南条家で、生まれて初めてであろう豪華な食事とみたこともないような洋服を与えられます。しかし、すぐに地獄に突き落とされます。だったら初めから夢など見ないほうがましです。ぬか喜びほど不幸なことはありませんから。「葉子」は南条家で唯一の味方である優しい父を失います。守ってくれる後ろ盾を失う不安感とすぐにやってくる地獄以上の日々。は〜(ため息)不幸だ。天井裏に住まわされ火のついたランプを頭にのせられて歩かされる。これって拷問ですね。気絶するまでギロチンで脅される拷問。気が狂わないのが不思議です。それでも「タマミ」や母を心配してしまう。これじゃ幸せなどくるはずありません…。

「葉子」は乳母の実家で高校生の二枚目キャラ「高也」と出会います。これがさらに「葉子」に不幸を呼びます。なんと、「タマミ」が「高也」にほれるんです。まあ、当たり前の結果ではありますがね。「タマミ」の嫉妬深さはある意味、芸術です。少女漫画の「お約束」入りまくりであります。もし、「高也」と「葉子」が結ばれなかったら…これは、「葉子」、精神崩壊しちゃいますね。楳図先生も鬼じゃなかったということですか。でも、この先「葉子」は多分生涯不幸を貫くような気がします。不幸は知らず知らずのうちに自分が作り出すものだからです。幸せは満足の先端にあり、不幸は欲求の先端にあるものですからね。この作品を今、脚本としてドラマを作ったら受けるんじゃないですか。マジに。今のご時世、他人の不幸を他人の目で見ることが大好きですからね。自分の実生活すら絵空事と思ってしまう現実逃避者ばかりがはびこるどこぞの先進国を世界中が羨んでいるのが現実とは悲しくなるじゃありませんか?…。情報提供「岸」さん

原作著作楳図かずおC K.Umezu 1969

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