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冬の宿
[冬の宿」は昭和11年、雑誌『文学界』に連載して、阿部知二は一躍大作家になる。 田舎から東京に遊学している学生の下宿が霧島家といって、霧島嘉門という巨漢の本能むき出しの退廃的な男と、その正反対の色白で青ざめた小柄な妻まつ子。その母と父に脅えた神経質な男の子と女の子がいる。放蕩の味の忘れられない嘉門、禁欲的なキリスト教徒の妻松子。