源 有綱 (みなもとのありつな)
【生没】 −1186(文治2)
【実父】 源仲綱
【妻子】 源義経女(室)
【略伝】
源三位頼政の孫。
1180(治承4)年の祖父頼政・父仲綱の挙兵には加わらず、後に源頼朝に属し、源義経の与力となる。
1185(文治元)年の平氏滅亡後は、頼朝と対立して追討を受ける身となった義経に引き続き従って流浪したが、翌年、義経一行と別れて大和に潜伏していたところを北条時定の軍勢に発見され、これと戦うが敗れて自害した。
【配役】
中村錦司(40) 富士に立つ若武者(1961・東映) 山本 聡 新・平家物語(1972・NHK)
源 有仁 (みなもとのありひと)
【生没】 1103(康和5)−1147(久安3)
【実父】 輔仁親王
【実母】 源師忠女
【略伝】
後三条天皇の孫で、白河院の従弟に当たる。
白河院の猶子として元服し、一時は鳥羽天皇の皇太子に擬せられたという。1119(元永2)年、鳥羽天皇に第一皇子(崇徳天皇)が誕生すると、臣籍降下して、源姓を賜った。
その後、内大臣や右大臣を務め、1136(保延2)年には左大臣となった。
【配役】
青山義典(45) 平清盛(2012・NHK)
源 兼綱 (みなもとのかねつな)
【生没】 −1180(治承4)
【実父】 源頼行
【略伝】
源頼政の甥でその養子。
1180(治承4)年、頼政が以仁王とともに平氏に対して挙兵するとこれに従うが、山城宇治平等院に押し寄せた平氏方の軍勢と戦い、討死した。
【配役】
簗 正昭(27) 新・平家物語(1972・NHK)
源 実朝 (みなもとのさねとも)
【生没】 1192(建久3)−1219(承久元)
【実父】 源頼朝
【実母】 北条政子
【妻子】 信子(室)
【兄弟】 源頼家、大姫、三幡など
【別称】 千幡
【略伝】
1203(建仁3)年9月、外祖父北条時政らの画策により兄頼家が将軍職を追われて出家させられると、幕府3代将軍に就任。しかし、実権は時政、その失脚後は母政子、叔父義時が掌握し、これらが畠山重忠や和田義盛など有力御家人を次々と滅ぼし、幕府の権力基盤が強化された。
和歌に秀で、1213(建保元)年ごろには金槐和歌集をまとめ、1216(建保4)年には宋への渡航を企図し、宋人陳和卿に命じて大船の建造に当たらせる(結果は失敗)など、幕政への関心は薄かったものとみられ、その一方で、義時らが憂慮するほど速いペースで自ら望んで位階累進を続け、1218(建保6)年には、1年の間に、左近衛大将や右大臣などに次々と任ぜられた。
翌1219(承久元)年1月、右大臣昇任を祝って鎌倉鶴岡八幡宮に拝賀した際、甥の公暁に襲われ、殺害された。
【配役】
松野達也(12)→篠田三郎(31) 草燃える(1979・NHK)
源 繁 (みなもとのしげる)
【実父】 源護
【兄弟】 扶、隆、平良兼室、平良正室、平貞盛室など
【略伝】
935(承平5)年、父護と対立する平将門を兄扶らとともに襲撃したが、返り討ちに遭って討死した。
【配役】
牧村 襄(26) 風と雲と虹と(1976・NHK)
源 資賢 (みなもとのすけかた)
【生没】 1113(永久元)−1188(文治4)
【出身】 山城国?
【実父】 源有賢
【実母】 高階為家女
【妻子】 源資時(子)など
【略伝】
後白河院の側近くに仕え、後白河院の今様の師としても知られる。
宮内卿や中納言などを務め、1177(治承元)年に権大納言に任ぜられたが、1179(治承3)年に院が平清盛に幽閉されて院政を停止されると、これに連座して解官された。
1181(養和元)年に権大納言として復帰するが、翌年には職を辞した。
【配役】
関口 篤(34) 新・平家物語(1972・NHK) 前田昌明(61) 炎立つ(1993・NHK)
源 資時 (みなもとのすけとき)
【出身】 山城国?
【実父】 源資賢
【略伝】
後白河院の今様の師であった父資賢同様に今様を極め、名手として知られる。
1179(治承3)年、院が平清盛に幽閉されて院政を停止されると、これに連座して解官された。
【配役】
香月涼二 笛吹若武者(1955・映画) 青砥 洋(37) 草燃える(1979・NHK) 碇 浩二(28) 炎立つ(1993・NHK)
源 隆国 (みなもとのたかくに)
【生没】 1004(寛弘元)−1077(承暦元)
【出身】 山城国
【実父】 源俊賢
【実母】 藤原俊尹女
【妻子】 鳥羽僧正(子)など
【略伝】
朝廷に出仕する。
侍従や参議などを務め、1067(治暦3)年には権大納言に任ぜられた。
【配役】
田山涼成(42) 炎立つ(1993・NHK)
源 隆 (みなもとのたかし)
【実父】 源護
【兄弟】 扶、繁、平良兼室、平良正室、平貞盛室など
【略伝】
935(承平5)年、父護と対立する平将門を兄扶らとともに襲撃したが、返り討ちに遭って討死した。
【配役】
神 太郎(34) 風と雲と虹と(1976・NHK)
源 扶 (みなもとのたすく)
【実父】 源護
【兄弟】 隆、繁、平良兼室、平良正室、平貞盛室など
【略伝】
935(承平5)年、父護と対立する平将門を襲撃したが、返り討ちに遭って討死した。
【配役】
峰岸 徹(33) 風と雲と虹と(1976・NHK)
源 為朝 (みなもとのためとも)
【生没】 1139(保延5)?−1170(嘉応2)?
【実父】 源為義
【兄弟】 源義朝、源頼賢、源頼仲、源為宗、源行家、佐々木秀義室など
【別称】 鎮西八郎
【略伝】
源義朝の弟。
『保元物語』によると、幼少のころより粗暴の振る舞いが多く見られたため、父為義より勘当されて九州(鎮西)へ追われたが、九州でも軍勢を率いて勢力を拡大するなどの乱行が目立ったとされ、1154(久寿元)年には為義が解官されるなどした。
1156(保元元)年に保元の乱に際しては、上洛して為義とともに崇徳院方に属し、強弓をもって奮戦しその名を大いに高めたが、院方の敗戦後、捕縛され、伊豆大島に流される(このとき、弓が引けぬよう、肩肘の関節を抜かれたとされる)。
その後、流地で再び悪行を重ねたため、朝廷の追討を受けて滅ぼされたという。
【配役】
2尾上松之助 (1)(39) 弓張月(源為朝)(1914・映画) 5沢村四郎五郎(40) 鎮西八郎為朝(1917・映画) 2尾上松之助 (2)(45) 源為朝(1920・映画) 東千代之介 (1)(29) 椿説弓張月 第一篇 筑紫の若武者(1955・映画) 東千代之介 (2)(29) 弓張月 第二篇 運命の白縫姫(1955・映画) 東千代之介 (3)(29) 弓張月 完結篇 南海の覇者(1955・映画) 伊吹吾郎(26) 新・平家物語(1972・NHK) 金田賢一(31) 平清盛(1992・TBS) 橋本さとし(46) 平清盛(2012・NHK)
源 為宗 (みなもとのためむね)
【生没】 −1156(保元元)
【実父】 源為義
【実母】 源基実女
【兄弟】 源義朝、源頼賢、源頼仲、源為朝、源行家、佐々木秀義室など
【略伝】
源義朝の弟。
1156(保元元)年に保元の乱に際しては、父為義に従って崇徳院方に属して奮戦したが、後白河天皇方に属した兄義朝らの軍勢に敗れて捕縛され、義朝の助命嘆願もむなしく、義朝の手により、京都にて斬首された。
【配役】
山野史人(31) 新・平家物語(1972・NHK) 大木貴文(28) 平清盛(2012・NHK)
源 為義 (みなもとのためよし)
【生没】 1096(永長元)−1156(保元元)
【実父】 源義親
【実母】 藤原有綱女
【妻子】 源義朝(子)、源頼賢(子)、源頼仲(子)、源為宗(子)、源為朝(子)、源行家(子)、佐々木秀義室(子)など
【略伝】
祖父源義家の養子となる(伯父義忠の養子とも)。
平忠盛らとともに比叡山延暦寺の僧兵の強訴などを取り締まり、検非違使や右衛門尉などを務めたが、粗暴な面があったために忠盛と比べて位階累進が大幅に遅れたという。1154(久寿元)年には、八男為朝の九州での乱行の責めを問われて解官され、家督も長男義朝に譲った。
1156(保元元)年、鳥羽院の崩御により、崇徳院方と後白河天皇方の対立が深刻化すると、崇徳院方の懇請に応じてこれに属し、為朝らとともに院方の主力として奮戦。しかし、義朝らが属した天皇方に敗れて降伏し、義朝の助命嘆願もむなしく、義朝の手により、京都にて斬首された。
【配役】
香川良介 (1)(59) 椿説弓張月 第一篇 筑紫の若武者(1955・映画) 香川良介 (2)(59) 弓張月 第二篇 運命の白縫姫(1955・映画) 香川良介 (3)(59) 弓張月 完結篇 南海の覇者(1955・映画) 佐々木孝丸(74) 新・平家物語(1972・NHK) 高松英郎(63) 平清盛(1992・TBS) 小日向文世(58) 平清盛(2012・NHK)
源 経成 (みなもとのつねなり)
【生没】 1009(寛弘6)−1066(治暦2)
【出身】 山城国
【実父】 源長経
【実母】 藤原時方女?藤原遠甚女?
【略伝】
朝廷に出仕、蔵人頭や備前守などを務める。
1061(康平4)年には権中納言に任ぜられた。
【配役】
篠井英介(35) 炎立つ(1993・NHK)
源 経基 (みなもとのつねもと)
【生没】 921(延喜21)?−961(応和元)?
【出身】 山城国?
【実父】 貞純親王
【実母】 源能有女
【略伝】
清和天皇の孫。
938(天慶元)年、武蔵介として武州へ下向。武蔵権守興世王とともに、在地の郡司武蔵武芝との間に争論を生じるが、平将門の仲介の下に興世王と武芝との間に和解が成立。しかし、自らはこれに応じずに帰京し、朝廷に対して将門らの謀叛を訴え出たが、これが誣告として処罰された。
940(天慶3)年、朝廷に叛旗を翻した将門が関東一円のその支配を及ぼすようになると、赦免されてその追討軍に副将として加わる(乱は追討軍の到着前に鎮定)。また、941(天慶4)年には、藤原純友の乱の鎮定のために瀬戸内に派遣されるが、このときも到着前に乱は鎮圧されており、目立った武功を挙げることはできなかった。
その後、武州や信州など各国の国司や鎮守府将軍などを務めた。
【配役】
菅野忠彦(37) 風と雲と虹と(1976・NHK)
源 仲章 (みなもとのなかあきら)
【生没】 −1219(承久元)
【実父】 源光遠
【略伝】
後鳥羽院の側近くに仕え、院の意向により、将軍源実朝の侍読(教育係)を務めるようになったという。
やがて実朝に重用され、1216(建保6)年には幕府政所別当に就任したが、1219(承久元)年1月、右大臣昇任を祝って実朝が鎌倉鶴岡八幡宮に拝賀した際、公暁に襲われ、実朝とともに殺害された。
【配役】
小倉 馨(38) 草燃える(1979・NHK)
源 仲綱 (みなもとのなかつな)
【生没】 1126(大治元)−1180(治承4)
【実父】 源頼政
【実母】 源斉頼女
【妻子】 源有綱(子)
【兄弟】 源頼兼など
【略伝】
1180(治承4)年、父頼政が以仁王とともに平氏に対して挙兵するとこれに従うが、平氏方の軍勢に敗れ、頼政らとともに山城宇治平等院で自害した。
なお、頼政の挙兵の契機は、仲綱が所有していた名馬「木の下」を平宗盛が強引に奪った挙句、この馬を「仲綱」と名付けて侮辱したためともいう。
【配役】
生井建夫(42) 新・平家物語(1972・NHK) 信実一徳(43) 武蔵坊弁慶(1986・NHK) 光石 研(44) 義経(2005・NHK)
源 範頼 (みなもとののりより)
【生没】 −1193(建久4)
【出身】 遠江国
【実父】 源義朝
【妻子】 安達盛長女(室)
【兄弟】 源義平、源頼朝、阿野全成、乙若、源義経など
【略伝】
1181(養和元)年に兄頼朝の許に馳せ参じて平氏追討軍に加わったとされ、弟義経とともに各地を転戦。1184(寿永3)年に義経が頼朝の怒りに触れて追討軍から外されると、一時、追討軍の総大将となるが、戦線が膠着し、これが義経復帰の要因となった。
1185(文治元)年の壇ノ浦の戦いで平氏が滅亡した後は鎌倉に戻るが、1193(建久4)年、頼朝より突如として謀叛の疑いをかけられて伊豆修禅寺に幽閉され、処刑された。
【配役】
小林十九二(37) 静御前(1938・映画) 船越英二(33) 新・平家物語 静と義経(1956・映画) 太刀川寛(35) 源義経(1966・NHK) 山本 寛(42) 草燃える(1979・NHK) 竜川 真 源義経(1991・NTV) 石原良純(43) 義経(2005・NHK)
源 護 (みなもとのまもる)
【妻子】 扶(子)、隆(子)、繁(子)、平良兼室(子)、平良正室(子)、平貞盛室(子)など
【略伝】
常陸大掾を務めて筑波山西麓に勢力を拡大。しかし、平将門との間に争論を生じてこれと対立し、935(承平5)年、子の扶・隆・繁らが将門を襲撃したが、返り討ちに遭い、3人とも討死するという敗北を喫した。
【配役】
西村 晃(53) 風と雲と虹と(1976・NHK)
源 行家 (みなもとのゆきいえ)
【生没】 −1186(文治2)
【実父】 源為義
【兄弟】 源義朝、源頼賢、源頼仲、源為宗、源為朝、佐々木秀義室など
【別称】 新宮十郎義盛
【略伝】
1159(平治元)年の平治の乱では長兄義朝に味方して敗れ、紀州新宮に隠棲していたが、1180(治承4)年、以仁王によって平氏追討の令旨が発せられるとこれを各地の源氏一族に伝えて歩き、これが源頼朝をはじめ源氏一族の平氏に対する挙兵へとつながることとなった。
同年の頼朝の挙兵後は、頼朝に属して平氏追討軍に加わったが、翌1181(養和元)年の尾張・美濃国境の墨俣川で平氏方の軍勢に惨敗。その後、次第に頼朝と不和となって木曾義仲に属し、1183(寿永元)年、義仲とともに上洛を果たすが、義仲とも不和となり、後白河院に接近した。
1185(文治元)年の平氏滅亡後に頼朝・義経兄弟の間に対立が生じると、義経と結んで後白河院より頼朝追討の院宣を受ける。しかし、頼朝の圧力を受けて変心した後白河院が逆に義経追討の院宣を発したため、義経らとともに海路西国へ逃れようとするも難破して失敗した。
その後、泉州に潜伏するが、頼朝方の手勢に捕縛され、斬首された。
【配役】
進藤英太郎 (1)(57) 新・平家物語 静と義経(1956・映画) 進藤英太郎 (2)(57) 新・平家物語 義仲をめぐる三人の女(1956・大映) 坂東好太郎(55) 源義経(1966・NHK) 永井智雄(56) 北条政子(1970・NET) 織本順吉(45) 新・平家物語(1972・NHK) 戸浦六宏(49) 草燃える(1979・NHK) 新 克利(46) 武蔵坊弁慶(1986・NHK) 児玉謙次(59) 源義経(1991・NTV) 筑前翠瑶(59) 炎立つ(1993・NHK) 黒部 進(58) 弁慶(1997・ANB) 大杉 漣(54) 義経(2005・NHK)
源 行綱 (みなもとのゆきつな)
【生没】 1142(康治元)?−1222(貞応元)?
【実父】 源頼盛
【別称】 多田行綱
【略伝】
祖父行国が源三位頼政の従兄に当たる。
北面の武士として後白河院に近侍し、平氏政権の下で伯耆守などを歴任したが、1177(治承元)年、洛東鹿ヶ谷での後白河院らによる平氏打倒の謀議を平清盛に密告し、院の近臣が大量に処罰される契機を作った。
1183(寿永2)年の平氏一門の都落ちに際して源氏方に寝返り、以後、平氏追討軍に属したが、1185(文治元)年の平氏滅亡後、源頼朝によって所領を奪われ、追放された。
【配役】
幸田宗丸(59) 草燃える(1979・NHK) 三田村周三(49) 炎立つ(1993・NHK)
源 義家 (みなもとのよしいえ)
【生没】 1039(長暦3)−1106(嘉承元)
【出身】 河内国?
【実父】 源頼義
【実母】 平直方女
【略伝】
1051(永承6)年、父頼義が陸奥守に任ぜられると、これに従って奥州へ下向、同年からの前九年の役で大いに戦功を立てる。
前九年の平定後は、美濃などに起こった乱の鎮定などに奔走。1083(永保3)年には陸奥守に任ぜられて再び奥州へ下り、清原家の内紛に介入して清原清衡を後援し、清原家衡らを討伐したが、私闘として朝廷からの恩賞はなく、翌年には陸奥守の職を解かれ、次第に朝廷と不和となった。
1098(承徳2)年、僧兵などの強訴に手を焼く白河院によって院昇殿を許され、僧兵の駆逐に尽力。しかし、その一方で子義親の乱行や一族間の争いに悩まされた。
【配役】
2尾上松之助(47) 八幡太郎義家(1922・映画) 伊崎充則(16)→佐藤浩市(33) 炎立つ(1993・NHK)
源 義経 (みなもとのよしつね)
【生没】 1159(平治元)−1189(文治5)
【出身】 山城国?
【実父】 源義朝
【実母】 常盤
【妻子】 郷御前(室)、源有綱室(子)など
【兄弟】 阿野全成、乙若、源義平、源頼朝、源範頼など
【別称】 遮那王、九郎、牛若丸
【略伝】
生誕の年に父義朝が平治の乱に敗れたため、母常盤に連れられて敗走。翌年、平清盛によって常盤ともに捕縛されるが赦され、1165(永万元)年ごろから鞍馬山に預けられてそこで幼少期を過ごす。鞍馬では蓮忍らに学んで武芸学問に鍛錬し、京都五条大橋で武蔵坊弁慶を破って自らの配下とした逸話などが残っている。
1174(承安4)年、商人吉次の手により鞍馬を脱出。翌年、奥州に至って藤原秀衡の庇護下に入る。
1180(治承4)年に兄頼朝が平氏に対して挙兵すると奥州よりこれに馳せ参じ、駿河黄瀬川宿にて頼朝と対面。1183(寿永2)年には京都で乱暴狼藉をはたらく木曾義仲追討のため、異母兄範頼とともに西上し、翌年1月、京都宇治川に木曾勢を撃破。義仲を近江粟津にて滅ぼす。
頼朝の命を受け、さらに平氏追討に乗り出し、同年2月、摂津一ノ谷に平氏方を背後の鵯越より急襲して大勝。京都へ凱旋し、京都守護として京都にとどまるが、頼朝より恩賞なく、頼朝と義経との間に亀裂を生じさせようとする後白河院により左衛門尉・検非違使に任ぜられ、これに立腹した頼朝によりしばらく京都にて謹慎させられた。
その後、範頼が平氏追討軍を率いるが、戦線が膠着状態に陥ったため、1185(文治元)年1月、頼朝より再び平氏追討の総大将を命じられ、翌月、讃岐屋島に平氏方を急襲。同年3月には壇ノ浦にて平氏一族を滅亡させる。
しかし、京都に凱旋したところで頼朝に絶縁を通告されたため、平宗盛を筆頭とする平氏捕虜を連れ、赦免を願って東下。5月に鎌倉の手前の腰越に到着するが足止めされ、頼朝宛に異心なき旨を伝える書状を送るが許されず、そのため京都に引き返した。
同年10月、頼朝により義経追討の命が発せられ、京都堀河の自邸を土佐坊昌俊に襲われるがこれを撃退。ほどなく後白河院より頼朝追討の院宣を受けるが、頼朝の圧力を受けて変心した後白河院が逆に義経追討の院宣を発したため、海路西国へ逃れようとするが難破して失敗し、その後は大和吉野の山中を迷走するなど、流浪の身となった。
1187(文治3)年には追手を逃れて畿内を脱出し、北陸路を抜けて奥州平泉へ逃れ、再び秀衡の庇護を受けるが、同年、秀衡は病没。その後継泰衡も当初は義経を匿うが後に頼朝の意を受けて義経討伐を決意し、1189(文治5)年閏4月、泰衡に衣川館を急襲され、自害した。
【配役】
片岡市太郎 (1)(9) 碁盤忠信 (1909・映画) 2尾上松之助(35) 牛若丸(1910・横田) 市川桃十郎 義経腰越状(1913・映画) 5沢村四郎五郎(40) 牛若丸(1917・天活) 嵐 璃京 悪七兵衛景清(1920・日活) 実川延松(27) 泉三郎(1921・帝キネ) 片岡市太郎 (2)(24) 関守の情け(1924・マキノ) 市川百々之助(19) 牛若丸(1925・アシヤ) 大友柳太郎(26) 静御前(1938・映画) 嵐 寛童(14) 牛若丸(1941・新興) 高峰秀子(18) 武蔵坊弁慶(1942・映画) 仁科周芳(18) 虎の尾を踏む男達(1945・東宝) 美空ひばり(15) 牛若丸(1952・映画) 和田 孝(25) 浮かれ狐千本桜(1954・映画) 1中村錦之助 (1)(23) 源義経(1955・映画) 清水[糸宏]治(12)→菅原謙二(30) 新・平家物語 静と義経(1956・映画) 1中村錦之助 (2)(24) 続源義経(1956・映画) 北大路欣也 (1)(16)→南郷京之助 源義経(1959・NET) 北大路欣也 (2)(19) 源九郎義経(1962・映画) 林 与一(22) 怪談(1964・映画) 太田博之(18) 弁慶(1965・NTV) 大山克巳(35) 弁慶(1965・NTV) 4尾上菊之助(24) 源義経(1966・NHK) 川口 恒(25) 北条政子(1970・NET) 志垣太郎(21) 新・平家物語(1972・NHK) 風間杜夫(28) 壇の浦夜枕合戦記(1977・映画) 国広富之(26) 草燃える(1979・NHK) 田村正和(39) 雪の華(1982・TBS) 岩倉悠宇→川野太郎(26) 武蔵坊弁慶(1986・NHK) 東山紀之(24) 源義経(1990・TBS) 村上弘明(35) 源氏九郎颯爽記 秘剣揚羽蝶(1991・ANB) 野村宏伸 (1)(26) 源義経(1991・NTV) 野村宏伸 (2)(28) 炎立つ(1993・NHK) 西村和彦(31) 弁慶(1997・ANB) 蒲田 哲(35) YYK論争 永遠の誤解(1999・映画) 原啓一郎→浅野忠信(27) 五条霊戦記 GOJOE(2000・東宝) 金子 昇(30) 弁慶(2004・TVO=テレビ大阪) うえいそういちろう(1)→神木隆之介(12)→滝沢秀明(23) 義経(2005・NHK)
源 義朝 (みなもとのよしとも)
【生没】 1123(保安4)−1160(永暦元)
【出身】 山城国?
【実父】 源為義
【実母】 藤原忠清女
【妻子】 由良姫(室)、源頼朝(子)、波多野遠義女(室)、源義平(子)、源範頼(子)、阿野全成(子)、乙若(子)、源義経(子)など
【兄弟】 源頼賢、源頼仲、源為宗、源為朝、源行家、佐々木秀義室など
【略伝】
父為義の命により少年のころより東国で暮らし、成長後は鎌倉を中心に関東地方で所領を拡大。後に上洛し、1156(保元元)年の保元の乱では崇徳院方に属した父為義らと袂を分かって後白河天皇方に付き、平清盛とともに戦功を挙げ、為義を斬罪に処した。
為義の処刑により清和源氏の棟梁となったが、乱の恩賞をめぐって不満を持ったといわれ、乱後、朝廷内の実権を握った信西と次第に対立。1159(平治元)年末、清盛が紀州熊野参詣に赴いた隙を突き、同じく信西と対立を深める藤原信頼とともに挙兵し、信西の殺害に成功したが、態勢を立て直した清盛勢に惨敗。翌年正月、東国へ落ちる途中、尾張で長田忠致を頼ったが、忠致に謀殺された。
【配役】
楠本健二 (1) 椿説弓張月 第一篇 筑紫の若武者(1955・映画) 楠本健二 (2) 弓張月 第二篇 運命の白縫姫(1955・映画) 楠本健二 (3) 弓張月 完結篇 南海の覇者(1955・映画) 月形龍之介(59) 富士に立つ若武者(1961・東映) 田口 計(33) 怒濤日本史(後白河法皇)(1966・MBS) 木村 功(49) 新・平家物語(1972・NHK) 唐 十郎(37) 好色源平絵巻(1977・映画) 夏八木勲(53) 平清盛(1992・TBS) 磯見俊裕(43) 五条霊戦記 GOJOE(2000・東宝) 加藤雅也(42) 義経(2005・NHK) 玉木 宏(32) 平清盛(2012・NHK)
源義朝の側室 (みなもとのよしとものそくしつ)
【実父】 波多野遠義
【実母】 藤原師綱女?
【妻子】 源義朝
【兄弟】 波多野義通
【略伝】
源義朝の側室となり、義朝との間に朝長をもうけた。
【配役】
下宮里穂子(23) 平清盛(2012・NHK)
源 義平 (みなもとのよしひら)
【生没】 1141(永治元)−1160(永暦元)
【実父】 源義朝
【実母】 三浦義明女?
【兄弟】 源頼朝、源範頼、阿野全成、乙若、源義経など
【別称】 悪源太
【略伝】
源義朝の長男。
1155(久寿2)年、父義朝との対立を深めていた叔父義賢(木曾義仲の父)をその本拠武州大蔵館に急襲して討ち取り、その勇猛さから悪源太の異名を得た。
翌1156(保元元)年の保元の乱、1159(平治元)年の平治の乱では、いずれも父義朝に従って奮戦したが、平治の乱の敗戦後は、再起を期して東国に落ちた。
その後、平清盛らの謀殺を狙って上洛したが、平氏方によって捕縛され、京都六条河原で処刑された。
【配役】
津村礼司 富士に立つ若武者(1961・東映) 高田直久(27)→石川徹郎(31) 新・平家物語(1972・NHK) 西村和彦(26) 平清盛(1992・TBS) 波岡一喜(34) 平清盛(2012・NHK)
源 頼家 (みなもとのよりいえ)
【生没】 1182(寿永元)−1204(元久元)
【実父】 源頼朝
【実母】 北条政子
【妻子】 若狭局(室)、一幡(子)、公暁(子)など
【兄弟】 源実朝、大姫、三幡など
【別称】 万寿
【略伝】
1199(正治元)年の頼朝の死により、家督を継承するが、若年だったために幕政の実権は13人の有力御家人による合議の場に移る。
1202(建仁2)年に征夷大将軍に任ぜられ、正室若狭局の父比企能員を後ろ盾に将軍権力の回復を図ったが、同年7月、病により危篤状態に陥ったため、9月には、その機に乗じた外祖父北条時政らによって将軍の座を追われ、出家するにいたったった。なお、この一連の過程の中で、比企一族は時政らにより滅ぼされた。
その後、伊豆修禅寺に幽閉され、翌年7月、北条方の手の者により修禅寺にて殺害された。
【配役】
実川延松(29) 修善寺物語(1923・映画) 高橋貞二(28) 修禅寺物語(1955・映画) 北大路欣也(13) 曽我兄弟 富士の夜襲(1956・東映) 片岡彦三郎 日本ロマンス旅行(1959・映画) 7尾上梅幸(46) 修善寺物語(1961・NET) 平幹二朗(30) 修善寺物語(1963・TBS) 夏目俊二(38) 散る花びらに(1964・TBS) 村野武範(25) 北条政子(1970・NET) 内堀沙知子→鶴見辰吾(15)→郷ひろみ(24) 草燃える(1979・NHK)
源 頼賢 (みなもとのよりかた)
【生没】 −1156(保元元)
【実父】 源為義
【実母】 源基実女
【兄弟】 源義朝、源頼仲、源為宗、源為朝、源行家、佐々木秀義室など
【略伝】
源義朝の弟。
1156(保元元)年に保元の乱に際しては、父為義に従って崇徳院方に属して奮戦したが、後白河天皇方に属した兄義朝らの軍勢に敗れて捕縛され、義朝の助命嘆願もむなしく、義朝の手により、京都にて斬首された。
【配役】
伊藤初雄(35) 新・平家物語(1972・NHK) 永岡 佑(30) 平清盛(2012・NHK)
源 頼兼 (みなもとのよりかね)
【実父】 源頼政
【実母】 源義朝女
【兄弟】 源仲綱など
【別称】 伊豆頼兼
【略伝】
1180(治承4)年、父頼政に従い以仁王を擁立して平氏に対して挙兵するが敗れる。
その後、平氏が勢力を失うと、朝廷の守護に当たり、1185(文治元)年には、源氏方によって捕縛された平重衡を奈良へと護送する役目を果たした。
【配役】
浦山 迅(49) 義経(2005・NHK)
源 頼朝 (みなもとのよりとも)
【生没】 1147(久安2)−1199(正治元)
【出身】 尾張国?山城国?
【実父】 源義朝
【実母】 由良姫
【妻子】 北条政子(室)、源頼家(子)、源実朝(子)、大姫(子)、三幡(子)など
【兄弟】 源義平、源範頼、阿野全成、乙若、源義経など
【略伝】
源義朝の三男に生まれるが、母が義朝の正室だったために嫡男として育てられる。
初陣となった1159(平治元)年の平治の乱では、敗れて義朝らとともに落ち延びる途中にこれとはぐれ、平氏方の軍勢に捕縛されるが、平清盛の継母池禅尼の助命嘆願によって処刑を免れ、伊豆蛭ヶ小島への流罪となる。伊豆では北条時政の庇護を受け、後にその娘政子と婚姻した。
1180(治承4)年、以仁王による平氏打倒の令旨を受け、伊豆にて挙兵。目代山木兼隆を襲撃して緒戦で勝利を収めたが、同年の石橋山の戦いで平氏方の大庭景親に敗れて房総半島へ逃れる。その後、関東各地の源氏方の武将を結集して再起。鎌倉に居所を構え、弟範頼や義経らを平氏追討に当たらせる一方で、自身は鎌倉にあって武家政権樹立のための基盤整備に砕身した。
1185(文治元)年の平氏滅亡後に上洛して後白河院と対面し、不和となった義経追討の院宣を得たほか、全国に守護・地頭の設置を認めさせる。1189(文治5)年には義経を匿った上にこれを殺害した奥州藤原氏を滅ぼし、全国を統一した。
1190(建久元)年に再び上洛して権大納言・右近衛大将に任ぜられるがほどなくしてこれを辞し、公家化した平氏とは一線を画して武家政権の樹立を志向。1192(建久3)年の後白河院の没後、征夷大将軍に任ぜられ、わが国初の武家政権として鎌倉に幕府を開いた。
1198(建久9)年末、相模川架橋の完成式典に参列の帰途、落馬して意識不明となったといわれ、翌年1月に没した。
【配役】
嵐 笑三 (1)(43) 悪七兵衛景清(1920・日活) 嵐 笑三 (2)(46) 夜討曽我(1923・帝キネ) 坂東巴左衛門 夜討曽我(1929・マキノ) 浅香新八郎(32) 静御前(1938・映画) 南部章三(43) 平家西へ行く(1941・新興) 月形龍之介(39) 万寿姫(1941・映画) 上原 謙(47) 新・平家物語 静と義経(1956・映画) 片岡千恵蔵(53) 曽我兄弟 富士の夜襲(1956・東映) 南原伸二(29) 続源義経(1956・映画) 8松本幸四郎(49) 曾我兄弟(1959・NTV) 2大川橋蔵(32) 富士に立つ若武者(1961・東映) 大友柳太朗(50) 源九郎義経(1962・映画) 芥川比呂志(46) 源義経(1966・NHK) 杉浦直樹(39) 北条政子(1970・NET) 水島 弘(39) 女人平家(1971・ABC) 岡村清太郎(14)→高橋幸治(37) 新・平家物語(1972・NHK) 松田洋治(12)→石坂浩二(38) 草燃える(1979・NHK) 菅原文太(53) 武蔵坊弁慶(1986・NHK) 林 隆三(47) 源義経(1990・TBS) 榎木孝明(35) 源義経(1991・NTV) 上田雄太(27) 平清盛(1992・TBS) 長塚京三(48) 炎立つ(1993・NHK) 船越栄一郎(37) 弁慶(1997・ANB) 黒澤正義(47) YYK論争 永遠の誤解(1999・映画) 池松壮亮(15)→中井貴一(44) 義経(2005・NHK) 君野夢真(6)→横山幸汰(12)→中川大志(14)→岡田将生(23) 平清盛(2012・NHK)
源 頼仲 (みなもとのよりなか)
【生没】 −1156(保元元)
【実父】 源為義
【実母】 源基実女
【兄弟】 源義朝、源頼賢、源為宗、源為朝、源行家、佐々木秀義室など
【略伝】
源義朝の弟。
1156(保元元)年に保元の乱に際しては、父為義に従って崇徳院方に属して奮戦したが、後白河天皇方に属した兄義朝らの軍勢に敗れて捕縛され、義朝の助命嘆願もむなしく、義朝の手により、京都にて斬首された。
【配役】
吉水 慶(32) 新・平家物語(1972・NHK) 岩間天嗣(29) 平清盛(2012・NHK)
源 頼政 (みなもとのよりまさ)
【生没】 1104(長治元)−1180(治承4)
【実父】 源仲政
【実母】 藤原友実女
【妻子】 源仲綱(子)、源頼兼(子)など
【別称】 源三位入道
【略伝】
白河院、鳥羽院に仕える。
1156(保元元)年の鳥羽院の崩御後に勃発した保元の乱では後白河天皇方に付いて勝利し、3年後の平治の乱ではいったん源氏の棟梁源義朝に属したが、平清盛に寝返って勝利を収め、その後の平氏政権では源氏一族の中で唯一位階累進し、1178(治承2)年には従三位に叙せられた。
1180(治承4)年、以仁王とともに平氏に対して挙兵を企むが、これがほどなく露見して平氏方の追討を受け、敗れて宇治平等院で自害した。
その死後、以仁王の平氏追討の令旨と頼政の挙兵が東国の源氏一族に伝わり、それらが一斉に平氏に対して挙兵している。
【配役】
2尾上松之助(43) 九尾の狐(1918・映画) 芦田伸介(55) 新・平家物語(1972・NHK) 久米 明(62) 武蔵坊弁慶(1986・NHK) 丹波哲郎(83) 義経(2005・NHK) 宇梶剛士(50) 平清盛(2012・NHK)
源 頼義 (みなもとのよりよし)
【生没】 988(永延2)−1075(承保2)
【実父】 源頼信
【実母】 修理命婦
【妻子】 源義家(子)など
【略伝】
東国への勢力拡大を図っていた1051(永承6)年、安倍頼良に敗れた藤原登任の後任として陸奥守に任ぜられ、奥州に下向してその従属化に成功。しかし、執拗に頼時を挑発したといわれ、1056(天喜4)年には軍事衝突に発展。翌年の黄海の戦いでは藤原経清らの離反もあって大敗したが、1062(康平5)年になってようやく出羽の清原一族の加勢を得ることに成功し、安倍貞任ら安倍一族を掃討した。
その後、陸奥守より伊予守に転じ、奥州を離れた。
【配役】
10岩井半四郎(34) 鬼が居たか居なかったかと言う話(1961・NTV) 佐藤 慶(65) 炎立つ(1993・NHK)
源 渡 (みなもとのわたる)
【妻子】 袈裟(夫)
【別称】 渡辺渡
【略伝】
友人であった遠藤盛遠が妻袈裟に横恋慕し、盛遠が誤ってこれを殺害するという悲劇に見舞われた。
【配役】
実川延一郎(47) 文覚(1922・映画) 片岡童十郎(41) 鳥羽の恋塚(1924・松竹) 江川宇礼雄(37) 袈裟と盛遠(1939・映画) 山形 勲(38) 地獄門(1953・大映) 中村栄二(55) 袈裟の死(1962・TBS) 林 秀樹(28) 新・平家物語(1972・NHK)