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Casa Poporului / Palatul Parlamentului

 

[カーサ・ポーポルルイ / パラトゥル・パルラメントゥルイ]


国民の館 / 議事堂宮殿

 

~世界第二位の規模を誇る巨大建造物、チャウシェスク大統領の権力の象徴~

 

http://www.geocities.jp/kim39570741/86/photo/Casa_Poporului002-01-DSCN9728.JPG

 

※この宮殿は5つのページに分けてあります。

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Casa Poporului

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- 目次 -

Kommentars / 解説

Assoziierte Personen / 関連人物

Namenänderung / 名称の変遷

Aussehen und um das Gebäude / 建物の周囲と外観

Mein Palastbesuch / 訪問記

Schaden Lage / 破損個所

Historie / 歴史

Daten / データ


 

Kommentars / 解説


 

ルーマニア、ブクレシュティ(ブカレスト)市内南西部、セクトル5(5区)、スピリの丘に建つ巨大な宮殿。

 

幅275m、奥行き235m、高さ84m、地上10階、地下4階建て、延べ床面積の総計は33万平方メートル、部屋数3107室、アメリカの国防総省(ペンタゴン)に次ぐ世界第二位の大きさを誇る巨大建造物で、建設費用は当時の日本円に換算して1500億円。

 

http://www.geocities.jp/kim39570741/86/photo/Casa_Poporului001-01-DSCN0008.JPG

 

さらにエレベータ49基、すべてクリスタル製のシャンデリアは2800基以上あり、様々な色の大理石、マホガニーやオークなどの木材、シャンデリア用のクリスタルはすべてルーマニア製で、至る所に金銀の装飾が施され、贅の限りを尽くした絢爛豪華な大宮殿です。

 

1983年に造成および建設が始まり、1984年6月25日にチャウシェスク夫妻により礎石が置かれました。従事した建築家・労働者は2万人を超え、3交代で昼夜休みなく建設作業が続きました。

 

ルーマニア国内から大量に大理石を採掘集積したため、建設中は一般国民の墓石用の大理石が不足する事態に陥ったといわれています。

 

 

http://www.geocities.jp/kim39570741/86/photo_4/Casa_Poporului_015-01-1987-DSCN9979.JPG

1989年12月に起こったルーマに革命により、チャウシェスク大統領が失脚。

12月25日に夫妻が処刑されると共に建設が中断され、取り壊すか完成させるか議論が続きましたが、この時点で全体の70%が完成しており、解体するよりも完成させる方が費用がかからないという結論に達し、工事が再開され、90%ほどの進捗をもって完成としました。

 

現在も工事が続き、館の南北を結ぶ地下トンネル工事が進められ、また、館の一部は1990年より一般公開され、国会議事堂や政党のオフィス、パーティ会場、コンサートホール、イベント会場など多用途に使用されています。

しかし、維持管理費が膨大な額になるため、大部分の部屋が使用されていません。

    

注意:

 

この宮殿の入口は正面から見て右側にあります。方角的には北側。が、変更されることもあるようなので、訪問の際は事前に確認してください。

 

宮殿の外周の道路は3km近くあり、一周するだけでも30分以上かかるので注意しましょう。

 

内部はガイドツアーで見学する形となっています。

事前に空港にあるようなセキュリティーチェックがあるので、武器・弾薬などの危険物は持ちこまないようにしましょう。

 

またパスポートが必要なので、くれぐれも忘れないようにしましょう。

 

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Casa Poporului

Im Palast I.

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Assoziierte Personen / 関連人物


 

http://www.geocities.jp/kim39570741/86/photo/Nicolae001.gif

Nicolae Ceauşescu

ニコラエ・チャウシェスク

 

1918年1月26日生~1989年12月25日歿

 

ルーマニア共産党書記長:1965~1989

国家評議会議長:1967~1974

大統領:1974~1989

 

24年間にわたりルーマニア共産党政権の頂点に立つ独裁的権力者として君臨した。

 

失政により膨らんだ対外債務を完済するべく飢餓輸出をおこない、国民を疲弊させる。

さらに秘密警察を設立し、国民を恐怖に陥れる。

 

1977年にヴランチャ地震が起こり、復興とともに統一大通りと国民の館の建設に着手、1983年に国民の館の建設が始まる。

 

1989年のルーマニア革命により権力の座を追われ、革命軍に妻エレナと共に処刑された。

http://www.geocities.jp/kim39570741/86/photo/Elena001.gif

Elena Ceauşescu

エレナ・チャウシェスク

 

1916年1月7日生~1989年12月25日歿

 

旧名レヌーツァ・ペトレスク。

公式には1919年生まれとなっているが、実際は1916年生まれ。

 

夫のニコラエと共に個人崇拝を強め、権力をほしいままにした結果、1989年のルーマニア革命により、革命軍に夫ニコラエと共に処刑された。

国民の中では、チャウシェスク元大統領を崇拝する人は多くいるものの、彼女を崇拝する者はほとんどいない。

http://www.geocities.jp/kim39570741/86/photo/Mira_Anca_petrescu.jpg

Mira Anca Victoria Mărculeţ Petrescu

ミラ・アンカ・ヴィクトリア・マルクレーツ・ペトレスク

 

1949年3月20日生~2013年10月30日歿

 

ルーマニアの建築家、政治家。

エレナ・チャウシェスク(旧名レヌーツァ・ペトレスク)とは姻戚関係はない。

 

1977年のヴランチャ地震で被害を被ったブカレストの復興に際し開催された復興計画コンペで優勝する。

 

国民の館を設計、チャウシェスク時代の市内再開発プロジェクトに携わる。

2013年8月5日に交通事故に遭い、ブカレスト市内の病院に移送されたが昏睡状態に陥り、10月30日に亡くなった。

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Casa Poporului

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Namensänderung / 名称の変遷


 

名称は、建設当初から2回ほど改称されました。

「Palatul Parlamentului [パラトゥル パルラメントゥルイ] / 議事堂宮殿」が現在の正式名称ですが、以前の呼称である「Casa Poporului [カーサ・ポポルルイ] / 国民の館」が一般的に用いられています。

 

※このサイトでも「Casa Poporului / 国民の館」と表記します。

 

Casa Republicii [カーサ・レプブリチィ] / 共和国の館

 

着工当初は「共和国の館」を意味する「Casa Republicii」という名称がつけられました。

 

Casa Poporului [カーサ・ポポルルイ] / 国民の館

 

建設が進む中、チャウシェスク大統領により、「国民の館」を意味する「Casa Poporului」と呼ばれるようになりました。現在、一般的にこの呼称が用いられています。

 

また、日本語訳でも「国民の館」の他に、「人民の館」、「人民宮殿」など表記されている書籍などもあります。

 

Casa Ceauşescu [カーサ・チャウシェスク] / チャウシェスクの館、宮殿

 

建設当時、国民の間では、皮肉を込めて「チャウシェスクの館、宮殿」を意味するこの名称で呼ばれていました。

 

Palatul Parlamentului [パラトゥル パルラメントゥルイ] / 議事堂宮殿

 

現在の正式名称です。

チャウシェスク政権崩壊後に「議事堂宮殿」という名称に改称されました。

 

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Casa Poporului

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Aussehen und um das Gebäude / 建物の周囲と外観


  

国民の館の正面から東側に延びる統一大通り(Bulevardul Unirii)は、先のピアツァ・アルバユリア(アルバ・ユリア広場)と呼ばれるロータリーまで約3Km続いています。

 

この通りは、パリのシャンゼリゼ大通りと寸分違わぬ長さと幅を実現しようと建設されましたが、幅が6メートルほど広くなってしまったそうです。

 

①国民の館

②地下鉄駅 Izvor [イズヴォル]

③地下鉄駅 Piaţa Unirii [ピアツァ・ウニーリー]

④アルバ・ユリア広場

 

大通りに沿って、古い街並みを遮断するように高級官僚のための高級マンションが立ち並んでいます。

 

http://www.geocities.jp/kim39570741/86/photo/Casa_Poporului008-01.JPG

最寄駅は、国民の館の北側に位置する地下鉄2号線と3号線のIzvor [イズヴォル]駅ですが、隣のPiaţa Unirii [ピアツァ・ウニーリー]駅を出て統一大通りを抜けるコース(約500メートル)がオススメです。


国民の館は、統一大通りの起点となるスピリの丘に正面を東に向けて建っています。

http://www.geocities.jp/kim39570741/86/photo/Casa_Poporului005-01.JPG

http://www.geocities.jp/kim39570741/86/photo/Casa_Poporului006-01.jpg

 

見学者用の入口は北側にあります。

建物は新古典様式で、外壁も白色の大理石が使われています。

 

近くで見ると、外壁の細部にわたって装飾が施されていますが、一般の見学者は北側以外の面から建物に近づくことができないので、残念ながら直に壁面の細部を見ることはできません。

http://www.geocities.jp/kim39570741/86/photo/Casa_Poporului003-01.jpg


 

◆Ostseite (vorderseite) / 東側 (正面)

 

左右対称の白亜の大宮殿が、統一大通りに向かって威容を誇ります。

 

正面のファサードは、端から端まで275メートルあり、高さは84メートルあります。

 

夜になるとライトアップされ、昼間とはまた違った姿を見せてくれます。

http://www.geocities.jp/kim39570741/86/photo/Casa_Poporului002-01-DSCN9728.JPG


 

◆Nordseite / 北側

 

建物の北側にあるイズヴォル公園(Parcul Izvor)から見た国民の館。

 

イズヴォル公園は、地下鉄1号線、3号線のイズヴォル駅と国民の館の間にあり、国民の館の北側に位置します。

 

市民の憩いの場として開放されており、犬の散歩をする人やジョギングする人、遊具で遊ぶ子供たちの姿が目に留まります。

http://www.geocities.jp/kim39570741/86/photo/Casa_Poporului016-01-DSCN0001.JPG

 

館の北側を走る国際連合通り(Bulevardul Naţiunile Unite)から北側の門からの眺望。

 

http://www.geocities.jp/kim39570741/86/photo/Casa_Poporului021-01-DSCN9767.JPG

 

敷地内に入ると、緑地帯と駐車場が見えます。

巨大ゆえ、建物全体像がカメラに収まりませんでした。

しかし、建物に近づくにつれ、細部の装飾が見えてきます。

 

北側にある来訪者入口は、他の三方面よりも二階層分低い位置にあり、東側の正面入口の階層を1階(地上レベル1)とすると、北側の来訪者入口は地下2階となります。

 

http://www.geocities.jp/kim39570741/86/photo/Casa_Poporului012-01-DSCN9735.JPG

http://www.geocities.jp/kim39570741/86/photo/Casa_Poporului013-01-DSCN9736.JPG


 

◆Westseite (Zurück) / 西側 (後方)

 

館の建つスピリの丘には16~18世紀に建設された7つのルーマニア正教会の僧院がありました。

 

チャウシェスク大統領は、最古のミハイ・ヴォダ僧院(1591年建設)は他方に移築し、残りの6つの僧院を取り壊しました。

 

http://www.geocities.jp/kim39570741/86/photo/Casa_Poporului017-01.JPG

国民の館建設当時、資材置場や労働者の宿舎などがあり、資材搬入もこちら側からおこなわれていました。

 

現在は造成地のような状態で、二基のクレーンと重機、プレハブ小屋などが見えます。

国民の館とともに、巨大な庭園を計画していたようです。

 

内部は関係者以外立ち入り禁止のため、建物にはこれより近づくことができません。

 

http://www.geocities.jp/kim39570741/86/photo/Casa_Poporului014-01-DSCN9740.JPG

http://www.geocities.jp/kim39570741/86/photo/Casa_Poporului015-01-DSCN9742.JPG

 

後方からの空撮画像。

上空からの画像を見ると、完全な左右対称ではないことに気付きます。

北側(左側)の棟と南側(右側)の棟の屋上を見比べると、微妙に形が違い、また中庭の北側(左側)の位置にある円筒形の建物に対し、南側(右側)は方形の小ぶりな建物になっています。

 

http://www.geocities.jp/kim39570741/86/photo/Casa_Poporului018-01.jpg


 

◆Südseite /

 

館の南側にも、北側と同様に門がありますが、北側と違い大きな駐車場はなく、館の入口手前まで一本道が延びています。

 

http://www.geocities.jp/kim39570741/86/photo/Casa_Poporului020-01.JPG

 

http://www.geocities.jp/kim39570741/86/photo/Casa_Poporului019-01.jpg

 

 

 

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Mein Palastbesuch / 訪問記


 

2013年5月14日訪問

 

1989年12月。革命が起こり、チャウシェスク大統領夫妻が処刑されたニュースは世界中に配信されました。そして、チャウシェスクの贅沢な生活ぶりが次々に暴かれ、この巨大な宮殿が建設中だったこともニュースになっていました。

 

ニコラエ・チャウシェスク・・・24年間にわたりルーマニア共産党政権の頂点に立つ独裁的権力者として君臨し、その権力の象徴として建設された巨大宮殿。

http://www.geocities.jp/kim39570741/86/photo/Casa001-0.JPG

 

『絢爛豪華だがムダにデカい究極のハコモノ』と称されるこの“国民の館”は、いったいどんなものなのでしょうか?

ルーマニア革命同様に非常に興味があります。

 

ブカレスト北駅のすぐ近くのホテルに宿泊していた私は、10時の開館に合わせて向かいました。

国民の館までは、イズヴォル駅が最寄りですが、やはりここは統一大通りを通って正面から向かう方がいいと思い、一つ先のピアツァ・ウニーリー駅で下車しました。 

 

駅から地上に出たところで、方角を確認し、国民の館に向かいます。

 

そして、統一大通りの先に威容を誇る建物が・・・500メートル以上も離れている地点からもハッキリと見えます。

 

大通りの中央部分には噴水池がいくつもありますが、これらは稼働しておらず、池もカラッポでした。 

 

http://www.geocities.jp/kim39570741/86/photo/Casa_Poporului022-01-DSCN9722.JPG

 

 

統一大通りの歩道部分に入ると、並木に隠れ、館は見えなくなってしまいます。

 

通りを挟むように建つ建物は、高級官僚のマンションで、一階部分は店舗にして賑わうことを想定されたようですが、ほとんどがテナント募集中の空き店舗で、車の往来は激しいものの、歩いている人はほとんどおらず、閑散としています。

 

http://www.geocities.jp/kim39570741/86/photo/Casa_Poporului023-01-DSCN9725.JPG

 

★国民の館正面★

 

 

開館は10時ということで、それに合わせて館の北側のエントランスからチケット売り場に行きましたが、私が予定しているツアーは11時催行となっていたため、それまでチャウシェスク夫妻が眠るゲンチェア墓地に行くことにしました。

 

ゲンチェア墓地は、国民の館の裏手の道をまっすぐ行ったところにあり、一時間もあれば行って帰ってこれるだろうと思いましたが、予想以上に距離があり、徒歩で30分もかかりました。(後で調べたら3.2kmあった)

 

ゲンチェア墓地の中でひときわ目立つチャウシェスク夫妻の墓。 ( ̄人 ̄)ナムナム

 

以前、ここにはチャウシェスク元大統領が埋葬されていましたが、遺体はすり替えられたという疑惑があり、夫婦ともに掘り起こされ、DNA鑑定がおこなわれました。

その結果、間違いなく本人であることが証明され、近年、改めて埋葬されました。

ちなみに夫妻の墓の斜め前あたりに、次男

 

http://www.geocities.jp/kim39570741/86/photo/DSCN9751-01.JPG

のニク・チャウシェスクの墓があります。

 

また、『地球の歩き方』には、墓地内は撮影禁止と書かれていますが、この日、別の墓の工事をしている作業員が声を掛けてきて、「カメラ、フォトOK」と、撮影を勧めてきたので、撮影させていただきました。

 

お墓参りを済ませて、国民の館に戻ろうと歩きましたが、時間がなくなってきて、しかも歩き疲れたので、途中から急遽タクシーで向かいました。

11時ギリギリだったため、参加できず、次の14時のツアーを勧められました。

しょーがないので予定を変更し、旧共産党本部や旧王宮跡、旧市街などを先に見に行きました。

 

13:40頃に再び訪問し、ツアーに参加しました。

 

大理石をふんだんに使い、クリスタル製のシャンデリアがいくつも吊られ、巨大な一枚もののカーペットが敷かれた館内・・・とにかく広くて大きいです。回廊も広く、天井も高く、必要以上にデカいです。

 

その巨大さは、今まで訪問した城や宮殿の中でも群を抜いており、ただただ驚きとため息が出ます。

動画:国民の館 - 外観~内部


館内を見学していて感じたことは・・・

 

①大理石を使い過ぎ?

 

たしかにこの上なく高級な素材を使って、質・量ともに最高のものを建造したいという気持ちも分かりますが、チャウシェスク大統領自身や公式な訪問者(外国首脳など)が行かない場所(階段室など)にまで大理石や金の装飾は必要ないのでは?と思いました。

 

また、大理石の巨大回廊を見学すると、大理石を用いた新古典様式の美しく壮麗な壁柱や壁面が目を惹きますが、なんだかツギハギだらけのような印象を受けます。(画像→)

 

やはりここは砂岩などで装飾を施した下地を造り、その上に漆喰を塗って継ぎ目のない壁面にした方が美しいのではないかと思うのですが・・・。

 

 

http://www.geocities.jp/kim39570741/86/photo_2/Casa_Poporului042-01.jpg

 

②公開部屋数が少ない

 

イベントや会議などの開催によって、ガイドツアーで案内される部屋が削られることがあり、私も当日購入した写真集と自分がガイドツアーで回った箇所を後で見比べてみると、実際に案内されていない箇所がいくつかありました。

 

できれば南側の方の階段のあるホールや、チャウシェスク夫妻のプライベートルームなども公開してもらえると嬉しいのですが・・・。

 

③細部まで装飾が造り込まれている

 

回廊も部屋も、必要以上に大きく広いため、ついつい全体を見渡して評価してしまいがちですが、細部に目をやると、こまかく美しい装飾が見えてきます。

 

http://www.geocities.jp/kim39570741/86/photo_3/Casa_Poporului126-01.JPG

http://www.geocities.jp/kim39570741/86/photo_2/Casa_Poporului044-01-DSCN9887.JPG

 

規則的に施された天井の装飾、緩やかな半円、床に施された寄木細工のような大理石の模様、外壁や柱の装飾など、どれもしっかり造り込まれています。

 

ガイドツアーで回っているため、じっくり細部まで鑑賞していたら、ツアーのグループからはぐれてしまうので、その辺は注意が必要ですね・・・。(^_^;)

 

 

http://www.geocities.jp/kim39570741/86/photo_2/Casa_Poporului038-01-DSCN9879.JPG


1980年代、国民が食べるものに事足りず、貧困にあえいでいる中、独裁者として君臨していたチャウシェスク大統領夫妻は、国宝を私物化し、贅沢三昧に明け暮れ、ルーマニア国内のあちこちに豪華な別荘を建て、巨額の予算を投じてこの大宮殿(部屋数3107!)を建設しました。

 

正面2階のバルコニーからは、国民の館と同時期に建設された瀟洒な高級マンションと、約3キロも続く統一大通りを眺めることができるように設えられました。 

 

↓2階バルコニーから眺めた統一大通り

http://www.geocities.jp/kim39570741/86/photo/Casa_Poporului069-01-DSCN9948.JPG

しかし、チャウシェスク夫妻はこの眺望を見ることも、国民に演説することもなくこの世を去りました。

1989年のルーマニア革命で大統領を追われ、12月25日にブカレストから約80km離れたトゥルゴヴィシュテの陸軍施設(※1)で簡単な裁判の上、即刻銃殺刑に処されました。

 

当時建設途中だったこの館は、紆余曲折の末、建設続行が決まり、現在は約9割の進捗で一応の完成としました。ただ、館の後方の造営などは細々とされているようです。

 

建物は完成したものの、維持管理にどのくらいの費用が掛かるかは想定していなかったようで、現在は管理職員だけでも300人以上いて、年間の維持費は7億円にも上るそうな・・・。

 

ルーマニアは、日本よりもはるかに経済規模の小さい国であるため、その金額は相当のものだと推察されます。イベントの賃貸料や公開入場料だけでその額を捻出することは不可能とのこと。(国家予算から計上)

 

また、供給されている電力では足りず、この館すべての照明を点灯させることはできないんだとか。

やはり国民の館は、チャウシェスクの負の遺産なのかもしれませんね。

 

さて、チャウシェスクが立つことのできなかったバルコニーですが、後年、ここに立って声を上げた人物がいました。

かのマイケル・ジャクソンで、彼はライブ開催のためブカレストを訪問しており、彼は、バルコニー下の広場に集まったファンに向かって「Hello Budapest ! (ハロー・ブダペスト)」と言いました。(※2)

 

※1:資料によっては「学校」や「修道院」と表記されているものもありますが、実際は陸軍の施設で、その建物は現在も使用されています。

 

※2:ルーマニアの首都は「ブクレシュティ (英名:ブカレスト)」で、「ブダペスト」はハンガリーの首都です。しかもルーマニアとハンガリーはあまり仲がよろしくないご様子…。


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Casa Poporului

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 Schaden Lage / 破損個所


 

最高の建材を使い、丹精込めて造られた“国民の館”ですが、実際に訪問してみると、「破損?建築ミス?」と思われる部分が目につきました。

 

 

建物北側の入口近く、駐車場との段差部分。

 

ここも大理石の敷石が敷き詰められていますが、よく見るとその敷石が10枚以上も剥がれています。

 

誰かが持ち去ってしまったのでしょうか?

 

館の入口に向かう際に通る場所なので、容易に目についてしまいます。

 

 

http://www.geocities.jp/kim39570741/86/photo/DSCN9766-01.JPG


大理石の巨大回廊を進み、中央ホールに続くところにある大きな木製の扉。その周囲の壁や天井も大理石を嵌めこまれて造られていますが、扉近くの壁を見てみると・・・

 

木製の扉から30センチほどのところの壁にヒビが入っています。

 

http://www.geocities.jp/kim39570741/86/photo/DSCN99640-01.JPG

 

http://www.geocities.jp/kim39570741/86/photo/DSCN9954-01.JPG

 

 

 

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http://www.geocities.jp/kim39570741/86/photo/DSCN9956-01.JPG

 

壁の下部から天井、反対側の壁の下部まで、ぐるっと一直線にヒビが入っています。

 

http://www.geocities.jp/kim39570741/86/photo/DSCN9957-01.JPG

 

http://www.geocities.jp/kim39570741/86/photo/DSCN9958-01.JPG

 


ガイドツアーでは、エレベーターで屋上にも案内されますが、屋上の床を見ると・・・

 

http://www.geocities.jp/kim39570741/86/photo/DSCN9963-01.JPG

 

http://www.geocities.jp/kim39570741/86/photo/DSCN9964-01.JPG

 

屋上の床パネル接合部分にはヒビが入り、盛り上がって、接合部分の石はヒビどころか、かなり破損しています。

雨水が入って躯体の損傷が進まないか心配です。

 


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Casa Poporului

Im Palast I.

館内その1

Im Palast II.

館内その2

Im Bau

Andere Räume

 

 

 

 

 


 

 Historie / 歴史


 

1977年3月4日21:20

ヴランチャ地震発生(マグニチュード7.2)。ブカレスト一帯に甚大な被害をもたらす。公式発表の死者は約1500人程度とされていたが、実際は6000人を超える死者だったことが革命後に判明する。

1978年~1979年

ブカレスト復興のために復興デザインコンペが開催され、建築家ミラ・アンカ・ペトレスクの設計プランが優勝。彼女のデザインを元に旧市街の再建が始まる。

1980年~1983年

歴史的な建物を解体し、4万人以上の市民に立ち退きを命じ、パリのシャンゼリゼ大通りや平壌の街並みを参考にした統一大通りと併設高級官僚のマンションを建設。

1983年

スピリの丘に『Casa Republicii [カーサ・レプブリチィ] / 共和国の館』の建設が始まる。

1984年6月25日

『共和国の館』建設記念式典開催。チャウシェスク夫妻によって礎石が置かれる。

1984年~1989年

チャウシェスク大統領、毎週土曜日に現場に足を運び、進捗状況を視察する。

1989年12月25日

ルーマニア革命~チャウシェスク大統領夫妻処刑により、工事は中断される。

1990年

建設工事が再開され、館の一部が一般公開される。

2005年

ルーマニア国会議事堂として使用されるようになる。


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 Daten / データ


 

Casa Poporului / Palatul Parlamentului

カーサ ポポルルイ / パラトゥル パルラメントゥルイ

国民の館 / 議事堂宮殿


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所在地

ルーマニア ブクレシュティ (ブカレスト)

公式サイト

http://www.cdep.ro/pls/cic/site.home?idl=RO

現在の用途

議事堂、イベント会場、博物館、政党のオフィス、

パーティ会場、コンサートホール、イベント会場

交通

ブカレスト市内を走る地下鉄1号線、3号線のイズヴォル[Izvor]駅下車徒歩5分。

 

地下鉄1、2、3号線のピアツァ・ウニーリー[Piaţa Unirii]駅下車徒歩約15分。

 

ピアツァ・ウニーリー駅からは500メートルほどの距離がありますが、統一大通りの景観と、徐々に迫ってくる国民の館の威容を楽しむことができます。

宿泊施設

なし

レストラン/カフェ

レストランあり(ただし利用できるか不明)。

チケット売り場の隣にドリンクのスタンドがあります。

チケット販売所に土産物も販売しています。

城内見学

可 (ガイドツアー)

写真撮影

可 (別料金)

開館時間/料金

 

1レウは約30円

10レイは約300円

 

毎日10時~16時、ラストツアーは15:30

 

休館日:なし (年中無休)

 

ツアーコース:

 

 I. スタンダードツアー (所要1時間)

  一般25レイ(約750円) / 18~26歳の学生13レイ(約390円)

 

 II. テラスツアー屋上ツアー (エレベーターで移動 / 所要30分)

  一般15レイ(約450円) / 18~26歳の学生8レイ(約240円)

 

 III. 地下室ツアー (階段で移動 / 所要30分)

  一般10レイ(約300円) / 18~26歳の学生5レイ(約150円)

 

 IV. スタンダードツアーテラスツアー屋上ツアー (所要70分)

  一般35レイ(約1050円) / 18~26歳の学生18レイ(約540円)

  午前と午後の二回催行 (詳細は下記)

 

 V. スタンダードツアー地下室ツアー (所要70分)

  一般30レイ(約900円) / 18~26歳の学生15レイ(約450円)

 

 VI. スタンダードツアーテラスツアー屋上ツアー地下室ツアー

(所要120分)

  午前と午後の二回催行 (詳細は下記)

  一般45レイ(約1350円) / 18~26歳の学生23レイ(約690円)

 

入場無料:

 7歳未満の子供、18歳未満の学生(要学生証)

 身体障害者(要証明書)

 

追加料金:

 カメラ使用 30レイ (約900円)

 ビデオカメラ使用 30レイ (約900円)

 

備考

★特別催事などが開催された場合、入館できないこともあります。

 

★ガイドツアーはルーマニア語、英語、フランス語など。

 

★ツアーは1グループ25人まで。

 

★パスポートは必ず持参してください。

 

★身体障害者はツアーIII、V、VIには参加できません。

 

★ツアーIVとVIは月~火曜は10:30と14:00に催行。

  (1月、7~8月を除く)

 

★ツアーIVとVIは水~日曜は11:00と14:00に催行。

 

★ガイドツアー中、テラスの滞在時間は30分です。

 

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