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マジカル・ミステリー・サウンド・・・奇跡の音楽堂は残った!
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旧講堂について
正式名称は「旧波佐見町立中央小学校講堂兼公会堂」
昭和初期の希少な大型木造瓦葺洋館で、今日最後に残された九州一の木造公共施設として貴重な存在である点が高く評価され、平成22年(2010)1月15日付けで、国の文化審議会の答申を経て国登録有形文化財となりました。

 昭和12年(1937)に、旧波佐見尋常高等小学校講堂として波佐見町井石郷に建築された、たいそう風格のあるこの講堂は、ヨーロッパ中世のロマネスク様式の教会建築を思わせる構造で、設計は清水玄治氏、当時の町内外の大工や左官の匠たちがイッカカッテ(総力を揚げて)建てられたという、一部2階建、延べ床面積が約1200平方メートルという大型の木造洋館です。昭和31年(1956)からは東小学校、昭和51年(1976)からは中央小学校の講堂兼体育館として長く使用されていましたが、平成7年(1995)、中央小学校の移転により校舎とともに閉鎖されてしまいました。その後、周辺地域の土地区画整備事業(事業費約70億円規模)とのからみもあり、建物の老朽化などを理由に解体計画が進み、1997年と2001年には解体予算まで計上されたのですが、存続を求める町民の運動や、是非残すべきという多くの専門家の意見もあって、2007年6月、ようやく官民一体での保存が決定されました。
講堂ファンクラブについて
波佐見講堂ファンクラブの前身の「波佐見の文化ば守る会」は、平成9年2月にふるさとづくりシンポジウム「よみがえれ公会堂」を開催、また4月には講堂建立60周年ということで、講堂還暦祝いのイベントを開催し、メンバーの吉村謹吾作詞作曲の講堂のイメージソング「再会たい」がオブリガードによって初演されました。
平成13年「波佐見講堂ファンクラブ」結成、立石聰氏が代表となり、平成17年からは毎月第4日曜日の午前、清掃や建物内の片付け、補修などを行いつつ、講堂の魅力を町内外の人々に知っていただく活動をしていました。
そして平成25年、講堂ファンクラブがNPO法人となり、それまでの清掃活動などに加え、月一度の例会では講堂を会場にしたコンサート等の企画をしたり、有効な活用法について話し合いを持つなどしています。
旧講堂を救おう、活かそう!
正面左側に文化庁の標識

堂々たる外観
明治以降、日本には多くの西洋建築が建てられましたが、昭和初期になると、大きな公共的建造物は鉄筋コンクリートや鉄骨を使ったものが主流でした。しかもこの建物の建築が計画されたであろう昭和初期というのは世界大恐慌のあとで、そろそろ第二次世界大戦の前兆も見えてくるという暗い時代。にもかかわらず、これほどの建物を建てる力が波佐見にはあったのでしょう。同じような講堂は日本各地にあったようですが、多くは戦災で焼け落ち、焼失を免れたものもその後の建築ブームで新しいものに次々建て替えられたという経緯があり、残っているのはほんの僅かです。その意味でも保存の意味はたいへん大きいと思われます。
外観の意匠について
正面は1階両脇の窓を除いてほぼシンメトリーで、切妻の端部を腰折れにした大屋根の下には2段の切妻破風、すなわち2階部分は下部を閉じない三角破風(ブロークン・ペディメント)、1階部分はコーニス(軒蛇腹)を持つトライアンギュラー・ペディメントとし、対比的な効果をもたらすなど、ヨーロッパの古典建築的意匠を取り込みながら、木材を主に使い、漆喰の壁や瓦屋根など、日本的な要素も取り入れたデザインとなっています。
ホール内部空間
ヨーロッパ中世ロマネスク様式の教会堂を思わせる内部は、中央部が吹き抜けの広い中央身廊部、両脇に側廊部という3廊バシリカ式で、円柱の柱がそれぞれの空間を分けています。天井には前後2箇所にシャンデリアの吊り台座があり、かつては豪華なシャンデリアがここを照らしていたそうです。天井面を支えるホール両側のアーチ状の持送りや明り取りの高窓列などはロマネスク教会堂の室内構成を真似て作られていると思われます。
ステージ背面の壁には、以前「ご真影」の安置場所となっていた飾り棚があり、ペディメント屋根に擬似イオニア式柱というギリシャ神殿風の装飾はすべて当時の熟練した左官たちの手によるものです。
窓枠の意匠
両側廊部には明り取りの窓が広く取られていて、アール・デコ調のデザインがとてもオシャレな木製の窓枠はこの講堂の魅力の一つです。ただ残念なことに、ガラスが割れてしまったところも多く、現在は風雨対策のため透明な波板で補修されています。
所在地
〒859-3711
長崎県東彼杵郡波佐見町井石郷2198

*2018年度は原則的に土日の午後1時から5時までの間、講堂内の見学ができますが、イベントなどの都合でお断りする場合もあります。駐車場は旧中央小学校校庭をお使い下さい。その他、近隣の観光施設にも無料駐車場があります。


*今後、前を通る県道1号線付け替え工事中のため、状況が地図と若干異なる場合がありますのでご注意下さい。
旧波佐見町立中央小学校講堂兼公会堂沿革とこれまでの保存活動
できごと
1929年(昭和 4)
1937年(昭和12)
1941年(昭和16)
1947年(昭和22)
1956年(昭和31)

上波佐見町議会で公会堂の建設が議決される。
波佐見尋常高等小学校講堂兼上波佐見町公会堂として完成
国民学校令施行により、上波佐見国民学校と改称。
学校改革により、上波佐見町立上波佐見小学校と改称。
上波佐見町と下波佐見村が合併して波佐見町となり、公会堂で第1回の町議会が開催される。
合併に伴い小学校は波佐見東小学校と改称。
1976年(昭和51)
1994年(平成 6)
1995年(平成 7)
1996年(平成 8)
1997年(平成 9)


2001年(平成13)

2005年(平成17)
東小学校分離に従い移転し、新しく波佐見中央小学校が開校。
長崎総合科学大学が講堂の現状診断調査を行う。
中央小学校が移転
講堂のイメージソング「再会(あい)たい」をオブリガードが制作、CDに収録。
町議会で講堂の解体予算が決議される。
保存運動の母体として「波佐見の文化ば守る会」設立。
2月にシンポジウム「よみがえれ公会堂」、4月に「祝・還暦の記念コンサート」を開催するなど解体反対の動き始まる。
町議会でふたたび解体予算が計上。
波佐見講堂ファンクラブ結成。「生かそう!波佐見の宝・旧公会堂」と題したシンポジウム開催
ファンクラブメンバーでボランティアの清掃活動開始。
2007年(平成19)
2009年(平成21)

2010年(平成22)

2011年(平成23)

2012年(平成24)

2013年(平成25)





2014年(平成26)





2015年(平成27)



2016年(平成28)




2017年(平成29)





2018年(平成30)


波佐見町長が講堂の保存活用を表明
5月連休期間中の5月2〜3日、講堂で初めてのライブ「マジマル・ミステリー・サウンド」開催。
12月、文化庁よりの答申を受けて「講堂おめでとうライブ」開催。
1月15日付けで正式に国登録有形文化財となる。
5月連休中に2回目の講堂おめでとうライブ開催。
3回目の講堂ライブからは東日本大震災の義援コンサートとして開催。
大分の麦焼酎「二階堂」のCMに講堂の映像が使用される。
5月に4回目のライブ(義援コンサートとしては2回目)開催。
9月日本フィルハーモニー協会と共催で「オータム・コンサート&講堂再生フォーラム」開催
3月「陶芸の里の文化と自然をかんがえる」シンポジウム開催。
5月12日「NPO法人波佐見講堂ファンクラブ」設立。
19日に発足式を兼ねて第3回義援コンサート開催。
6月「BRAVO!ザ・ブラス!」開催。
10月「オータム・コンサート」開催。
11月「波佐見再発見2013」開催。
2月15日波佐見町主催の「木造建築シンポジウム」開催。
2月4日親和銀行の「ふるさと振興基金」を活用して中古のカワイグランドピアノ購入
4月13日(日)「グランドピアノがやってきた!」コンサート開催。
5月17(土)18(日)2日間にわたり、第2回Bravo!ザ・ブラス(中高生吹奏楽部演奏会)と第4回講堂コンサートを開催。
9月28日(日)SPレコードコンサート、
11月23日(日)秋の音楽祭開催。
3月「波佐見再発見塾」が開かれた。
4月12日(日)第3回「BRAVO!ザ・ブラス」開催。
5月17日(日)第5回講堂コンサート開催。
10月18日(日)オータムコンサート開催。
4月10日(日)第4回「BEAVO the BRASS!」開催。
5月3日(火・祝)第2回SPレコードコンサート開催。
5月15日(日)第7回義援コンサート開催。
6月5日(日)「夏のはじめのコンサート」開催。
9月18日(日)第8回義援コンサート、10月2日(日)オータムコンサート開催
1月13日(金)講堂改修工事説明会
4月9日(日)第5回BRAVO the BRASS!開催(ウェイブホール)
5月21日(日)第3回熊本義援コンサート開催(旧中央小学校校庭)
5月23日(火)第1回講堂まちづくり井戸端会議
(その後7月15日(土)、9月2日(土)、11月18日(土)2018年1月20日、2月24日、4月24日開催)
10月15日第4回熊本義援コンサート秋開催(西ノ原833スタヂオ)
4月18日(日)第6回Bravo the Brass!(ウェイブホール)
5月27日(日)第5回熊本義援コンサート(農村環境改善センター)
6月24日(日)講堂改修記念コンサート(波佐見講堂)