太陽にほえろ!

 

 

1972年〜1986年まで、なんと14年もの間放送されていた刑事ドラマ「太陽にほえろ!」です。

 

今ではすっかり熱も冷めてしまい、もう随分前から見返すこともなくなってしまいましたが、2002年頃から2005年くらいまでの間、「太陽にほえろ!」に心底ハマっていた時期があり、私のへっぽこ人生に多大な影響を与えた作品です。

スカパーのファミリー劇場で放送されていたジーパン編を見て、その内容とカッコよさに衝撃を受けたのがきっかけで、マカロニ編からスニーカー編の途中までは多分1話も欠かすことなく録画保存していると思います。・・・と言っても、ちゃんと腰を据えて見たのはジーパン編・テキサス&ボン編・スコッチ編・ボン&ロッキー編で、その他のは私のいつもの悪い癖で録画・編集したところで満足してしまい「いつか見よう」と思ったまま長年放置してしまっている状態です(+_+)

内容や設定を把握してじっくりと見たのはその時なのですが、そこで初めて興味を持ったわけではなく、実は小学校の高学年くらいの時から松田優作さんのことが気になっていました。私がその存在を知ったのは亡くなった時なのですが、その頃に「太陽にほえろ!」のあの有名すぎる殉職シーンが「懐かしドラマ特番」等で紹介されているのを見て「なんてカッコいいんだろう・・!!」と思ったのが最初だと思います。それで、中学か高校の時にもテレビで「太陽にほえろ!」が再放送されているのを何度か偶然見かけて、その頃から「最初からちゃんとじっくり見てみたい!」と思うようになりました。そして大学生の頃、大きなCDショップに「太陽にほえろ!」のビデオが大量に発売されているのを発見!その時一緒に店に来ていた友人に「コレが欲しい!」と言ったら笑われたのを覚えています。この友人に限らず、大抵私の世代はなぜか「太陽にほえろ!」というタイトルを聞くだけで笑ってしまうんですよね。散々、バラエティ番組でコントのネタにされまくっていたせいかもしれません。

そして、それから数年後、やっとじっくりと見る機会に恵まれました。しかも、その時見た回がジーパンとシンコがメインの、わりと女性でも見やすい話だったため、すぐに話に入り込むことができました。そのジーパン編と同時期にスコッチ編も放送されていて、ジーパン以外の刑事の話は見たことがなかったのでためしに見てみたら、美しいスコッチとボンのキュートな笑顔に速攻でヤラレました(笑)。それまでアニメやマンガ以外のモノにここまでハマったことがなかった私ですが、それから数年間「太陽にほえろ!」三昧の毎日を送ることになりました。

このドラマを好きになったのは、それだけが理由じゃありません。見始めた当初、私は23歳でした。当時は大学を卒業したものの仕事もなく、かと言って何の勉強もせずにただ1年間フラフラとしていた年でした。それで将来に対する不安とかあせりを感じたり、いろいろと悩んでいる時期だったので、このドラマに出てくる新人刑事や登場人物にとても共感できました。普通の刑事ドラマやサスペンスだと、どうやってその事件を起こしたのか、どうやって解決するのかが見どころなところが多いと思いますが、「太陽にほえろ!」はむしろその事件を起こした人の内面や、それに直面した時刑事がどう感じるかというのがポイントになっているため、より登場人物に感情移入できるんですよね。そのあたりがすっかりツボにハマってしまい、放送されるのが楽しみでとても癒されました。このドラマを通じて、ネット上ですがいろんな方と意見交換できたのもとても懐かしく楽しい思い出です。それにしても、見始めた時は新人刑事の年齢だったのに、いつの間にかゴリさん・殿下世代になってしまいました(^_^;) このまま大した成長もせず、長さん世代にまっしぐらなんだろうなぁ〜(苦笑)。

 

上の画像は私が持っているテキサス・ボン編のDVDBOXです。実は自分の中ではスコッチ編のDVDも持っている気でいたのに、今回確認したらこれだけしかなくてちょっとへこんでしまいました(笑)。スコッチ編とジーパン編は自分が録画した物を持っていたため、購入を先延ばしにして、そのうち忘れてしまっていたようです・・。画像はテキサス・ボン編なのにこれから語るのはジーパン編とスコッチ編のみという・・・。

ちなみに、このDVDBOXは当時発売されていた名場面集に載っていない写真がたくさん載っていたりしてブックレットが充実しています。あと、近年の勝野さん&宮内さんのインタビューも聴けるのでおススメです。

 

前置きがものすご〜〜く長くなりましたが、これが私の「太陽にほえろ!」ハマりエピソードです。一度熱が冷めた今となっては、他の刑事編はなかなが手が付けられませんが、ジーパン編とスコッチ編は今でもたまにふと「久々に見てみたいな・・」と思うことがある程気に入っています。

ジーパン編の頃はジーパンに限らず七曲署の一係の人達皆が初期設定の名残でちょっと曲者な感じが残っていて、全体的にはぐれ者のような、どこかアウトローなところがあったと思います。山さんは職場でも将棋だか麻雀だかをしてるし、ゴリさんと殿下も新人刑事と同じノリでいてボスに怒られるし、後々の流れを知っていると雰囲気の違いにビックリします。そして、スコッチ編では辛い過去を引きずって心を開かずにいるスコッチと一係が対立するところからわかりあおうとする様子が主にボンからの視点で描かれています。

そんな感じで、どちらのシリーズも人間味が溢れていて気に入っています。それに、問題が多ければ多いほど、みんなが時間をかけて徐々に団結していく様子が引き立つし温かく感じるんですよね。

ボン&ロッキー編あたりになると、曲者だった一係がみんな「イイ人(優等生)」っぽくなってしまったのと、最初からボン&ロッキーの気性が穏やかなこともあって揉め事もなくわりとユルい展開が増えてきたので、途中からこちらもちょっと中だるみしてきて・・・。あと、私はスコッチ編の頃のボンが一番好きだったので、ロッキーが入って来た後の妙に「こなれ感」が出てきたボンの違和感が最後まで拭い切れず、それでどんどん冷めてきたというのもあります・・・。先輩になるならもっと大人っぽくするか、それとも最後まで先輩になり切れず、頼りないままで、でもそんな情けなくてカッコ悪い所が逆にカッコいい・・とかそういう感じにしてほしかったなぁ・・と今更ながら思っています。30年以上前のドラマにどうこう言うのもアレな話ですが・・。殉職エピソードは良かったんですけどね〜。ジーパンと同様、上下真っ白な衣装が血に染まるシーンが映えてカッコ良すぎなんですよね。こういうカッコよさも70年代ならではだなぁと思います。

この後に登場したのがボンを恩人と慕うスニーカーなんですが、これがもう申し訳ないんですがスニーカー刑事というより山下真司にしか見えなくて、泣き虫先生とか食いしん坊万歳とかケータイ刑事がチラ付いてなんとなく馴染めず、それでフェードアウトしていったと思われます・・・。せっかくキュートな聖子ちゃんカットにエンジェルズのスタジャンで若さ全開にしてキメていたというのに、新人なのにあまり初々しく見えなかったのが不思議!!・・ここで離れずにちゃんと見ていればその後のラガーとかドッグとかジプシーとかのエイティーズ太陽に付いて行けてたかもしれないと思うと、愛が足りなかったと思います・・。山下真司さん自体は好きで、スクールウォーズも見たし、ケータイ刑事シリーズも録画して見ていたくらいなんですけどね・・。

 

もう随分前に見たきりなので、忘れてしまったことが多いですが、今でも心に残っているエピソードは、ジーパン編だと「燃える男たち」です。確か、婚約中の金持ちカップルが事件に巻き込まれる話だったんですが、「太陽にほえろ!」らしく、あくまで中心はその事件を解決させようと作戦を実行する一係の心情。被害者側には全く感情が入らないように描かれているというのが素晴らしすぎる・・。これが、事件は解決したもののアンハッピーエンドな話で、ラストはボスの記者会見。「解決して良かったですね〜」と「既に事件は終わった」ムードな記者達に対し「この事件で我々は仲間を失ってしまった。亡くなった隊員も婚約中でした。作戦は失敗だったと思います。」というようなセリフでいつもの通りストップモーション。何のフォローもなしに突然終わってしまうのです。これは痺れましたね(笑)。しかも、この作戦で亡くなった機動隊員(だったと思う)が、名もない隊員AとかBみたいな人物で、実は被害者と同じく婚約中だった・・というのが切なさMAXにさせてくれます。この頃の「太陽にほえろ!」はこういうアンハッピーエンドや後味の悪い話が多くて、それがまた各回を印象的にしていたんですよね。他では「どぶねずみ」という話もタイトル共々印象に残ってます。これも結構キツイ話だったような・・・。

あとは桃井かおりさんがゲスト出演した「新宿に朝は来るけれど」も良かったなぁ〜。桃井かおりさんが演じるヒッピーぽい女の子がジーパンと出会い束の間の時間を過ごす、二人のデートシーンがとても可愛らしいんですよ。これもラストが辛いんですけどね。でも、狂ったように叫びまくるジーパンに若さと青春を感じてとにかく「イイ!!!」と思うこと間違いナシ!他ではマカロニ追悼の「マカロニを殺したやつ」とか(これは今後このドラマの定番になる「殉職回避話」で、新人刑事と視聴者をビビらすエピソード。他の刑事にも同じようなエピソードがあります)、後半のシンコとの愛を確かめ合う回とか、お母さんとの親子愛の回とか心温まるほのぼのエピソードや面白エピソード等、辛い話ばかりでなく楽しい話も盛りだくさんでとても充実しています。

「太陽にほえろ!」では恋愛ネタがとても少ないので(彼女がいても視聴者が知らない人物で、いきなりに『いる』ことになっていたりして唐突だったり、登場してもすぐに別れたりと微妙・・)ジーパンとシンコの描写はとても貴重だと思います。署内(レギュラー内)で結婚までしたのはロッキーとマミーくらいですね。これも、そこまで私の視聴が辿り着かなかったのでどんなエピソードがあって結ばれたのかわからないのですが・・・。でもそこまで特別なエピソードもなく、いきなり付き合っていた・・というような感じなんだろうなと思います。

ジーパンとシンコで気に入っているシーンは確か殉職回だったと思いますが、婚約指輪を買いに行く所です。突然ジーパンに宝石店に連れてこられたシンコ。なんとそこでジーパンはプロポーズ。「婚約指輪を買わなくちゃ」「えっ?誰との??」「僕(ジーパン)ですよ」・・こんな感じだったと思いますが、これが面白くて微笑ましくて「っか〜〜!!!!」とニヤけてしまいました。しかし、指輪の値段を知らなかったジーパンは持ち合わせがなくて結局買えず、店を出ることに。シンコに「もう、恥ずかしかった・・でも、私嬉しかったの。いつそう言ってくれるかと思ってたから・・・」これがもう・・・!!!シンコの反応も完璧!!こんな素敵なカップルなのにあんな悲しい結末が待っているなんて…(T_T)

その回は出だしから面白くて、朝お母さん(菅井きん)に起こされて「お前にもお嫁さんがいればね」みたいなことを言われた時に、寝起きでダルそうに「あ〜俺、結婚するわ」と言ったのもジーパンらしくて最高!!それなのにあんなに悲しい結末が待っているなんて・・(しつこい)。

 

ジーパン編ではこんな感じで恋愛描写とジーパンの青臭い青春・一係の男臭さと、70年代ムードがたまらないシリーズになっていましたが、スコッチ編ではスコッチ自身の心の回復と、一係の団結や仲間意識のような物がテーマになっていたと思います。

テキサス亡き後七曲署にやってきたのは新人ではなく、スタイリッシュでクールなスコッチ刑事。先輩刑事を自分のせいで亡くしてしまったと思っているスコッチは、誰とも協力せず単独捜査をしまくり一係の輪を乱すことに。人一倍体育会系・仲間意識が強く、熱血漢なゴリさんを中心に「あのスコッチ野郎!勝手なことばかりしやがって」と揉める一係。でもスコッチがそうなってしまったのには悲しい過去があったということが回を重ねるごとに明らかになり、それはボンの目を通して視聴者にも語られることになります。この時期のボンの描写・立ち位置が素晴らしく、私にとってはボンと言えばこの頃の姿がベストだと思っています。テキサス存命中に二人目の新人刑事として入って来たボンは、初出勤に同居しているおばちゃんが付いて来たり、まだ学生気分のままでいたりとある意味今時の若者に通じるものがあると思います。見た目もとても20代には見えなくて童顔でキュートなぼんぼん刑事・・。それはとても可愛らしく、一係のマスコット的存在(と私は思っています)でもあったその姿に胸がキュンキュンでしたが、いろんなエピソードを得て一回り成長した、「萌え」だけではないスコッチ編のボンがイイんですよね。後輩ながら、スコッチがどういう人間なのかわかろうと気遣っていたところが何とも言えず好きでした。まだ心を開かないスコッチの帰りをマンションの玄関で待ち、部屋に入ったのもボンだけでした。ボンとスコッチはあまりコンビとして認識されていないと思いますが、私としてはこの二人も立派なコンビだったんじゃないかと思っています。

あと、アレですよ。スコッチ編といえばサボテン!!クールなスコッチにも意外な趣味があって、それはサボテンの栽培でした。確か、まだ幸せだったころ婚約者からもらったのがきっかけだったとか、そんな感じだったと思いますが、スコッチの部屋に置いてあるサボテンがスコッチの心の象徴みたいな感じで、ボンがスコッチを心配して部屋にやってきた時に花が一輪咲いていて、一係がスコッチを信じ始めた時には一係のメンバーと同じ数だけ花が咲き、後半、一係に馴染み始めた時にはサボテンの数自体が増えていてそれを温かい目で見つめるスコッチの姿が描かれていました。これがまたサボテンを上手いこと利用してるなぁと感心したものです。

そんなスコッチ編の印象深いエピソードはやっぱり先輩刑事話です。亡くなった先輩のお参りに先輩の奥さんと息子(小学校低学年くらい)の家に行ったスコッチ。そこでスコッチは息子からの冷たい視線を感じます。それでスコッチ的には「自分のせいで先輩(息子の父)を殺してしまったんだから、俺は恨まれてるんだな・・」と思っていたのですが、実はそれはスコッチの思い違いで、「どうして、前みたいに遊んでくれなくなったんだよぉ」と泣きながらスコッチに訴える息子・・。父親のことで怒っているのではなく、スコッチの態度が変わったことを不思議がっていたのです。その思いに打たれたスコッチは久々に以前のようにその子と遊ぶ・・あのクールなスコッチが・・。このシーンを見るといつも目頭がアツくなったものです。しかも、スコッチが子供を抱き上げたりはしゃぐ姿はシルエットでしか映らずそれがまた切なさをアップさせてるんですよね。これも素敵な演出でした。

あと、ボン主演エピソードで「新しき友」という話が好きでした。これがまた切ないんですよね。ボンと犯罪者の奇妙な友情、「都会に生きる孤独な若者」という、「太陽にほえろ!」全般に通じるテーマが描かれていてイイ話でした。あとは「本当の夫婦とは?」みたいなのがテーマだったボンのお姉ちゃんが結婚する話(キャスティングが素晴らしすぎ!!)、長さんが主演だったと思いますが「天国からの手紙」という話が泣けたのを覚えています。

スコッチ編はいろいろあった後、スコッチ自身の異動で終わったので後味が悪くなくて良かったです。そのスコッチはロッキー編で捜査に協力するため一時的に七曲署に戻ってきて(その時のタイトルが「帰って来たスコッチ刑事」なのが笑えます(^_^;))、スニーカー編の途中で本格復帰します。スコッチ、七曲署が大好きなんだなぁ(笑)。最初揉めていたゴリさんとも喧嘩友達のような関係になったのがまた面白かったです。何の話か忘れましたが、ゴリさんの偽物が悪事を働いている・・みたいなエピソードで、他のみんなは偽物がやったことだとして真面目に捜査してるのに、スコッチだけがゴリさんを疑っていたのがウケたのを覚えています。ゴリさんもそれを本気にして、スコッチを殴ろうとして誰かに止められていたのがまた笑えました。

 

他にも語るべきことがたくさんあったと思いますが、何年も前のことなのでだいぶ忘れてしまってますね・・・。ハマっていたのはブログやHPを始める前のことですが、もしあの時にこのサイトをやっていたとしたら1ページではすまなかったと思います。あの時に思ったことをちゃんと文章として残しておけば良かったなと後悔しています。

ジーパン編とスコッチ編はこの通り、前後のシリーズを見ていなかったり、あまり詳しくない人でもとても見やすいと思うのでおススメです。特にスコッチ編は短いし、ジーパン編のような70年代独特の描写が随分マイルドになっているのでより見易いかと思います。

 

ここからはおまけです。

 

 

 

 

私がハマっていた頃集めたモノ達です(笑)。

左上の76年のレコードはジャケ買いした物で、部屋のコルクボードに未だに貼っています。その隣は「松田優作展」に行った時にお店に貼る用のポスターをもらいました。(私だけがもらったのではなく、「ご自由にお取り下さい」となっていました)これも未だに貼ってあります。

左下のポスターは以前ブログにも載せたことがありますが、私の部屋の戸に貼っていたものです。随分ボロボロになってきたので破れないうちにはがしました。この後にまた違うポスターを貼ろうと思い続け早2年・・・未だに貼れてません(汗)。その隣は太陽ファン必携の名場面集・研究本・台本・CDです。

これ以外に、どこかに無くしてしまいましたがおもちゃの手錠とパトライトも購入しました・・。恥ずかしい思い出です(^_^;)

 

 

おまけパート2です。

私が持っている服で、新人刑事が着てる感じにコーディネートしてみました。こうやって写真に撮ってみるとまるでメンズ物ですが、全て上下共にレディス物です。

左上がジーパン、その隣がテキサス、左下がボン(初期バージョン)、その隣がスニーカーです。スニーカーは「違うだろう」という感じですが(色も違うし・・)後は結構イメージ通りなんじゃないかと思います。私はベルボトムが好きで、90年代後半〜2000年代前半にかけてよく履いていたんですが、スキニー全盛の今はこの手の形は流行らなくなってしまったので全然着ていません(T_T) スニーカーのつもりで合わせた物だけが昨年購入したスキニーです。80年になると、途端にベルボトムからスリムに変わりますからね。

ちなみに映ってませんが、実は股間のところがボタンフライになっています。ボタンフライがまた、ツボなんですよね。昔見た時はなんていやらしい位置にボタンが付いてるんだろう・・とか思ってたんですけどね(笑)。

                                      

  

 

                                               13年5月16日