「校庭の芝生化」について

最終更新日:2012年4月19日

校庭芝生化の動向、芝生の効果や問題点、その解決方法などについて話題提供して参ります。

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◆校庭芝生化等への補助に関する情報

◎公益財団法人 高原環境財団による補助制度

  「緑化を伴うヒートアイランド対策に関する助成事業」

   事業の対象 : @屋上、A建物の外壁面、B駐車場、C空地、等で行う新たな緑化事業で、樹木、芝、多年草等を植栽するもの。

   募集期間 平成24年5月25日まで

   詳しくは同財団のHPをご覧下さい。

   http://www.takahara-env.or.jp/bosyu/01_heat_island.html

◎社団法人 生命保険協会による補助事業

 「環境教育を通じた家族・地域のきずな推進活動」

   助成対象校 : 下記の要件を満たす日本国内の小中学校

      校庭の芝生化において、家族・教職員等が芝生の維持管理等の活動を実施する小中学校  

      校庭の芝生化にあたり、国や地方公共団体等より資金を受けている小中学校

   助成対象経費 :  芝生の維持管理活動に直接必要となる経費

  助成金額 : 1校当り上限10万円(助成対象学校の上限は50校、総額最大は500万円)

  募集期限:平成24年4月27日まで

  詳しくは同財団のHPをご覧下さい。

  http://www.seiho.or.jp/about/

  http://www.seiho.or.jp/activity/social/environmental/guideline/


◆校庭芝生の造成と管理のための予算

校庭を芝生にしたいが、その予算はどうすればよいか。

・文部科学省による屋外教育環境整備事業

  安全・安心な学校づくり交付金交付要綱の別表1第6項ならびに別表2第7項において、屋外教育環境の整備に関する事業が定められており、本土では1/3、沖縄県では1/2が国庫補助金の対象となっています。

 なお、このことに関して2008年5月に一部の新聞に誤った報道がありましたが、校庭の芝生は上記要綱において明確に位置づけられています。新聞報道については下記をご参照ください。

国の交付金目的外使用との報道に対する意見 

 

・自治体等による校庭芝生化促進事業

 東京都は2006年に策定した「10年後の東京」の中で、校庭芝生化を大きな柱の一つにあげています。公立小中学校の芝生化によって300haの芝生を生み出すことを目標として、補助金を支出しています。

 補助金の割合は原則として1/2ですが、地域と連携した管理体制が確立している場合には100%の補助金を出すこととしており、100%の助成を受けている学校が大多数です。

 他の自治体においても校庭の芝生化を進めているところが多数あります。

 

・スポーツ振興くじ(toto)による助成

 スポーツ振興くじによる助成の対象に、校庭の芝生化が加わることになりました。天然芝を新たに敷く場合は費用の80%、張り替えや人工芝化は75%を上限に補助を受けることができるようになりました。

 

・団体等による助成

 校庭の芝生化に助成を行っている団体もあります。

 

◆校庭芝生管理のための予算

 これまで、役所は芝生を造る時の費用は出してくれてもその後の管理費用は出してくれないと言われていました。

 しかし状況はだんだんと変わってきています。

 東京都では芝生管理に使用する機械や用具代は造成時の費用に合わせて補助の対象としています。

 各地の自治体でも芝生管理のための費用の予算化は進んでいます。

 文部科学省も平成20年度から「緑のグラウンド維持活用推進事業」を始めました。事業内容には次のような項目が記載されています。

   ・緑のグラウンド維持活用推進協議会の設置

   ・各拠点地域へ専門家を派遣

   ・先進的な取組事例、ノウハウ等の情報収集

   ・緑のグラウンド維持活用推進講習会の開催

   拠点地域における緑のグラウンド維持活用実践事業

   ・PTA、地域、NPO団体等と連携した維持管理活動

   ・Jリーグ等とタイアップしたイベント等の開催 

 

◆校庭を芝生化してもあとの管理が大変なのではないか!?

 校庭の芝生を管理するには手を掛けることが必要です。

 このことは校庭芝生化の大きな問題点とされてきました。

 これまで、一部の教職員やPTAの役員などに「押し付け」られた形で管理が行われている所も多くあり、校庭芝生化に対する不満の元でもありました。

 しかし最近では児童・生徒、教職員、保護者、地域の人たちが協力して芝生管理を行っているところが増えてきています。

 芝刈りなどは子供にも大人にも人気の作業です。労務として押し付けられたら嫌なことでも、皆でやれば楽しみとなります。

 皆が集まることで、子供と大人、学校の中と外のコミュニケーションが発展するきっかけともなっています。

 芝生の管理はPTAの他の活動に比べて、お父さん達の参加が多いことも特徴です。

 集まった人の中からいろいろなアイデアが出てきます。スポーツ大会、野外映画会、野点、キャンプなど、様々なイベントの開催にも発展している例が多々あります。芝生のために集まった人の中に様々な特技や情報を持っている人がいたのでできたことです。

 芝生の管理に手間が掛かることは、これまでは大きな問題点とされてきましたが、管理に手間が掛かるからこそ人が集まり、コミュニティ活動が盛んになる切っ掛けにもできる。芝生の大きな効用の一つとも考えることができます。

 そうは言っても、はじめに人を集めるのが大変なのでは?

 PTAの役員だから、などの理由で芝生管理の仕事を押し付けられては嫌です。

 けれども、今の時代は芝生に関心を持っている人がどの学区域にもいます。自主的に参加してくれる人を呼びかけて見ましょう。

 スポーツ大会などのイベントを開催して、参加してくれた人達に呼びかける方法もあります。

 自校の中から参加者を見つけるまでの間は、地域を越えてボランティアに協力を呼びかける方法もあります。どこに声を掛けてよいかわからない場合はご相談ください。いくつかの地域ではご紹介可能です。

 児童・生徒、保護者、校庭利用団体関係者などによる校庭芝生管理への参加は芝生に関心と愛着を持って頂くためにもとても有効なことと思います。

 児童・生徒、保護者やボランティアによる芝生管理を経費節減のためのように考えられることがありますが、これは大きな間違えです。そのような意図で管理作業をさせられては芝生への関心も愛着も削がれてしまいます。

 児童・生徒による作業は、時間や手間が余計に掛かることもあると思います。専門の業者の方は直接やってしまう方が手っ取り早いこととも思います。しかし、教育の一環としてじっくりみてほしいと思います。作業の説明や指導は専門業者の方にお願いしたいです。

 芝刈、灌水、施肥などの作業は、慣れてくれば学校関係者(児童・生徒、教職員、保護者など)でもできるようになりますが、芝生の状態を見ながら適切に計画を立てるのは専門業者の役割になると思います。定期的な見回りや特殊作業などの費用は行政の方で確保して頂きたいと思います。

 芝刈りや灌水は子供達にも喜ばれる作業ですが、さらに楽しく参加できるようにするため、刈屑を用いた染物や紙漉きなどに発展させる方法もあります。


 ●校庭芝生の造り方

 元の土壌に大きな欠陥がなく、校庭面積に対して児童・生徒数の少ない学校では、土壌に改良を加えることなく芝生を植えても育ちます。

 一方、元の土壌が芝生の生育に適さない場合には土壌改良を行ったり、土壌を全て入れ替えることが必要となる所もあります。

 また児童・生徒数に対して校庭面積が狭い場合には踏まれても透水性や通気性が維持されるように砂を主体とした土壌にすることなどが必要になることもあります。あるいは校庭全体の芝生化は諦めて部分的な芝生化に留めなければならない場合もあります。

 芝草の種類も気候や踏圧などの条件を考えて選択する必要があります。

・気候と芝草

  寒冷地:寒地型芝草(ケンタッキーブルーグラスなど)

  中間地:暖地型芝草(野芝、高麗芝、バミューダグラス(ティフトン系を含む)、など)

       常緑を望む場合はバミューダグラス(ティフトン系を含む)にペレニアルライグラスをオーバーシーディング

  暖地:暖地型芝草

・踏圧と芝草

  暖地型と寒地型という区分とほふく茎の有無は必ずしも一致していません。暖地型と寒地型のどちらにもほふく茎のある種とない種があります。けれども、芝生によく用いられる種に限ると暖地型の種はほふく茎がよく発達するもの、寒地型はほふく茎が無かったり、あってもあまり発達しない種が多いです。

  強度な踏圧のかかる所ではほふく茎のよく発達する種が適しています。芝生の一部が禿げた場合、ほふく茎の発達する種であれば周囲からの回復を望むこともできますが、ほふく茎の無い種では新たに種子を播かなければ回復させることができません。

 踏圧の激しい所では野芝や高麗芝に比べてほふく茎の早いバミューダグラス(ティフトン系を含む)の利用が適しています。

 ただし、純粋な野芝や高麗芝を生産している産地においては、バミューダグラス類が芝畑に侵入すると害草になってしまいます。

 生産地周辺でのバミューダグラス類の利用は自粛する必要があります。


●【校庭芝生通信】

 講演会、シンポジウム、見学会などの、校庭芝生に関する各種情報をメーリングリストにて配信しています。

 現在の所、月に2〜3件くらいずつです。リストの登録者は現在約200名です。

 配信をご希望の方は、私宛に連絡ください。また、皆さんにお知らせしたい情報がありましたら、ご連絡ください。

 kf284●yahoo.co.jp ( ● を @ に変えて下さい。) 

 このホームページで見たと一言お書き添えください。


 国の交付金目的外使用との報道に対する意見 クリックしてください。


 

◆ 校庭の芝生化は進展するか?

 校庭の芝生には、美観、砂塵の抑制、怪我の抑制、微気象緩和など様々な効果があります。

 芝生化の問題点としては、芝生にしても枯れてしまうのではないかという懸念、造成や管理の費用、管理の手間の問題などが指摘されます。

 利点を充分に発揮させると共に、問題点をいかに解決していくか。この頁に書き込んでいきたいと思います。


◆日本芝草学会校庭芝生部会の活動

 2004年春に日本芝草学会大会を日本大学で開催した際に、校庭の芝生についての公開シンポジウムを開催しました。

 これを受けて、2005年度からは日本芝草学会内に校庭芝生部会を発足させました。

 以後、校庭芝生部会では講演会、シンポジウム、見学会などの開催ならびに校庭や広場の芝生化と維持に関する支援活動を続けています。

 詳しい活動内容は、日本芝草学会のHPをご覧下さい。

 日本芝草学会HP

 日本芝草学会校庭芝生部会HP

 

 

◆校庭芝生支援者バンク

 校庭芝生化を検討中の皆さん、校庭芝生の管理等に参加を希望される皆さん、校庭芝生の管理等でお困りの皆さん、校庭芝生にアイデアをお持ちの皆さん。芝生管理を手伝ってみたい皆さん。ご連絡願います。

 校庭芝生に関する人の輪のネットワークづくりを企画しています。

 校庭芝生の管理に協力を求めている学校と協力したいと考えている人の情報で繋いでいきます。

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◆校庭の芝生化

 校庭の芝生化はここ数年取り組んできている課題です。

 校庭の芝生はゴルフ場や競技場ほどには均一性も繊細さも求められないし、多少雑草が入っていたって構わない。だから簡単にできるのでは・・・。と思われがちですが、多くの学校では競技場よりもはるかに大きな踏圧を受け、わずかな予算で造成と管理を行わなくてはなりません。これは大変に難しい課題です。

 

◆校庭芝生化の歴史

 1970年代頃に各地において校庭の芝生化が盛んになりました。

 それらの中には、良好に維持されている学校もありますが、間もなく剥げてしまった学校も少なくありません。

 その後しばらくは停滞の時期が続きました。

 2000年頃から再び校庭芝生化の動きが各地で活発になりました。

 現在は、この芝生化の動きが再び挫折するのか、発展を続けるのかの岐路にあります。

 30年前と現在を比較するといくつかの違いがあります。

 ・1人あたり公園面積がかなり広くなってきています。

 ・ゴルフ場や競技場の建設によって、芝生に関する技術が大きく発展しました。ゴルフ場や競技場と校庭とは様々な違いがありますから、そのままの方法を使うことは適切でないこともあります。しかし、応用できる技術はいろいろとあります。

 ・30年前に比べて芝生に関する知識が普及し、関心を持つ人が増えてきています。 一部の教職員に管理作業の負担を掛けるのではなく、地域やボランティア団体などの支援体制が整ってきています。

 

◆金程小学校の事例

川崎市にある金程小学校では、児童の発案から校庭芝生化の実験を行いました。

この活動はボランティア団体、企業、学生等が支援しました。

この経過について、後日ここにご紹介させて頂く予定です。

 

◆稲城第六小学校で紙漉の授業

東京都稲城市にある稲城第六小学校では、2007年に校庭の一部に芝生ができました。

2008年に2年生の生活科の授業として牛乳パックと芝の刈屑を利用した紙漉が行われました。

授業の際には研究室の学生も手伝いに参じました。

この様子につきましては、後日ここにご紹介させて頂く予定です。

芝の刈屑を利用した紙漉については、コチラをご覧下さい。

 

◆深沢多目的スポーツ広場(鎌倉市)

 JRの車両所の跡地が鎌倉市のものとなり、現在は暫定的に多目的スポーツ広場として使用されています。

 この広場を利用するスポーツ団体関係者の申し入れによって芝生化が実現し、スポーツ団体関係者のボランティアが管理に参加しています。

 私も学生と共に芝生管理に参加しています。

 2006年4月 芝生完成

 2006年5月 半面使用開始

 2006年7月 芝生開き

 2007年7月 1周年記念行事

 2006年8月 目土試験開始

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