パームの四つ折りキーボード


最近,「ぐんにょり」キーボードが話題になりました。鍵盤構造史でも書きましたが,キーボーの正統的な進化の方向というのは,電気的接点と機械的なばね機構を分離してゆくように進んできました。まさにその流れに正反対に,キーボード全体を薄膜接点として作りこもう,という製品です。店頭で触ってみると,打鍵感は最悪なのですが,丸められた姿を見ると実に愛らしい気がします。

「ぐんにょり」はかなりネタ的ですが,本気な製品としてはパームの四つ折キーボードが有名です。私も秋葉原で見かけましたが,結構高くて(確か1万円ちょっとしたような)買うのをやめました。しかし写真のとおり精悍で,購買心をそそられます。実際のところ,PDAと新入力方法は永遠のテーマです。日本だと,ヒューマンインターフェイス学会というのが有力なサロンでしょうか。中心人物のひとりとして,ソニーComputer Secience Lab.の増井俊之氏の名前を挙げておきましょう。

Palmとキーボードの写真
Palm社のページより

上でも書いたとおり,キーボードの電気接点は機械式の接点から薄膜(membrane)接点に進化してきました。babo氏のサイトにありますとおり,薄膜接点自体はぐにゃぐにゃ曲がるもので,しかもほこりが入らないような密閉構造になっています。それゆえ,4つ折り式のキーボードを設計する上では,電気的接点の問題よりもむしろ,折り曲げ部で機械的なばね支持機構が破損しないような仕組みをどう作るかが問題だと思います。実物はどうやっているのでしょうね。


back