もう、何を憶え
ている必要もない


死んだ小鳥は、
息吹を込めたって
同じ子にはなれないの。

語られた睦言が
絵空事だなんて、
幾ら小鳥のアタマが壊
れていても、解っていたはず。

だって、あの子
は籠の底にびっし
りとaiを刻んでいた
でしょ?

首輪を欲しがっ
て、手足片方ずつに
枷を着て、うっとりと笑う
伏し目がちな表情を。

あぁ。  そう
、もう忘れてしまっ
たのだもの。  思い出話
は、もう御終い。



− 8年の月、小鳥は咽を切り裂いた −