08'11「ちょっとエッチな本」

08’11 テーマ月刊 「ちょっとエッチな本」



最初からいきなり濃いテーマに走りすぎたと反省…(笑)
正直なところを言うと、かなり大変でした。テーマに合ってないなと感じると、
途中まで読んでいた本を投げ出して、次の本にうつるので、なかなか一冊が読み終わらない…。
そんなこんなで私の部屋にはアブノーマルな本がつみあがった次第です。



さて、今回のテーマでは10冊の作品を読みました!


08/11/05 『O嬢の物語』   ポーリーヌ・レアージュ著 澁澤龍彦訳 河出文庫 264ヘ゜ーシ゛

08/11/09 『江戸の性愛術』   渡辺信一郎著 新潮選書 218ヘ゜ーシ゛

08/11/11 『美少年』   団鬼六著 新潮文庫 274ヘ゜ーシ゛

08/11/24 『ソドム百二十日』   マルキ・ド・サド著 澁澤龍彦訳 河出書房新社 312ヘ゜ーシ゛

08/11/17 『毛皮を着たヴィーナス』   L・ザッヘル=マゾッホ著 種村季弘訳 河出文庫 235ヘ゜ーシ゛

08/11/19 『ペニスの文化史』   マルク・ボナール/ミシェル・シューマン著 藤田真利子訳 作品社 318ヘ゜ーシ゛

08/11/26 『エロスと精気(エネルギー)性愛術指南』   ジェイムズ・N・パウエル著 浅野敏夫訳 法政大学出版局 192ヘ゜ーシ゛

08/11/27 『恋愛指南-アルス・アマトリア-』   オウィディウス著 沓掛良彦訳 岩波文庫 214ヘ゜ーシ゛

08/11/28 『肉布団 上』   李笠翁著 足利光彦訳 富士見ロマン文庫 246ヘ゜ーシ゛

08/11/30 『チャタレー夫人の恋人』   D・H・ロレンス著 武藤浩史訳 ちくま文庫 616ヘ゜ーシ゛




本にはいろいろな読み方があります。
ただ、気分転換に読みたい人、何かを学びたい人…。
せっかくなので、3つの点から読んだ評価で、ベスト3をあげてみることにしました。




「文学として価値が高い」ベスト3!

1.毛皮を着たヴィーナス
2.チャタレー夫人の恋人
3.O嬢の物語



個人的な好き嫌いがハッキリ出る分野なので、そこはお許しください。
堂々の1番はマゾッホの「毛皮を着たヴィーナス」に。ただのマゾヒズム小説じゃない!と感じました。
深読みすればするほど、人間が本来持つマゾヒズム性と、その純粋さが発見できる。奥の深い作品。
2番は僅差で「チャタレー夫人の恋人」。社会問題を扱ったテーマだけに、そういう視点で見ると、
その価値が分かるかと思います。3番以下からは迷うところですが、
一人の女性の異常なまでの愛を書き上げた「O嬢の物語」に。


                            

「性の参考になった」ベスト3!

   1.エロスと精気(エネルギー)
2.ペニスの文化史
3.江戸の性愛術



  文学書評と対照的に、物語ではなく指南書にやはり評価は集中。
「エロスと精気」は科学的な視点からのセックスのとらえ方、恋人同志が心身ともに
愛を感じるにはどうすればいいか、大いに参考になりました。
「ペニスの文化史」は実用性はないものの、その紹介範囲の広さ、面白さが評価できるかと。
「江戸の性愛術」は上記二つと比べて、面白さが前面に出るので評価は下がるものの楽しめる一冊。



「これはエロい!」ベスト3!

1.肉蒲団 上
2.江戸の性愛術
3.ソドム百二十日



意外に中国の文章表現が自分的に興奮します(爆)。エロさを途中で損なわないためにも、
読みやすさの点も評価の基準にしたら、これが一番かと。タイトルからしてスゴイとは思ってましたが…。
「江戸の性愛術」は、そこかしこにイラストが多くて、そこのポイントが大きいかと。
歌川喜多麻呂の描く春画は、なんともエロチック。ペニスでかっ!ジャパニーズ・ウタマロとはこの事ですな。
「ソドム百二十日」に関しては、もっぱら後ろの方の性交と、その内容の淫蕩ぶりから、
ちょっとアブノーマル好きな人の方が好まれるかもしれません。






今回、テーマを決めて読んでみよう!!と意気込んでやってみたものの、
いきなりこれらの本が連発で来ると、不思議な感覚に陥りました。
というより、3冊目くらいからは、何を読んでもとくに興奮しない…。

後半8冊目とかになってくると、
「ああ、なんか…ファンタジーとか読みたい…」
という衝動に(笑)。過ぎたるは及ばざるがごとし。

しかし、楽しかったのは楽しかったです!
これに懲りずに、今度はまた違うテーマでやってみようと思います!


参考までに、これまで紹介した『ちょっとHな本』たち。
千夜一夜物語5
千夜一夜物語6
バートン版 カーマスートラ
デカメロン



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