桂性寺縁起
当山桂性寺は江戸時代の安永年間に恵山大和尚を開基として創建されました。
爾来、真言密教の法燈を継承し、ご本尊延命地蔵尊の霊験あらたかに、四方にあまねく郷土郷衆の心の拠り処として尊信を寄しています。
ご本尊の安置されている本堂は明治年間に火事により消失しましたが、昭和四十八年に十方有縁の檀徒の熱意により新築されて今日に至っています。
地蔵菩薩像縁起
当山門前に安置されている地蔵菩薩立像は、寺伝によれば、元禄十五年九月十二日、相模国大山村住人・若密同学心がその子秀盛童男の死を悼み、追善菩提のために割目村行人塚に建立したものと云われ、その後明治二十五年に当山門前に移転安置されました。
爾来、子どもの夜泣き、虫封じ、いぼとり、子授け、安産、諸病平癒等、霊験あらたかにして近隣近在の信仰も厚く参詣者多数を数えております。
ご縁日 毎年三月の第四土曜日「地蔵講」
地蔵菩薩ご真言 「おん かかかび さんまえい そわか」
山門縁起
当山の山門は、久喜市甘棠院の東門を移築したものと云われています。これを裏付けるものとして、蟇股(かえるまた)と呼ばれる所には当山の家紋である“定紋丸橘”とともに、足利氏の家紋である“丸に二つ引き”の彫刻が施されています。
甘棠院は遠く戦国時代、この地方の支配者であった古河公方足利政氏の隠居所として建てられた館を後に寺院としたもので、歴代住職も古河公方家やそのゆかりの住職が代々務めてきたほどの名刹です。
武家屋敷風の寺院としては特殊な形の山門は、足利氏との関係が深かったことの表れと思われます。